マイクロソフトと言えばウィンドウズ。
オフィスというアプリケーションのみならず、キーボードやマウス、Webカメラも作っているハードウェアも出来る企業。今回のタイトルは製造すべきという記事へ全て反論してみるテスト。
Microsoft が PC を製造すべき7つの理由 -MSNデジタルライフ
http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/articleid=482768/
元はインターネットコムの翻訳記事ですが、何がおもしろいかはタイトルの通り。MSNデジタルライフが自動かと思いますが転載しており、msn.com内で公開している事。
良い内容ですが、要点を抜きながら100%反論してみます。
今回はやや難しめなので、面倒ならスルーして下さい。
1. 今の Windows と Office の商売は昔とは違う
小売店を開店し、キラーバージョンの Windows が市場に登場した今、同社はデスクトップ、ノート、ネットブック、そしてタブレットを含む Microsoft ブランドのフルラインアップを開発すべきなのだ。
小売店はWindows7リリース祭りのオプションで、マイクロソフトにとって重要なものでは無く、プロモーションやブランディングの一環。HPが世界市場1位を維持し続けている理由はDELLの市場も同様、在庫をせず常に性能を進化させる事が出来るため。
店舗にノートPCなどの在庫を置けばGATEWAYの失敗を繰り返すかの如く。
パソコンを在庫するという有り得ない営業戦略。
2. Microsoft は優秀なハードウェアメーカーである
Microsoft は世界最大のソフトウェアベンダーであると同時に世界有数のハードウェアメーカーでもある。同社はゲーム機やメディアプレーヤーは言うまでもなく、キーボード、マウス、ウェブカム、そしてヘッドセットも製造している。
自社の格好良さを前面に出すやり方は、ゲーム機のX-BOXからにじみ出ておりマニアしか欲しがらない需要やクリエイティブを無視した製造。サードパーティより自社が良いという傲慢さはWindows XPのドライバ認定からも見られ結局は孤立。
ハードというくくりは有れど所詮は周辺機器。
インテルに偏る事になりAMDを敵にする時点で不可能。
3. Microsoft はマルチタッチ PC への移行を何とか実現する必要がある
一方で、Microsoft の Surface チームはタッチコンピューティングを完璧に理解している。Microsoft の最高経営責任者(CEO)である Steve Ballmer 氏は以前、消費者向けの Surface が将来登場することをほのめかしている。
必要だから使うという需要と供給の流れを変えるなら提案が必要。マルチタッチ(この場合タッチパネル)が必要なら技術はあるのだから既に広まっており、今からマルチタッチをどう使うのかを新しく考えて広めなければならず。
パソコンやモニタを作る事でそれが可能とは言えない。
広めたいなら使えない物をどう使うか考え発想する事が先。
4. Microsoft はもう一度あばれ者になる必要がある
もし HP や Dell がクラップウェアの搭載やコンポーネントの設定もしくは調達ミスで Windows の使い勝手を破滅させたら、Microsoft が直接競合する製品を用意して介入し、ビジネスを奪うことができる。
Acerを忘れており、東芝やASUSの存在も無視している。更にDELLやHPを敵に回す事にでもなれば、かつて日本でNECが独占していた逆を行く事になる。日本でもIBM互換、DOS/Vが主流になる状況を見てマイクロソフトはVALUESTARで専用Windowsを終了。
HPとDELLがWindows以外も採用する理由はただ一つ。
顧客(消費者)がWindows以外も求めているという事。
5. Microsoft は再び市場を主導する必要がある
彼らはハードウェアメーカーに懇願し、嘆願して、製造を代行してもらわなくてはならない。筆者はできるだけ早く Microsoft 最高のアイデアが実際に市場に出てくるところを見てみたい。
全く逆で、OEM-Windowsを安く提供する事でマイクロソフトが少なくとも日本市場は完全に牛耳っており、メーカーは需要が有り売れるなら何でも良く、今がWindowsという事。マイクロソフトが自社でPCを製造しOEMの価格を上げるなら他社製は高価になる。
「最高のアイデア」で客が満足するというずれた視点。
発想が洗練され需要と合った時に物が売れる事全体を見ていない。
6. PC の製造は Windows を改善する
もし、Windows の開発に関する希望事項を提供できるパワフルな PC 事業部が Microsoft にあれば、Windows がすべてのハードウェアメーカーにとってより良いものになる可能性が高まる。
全てのゲーム機がX-BOXに近付けば良くなると言っているようなもので、今やゲーム機専門メーカーとなった任天堂ならまだしも、日本の家電屋がついでに作っているハードウェアの足元にも及ばないという事実。
パワフルだろうと、開発者が優れていれば評価されるものでは無い。
これが成り立つならApple(Mac)互換機が出来る。
7. PC の販売は Windows と Office の利益維持に役立つ
Apple 同様、Microsoft もソフトウェアを無償で入手できる。高いマージンのハイエンド PC を製造することにより、Microsoft は利益を PC に載せ替えることで Windows と Office で少なくともある程度の利益を確保できる。
全世界のPCメーカーを敵に回す事になるでしょう。
というわけで、手抜きをしようと乗っかりましたが、いつも通り後悔。
マイクロソフトはWindows7で手のひらを返したような売り方を始めました。
Vistaの頃のマイクロソフトなら、32bitと64bitは売値は現状のまま個別に販売しているかと思うものの、DSP以外ではセットで販売するという太っ腹。これは数年前から64bitに対応していたインテルがしびれを切らす前に投入したという見方も出来ますが、32か64のどちらが求められて行くのかマイクロソフトの市場調査では分からない、または自信が無いためのセット販売。
ネットブックやネットトップへ制限を付け、XP(Home)を載せて低性能をアピールし、Vistaや7を伸ばしたかったものの、需要はXPに有り見事に見当外れ。ハードウェアメーカーは需要が有ればそちらへ動き、マイクロソフトは仕方無くOEMやDSPの期限を何度も伸ばして様子を見る有様。市場調査の能力や販売の操作能力が乏しいと言えましょう。
マイクロソフトがハードウェア(PC)を製造してはならない最大の理由はApple、では無く、GoogleとAcerが仲良しになっている事とASUSとが対抗している事。
Acerが本気で世界1位を狙っているなら、ASUSもそれなりに競合するしか無く、そこへマイクロソフトが競り合う事になれば、呆れたHPとDELLにWindowsを敵にされてしまうかも知れません。企業は利益を追及する、売れるものを売るからです。
今すぐGoogleやAppleにはならず、企業などがWindowsを使い続ける限り数年は安泰と言えますが、敵らしいライバルの居なかったWindowsに初めて低価格(0円)OSというGoogleクラウド(Chrome=クローム)の登場と感染力の高そうなAcerが本気です。
少なくとも3年はWindowsが全盛かと予想しますが、Acerほか、PCメーカーがどう動くかによりマイクロソフト(Windows)の寿命も長短有るかと思われます。
というわけで、今BTOパソコンを買うならWindows7で良いという、BTOパソコンの選び方でした。いや、これはかなり無理が有りますね。しかし選び方のカテゴリに入れて記事数を水増ししておきます。
妄想に妄想で反論しましたが、私は自分が書いた記事に対しても反論出来ます。
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