富士通とNECが春モデルを発表。
有名メーカーの春モデルと称する新製品発表はだいたい今頃の時期。夏モデルは5~6月頃なので、3~4ヶ月くらいは春モデルが販売され続ける事に。今回はNECが完全に開き直っているように見ております。
適当に見て参りましょう。
富士通の新製品でタッチパネル搭載PCは3機種のみ
プレスリリースをASCIIより。
富士通がOffice2013搭載春モデルを発表 タッチパネル機種を拡充
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/126/126738/
画像は数機種有る内でタッチ操作可能なノートの一つ。
予想実売は18万円。タッチ操作無しのBTOメーカーのノートなら7万円切れる程度の性能。富士通ノートが3~4ヶ月でいつも通りの相場で45%値下がりするなら約10万円。
富士通にしては発売時の価格がやや控えめと感じており、 MSオフィス2013 Home and~入りなので本当に10万円まで下がるならBTOメーカーのノートと似た価格でタッチ操作可能という事に。
主な仕様をアスキーより丸ごと引用。
- CPU Core i7-3632QM(2.2GHz)
- メモリー 8GB(最大16GB)
- ストレージ 1TB HDD
- 液晶ディスプレー 15.6インチ(1366×768ドット)
- グラフィック Intel HD Graphics 4000
- 光学ドライブ BDXL対応BD-R/REドライブ
- OS Windows8(64ビット)
- Office Home&Business
- バッテリー駆動時間 約6.3時間
- サイズ/重量 374.4(W)×249.7(D)×25.5(H)mm/約2.5kg
有名メーカーの特徴としては標準でMSオフィスが入っている以外、この一覧ではブルーレイが載っている程度。
詳細が分からないので富士通の公式でスペックを見て来ると、Bluetooth4.0やIEEE802.11がa/b/g/n全部入りなど、どのような機能が有れば良いか分からない人が金を積み、とりあえず高機能にするという感じかと。
タッチ操作可能なノートはもう1機種有り、予想価格16万円。CPUがCore i5になり、HDD容量が750GBになるとか少々削られております。2万円も安いので動画扱わないならこれの方が良いと思う。
LIFEBOOKの他6機種は12~19万円。いずれもタッチ操作可能とは書かれていないので、罠と見てよろしいかと。
デスクトップはどれがタッチ操作対応か分からないけれど、これはタッチパネルではないだろうと思った機種の画像を拝借。
右の黒い正方形はワイヤレスパッドと称されており、Windows8を直感的に操作可能との事。タッチパネル液晶の代用と思うけれど、やはり罠でしょうな。
クリック(タップ)はマウスになるはずなので、右手でキーボードとマウスとパッドを操作する事になり忙しい。マウスで良い(パッド要らない)になるかと。
一体型PCはいずれも上の画像のような形状になっており、チルト(画面の角度)は8~30度くらいとの事。
タッチ操作する為に30度に倒し、テレビを見るために8度に戻せという事なのか。タッチ操作とテレビが矛盾しております。斜めでテレビを見るか、垂直に近い角度でタッチ操作するのか。毎回動かすのか。
高いのだから、やるならテレビの時は自動で8度、モダンUIにすると30度とか電動でやっても良いと思う。
画面サイズは20~21.5型。このサイズは上手いというか仕方無いと思われ、タッチ操作の為に近くなり過ぎると大画面とも矛盾する為。
Windows8+タッチ操作前提のせいでグダグダですな。良く知らずに買ってしまう人が気の毒になる。
NECの2013年春モデルは全てタッチパネル非搭載
プレスリリースか広告か判らないけれどITmediaより。
2013年PC春モデル:NEC「LaVie/VALUESTAR」(1/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1302/05/news024.html
NECは全機種でタッチパネル無し。
理由は在庫が残るのが怖くて搭載しないのかも知れないけれど、ニッケーの記事によるとパネルの供給不足としつこく書かれていたのでそうなのかも知れない。
NECは以前、デスクトップではタッチパネル不要としてリモコンの裏側をタッチパッドにするという、わけの分からないネタのような事をしておりましたが、ノートは開き直ったかのように対策は無し。
下手に代用機器を製造し提案するよりは、タッチパネルが無いなら無しで販売すると妄想するなら潔いかも知れない。
ITmediaの記事内には2012年の秋冬のタッチ対応品も紹介されているので、こちらも一応触れておきましょうか。
見た目はWindows8に見えるけれど、Windows RTという別物。
RTはタブレットPC用などで使われるARM設計のCPUが搭載されており、インテルやAMDとは別物。簡単に言えばWindows8や従来のWindowsのソフトは使えない、WindowsのソフトがAndroidでは使えないような感じ。
見ての通りかなり紛らわしく、店頭で見ると一般PCユーザは分からないかも知れない。下手するとRTと知らない店員いるかも知れない。
見分け方は今の所、NECなら写真のようにサバ折り状態になるか。現在は一機種で、8でサバ折り変形は出ていないので良いけれど、今後は注意書きが要るでしょうな。
その他、一体型PCの新製品を見ると未だに偏光板方式の3Dとかやっており、とにかく機能を載せて単価を上げたいのかも知れないけれど、私にはやけくそに見えてしまう。
デスクトップ、一体型PCでは画面の大きさや角度からタッチ操作は矛盾すると思っているけれど、テレビ機能内蔵すると更に矛盾しますな。
有名メーカーの年内は氷河期と予想または妄想(まとめ)
冒頭でも書いたけれど、夏モデルの発表や発売は6月前後。それが出回る前頃から春モデルは処分価格になり底値の時期へ。
現時点での情報ではタッチパネル供給がまともになるのは春頃と言われており、4月とすると夏モデルには間に合うかも知れない。
間に合わないかも知れないけれど、もし夏からタッチパネル搭載PCが出ると春モデルは売れるのか?
タッチパネルにするとPC本体は3~4万円高額になると思うけれど、NECや富士通のような数ヶ月で半値になる前提、逆に言えば適正価格の2倍近いぼったくり状態で発売されるので買う側がどう感じるか。
分かり難いので具体的に。夏モデルがタッチパネル搭載で20万円、春モデルは発売時16万円とすると処分時期には実売8~9万円くらい。似たような性能でもタッチパネル搭載との差は11~12万円。
皮算用かつ予想になっているけれど、ここで買う側がどちらを選ぶか。販売店はどう値付けすれば良いのか難しい。
春モデルを値下げし過ぎるとはけるまで夏モデルが売れず、かと言って値下げを和らげると春モデルが残ってしまう。春は下げるしか無いでしょう。タッチパネル標準になれば無しの価値が下がり過ぎる為。
タッチパネル液晶の供給次第なものの6月前後がPCメーカーの生き残りゲーム開始。タッチ無しを大量に出すと首を締め、数を絞ると売上減少。
買う側としても選択が難しくなり、2013年の前半はWindows8パソコンの選び方が難しい。タッチ操作が有れどWindows8はまだ使い易いとは言えない為、年内は氷河期のようなものでしょうな。
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