BTOパソコンのミニノート(ネットブック)の多くはXPのHome仕様。
今年、2010年10月22日に終了するようです。Windows7の発売から丁度1年後になり、マイクロソフトも様子を見ていたのでしょうか。海外での話ですが、今年4月以降に販売されたネットブックは81%以上がWindows7だったとの事。
Windows XP Home、10月22日にようやく新規提供終了
http://japanese.engadget.com/2010/06/14/windows-xp-home/
日本ではBTOメーカーのネットブックはXPが多く、しかしナショナルブランドはWindows7多し。どちらがどの程度売れているかは知りませんが、とりあえずXPのOEMは終了です。
ついでにWindows XPのSP2は今年、2010年7月12日にサポートが終了すると有ります。後1ヶ月も有りません。未だにSP2を使っているならとっととアップデートしましょう。
マイコンピュータを右クリックしてプロパティで確認出来ます。
特に企業では放置されている事も有ると思います。
ダウンロードからインストール完了まで光回線でも数十分は要するので、定時直前にやると自爆出来ます。かと言って朝一からやらないように。ダウンロードだけして、昼休み直前から始めるとよろしいかと。
Windows XPの終息履歴
Windowsの種類を今来た自称初心者の方用にご説明申し上げると。
- バージョン・・・7、Vista、XP、2000などの種類
- エディション・・・HomeEdition、HomePremium、などのグレード
とは別に、インストールされる種類が有ります。簡単に分けると。
- OEM・・・PCメーカーがサポートの本体インストール済Windows
- DSP・・・パーツとセット販売し搭載が前提、本体プリインストールも有り
- パッケージ・・・箱で売られている単品。プリインストールは無い
これらを踏まえて。
OEM、パッケージは代理店からの販売が終了(2008年6月30日)
当初は1月31日に終了予定がVistaが振るわずXPがメインだった為か半年延長。6月末には終了となりました。
OEMはPCメーカーからの出荷(販売)が禁止されるため7月以降は売れませんが、パッケージはマイクロソフトの代理店が小売店などへ販売する為ここが終了となり、Amazonなどが持つ在庫分は売り続けて良いわけです。
DSP版のMS代理店からの販売が終了(2009年1月31日)
私がこのブログを書き始め4ヶ月目。終了の意味は先のパッケージと同様にマイクロソフトの代理店からの出荷が規制され出せなくなります。
これに目を付けたかどうかは知りませんが、マウスコンピューター、ソーテック(現オンキョー)、ドスパラ、フロンティアは6~7月までXPのDSP版でPC本体を売り続けていました。特にマウスは長く7月までプリインストールで販売しており、単品ではドスパラが秋頃まで売っていた記憶有り。
ネットブック用OEMの販売が終了(2010年10月22日)
今回の終了がこれにあたり、元の記事ではネットブック用と有りましたがネットトップも同様かと思いますがどうなのでしょう。
エプソンダイレクトやASUSが超小型の無音に近いAtomパソコンを出していますが、あれもOEMに違い有りません。価格が安すぎてDSP以上は製造原価を想像すると有り得ない。
OEM版Windowsの価格(推測)
Engadgetから元記事のZD netへ飛ぶと文章は更に続いており、その中に気になる数行が有ります。エキサイト先生に日本語化してもらいましたが意味不明なので端折ります。
The company is believed to charge OEMs about $15 per copy for XP. The rumored price per copy of Windows 7 is closer to $50. (Microsoft officials won’t comment on the record about the exact price per copy the company charges OEMs for any version of Windows.)
via:ZD net
OEM版のXPは15ドル(約1500円)、Windows7は50ドル(約5千円)。但しマイクロソフトが言ったわけでは無い。のような事が書かれております。
私は修理現場だったので、コアラベルの原価は知っているもののライセンスの仕入は知らず。知っていても書けませんが安さに驚きました。現役のWindowsは5千円からと考えて良さそうです。
メーカーにより販売数(仕入数)が違い、エディションにより価格は上下するため一概一律に5千円程度とは言えませんが、DSP版の実売半値程度とすれば試算に使えそうです。そのような計算をするのは私くらいのものだと思いますが。
これからのWindowsの選び方
XP全て終了というわけでは無く、まだWindows7のダウングレード版XP(Professional)や、中古専用のOEMが残っています。いつ終了宣告が有るか分かりませんが、ネットブック用のOEMが終了したからと焦る事は無いでしょう。
XPでは無く7にする場合。
Windows7の導入で注意する事
- ソフトウェアがWindows7に対応しているか
- 周辺機器のドライバが対応しているか
- ネットワーク、セキュリティが対応しているか
主にこの3点と思いますが、いざXPパソコンが故障して乗り換えると対応していないソフトウェアの代替が大変です。故障しない内から、できれば液晶モニタもセットで新たに購入して試しておけば準備出来ます。
モニタのセットを勧めるワケは、解像度や画面サイズが16:9のワイドになる事も有りますが、予備のモニタは1台持っていた方が良いという理由から。
モニタの修理はPCメーカーが分解するものでは無く、製造元や日本の代理店を通して修理されるものの多くは台湾。往復で2週間ならまだしも数ヶ月など待たされるとしゃれになりません。
これを回避する為にPCメーカーでは修理戻りの同型液晶モニタを在庫しておき、修理したという事にして本体を交換する事が有ります。説明が無く気に入らず、数ヶ月とか待ちたいならクレームを入れましょう。
Windows7は、32bitか、64bitか
導入編と同じく対応しているかが問題ですが、32bitならXPから7に変わったのみで済むものの、OSが64bitになると更に敷居は上がります。
毎日使っているアプリケーションやフリーソフトなどの64bit対応を調べ、高頻度で必要になるアプリケーション(セキュリティソフトや仕事用の何か)が64bitでも動作するか調査が必要。質問掲示板などで聞いて答えを信じて違っていた場合、その人を恨む事になるため必ず自分で調べましょう。
また、現在で言えばモンスターハンターは64bit非対応、ファイナルファンタジー14は32bitではメモリ容量が小さすぎるなどの条件があるため、プロのゲーマーやプロのニートは仮想空間の事も考えるべきですな。
Windows7ユーザーは今後増えるのか
個人間でのサポートや、趣味やゲームで不具合を聞くことも有るかと思いますが、過去半年の推移を見るに来年にはWindows7がXPより多くなると私は予測しております。
XPが順調に減るとは思いますが、Windows7の伸びはまだ分かりません。タブレットにはアップルのOSやGoogleのOSが載り、ライトユーザはそれだけで良くなるかも知れない為。
64bitか32bitの違いも有るため、Windows7はバラけそうです。
ネットブックのXP OEM終了はマイクロソフトの自爆 か?
10/22という時期にネットブックのXPを終了するとはどういう事でしょう。
7祭りのように深く考えず「Windows7が出て1周年だから」という思考ならさすがマイクロソフト様です。晩秋(秋の終わり頃)にはGoogleがChrome OSを出すと明言しており、プレインストールが増えて行き、現状でもGoogleのAndroidoが徐々に広まっています。
ネットブックはタブレットやスマートフォンとノートPCの中間辺りになる為、Chromeの市場を増やす事になりましょう。マイクロソフトのCEOは、打倒アップル&グーグルの方針だったはずですが如何なものか。
Windows7がXPより優れている面は多く有りますが要らない機能が満載。しかし今後はXPの需要が減り、販売さえ絞められて行くため、メインPCは故障する前にWindows7の買い替え(買い足し)を考えた方が良いかも知れません。
質問板などでの注意として言える事は。
- Windows7とXPどちらが良いでしょうか
- 32bitと64bitどちらが良いでしょうか
用途や予測出来ない未来で変わるため、これらの質問には答えられない、またはアンケートを取っているようなものです。どうしてもというなら、使っているアプリケーションのバージョンや周辺機器の型番など全て書く事にもなりそうです。
そう考えるとWindows7は面倒ですな。
<2010/07/13追記>
Engadgetから新情報。XPのOEM(ダウングレード)が2020年まで延長らしいです。ネットブック用のOEMとは別と思いますが不明。
Windows XPはビジネス用PCでシェア74%、2020年までダウングレード可能に
http://japanese.engadget.com/2010/07/13/windows-xp-pc-74-2020/
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