PC買い替えの話。
いつが良いかは、買い換えようと思った時や必要にせまられた時が最適なわけで、しかし故障しなければ中々腰が重いもの。手元のパソコンがどの程度の物か良く判らない人向けに解説。
7通りで参りましょう。
パソコンを買い換える最適なタイミングはいつ?(2016年)
1.電源が入らない
故障ですな。しかも致命的な部類。
一体型では無いデスクトップPCならば電源ユニットを替えてみて直らなければゲームオーバー。2年も経てばマザーボードは中古品が足元拝見価格になっているのでPC新調した方が良いレベル。
ノートや一体型の場合、電源ユニットはACアダプタ部分になり、ACは滅多に故障しない。私は修理現場で数千台のノート見たけれどACアダプタ交換は2回しか知らないほど。
原因の多くはマザーボードというパソコン本体のメインの基板で、これが故障するとメーカーへの修理依頼になる上、修理代はモニタの次くらいに高額なのであきらめて買い替えた方が良さそう。
2.Windowsの起動完了まで5分くらい要する
私が見た最長は12分。起動完了とはマウスが動き右クリックするとメニューがすぐに出る状態になるまで。Windows 7でいうと回転マークが消えるまでの事。
現役のパソコンならばメモリ不足が原因という事も無いと思うので、考えられる事はウィルスやスパイウェアなどの感染、または記録装置が故障しかかっている、もしくは記録装置の空き容量がほとんど無い状態。
起動完了まで3分以上かかるようなら何らかの不具合が出ている可能性が高く、パソコン詳しい人や業者などへ聞いても無理なら買い替え時かも知れない。
データ消えて良いならリカバリー。しても直らないなら記録装置が怪しい。
3.WindowsのロゴシールがVista以前
source:Tipos de Microsoft Windows. | Blog de carmennmartin
市販の完成品パソコンならば、ノートやデスクトップ限らず見える場所にWindowsのシールが貼られているはず。
2016年現在、右上3つ以外のWindowsは既にサポートが終了しており、右上から3つ目の丸いやつ、Vistaも来年4月に終了するのでもしそうなら買い替えは必須と言える段階。※Windows 10は8とほぼ同じ
Vistaユーザ少ないので話題になりにくい可能性があるので、実家のPCがVistaでは無いか確認すると良いかも知れない。
4.Centrino、Core 2~、Pentium 4などのシール
さすがにPentium 4は無いと思うけれど、Core 2ならば現役の可能性があり、NECとか富士通製品ならばCentrino対応でそれらのシールが貼られているやも知れず。
下のようなシール。
使い続けてもマズくはないけれど、Centrinoは2008年で終了したブランド、Core 2からCore iへ変わった時期もこの頃。
私の知人は安いという理由で敢えて中古のCore 2 Duo搭載ノートを2014年に購入し、予備として今でも現役らしいけれど、彼が購入した価格は1.2万円。その程度の性能、価値しかございません。
この後に出たCore iシリーズで性能が上がったと同時に省電力化され、バッテリのもちが良くなり内部の冷却ファンも静音になっているので、もしかすると買い換えると凄く快適になるかも知れない。
5.購入した時期が2008年以前
Windowsロゴ、Centrinoなどのシール以外に領収証の日付が2008年以前ならば骨董品。上でも書いたけれど2008年がパソコンのある意味境界線となっており、この後に出た物は性能高い、静か、バッテリもつ、故障しづらいなど大幅に進化しております。
Windows Vistaの発売は2007年1月。2008年購入、Core 2シリーズ、Vista仕様、この辺りがノートや一体型PCの買い替えラインでしょうな。
6.NECなどの新モデル発表直後
年に約4回の新機種発表直後、その新モデルを買えと言っているわけではございません。1つ前の機種がおすすめ。
大して機能や性能が変わらない割に新機種が20万なら1シーズン前は12~14万円くらいの処分価格になっているはず。買うならそれ。
パーツの新製品は年に4回も出るわけが無く、インテルのCPUならば1~2年に一度刷新され、その他のメモリとか記録装置などは数年変わらない。
新製品は高価なだけ。店頭でノートとか買うなら、9~10月頃なら秋冬モデルでは無く夏モデル、1~2月頃なら春モデルでは無く秋冬モデル、のように1つ前の物がコストパフォーマンスに優れております。
というか、新製品がボッタクリ価格なだけともいう。
7.何となく買い替えたい時
最強だと思う「何となく」でも結構。
私は結構何となくパソコンを買うようにしており、特にいつとか決めておりません。強いて言えばメインとサブ機はデスクトップの自作PCなので、組立時のトラブルを前提として連休前にパーツ買う程度。
「欲しいと思った時が買い時」という、名言か迷言か良く分からないフレーズの通り、必要とか欲しいと思ったならその時でよろしいかと。
買い替えの時期は「故障する前」を強く推奨(まとめ)
パソコンは家や自動車などとは違い、ぶっ壊れるまで使えども命に関わるような事は無いけれど、炊飯器や電子レンジとは違い内部に記録装置(HDD)が備わっております。
故障の箇所がHDD以外ならばセーフ。Windowsが起動しなくともデータさえ吹き飛んでいないならセーフ。しかし、この精密機器なディスクドライブが故障するとデータが全部取り出せなくなり、強引に復旧させるには数万から数十万円必要。
故障していなかったり、運良く電源が入らないなどの壊れ方ならばパソコンに詳しい人へ相談すればデータの取り出しは全然可能。
この記事を読み、「なるほど」と関心したくらいならばバックアップも普通にやっていないでしょう。
最良は故障しようとしていなかろうと外付HDDにもデータを保管、容量少ないならクラウドストレージへバックアップ。次に良い方法はPC故障する前に買い替えてしまう事。
電源入らずにメーカーへ修理依頼するとデータ全部消されて購入時の状態で返却されるもあるある。なぜかはメーカー側はユーザがいじり倒したWindowsが正常か否かは判らないのでWindowsを入れ直す事が多い為。
故障前に買い換える->データを新PCへコピーする->旧PCは押入れへ突っ込んでおく。こうしておけば少なくともその時点までのデータは押入れに眠っているわけで、新PC故障でデータ全部消えるよりはマシでしょう。
最近は記録装置にHDDでは無くSSDを搭載するPCも増えたので、バックアップの重要性は高まっていると感じております。SSDは故障する時はいきなり致命的な壊れ方をする可能性が高い為。
パソコンを買い換えるなら故障前がおすすめ、デスクトップPCならBTOパソコンがおすすめ。
おまけ:世帯別PC買い替えサイクルは6.0年、率は6.2%
調べると良いグラフがあったので参考までに2つ拝借。詳しくは画像下のリンク先をどうぞ。
source:パソコンの買い替え年数をグラフ化(2016年) - ガベージニュース
昔はパソコンは3~5年で買い替えるという話が一般的だったと記憶しているけれど、現代では6年まで伸びている御様子。
買い替え率もかなり低下。
source:パソコンの買い替えをした世帯の割合をグラフ化(2016年)-ガベージニュース
理由のトップはいずれも故障。全体的に低下している原因としては、スマホやタブレットがあれば良い人がパソコン買わなくなった、または故障率が低下したとか性能の低さを感じないので買い替える必要性を感じる人が減少したか。
Windowsが7以降、Core i7のようにCore iのシール、メモリが2GB以上、HDDの空き容量が20%以上ある、ならば買い替える必要は無さそうな感じ。
一般的にはWindowsのアップグレードは(10を除き)しないだろうと考えると、「Windowsが7以降なら充分現役」で良いかも知れませんな。
私は新しいPCを選ぶために情報を集めるPCが欲しいですから、壊れたら買い換える、では遅いですね。サブPCは手元に常備しておきたい次第。
>電源が入らない
1.掃除した時に電源コードが抜けた
2.掃除した時に指が当たり、○―のスイッチが切り替わった
3.映像出力のケーブルが抜けている
4.何かの拍子に電源ボタンを押したため、モニタの電源がOFFのまま
5.バックライトが切れたため、モニタがものすごく暗い
とりあえず、まずはこれらを疑いますね。完全に故障ならPC新調のチャンス。
>データ消えて良いならリカバリー。しても直らないなら記録装置が怪しい
ストレージが壊れていると、リカバリ自体が失敗する可能性も高いですから、検証としてリカバリは有用な手段ですね。
>Vista
会社にある据え置きPCの1台がVistaだったはず。確かCore 2 Quadでメモリは4GBあったため、Win7へアップグレードしても快適だったろうに、ズルズルと現在まで至っています。
>何となく買い替えたい時
私がいま何となく欲しいのは、500GB超のSSDと、GTX 1060搭載のビデオカードですかね。
6年前に購入したノートPCの電源が突然落ちることが多くなったので、完全に電源が入らなくなる前に買い替えを検討しています…w
購入当時と違い外泊時ぐらいにしか使わなくなったので、あまり高いのは買えない&急がなくてもよいですがw