自称パソコン初心者の方がPCを選ぶ方法は他人に聞く。
まずいことにパソコンという物は家電のように頑丈では無く運で故障します。経年や消耗で劣化する回転部品が多く、信じられない程の発熱を無理やり冷やす装置を内蔵。これを他人の意見で決定してはならない。
初心者であれパソコン選びの最終決定は自分でする
インターネットコムに良い調査データが上がっていました。
自分で選んだパソコンを購入したことがあるユーザーは約8割
- japan.internet.com デイリーリサーチ
http://japan.internet.com/research/20091208/1.html?rss
いつもの事ですが円グラフが何故かぶっ倒れているため起こします。
タイトルの通り「自分で選んだ」が77.6%とあります。
自分で使うパソコンの最終決定は使う人間が決めるという当たり前の結果です。私は記事内に高確率で「自分で選んだPCが最良」のように書きますが、他人の意見は聞きつつも最終決定は自分の意志でという意味です。
赤の他人が良いという物を鵜呑みし実際に良ければ問題有りませんが、最初に書いた通りパソコンは運で故障するもの。万一届いた当日、数ヶ月後など短期間で不具合が出た時に、家電感覚の自称初心者は「あの人が悪い」「メーカーの責任」とするものです。
ドラッグレースは言い過ぎですが、普通車を買う感覚で家電と思って購入すると、無駄に怒りが増し精神的によろしくない。特に初心者は、故障や不具合では無いにも関わらず知識不足でおかしいと思い込んだり勘違いする傾向有り。
本当の初心者なら、パソコンを使っていれば検索を覚えます。分からない事を自力で調べる事で知識が増え、いつの間にか答える側になっている。パソコンを購入し所持していながら調べない(検索しない)人間は、初心者というよりなまけているだけです。
初心者路線を突っ走り、教えて貰う事が前提なら金を払いましょう。
PC購入者の7割がノートPCが選ぶ理由は見た目や省スペース
購入予定のため6割と有りますが、市場全体は現在7割がノート。
ノートPC、6割が購入予定…インクリメントP調査 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)
http://response.jp/article/2009/12/07/133465.html
サンプル数1万人以上が素晴らしい。しかもMapfan利用者という、マニアでは無い属性の調査は滅多に有りません。
購入予定の理由で多い項目
- 持ち運んで使いたい
- 使っているパソコンが古くなった
- 用途に応じて使い分けたい
宣伝を見て持ち運ぶ、モバイル用途に期待して購入する人が多いようですが、実際にはバッテリーが大して持たない上にマウスを外付、プリンタや外付ハードディスクなどで設置すると動かさない事が多くなるものです。JEITA測定と書かれているバッテリー駆動時間の表記は、実用の消費電力とはかけ離れているためご注意あれ。
私はノートより断然デスクトップをお勧めしますが、その理由を簡潔に。
- 同じ性能ならデスクトップが2万円以上安くなる事多し
- モニタを大画面にするなど設置場所を最大限に生かせる
- 修理費用がノートと比較し安い(ナショナルブランドは除く)
しかし最近、ここ1年以内のノートは低価格になり、初心者用途としてはノートの方がお勧めになる事も有ります。ネットブック(ミニノート)とCULV(超低電圧なCPU搭載PC)です。
本格的に簡易的なメールやインターネット用途ならネットブックで充分な事も有り3~5万円出せばOS付で販売されている上に、Windows XPもまだあります。
CULVは低電圧を謳っていますが省エネの割にCPUの価格が安い事と、AMDというインテルの一応競合を抑え込む販売戦略のため、BTOメーカーなら5~8万で高画質なデジカメ画像の編集など実用的な性能を持っています。
個人的にはデスクトップ一択ですが、ノートが良ければそれも良しかと。
パソコンが安くなるタイミングを見極める
MM総研のボーナス予想とアンケートでの調査結果。
ITデジタル家電購入意向調査 (09年冬ボーナス商戦編) 株式会社 MM総研
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120091209500
私が今まで書いた記事より、PCの価格が落ちる時期は12、3、6、9月(から翌月)と見ており、これはモデルチェンジ前の在庫処分が関わります。更に12~1月は、決算前の処分も掛かり買い時。
この冬はWindows7が出て間も無く、BTOに限らずPCメーカー各社がVistaの煮え湯ガブ飲みを取り戻そうと競合対策は必至。
かと言って、不景気真っ只中な上にパソコンにはエコポイントが適用されず寒い状態。デフレ然り、需要より供給が多く年末年始が狙い目。
エコポイントで薄型テレビに浮気され、パソコンの在庫が余ると見ます。
ニュースやインテルで「新OS(Windows7)が出た直後だから年末は値下がりが少ない」と書いている記事を良く見かけますが、彼らは1年中買え買え言っているだけです。
以上、私が考えるポイントでした。
家電店のスタッフにだまされるな
在庫処分の展示機を安く販売し、それを勧めるのは良いかと思いますが、中には売上ノルマが厳しく不要な高機能や無駄な増設を勧める営業マシンがフロアに居ます。
女性は財布のひもは固いものの、パソコンの知識が無いと見られなめてかかられる事も有ります。安い買い物では無いため、詳しい人間が同伴できないなら空気を読み、出直す事もパソコンの選び方。
衝動買いや「今しか有りません」にだまされぬようご注意を。
余談ですが、5年程前にパソコンを選ぶという女性にアドバイスする(店員にだまされない)ため、ご婦人と一緒に某電気店へ行きました。当時の私は修理現場に入る前、自称パソコンに詳しい程度ではあったものの、知識は多少有りました。
フロアは店員のみでは無く、NECや東芝などの社員が出向で営業に来ており、販売支援をしている事が有ります。
当時遭遇したのはNEC。良く見ると店の制服では無く普通のスーツ、ネックストラップの名刺に小さく社名が書かれています。もちろんVALUESTARやLABIEを勧めて来るものの、高性能で価格は高い。
私が横から「NECは高いからもっと安いノートが良い」と、NECと知っていて言ったものの、彼は普通にSHARPやパナソニック、SOTECの性能を詳細に説明し、勧め始めました。結局、ご婦人はFMV(富士通)ノートを購入されましたが、損して得取れというやつでしょうか。
本当にその人に合った予算や性能を勧めるメーカーの営業も居ると感心。
全員がそうでは無く、そのNEC社員個人のやり方であったり、単にやる気が無かっただけかも知れませんが、運が良ければ本当のプロからアドバイスをして貰える事があります。
制服以外の店員がフロアに居たら名刺を見ましょう。そして一旦話を聞き別のメーカーが良いと言い張る。そこで素直にVAIOやレッツノートを詳しく説明し始めたら騙されていないとい判断も出来ます。
他社の良い所も知っており、需要に合わせてこそ本物の接客。
他社を蹴落とすやり方は、私が個人的にどうかと思う次第。
NECから金をもらって書いているわけではありません。
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