国内大手PCメーカーより新製品。
打ち合わせでもしたのかと思えるほど発表のタイミングが同時期すぎる、富士通、NEC、dynabook、VAIO、7月上旬に4メーカーより夏モデルなどと称して色々出ております。
相変わらず意味不明に高額。
国内大手PCメーカー新製品(2019年7月発表分)
リンクは全てPC Watchなのでタイトルから文字を省略。
VAIO
13.3型偏重なモバイル界に一石を投じる12.5型の「VAIO SX12」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1194878.html
なぜ12.6型という変わったサイズなのかは、11.6型では小さすぎるが13.3型よりは小さくても良いのではないかとして12.6型らしく、モニタのベゼルを約5mmまで狭めつつもキーボードは標準的なピッチ19mmを維持したとのこと。
特徴はレッツノートのように堅牢性に優れるとかのそちら方面で、主にモニタへ加圧とかペン挟み試験をしているとは書かれているものの、落下はどうなのか不明。
ところでVAIOに限らない、ここが気になった。
バッテリ駆動時間は約14.5時間と長く、LTE連続接続時で最長約7時間を達成
通信がいかにバッテリ駆動時間を減らしてくれるかよくわかる。
あまり気にならない価格は上の一覧の最下段の通り、税込にすると軽く20万円オーバーなる相変わらず強気な設定。どのくらい高額か参考としては、BTOメーカーの2倍前後と思えばよろしいかと。
サイズや価格、性能などからして法人向けかと思えばピンク含む4色+αな展開は個人向けなのだろうか。どの層に向けた製品なのかターゲットがわからない。
VAIO信者向け?
NEC
Ryzen 7搭載の15.6型ノートやシリーズ初の17.3型ノートなど
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1194851.html
価格はすべてオープンプライスらしいので実売価格調べて来た。価格コム最安なので税込。
17.3型
- NS850/NA:215,784円(i7、8GB、SSD256GB、HDD1TB)
- NS350/NA:172,584円(i3、4GB、Optane16GB、HDD1TB)
15.6型
- NS700/NA:199,584円(i7、8GB、Optane16GB、HDD1TB)
- NS600/NA:140,184円(Ryz7、4GB、SSD256GB)
- NS300/NA:156,384円(i3、4GB、Optane16GB、HDD1TB)
やはりいずれも高額ながら、NECにしては昔ほど高くはない、その昔は値下げ後がこのくらいだったと感じるのはレノボ絡みでもあるのか邪推してしまう。
これらを直接BTOパソコンと比較してはならない点は、全ての機種にMicrosoft OfficeのHome and Business 2019が標準で入っているため、BTOメーカーのカスタマイズ差額でいえば約2.5万円くらいが最初から盛られているとして。
特徴はインテルOptaneメモリ16GB搭載モデルがある点で、この採用は家電店でパソコン買ってしまうような一般PCユーザ向けとして最適と思う。
速度は体感でSSD並にHDDが速くなるらしく、何が最適かは多くの人がCとEドライブ使い分けていないためヘタにSSD+HDDではなくOptaneメモリによるキャッシュの方がよろしいかと。
NEC嫌いな私に言わせても、今回の4メーカーの中では割と納得できる5種類がNEC製品な印象。コスパが良いとは言っていない。
dynabook
LTEモデルも用意した法人向け13.3型モバイルノートdynabook S73/DN
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1194822.html
シャープに買われてマジキチ化しているブランドがdynabookで、先日のBTOパソコン新製品ネタで取り上げた、8割引で約5万円(元値が約25万)のノートの構成がマウスで販売している約5万円のノートとほぼ同じというカオス仕様。
今回の新製品、dynabook S73/DNを公式より。
source:S73/DN(型番:PS7DNYAB337FD1) | ダイナブック(東芝)
税込27万円のノートの主な仕様。
- OS:Windows 10 Pro 64ビット
- CPU:Core i3-8130U
- メモリ:4GB(4GB×1)/最大8GB
- SSD:128GB(Serial ATA対応)
- モニタ:13.3型、HD解像度
どうしたらこれが27万円になるのか頭おかしい。Officeが付いているわけでもなく、Home & Business 2019を入れてもらうと税込46,332円も意味がわからない。パッケージ版でも付いて来るのだろうか。
と冗談で書いてみたが、そのパッケージ版は3.4万円くらいで販売しておりやはりカオス。ちなみにパッケージはサポートがMicrosoft直な以外、ライセンスが2PC分。
安価かつ薄型/軽量で堅牢性を維持したPCとしている。
どこがだ。
同程度の仕様で言えばNEC最下段の15.6万円なNS300/NAくらい。このdynabookにOffice付けると316,332円となってしまい、NECの初値の2倍とか、さすがにやりすぎでしょう。ちなみにBTOメーカーならOffice入れて10万円くらい。
法人向け13.3型ビジネスモバイルノートPC
と言っているくらいなのでSatelliteシリーズはやめたのか、最近見ない。東芝だったの頃の良さはSatelliteが処分価格になると東芝製品なのに安いとして、どうしても国内メーカーが良い人には良かったものの、これでは昔のNEC以上にひどい。
富士通
3記事ございます。
- 常時起動を目指して開発した13.3型ファンレス2in1
- 世界最軽量868gのワコムペン内蔵13.3型2in1 ~698gの世界最軽量ノートも第9世代Core搭載に
- HDMI“入力”対応でゲーム機も遊べる17.3型ノートPC
1番の13.3型は2種類。
税別店頭予想価格はMH75/D2が17万円強、Celeron 3965Y(2コア/1.5GHz)とLPDDR3-1866メモリ4GB搭載のクラムシェルノート「MH35/D2」が13万円弱の見込み。
MHシリーズというくくりなのでどちらも2in1かと思いきや、Celeron搭載の方はクラムシェルと書いているくらいなのでサバ折りにはならないのでしょう。
高い方はメモリが8GBになり、その他仕様は共通。特徴はNVMeのSSD 256GBを標準搭載しているところ。ようやく普通の人は1TBもストレージ容量要らない、256GBくらいでOKと気付いたか。
2番の13.3型は世界最軽量2in1と言いたいだけのような気がする、税別23万円くらいを予定。高いだけはありCPUにCore i7、メモリ8GB、NVMe SSD 512GBが標準。しつこいけれどdynabookはCore i3、メモリ4GB、SATA SSD 128GBで税別25万。
続く13.3型も世界最軽量クラムシェルと(略)な税別25万円予定のノート。これも高いだけはあり上記2in1と同じくi7など搭載。同価格なのでここでもdynabookのマジキチさがよくわかる。
更にもう1つは売れるか試しているのか、大手メーカーには珍しいGeForce RTX 2080搭載の分離型デスクトップPCで、価格不明なので旧モデルの通販を見て来たところ、Web価格310,676円~の26%OFFクーポン適用229,900円~。
ノートや2in1はNECと同じくOfficeのHome & Business 2019が付くけれど、このデスクトップはそういう用途ではないのかOfficeはオプション。
3番は大手メーカーではやや珍しいか、17.3型。
価格は税別18~23万円くらい。特徴はHDMI入力以外にここ。
Web限定モデルでは(中略)ノートPCながら地上波/BS/CS対応TVチューナー×2などをオプションで搭載できる。
元からこのシリーズはTVチューナ搭載が標準なようで、デカくして来たということは一体型PCからこの手の大画面ノートへ置き換えようとしているのか。
いずれもdynabook見た後なので安く見えてしまうが普通に高い。
メーカー側の都合で高価格を維持したいだけ?
そうしなければ高い人件費や全国規模な宣伝広告費、在庫処分でアシが出る分を補填できないのだろうけれども、そうまでしてパソコンを売り続けたい理由がよくわからない。
NECと富士通は実質レノボ、レノボはHPと世界シェアのトップ争いしている絶好調な中国企業なのでまだわかる。
しかし鴻海傘下のシャープがそこまでしてdynabookでぼったくりたい意味がわからないし、VAIOも今はまだ良いとして今後PC市場がどうなるかまで考えてやっているのだろうか。
意味はもちろん来年1月で終わるWindows 7の延長サポートの件で、XP終了の頃ほどではないとしても特需後の冷え込みは当然あるだろうし、何よりWindowsは10で終わるとMicrosoftが言うのだから、今後は故障しない限りパソコンは買い替えられなくなる。
更には、今年から本格化して来た企業のWindows 7から10移行で消費者側は気付くはず。7の時と10ではパソコンの性能がたいして変わっていないことに。
富士通は未だに2in1にこだわり続け、dynabook(シャープ)は2021年に上場とかアジア進出とかわけのわからない事を言っていたり、VAIOなぞ酔っているのかナルシストなのか5周年のポエムが2ch(5ch)で話題に。
source:https://vaio.com/5th_anniversary/
どこを縦や斜め読みするのか本気で探してしまった。
VAIOが5期連続で黒字決算は確かに素晴らしい。しかしそれはソニーの負の決算から外れただけで、今でもソニー公式で販売されているのだから黒字は当然では?と予想。
話を戻し、個人向けが主力な国内BTOメーカーはまだマシ、法人7~8割とか言われている国内大手メーカーはとっとと幕引きして欲しい。
そうなればマウスのようなまともな価格で売るメーカーがオフライン市場にも出ることができ、価格の面で国内パソコン販売が健全化するだろうから。
しかし今回意外に感じたメーカーはNECがマジキチ価格ではないところで、最初から15万とかなら処分時期には割とまともな価格になりそうと思った。
どうしても国内大手のブランドが良いなら処分時期、または新製品入荷で旧モデルの処分があればそちらをおすすめ。1シーズンくらい古くても性能は微差。
ブランドロゴに金を出したくない、最初から安い方(というか適正価格)が良いならBTOパソコンをおすすめ。
>dynabook
昔はBTOよりは高かったけど、ブランドイメージからすればそこそこ安かったような。
終わった感が半端ないですね。
>相変わらず意味不明に高額。
タイトルロゴが1バイト1万円くらい乗っているのでは。
>通信がいかにバッテリ駆動時間を減らしてくれるか
スマホのナビでも、GPSだけなら8時間以上も持つところ、GPS+Wifiにすると5時間くらいでバッテリ残量ゼロになりますよ、私のスマホだと。なおGoogleナビですから4G通信はWifiのオンオフに関わらず行っている状況です。
>13.3型モバイルノートdynabook S73/DN
前モデルがマグネシウム合金製に対し、今回はプラスチック製なんだとか。おかげで堅牢性を維持しつつも軽量化した上に低価格化したと。
確かに全モデルのG83は「37万~44万」だったところ、S73は「25万~32万」くらいっぽいので、比べれば安いと言えます。