2015年国内携帯電話端末出荷概況（MM総研調べ）

概要はこちら。

• 2015年1-12月期の総出荷台数は前年比6.6％減の3,577万台
• スマートフォン出荷台数は前年比0.4％減の2,758万台
• Appleが1,473万台（シェア41.2％）で4年連続1位も10.6％減で初の前年割れ
• フィーチャーフォン出荷台数は前年比22.6％減の819万台で初の1,000万台割れ 
• 今後は料金タスクフォースの影響もあり、iPhone台数・シェアが減少の見通し

source：2015年国内携帯電話端末出荷概況 - 株式会社 ＭＭ総研

前年割れが続く携帯電話の出荷台数。

「タブレットの影響かな？」という0.2秒で無関係と判る棒読みは置いておき、割れたにしても全体で3500万台超え、スマホだけでも2700万台以上は凄い数。パソコンは1300万前後とするとスマホだけでも2倍くらい。

ちなみにJEITA統計のPC出荷台数は一部メーカーに限られており、1千万台割れ騒ぎは見方によると嘘。

携帯出荷台数、推移のグラフを拝借。

フィーチャーフォンはガラケー、旧式携帯電話の事で、スマホは全画面タッチ操作もしもしの方。

ガラケーの減少は時代の移り変わりでしょうな。それでも出荷台数がゼロにはならない大きな理由がスマホの月額や端末ローン抱き合わせによる高額設定と思われ、私もメインもしもしはガラケーで月額1千円切り。

但し、最近はLINE通話という機能を知ってしまい、Wi-Fi接続時は時々Windows Phoneで通話する事も。

携帯電話の出荷台数減少は低迷祭りを起こすメディアや人が居られそうだけれども、単に行き渡ったというだけで悪い推移とは見ておらず、スマホの2014と2015年で差がほぼ無い、たったの0.4％減ならばスマホは今後毎年2700万台ペースの出荷になるやも知れず。

パソコンが既にそうなっており、壊れWindowsのせいで低下はしているもののゼロを目指す事は無く一定の買い替え需要は有るのだから減少率の差がほぼ無くなっているスマホはパソコン出荷推移状態になったとも言えましょう。

メーカー別シェアはAppleが41.2％という事は残り58.8％近くがAndroidかと思いきや、OS別では

iOS 53.4％：Android 46.6％

らしく意味が良く解らない。3大キャリアが未だWindows 10 Mobileをスルーしている事は良く解った。手を出さない方が良いと思う。

話を戻し、タスクフォースという見慣れない文字が気になるところ。

2016年度以降は「携帯料金タスクフォース」の影響などによるキャリアの販売施策の変化から、端末出荷台数は減少が避けられない状況である。特に他キャリアからの乗り換え購入時において、端末価格の優遇が著しいiPhoneの台数・シェアが減少すると予測する。

軍隊が緊急時に臨時編成する方をイメージするものの、総務省による値下げしろ司令らしく、次でやや詳しく。

料金タスクフォースで3大キャリアはどう変わる？

Engadgetのまとめが分かり易い。

source：スマホの低料金プランから見えるキャリア3社の思惑を探る - Engadget

上からソフトバンク、ドコモ、auで低容量や低価格プランを発表。

総務省が1月末までに月額5千円を切る提案をしろと言った為、ソフトバンクとauは1GB制限を設けドコモはシェアパック5という10の半分を追加。

シェアパック5は月々6500円で、5GBのデータ使用量を家族と分け合えるプランのこと。

5千円切っていないものの、3回線なら割り算すると5千円切り。

2回線なら5500円、3回線なら4500円、4回線なら4000円、5回線なら3700円と、家族が増えれば増えるほどお得になる計算です（もちろん、そのぶん使えるデータ量は減りますが）。

5回線なら1回線あたり1GBになるけれど、家族全員が1GB以上使うわけでは無いだろうから、高校生の子どもが居るなら子が4GBくらい消費して親2人は1GBも使わないなどが可能。以前は容量10GBのシェアパック10が最低。

罠過ぎるのはソフトバンクらで、1GBで5千円切りは総務省の出した条件に沿っているものの、1GBを超えると従量課金となり割高になる計算。1GB軽く超える人は乗り換えると高くなるので御注意有れ。

ちなみに私は1GBでも充分な模様。

2016年2月1～17日朝までで3MBしか通信しておらず、So-netの無償ボランティアSIMに感謝するべきでしょうな。

さて、タスクフォースもう一つの要点は端末代0円やめろ指示。これやると端末が超高額なiPhoneが売れなくなるのでは？とMM総研や私もそう思っているものの、詳しい人の考え方は深い。

新品スマートフォンが高いからこそ、中古買い取り価格が値崩れしない早いうちに売却して、次の新モデルを買う人が増える

source：販売奨励金が抑えられてもiPhoneは売れると思う理由 (1/3) - ITmedia

確かに。

iPhoneはドコモで10万円とかするけれど、中古でも5sが3万円くらいなので買取額が2万円くらいとするなら、新モデルの新機能に差額の価値が有るとか、消耗や寿命を考えると機種変更し古い方は売り払う人も居るでしょう。

元は月額に含まれていたローンを一括払いするならば2年後の出費総額は変わらず、中古の出回りが増えるならばそちらを選ぶという手も。

しかし、定額プランを押し付けられた上に端末の中古が流行るとするならば、3大キャリアには良い話では無く、消費者としては総務省よくやったと思うものの、やり過ぎでは？とも感じた。

いや、これが自然で有り今までがおかしかったのか。

タスクフォースで大手SIMのPC直挿しは普及する？（まとめ）

SIMフリースロット付のパソコンと言えばVAIOが頻繁に取り上げられるものの、あれはVAIOが特に良いという意味では無く、他にSIMスロット付のパソコンとか無い為。無いとは言い切れないけれどほぼ無し。auならSurfaceが有りましたな。

大手キャリアが端末代の月賦を月額に含めず別売りするなら、月額のみでの契約も可能になる、それが総務省の狙いの一つならばSIMフリー端末に3大キャリアで契約したSIMカードを挿すという考え方も有りになるかも知れない。

しかし可能性としては有るけれど、個人的には無しだと思う。理由は単純でパソコンで通話しないから通話分の月額が無駄。

マイクロソフト「その手が有ったか！」

という勘違いシームレスにより未来のSurfaceというかWindows 10に通話機能が付きそうな気もするけれど、料金タスクフォースは国内限定の話で有り、Skype潰しになるのでMSがいくら阿呆だと言えどもさすがにそれは無いかと。

ではドコモなどがデータ通信専用契約を出せば良いかと言えば、それ以前の問題が有ると考えており、パソコンはノートであろうとSIMスロット要らないが個人的な結論。

スティーブ・ジョブズがせっかく電話とネットとiPodとデジカメと懐中電灯などを1つにまとめてくれたのに、敢えてSIMカードでの通信を分ける必要性が無い。

スマホでネットは出来るけれどパソコンで通話はしないのだから、スマホとPCで2枚のSIMが必要となり、それやるならばスマホのテザリングでパソコンを接続した方がスマート。スマホのSIMカード抜いてPCへ入れると電話が使えない。

私が持っているような0SIM（500MBまで無料）のようなMVNOのSIMならばPC専用として良いかと言えば、500MBなど数時間で消費してしまいえらい事になりましょう。やるならドコモなどの10GB以上の高額プランでテザリングする方が賢い。

そこでVAIOにはこういうプランが有るわけですな。

source：SIMフリー「VAIO S11」にOCNのオリジナルSIMを提供 - ITmedia

32～128GBは月では無く年間のようなので本気で使う人はすぐに消費する通信量。結局、200Kbpsまで落ちた状態が延々と続くならばDMMのライトプランが月額440円なので格安。

ではドコモなどが同じ事を出来るかと言えば、それは単にMVNOとの競合を意味しており、出遅れているソフトバンクならまだしも、牛耳っているドコモが同じ事をする理由は無く、やはりPC利用としては（今のところはドコモは）無しでしょう。

タスクフォースが消費者に対して良いと出るか改悪となるか。とりあえず3大キャリアにとっては良い話では無さそう。

上で端末やSIMカード複数はスマートでは無いと書いた私は、DMMと0SIMの2枚を挿しておりガラケーは別。普段はiPod～、Windows Phone、ガラケーを持ち歩き、子どもの居る友人宅へ招かれた際はタブレットまでモバイル。

「お前（私）がスマートを語るな」感が凄い。

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