ユニットコムが新事業を吸収。
協業という表現でユニットコムグループ傘下へ株式会社コムコーポレーションという企業が参加。ユニットコムは新たにゲームなどの買い取り販売というジャンルに手を出した御様子。
何を言っているのか解らない人向けの解説から。
マウスコンピューターとパソコン工房の関係
親は株式会社MCJ(マウスコンピューター)、その傘下に株式会社ユニットコム(パソコン工房)が有り、そのユニットコムにコムコーポレーションが入った形。
ちなみにPCモニタで昔から有名なiiyamaはMCJに買収された後、2006年から株式会社マウスコンピューター(のiiyamaブランド)となっております。
話を戻し、同じMCJグループでもマウスコンピューターとパソコン工房が同じ物を売っていたりは無く、外から見ると同グループとは判らない運営形態で来ていたところ。最近は少し様子が変わって来ております。
勢力を拡大するマウスコンピューター連合
「コムショップ通販」がユニットコム傘下へ
プレスリリースより。リンクはPDF注意。
source:www.unitcom.co.jp/info/press/2015022703.pdf
コムショップ通販のサイトはこちら。
中古ゲーム&アニメはコムショップ通販
http://www.comshop.ne.jp/
一言でいうと、パソコンゲームアニオタ専門店となっており、2次元コラボでノートPCなどやらかすユニットコムとしてはゲットしてみたかったのでしょう。
というのは冗談で、ユニットコムは2~3年前からBuymoreやSellmoreなど中古PCの買い取り販売に力を入れている為、そちらの業務を拡大したのでしょうな。
同じ時期にもう一つリリースが上がっていたので次。
マウスPCがパソコン工房でも修理可能に
こちらもプレスリリース、PDF注意。
ユニットコム 全国の直営店舗(パソコン工房・グッドウィル・TWOTOP・BUY MORE)で マウスコンピューターPC の修理受付が可能に!
http://www.unitcom.co.jp/info/press/2015022501.pdf
元からパソコン工房の実店舗による「あなたの街の~」でほぼ全メーカーのPC修理をしていたのでは?と思ったけれど、マウスPCを修理するのでは無く受付が可能になったとの事。
要するにマウスコンピューターへ直接送らなくとも、パソコン工房の店へ持ち込めばマウスへ送ってくれるというわけですな。
それに何の利点が有るのか解らなかったけれど、おそらく初期診断とか、修理に出さなくとも直ってしまう勘違いなら解決出来てしまうという意味かと。なぜWindows 7仕様のみ受付なのかは本格的に不明。
パソコン工房やドスパラに出来てマウスに出来なかった事が、ユニットコムを巻き込む事で解決したという事なのか。
マウスは保証期間内の修理なら話が早い
マウスコンピューターは最近こういう事もやっております。
クソでかく重いデスクトップパソコンを高い金出して面倒過ぎる梱包をして送って修理依頼しなくとも、自分で不具合箇所を切り分け出来るのなら「電源が故障した」と言えば電源を送ってくれるサービス。保証期間内のみ可。
このサービスは以前ドスパラがやっていた形態で、ドスパラの延長保証が高くなる前は、パソコン安い+延長も安い+故障時パーツのみ送ってくれる、という理由にて、オフラインでPC購入相談された際はドスパラばかりになっておりました。
先ほどドスパラのサポートページを見て来ると、この修理方法が消滅。ますますドスパラを選ぶ理由が無くなってしまい、現在のPC安い+延長安い+自力パーツ交換可はマウスに取って変わられております。
パソコン工房+他ブランド&マウス単独は上手い
特徴を2行で。
- マウス・・・単独でタブレットやスマホやゲーム、法人PCなど展開
- PC工房・・・様々な事業を色々なブランド名を称し拡散とまとめ
一言でいうとブレていないと思う。
マウスは自社ブランドでデスクトップ以外にもノートを出しており、パソコン工房系との違いは、タブレットやスティック型PC、今年はWindows Phoneも取り扱い、マウスコンピューターの名前を売っております。
ユニットコムは、オリジナルPC以外にiiyama PC、TWTOPブランド、中古PC用ブランド、雑貨販売用Nantenaのように幅を広げ、名より実を取っている感じ。
サードウェーブとMCJがここ数年で逆になった感
サードウェーブは以前はドスパラの会社だったけれど、現在ドスパラは株式会社として独立。
数年前までサードウェーブグループのドスパラ、上海問屋、エバーグリーンのような感じがドスパラ単独な印象へ。MCJは逆に分散して来ており、昔のサードウェーブのような印象。
個人的には勢いが有るのはMCJの方と感じており、現在はマウスとPC工房が好調に見えるのでこちらが正解なのでしょう。ドスパラは特に法人、ノートPC、ゲームPCがマウスの絶好調とは逆になっている感。
次に消えそうなBTO PCブランドはfaith?(まとめ)
当サイトで量産系BTOメーカーとしているブランドを並べつつ、どういう状態か勝手に特徴を書き加えると、
- マウス、PC工房・・・上場企業MCJグループと傘下ユニットコム
- ドスパラ・・・国内2番手と推測、サードウェーブなど結構デカい
- DELL、HP・・・8割くらいが法人向けPCで安定
- ツクモ、フロンティア・・・ヤマダ電機子会社なので親の気分次第
- サイコム・・・自作と量産系BTOの隙間で上手くやっている印象
絶対は無いとしても、いずれも破産などで倒れる要素無し。ほぼ個人向けパソコン屋として販売していると思われるブランドはフロンティアとサイコム。
しかしフロンティアは100億クラスの赤字企業だったツクモを買ったヤマダ電機がバックに付いており、KOUZIROを解散させてもインバースネットに引き継がせたところを見ると、まだPC業界に希望を持っていると考えて良さそう。
サイコムは、サイコムが倒れるくらいなら他のショップが先に手を引くか破産すると思われ、最近はそのような話は無いので大丈夫と考えられましょう。
問題はフェイス。
ユニットコムグループ内で、TWOTOP、GoodwillがPC工房へ吸収され、iiyamaまで巻き込んでいる割にfaithが残っているのは今や不自然。
フェイスがゲームやハイエンドPCに特化すると言っていたのは2年前の今頃。半年くらいは新作を立て続けに出していたものの、2014年からは通夜かと思うほど静音性が高くなっております。
単独マウスとPC工房グループ。ユニットコム内という事も有り、フェイスは年内辺りにパソコン工房のゲームPCブランドとして吸収され消えるのでは無かろうかと予想しているけれど、どうでも良いですな。
もし吸収されたなら、ゲームPCのみで食って行けるほどPCゲームには需要が無くなって来ているのかも知れない。国内のFPS(3D撃ち合いゲーム)人口が多いとは思い難い上、最近は家庭用ゲーム機でもMMO(オンラインゲーム)出来てしまう為も有りましょう。
>コムショップ通販
初耳な通販買社。サイトを見ると商品の状態(傷や付属品の有無)毎に細かく値付けが分かれていて、なかなか良心的かつ実用的ですね。状態毎に商品ページが別個に存在しないため、欲しい商品があれば状態を気にせずピンポイントで商品ページを探せます。
>マウスコンピューターPC の修理受付が可能に!
注意事項に「※コンピュータウィルス等に対するセキュリティ対策およびハードディスク内のデータの機密漏洩を防ぐために、お預かりしたコンピュータのデータは故障箇所に関わらず、全て消去とさせていただいております」という断り書きのある点が素晴らしいですね。消去しないでくれ、という要望を伺う必要がありませんから、修理完了も早くなりそうです。
>先ほどドスパラのサポートページを見て来ると、この修理方法が消滅
消滅はしていないと思いますよ。ページもありますし。
BTOパソコン通販ドスパラ:パソコンセルフ修理プログラム
http://www.dospara.co.jp/support/share.php?contents=self_program
>データは故障箇所に関わらず、全て消去
私も「消します宣言」は誓約書より割り切ってていいと思います。電子データなど消えて当たり前、コンピュータは壊れるものと考え、大切なデータがあるなら二重三重にバックアップしましょうよ、ということですね。大賛成。加えて啓蒙もあればなおよろし。
そういえばマウスとパソコン工房は共通の痛PCを発売していましたねw これもグループ内提携の一環でしょうか?w
>ゲームPCのみで食って行けるほどPCゲームには需要が無くなって来ているのかも知れない
逆に海外ではPCゲームのほうが需要が大きいんですけどねw