NVIDIAが立て続けに新製品の宣戦布告。
GTX 1080から約2週間後に1070、その1ヶ月少々後に1060が販売開始になった3日後にTitan Xの発表。北米タイム8月2日発売らしいので日本国内での解禁日は8月3日になるのかと。
ついでにQuadroと、おまけでRadeonも見て参りましょう。
Pascal世代Titan Xが北米時間8月2日に発売
PC Watchが日本語翻訳してくれております。
NVIDIA、最上位Pascalビデオカード「TITAN X」を突如公開 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1011592.html
旧世代と名前が同じだけれども、GeForce GTXの部分が取り払われており、NVIDIAの「Titan X」のみ。
先に書いておくと私はビデオカード詳しくないので細かい所までは不明。逆にだからこそ誰にでも分かる説明が出来る気がする。
さて、CUDAコア3,584基とか言われても比較対象が無ければどのくらい凄いのか判らないのでスルーし、ゲーム用グラボとして特盛りな部分はビデオメモリが12GBと大容量。
事前の噂では24GBになるのではという話もあったけれど、市販するならゲーム用に24GBは時代を先取りし過ぎており、価格を抑える為と憶測しております。
しかし抑えたとはいえ1,200ドルは日本円で12万円以上。ASK税込で考えると、日本に来たなら御祝儀価格で16~20万円の範囲になりそう。高性能CPUなどで組むと30万円を切れるかどうか。
相変わらず優秀なのは消費電力で、補助電源は必要なもののTDP250Wならば電源600Wでも行けそうな気がする。
性能はどの辺りに位置するか?
ほんの2ヶ月ほど前にGeForce GTX 1080が発表された当時は1080をNew Kingとか言っていたけれど、
source:Pascalアーキテクチャの「GeForce GTX 1080」が発表 - PC Watch
最近出たGeForceシリーズと並べるとこうなる。※上の画像のTitan Xは旧世代のGeForceが付くやつ
- Titan X>GTX 1080>GTX 1070>GTX 1060
900番代も混ぜるとこんな感じ。
- Titan X>1080>980 Ti=1070>980>1060
今後出るかもしれないグラボも入れると、おそらくこうなる。
- Titan X>=1080 Ti>1080>980 Ti=1070>1060 Ti>980=1060
先日出たGTX 1060でも充分高性能な印象があったものの、未定分を含めこうして並べてみると出た直後からミドルレンジ。
良く分からなかった人で最強を目指そうと思っているなら、Titan Xはモノが少し違うので次の1080 Tiを覚えておいた方が良いと思う。Teslaが~とか言い始めると難しくなるのでここまで。
難しいとは、説明が難しくなる以前に私が説明しきらないという意味。
Pascal世代のQuadro P6000とP5000は今秋
需要はかなり限られる、しかしQuadro方面でも容赦無いNVIDIA。
NVIDIA、Pascal世代初のQuadro P6000/P5000を発表 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1012096.html
P6000はTitan XよりCUDAコア数が多く、GP102のフルスペックのような感じ。P5000はGTX 1080と同じくらいでやや上。
Titan XやGeForceとの違いは、ゲーム用のDirect Xでは無くOpenGLという描画とか処理の種類が違うので、Quadroをゲーム用として使おうとしても意味が無い、とまでは言わないけれど金の無駄。
Titan Xが1,200ドルなのでそのまんま日本円にすると12万円少々なところ、おそらくQuadro P6000は60万円ではきかないはず。ヘタしなくとも80万円は言うのでは無かろうかと。
3Dでのリアルタイムのオイルペインティングや、VRWorks360 Video SDKを使用しての4K動画のリアルタイム編集などをデモンストレーションするという。
簡単にいうと、3Dデザインとか4K動画、職人向けとか業務用なのでそういう人達以外には無関係。
Quadro M6000で7TFLOPSだった単精度小数点演算性能は、Quadro P6000では12TFLOPSへと上がり、80%性能が向上しているという。
比較されているM6000を価格コムで見て来ると60万円以上。
なぜこれもネタにしたかは、あまりにもTitan Xのリリースが早く、同じ系統の新Quadro発表が早いので、ゲーマーの本命と言えそうなGeForce GTX 1080 Tiの発売も早いのだろうか、と思った為。
一方その頃AMDは・・・
AMDの中の会社はASRockなのかな?と思った新発想。
AMD、ビデオカード上にSSDを載せた「Radeon Pro SSG」 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1012128.html
グラボに1TBのSSDを搭載し、お値段9,999ドルなので100万円くらい。
AMDによれば、8K RAWビデオのタイムラインをスクラビングした場合、従来では17fpsしか出なかったフレームレートが90fps以上になるとしており、8Kビデオ編集において大きな効果と生産性を発揮するという。
8Kとか、NHKが1万枚くらいポチってくれるこ
GTX 1080 Ti待ちのゲーマーはWindows 10(まとめ)
以前も拝借したASCIIのNVIDIAロードマップをもう一度。
source:ASCII.jp:年内に1080 Tiと1060が発売か? NVIDIA GPUアップデート (3/3)
Titan Xが出るという事はGTX 1080 Tiの発売も遠くは無いはず。
ASCIIの予想では第4四半期(10~12月)頃の可能性と書かれているものの、Titanがここまで早く出るならば既に1080 Tiは発射準備が出来ているのでは無かろうか。
旧世代Titan XとハイエンドTiの違いは、VRAM容量と価格を落としたゲーマー向けといえる感じ。旧世代の価格をPascalのTitan Xにあてはめると350ドル差、ならばPascalタイタン1,200ドルなら米ドル値付けあるある的な999ドルとかになりそう。
これ(1080 Ti)が日本へ来ると13~16万円の範囲になると思われ、CPUなどバランスを取った構成でBTOパソコンされると30万円前後になりそうという、昔ならばゲーム筐体が買えてしまうレベル。
Titan Xや1080 Ti待ちに限らず、今後のゲーム用BTOパソコンのWindowsは10で。10月まで7仕様も販売されるけれどDirect X 12重視でしょう。
自作PCユーザならば、10アップ無償期間は正確には7月30日19時までらしいので7/8.1では無くゲームの為に10がおすすめ、というのは私だけが言っているのでは無く2chなどでも言われている事。
また、Direct X 12ではマルチスレッドに対応するので旧来の、「Core i5が正解」は通用しないやも知れず、マルチGPUでの分散レンダリングも対応なので、「シングルコアで良い」も通用しないかも知れないので良く考えましょう。
Titanは
GTX Titan
GTX Titan BLACK
GTX Titan X
の3種(2GPUのTitan Zは除外)でしたっけ。性能は「X>BLACK>Titan」だったはず。GTX Titan Xを、無印のTitan Xが上回るとは、NVIDIAの命名規則からするとやや変則的。
4Gamer.net:「GeForce GTX TITAN X」レビュー
http://www.4gamer.net/games/204/G020420/20150316083/
>CUDAコア3,584基とか言われても
GTXのTitan Xは「3,072基」で、新型のGTX 1080は「2,560基」ですね。3,584基はやたら多い印象。
>性能はどの辺りに位置するか?
単純にゲーム性能で言うなら、5点刻みで数値にすると以下な感じのイメージ(全て定格を想定)。
100……Titan X
090……GTX 1080 Ti
085……GTX 1080
080……GTX 1070
075……GTX 980 Ti
070……GTX 1060 Ti
065……GTX 1060
060……GTX 980
ただしレビューを見ている限り、1060~1080は低負荷時のパフォーマンスが悪く、高負荷時のパフォーマンスは高い印象があるため、TitanXも同じ傾向なら1080 Tiとの差はより大きくなるやも。ちなみにGTX Titan Xは、上の表だと80未満75超えのところ。GTX 1070未満GTX 980 Ti超え。
>AMD、ビデオカード上にSSDを載せた「Radeon Pro SSG」
パワプロのダイジョーブ博士が浮かぶレベル。
ピクシブ百科事典:ダイジョーブ博士 (だいじょーぶはかせ)とは
http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%96%E5%8D%9A%E5%A3%AB
最近のNVIDIAに関しては、一時期とは違い「新しい製品ほど高性能で低消費電力」な方式が当てはまりますから、何かプレイしたいゲームがある、今すぐビデオカードが欲しい、という訳でもない限り、目星を付けたカードが値下がるまで待つのもアリだとは思いますね。