パソコンと言えば昔は超高級品、今はAV家電並の価格。
安くなったとは言え、昔の感覚で高額なパソコンを購入してしまったり、高い方が安物より長く使えると思っている人が居そうなので、そうでも無いという話を少々。少しとは言え、いつも通り長文なのでご注意有れ。
PC初心者向けとして、具体的な例を出しつつ参ります。
用途別にしたパソコンや周辺環境の予算の違い
パソコン一式の総額は、上手く考えて購入すると用途によりおおよそ決まるもので、自称PC初心者で20万円を超えたり、グラフィックデザイナで10万円を切れていなら選択を誤っている可能性がございます。
分り易くなるよう敢えて極端な例にしているので、全てのPCユーザに当てはまるものでは無いとして。用途を4つに分けて解説。
3D画像処理や動画を制作するデザイナー(30~100万円以上)
デザイナーはパソコン本体より周辺機器やソフトウェアに金が掛かるもの。以前、購入に付き合ったデザイン用のBTOパソコンは入門用で考えても以下の通り。
- PC本体・・16万円(高性能CPU、メモリHDD多め、特殊なビデオカード)
- プリンタ・・10万円(大型の用紙が使える物)
- モニタ・・15万円(紙デザインの為に高級ブランド)
- ソフト・・10万円(Adobe製品の学生用価格)
総額は約50万円。
これが職業としているプロのデザイナーとなれば、本体はビデオカードだけで10~40万円、プリンタは数十万、モニタ2台で30万円以上、AdobeのCSは上は学割後なので通常価格なら40万円くらいで総額120万円以上とか。
4種類全てがデザインの為だけに高額になっており、これらで年賀状印刷のように普通の使い方も出来るけれど無駄が多め。
上のPC性能はやや抑えており、当時はSSDが高額な為HDDにしているので、職業として使うならPC本体だけで20万は下らない構成。
これはBTOパソコン(マウスコンピューター)で購入しているので、他のメーカーなら20万では済まないでしょう。
高ければ良いという物では無い、最も極端なパソコン。
パソコンの利用環境全体を極めるゲーマー(15~40万円)
私が3Dゲームを気合を入れてやるとした場合、脳内で構成すると
- PC本体・・17万円(CPU性能は上から3番目、グラボは2番目くらい)
- モニタ・・5万円(27型x1、または24型x2でフルHD)
- 机とイス・・10万円(長時間疲れないイスが高額)
- 音響機器・・5万円(スピーカーまたはヘッドフォン)
総額は約40万円。
本当に気合を入れる人ならPC本体だけで30万円以上になり、CPUとグラボ(ビデオカード)を最高性能にした上、更にオーバークロックするユーザも居られましょう。
CPUとビデオカードが主に電源を食う為、これらの性能が高いほど電源ユニットの容量も上がり、ケースも大きくなり、足を引っ張らないようHDDでは無くSSDにしたり。
このPCで2Dのオンラインゲームをやったりブログを書いたりも出来るけれど、やはり無駄に高額で騒音が増すだけでしょう。
ゲーム向けとして構成されたパソコンは、特にグラボがいくら高性能でも1年程度で旧機種になってしまう為、その性能を使わないならコストパフォーマンスは最悪。
ネット中心で普通のソフトを使う一般ユーザ(7~10万円)
私が事務用として構成したセカンドPCを例にすると。
- PC本体・・5万円(中程度の性能のCPU、メモリ4GB、SSD80GB)
- モニタ・・2万円(23型フルHDをメインPCと共用)
実際には後付でバックアップ用のHDDが付いていたり、メインPCと共用のキーボードが16千円やトラックボールが4千円など有るけれど一般的では無し。
ゲームやデザインには向かないものの、デジカメの画像整理、MSオフィスの使用、インターネット用途なら高性能PCとの差は体感で判らないレベル。
私が他人の会社の為に、価格を安く可能な限り高性能で考えた、効率重視のバランス型。使用から1年半経過しておりますが快適でストレス無し。
本体5万、モニタ2万円でもデスクトップなら昔の超高性能PCと変わらない効率で、静音性は比較にならないほど上がっております。
携帯や機動性を重視するモバイルユーザ(3~5万円)
最近、普及し始めたスマートフォンや板PC。それにキーボードを付け画面をやや大きくしたようなサイズ的にはネットブックくらいのパソコン。
- B5ノート・・3万円
最近はB5サイズという言い方を聞かないけれど、小さめなノート。バッテリ駆動が長めに必要なら5万円くらいで8時間行ける物も有り。
一般的にバッテリ駆動時間の為に性能を落としてあるものの、それでもインターネット利用が主なら問題無いレベル。
問題は携帯や機動の為に小型や軽量化されており、画面(サイズ、解像度)とキーボードが小さく、効率を求めるなら向かない大きさ。
安ければ良いというものでも無いわけですな。
バランスを狂わせたパソコンと板PCの例を計3つ
バランスのおかしいパソコン(スレートPC)はONKYOより。
【PC Watch】 オンキヨー、Core i7スレートPCのメモリ/SSD強化モデル
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120425_529126.html

これは上で挙げた携帯性を重視する端末で、中身はパソコン、外側はiPadのようなタブレット端末。
性能は普通のノートなら総額8万円くらい行きそうな高性能パーツで構成されており、通常はノートPCで15.6~17インチ、解像度はHD(1366x768)で売られる仕様。
それをモニタは11.6型の割にHDという高解像度で文字を見づらくし操作性を低下。更に高性能過ぎる為、公称でさえバッテリ駆動は6.1時間と短め。JEITA測定法なので実際に使うとなれば5時間もたないでしょう。
もう一つは高性能ノート。
ノートパソコンにCore i7を載せてどうすんの?|ライフハックちゃんねる弐式
http://lifehack2ch.livedoor.biz/archives/51347667.html
PCユーザの中にはデスクトップは有り得ずノート一択という人も多いので否定はしないけれど、2chまとめのタイトルに有るように、ノートで高性能CPUを載せてどうするのかという疑問。高い性能が要るならデスクトップでやれと。
レス(コメント)を偏りつつ一部引かせてもらいます。
- ハイスペックでも17インチワイド液晶ではな・・・
- i7とかイランだろ E350で何も困らん
- やっぱりCPUの高熱で爆音ファンだったりするの?
- (YouTube観る以外)他の用途はエクセルぐらいだ 完璧に無駄
1はバランスを考えると、PC全体が高性能なら、用途は先に書いたようにデザインやゲームなど3D処理目的や動画編集。それを小型モニタでやる矛盾。
2のE350とは、インテルでは無くAMDというCPU製造メーカーの安い割に性能が低過ぎもしないコストパフォーマンスに優れる製品で、搭載ノートは3~5万円。モバイル用途の予算。
3は以前借りた日本HPのi7搭載ノートでは、爆音とまでは行かないまでも同程度の性能のデスクトップより騒音は大きめ。熱は低くとも小型ファンを高速で回す為。
4は用途の通り、i7を搭載しても完璧に無駄との感想。
最後にもう一つ、バランスの狂ったパソコンは、私が今これを書いているメインPC。右に何故そうなったかを追記。
- 高性能CPU(当時2万円くらい)・・将来性を考えてみた
- メモリ大量(計18GB)・・内、15GBはRAMディスク用
- HDD大盛り(計2.25TB)・・2TBが安かった頃にネタで購入
- グラボ有り(当時7千円くらい)・・オンラインゲームを半年やっていた
用途は現在、ここ(ブログ)を書く、メールの送受信、稀にDVDのリッピング。
買い替え当時は7万円で済んでいるものの、後からグラボが故障しHDDを増設し、メモリも追加し、光学ドライブも故障で交換しているので10万円くらい。
グラボを3万円くらいの物へ交換するとゲーム用にはなるものの、私は現在ゲーム熱が冷めており、今後もやる予定が無いのでやはり無駄。ちなみに、グラボ無しでは映像出力が出来ない仕様。
セカンドPCで充分というより、セカンドの方がSSDなので体感でそちらの方が速く効率は上。10万円のネタPCより、5万円の考えた構成の方が優れているという。
パソコンの購入予算は用途に合わせる(まとめ)
私が何を言いたいか、2chまとめに書かれていたので引用。
PC知らない人ほど高性能なものにした方がいい
PCに詳しい人ほど、見切りが出来るから適当なスペックでいい
私はどちらかと言えば詳しい人に分類されると思うので後者になるけれど、自称PC初心者な人でも用途から考えて行くと「見切り」は可能。
どうしても無茶な構成でもVAIOが好きとか、レッツノート以外は嫌、Mac以外は駄目と思うなら好きにすれば良いけれど、高額なパソコンほど使途不明なオーバースペックになり易い為、近くに居るパソコンに詳しい人へ相談してみましょう。
パソコンは高額な物が良いわけでは無く、高性能だから高額になる物。車に置き換えると、5秒で時速100km/hになる物は日本の公道を走る通勤には不要。
職業(レース)や趣味なわけで、専門的な用途やPCマニア以外に高性能PCは必要無くなって来ており、ハードウェア側の原因としては性能が突っ走り過ぎてユーザや用途が置いて行かれている状態。
余った金でバックアップ用ストレージを購入しましょう。
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