マウスコンピュータは普通のBTOメーカー。富士通もカスタマイズは有りますが、知名度も価格も違うナショナルブランドはFMV。
ソニーでも東芝でも良いですが、今回はtwitterで聞かれた事。本当かよと思う程の発想というか勘違いで、タイトル通りに比較されたようです。140文字では無理が有るためネタにします。
マウスコンピュータの一体型PCは49800円
SLASH GEARをご覧になりお問い合わせ頂いたとの事。これですね。
マウスコンピューター、約5万円の一体型PC - SlashGear Japan
http://www.slashgear.jp/2009/11/post-8002/
マウスコンピューターは11月10日に18.5型液晶ディスプレイ一体型筐体のデスクトップPC「Lm-One 191 Q」を発売しました。
この時点でパソコンオタクには「ネットトップか」と予想出来ますが、その通りでCPUはAtom230、メモリ1GB、無線LANとWebカメラが付くというノートPCのような仕様。最近出ているネットブック(ミニノート)はAtom270が多いため性能は下です。
富士通の一体型PCは、安い物で116,800円より
地デジやBlu-Ray抜き、カタログでは無くカスタマイズの最も安い型番。
FMV-DESKPOWER
http://www.fmworld.net/fmv/pcpm0910/f/custom_lineup/index.html#cat03
タイトルが下手ですね。それは良いとして。
CPUはCore2DuoのP8700、Atomが100個有ってもかないません。それは嘘ですが、メモリ2GBのDDR3、ハードディスク500GB、後は似たような構成ですが体験版など余計なソフトウェアが満載でしょう。3色から選べます。
CPUを見るだけでも価格帯の見当は付く
富士通のようにCore2Duoを載せておきながらメモリが1GBはまず無く、HDDも相応の組合せが標準の仕様となります。
マウスはAtomの時点でスペックは抑えまくられており、マイクロソフト様の御制限で安くはなるものの性能の一定ラインを超えるとWindows XP(Home)のOEM版を使う事が出来ません。
かなり適当ですが、CPUの型から価格の見当を付ける早見表。
- Atom(数字) : 3~5万円
- Celeron、Core2~ SU(数字) : 6~10万円
- Core2~ P、E、Q : 7~12万円以上
- Core i7、Core i5 : 7~20万円以上
CPUを中心に仕様を考えるため、だいたいこんな感じです。
Atomは、ネットブックやネットトップと呼ばれる超省電力かつ性能の低いパソコン。SUの付くCPUならCULVという超低電圧の性能は抑えていないノートPC。Core2以上は普通に家電店などで売られているナショナルブランドも取り扱い有る普通のパソコンです。
ノートとデスクトップでは2~5万円の違いが有りノートがスペックで比較すると高額。ネットブックやトップ、CULVは昨年から今年にかけての話な為、古い知識が役に立ちません。
一体型はノートのキーボード無しパソコン
数年前から富士通やNECがテレビパソコンと称して販売していますが、一体型と称したパソコンはノートのキーボードを無くし、液晶の裏に本体をくっつけたような構造です。液晶モニタをキーボードの上に貼ったという表現でも可。
CPUの省電力(発熱が下がった)により薄くなってはいますが、私はノートPCも修理していただけに気に入りません。保証期間内で有れば問題になりませんが、これが切れた時の修理費用はノートPCと同様かそれ以上。BTOのメーカーにてCeleron程度なら、買い替えた方が安くなるかと思われます。
デザインや設置場所など見た目にこだわる人は多そうですが、一般の家電と比較しパソコンはまだまだ煮詰まらない機械の固まり。ハードディスクや電源、マザーなど運で故障するものの為、可能な限り余裕のある構造で選びたいのは私だけかも知れませんが、インテリアや高画質テレビとして購入するなら有りでしょう。
間違ってはいけない所は、今回のマウスコンピュータの一体型はネットトップという事。富士通などの一体型とは比較出来ず、ミニノートが大きくなりキーボードが別になったと考えるものです。
間違って5万円で地デジや動画バリバリ全開など思わないようご注意下さい。
Atom230程度では、ニコニコ動画やYouTubeの高画質さえコマ落ち必至です。
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