マウスコンピューターの企業向けPC、マウスプロが1年経過。
マウスは法人のMousePro以外にゲーム用PCをG-Tuneと称してブランド化。目的を明確にしている上手いと思う売り方。今回の1周年記念とされる内容が法人用PCの特徴として中々良いと感じたので勝手に宣伝。
マウスに依頼されたり金を貰って書いている記事では無し。
法人向けパソコンと一般向けの違い
先に普通の(BTO)パソコンと法人向けの違いや特徴を挙げると、法人向けパソコンと称されている場合は
- 一般的には性能の高さより価格の低さが重視される事が多い
- 複数台購入の値引きや、代理店のサポート担当が付く事も有り
- PCリサイクルの対象外 ※販売店やメーカーが引取ら(れ)ない
1はデザインや設計など特殊な用途を除き、MSオフィスが使える、メールやインターネットに使える一般事務用が多め。性能は低めで業務用には不要と思われるインターフェイスを取っ払っていたり。
2は直接知らないけれどDELLやHPなどが有利でしょうか。マウスでも複数購入の相談窓口が有り、取引先を見るとダイワボウやリコーなどが載っており、代理店経由にすると地元サポートが付く事も。
3はPCリサイクル(パソコン3R)で決められており、企業の場合は自己責任で廃棄やリサイクルしろという意味不明な理不尽設定。
今思い付いた主な違いは以上。
HPやDELLの場合は従業員数で仕組が変わるらしいものの、マウスではそのような表記は無く一律で法人向け。法人で無ければいけないのか気になったので、マウスの法人窓口に電話してみると個人事業でも良いとの事。
では本題のキャンペーンへ。
MouseProのキャンペーンと構成一例
期間は2012年1月16日から3月末まで。
下に個人事業含むと書かれておりますな。販売窓口は電話が繋がり易い為、こちらを読む前に電突した次第。
上の画像はページ上部をキャプチャした物で、イメージが掲載されている機種の左端以外は法人向けとしては大した魅力を感じず。
デスクトップはいずれもモニタ別で約4万円と7万円。ノートも65千円は用途や経費で考えると性能が高過ぎとは言わないけれどやや高め。しかし下段に小さくモニタセットの提案も有り、これは後でやりましょう。
先に5つのキャンペーンとやらをリストにすると。
- 1周年記念の特価モデル販売
- アカウント登録で毎月10名に総額20万円分景品を抽選プレゼント
- MousePro全機種で30日間の返品または返金可
- 「ファイナルパソコン引越し9Plus」が特別価格(4,830円)
- 1月下旬発売機種で先着50名に21千円キャッシュバック
1は後回しなので飛ばし、2はMouseProのアカウント登録をするだけで抽選対象になる御様子。企業の情報などを入れて登録すると、メルマガの弾幕が来るのでしょう。
会員数を稼ぐ事が目的と思われるので、オーナーに限らず会社勤めや個人事業主はいかがでしょう。私は引きが弱いので登録は見送り。
この1周年キャンペーンで最大の利点と思う事は、3番の返品または返金が1ヶ月有効な事。リースは除くと有るので一括のみ、更に1台のみで1社1回だけ。
購入してすぐに故障した、最初から起動しなかったなどでクレームを入れたいなら対応可。ちなみに購入してすぐ故障はパソコンだから。始めから起動しなかったなら配送が原因の可能性大。マウスに限らず、出荷前に起動テストしないわけが無い為。
その他、デザインが気に入らないとか理由は何でも良いと思われる注意書き。マウスの狙いはWindows7搭載の新製品を企業が使っている旧OS(2000やXP)と比較させる為も有るのかと。
4のAOS製ソフトはどうでも良く、予算が余るならどうぞという程度。USBケーブル付は2012年1月現在Amazonで5900円くらい、AOS直販でも5200円になっていたので数百円安いけれど、必須とは思えず。USB2.0、古いPCならUSB1.1なども有りそうなら低速過ぎ。
5番はずるいやり方。ビジネスホテルで時々見かける、領収証は6千円でも1泊に付きクオカード千円分プレゼントのような、私に言わせると横領に近いグレー。経営者の立場になるとどうかと思うものの、キャッシュバック対象が誰(法人/発注担当)になるか。更に先着と有る為、会社の金ならダメ元で行ってしまうものでしょうか。
以上、5は博打要素が高く個人的に気に入らないのでスルーし、1の特価モデルと3の返品または返金可能な事が今回の上手い点。
BTOパソコンはカスタマイズ出来る前提の為、基本的にメーカー側は返品を受けておらず、それ以前に通販はクーリングオフ対象外なので返品特約が明記されているなら受ける義務も無し。
MouseProの特価モデルを試しに1台購入し、気に入らなければ3週間くらいで返せば良いという事。
安いと思う機種をモニタセットで2例
左はCPUがCeleronで17型の4:3(1280x1024)という時代遅れセット。
PCマニアや高性能信者が見ると凄い勢いで叩かれそうな仕様となっておりますが、少しでもモニタセットを安く入れたいなら有りでしょう。導入が1台ならまだしも、二桁行くなら差額がでかい。
今時のセレロンは性能は低くともデュアルコア。クロックも2GHzを切っておらず、メモリ2GBも有れば5年前に安く買ったパソコンより効率は上がるかと。1日中Excelを開いて終了な環境なら充分。しかし古臭い。
右が真打で、左の機種は右の見栄えを良くする為と思える内容。
標準構成は性能以外に一般向けPCとはやや違う特徴有り。法人向けとして特に合っていると思う箇所に着色。
- OS:Windows7 Professional 64bit(セレクタブル)
- CPU:Core i3-2120(3.30GHz、2コア/HT対応、3MB)
- メモリ:4GBx1枚(PC3-10600 DDR3)
- HDD:320GB(SATA2、7200rpm)
- DVD:スーパーマルチドライブ
- モニタ:21.5型ワイド液晶(1920x1080、非光沢)※iiyama PLB2274HDS-B1
- 保証:1年間無償ピックアップ保証
OSのWindows7はMouseProではPro~が標準になっており、Home~より機能が多い以外にサポートの長さが特長。Home~は2015年1月の所、Pro~なら2020年までと約5年も長め。
セレクタブルは32bit版でインストールし直す事が出来、64bitでどうしても動かないなら32bitになる辺りはマウスのWindows7がOEMな利点。そしてPro~ならXPモードも可。
CPUはCore iシリーズで言うと最下位のi3という事になるけれど、クロックは3.30GHzと高め、デュアルコアの4スレッド行けるなら業務用には充分とし、キャッシュ3MBも実用的な大きさ。
メモリは4GBx1枚、HDDは320GBと今や低めか普通と言えるものの、やはり事務用なら充分な大容量。これ以上必要ならオーダーメイドになる用途と思われる為、予算を数倍から十数倍にして全体の性能を最高に近付けましょう。
DVDスーパーマルチは使わない気がするけれど、オフラインでデータを渡すならDVDが焼けるに越した事は無し。DVDのコンボドライブ(DVD書き込めない)も今では価格がそう変わらない。
セットのモニタは業務用には無駄と思えるほどの高解像度。しかし21.5型の大きさが有るなら、広いモニタで高解像度は作業効率が上がりましょう。非光沢も法人向けの趣旨に合っており、蛍光灯が映り込む心配が無く設置場所に困る可能性が減少。
保証は一見すると一般向けと同じに見えるけれど、ピックアップはマウス側が回収手配するという意味なので一般向けより得。
そして有料になるけれど、マウスプロの延長保証はエプダイ並の最長5年。
一般向けの保証メニューとは違っております。
リースせず購入するなら下手にCPUやメモリを増やすより保証の延長を推奨。パソコンはメーカー問わず故障する物。
私の例では、自作のメインPCが組立1年以内にHDDとビデオカードが故障各1台。ついでにトラックボール(マウス)は3回故障。
運が良ければ5年経てど故障しないけれど、業務用なら稼働時間が長い事も考えられ、出勤から残業まで電源が入っていたり、24時間動いているなら尚更保証の長さを重視しましょう。1年で買い換えるくらい余裕が有るなら別。
パソコンはBTOメーカーでさえ何か1箇所故障すると安くても作業費含め7千円くらいは行くもので、HDDなら余裕で1万円を超え、マザーなら2万円オーバーも珍しく無く。そして故障が1回だけとは限らない。
ちなみにマウスの56,700円モデルをパーツ単品の最安で合計すると、リストに入れていない物(キーボード、ケース、電源など)を含め安く見ても45千円以上。iiyamaの21.5型モニタは現在最安で約17千円。合計してみましょう。
法人向けBTOパソコン(MousePro)まとめ
マウスの利点はMCJがiiyamaを子会社に持っている事で、安く良い液晶モニタをパソコンとセットで購入出来る事。私が個人的にiiyama贔屓(ひいき)なのでやや眉唾で。
多少マニアックな人間が居るなら、PCは本体だけでモニタは別売りも良いけれど、解像度や接続方式を普通の人が調べるには時間の無駄=経費の無駄とも言えましょう。
趣味で昼休みや時間外に調べるなら良いけれど、業務時間内にそんな事をしている暇が有るなら本業をやれと。
法人用PCは3Dデザインなどの特殊な用途や税金対策で無ければ性能は高くなくとも良く、マウスが上手くポイントを押さえている箇所はこの辺り。
- Windows7のProfessionalが標準
- (一般向けPC同様)他社より安め
- iiyamaモニタを安くセットに出来る
- 保証が長くDELLなどと比較し安い
- 大手の代理店経由やリースも可能
Win7はUltimateも有るけれどサポートが長いエディションは(マウスのカスタマイズ内では)Professional。安過ぎてビビっているなら返金や返品有りのこの期間で試用可。
PCに詳しくないならモニタセットは利点。マウスがiiyamaからモニタを仕入れる価格も考慮すると、ここでもセット価格の利益を削る(安く見せる)事が出来ましょう。
実際に業務用となればサポート(即日修理や代替えPC)が重視されると思われ、それならマウス直接の現金払いでは無くリースにて。リースで行けるなら他社との相見積もりが基本かと。
法人向けPCには、それならではの利点や難点が有るので、業務使用ならマウスに限らず法人窓口に問い合わせてみましょう。流行っていないのかマウスほど宣伝していないだけでドスパラやPC工房系でも存在しております。
また、一般向けPCでも言える事。量産系BTOメーカーは標準構成が最もコストパフォーマンスに優れるので、無駄なカスタマイズは経費の無駄になると考えましょう。
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