モニタ性能について。
最近のゲーミングPCはノートでさえ144Hzや240Hz対応モニタもあり、主にデスクトップ用な外付モニタは今年ASUSが360Hzを出しておりどこまで上がり続けるのか。
しかし体感できなければ無意味。
2020年現在の最高値はASUSの360Hz(多分)
こちら。
ASUSが360Hzリフレッシュレートのeスポーツ向けディスプレイ「ROG Swift 360」発表。NVIDIAと共同開発しG-SYNCを採用 | AUTOMATON
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20200106-110246/
しかし気になる一文が。
ROG Swift 360はNVIDIA G-SYNCを採用。ディスプレイのリフレッシュレートと、GPUのフレームレートを同期させることでテアリングを無くす、可変リフレッシュレート(VRR)テクノロジーだ。
本当は300HzくらいのところG-SYNKでコマを埋めているだけ?と感じたのでASUSの公式で調べたところ、ネイティブで360Hzなご様子。
Refresh Rate(max) : 360Hz
疑って失礼。
先程から「こいつリフレッシュとかHz(ヘルツ)とか何言っているんだ?」と思ったなら簡単に説明。1秒間に何コマ表示できるかがリフレッシュレートで、60Hzなら60コマ、360なら360コマ。
身近な例だと蛍光灯で、東日本は50Hz、西は60Hzなので1秒間に50または60回点滅しております。蛍光灯の下でペンを振るとチラつくけれど白熱灯や太陽光の下ではコマ落ちしない、電球や太陽は点滅していないので。
そう考えると50~60Hzと太陽光の違いはわかるのだから、標準的なモニタの60Hzとそれ以上もわかるはずというのがお題。
リフレッシュレートの違いは体感可能
前知識として。
- Hz・・・モニタ側のリフレッシュレート(コマ数/秒)
- FPS・・・映像出力側のフレームレート(コマ数/秒)
単位が違うだけで同じくコマ数のことを表しております。
具体的に詳しい解説がこちら。
1,000FPS対応のハイスピードカメラで撮影、は良いけれどモニタ側が何Hzなのかは最高240Hzでの比較なので240なのでしょう。
再生できない人向けに説明すると、全てスローモーションでどのくらい差があるかわかりやすく比較されております。
音無しスローもあったので職場や学校ならこちら。ミュートしろという話ではあるけれど、それ以前にサボるなとも。
せっかちな人は7秒から。手前に映り始める車のコマが良くわかる。
というわけで、スローで見て違いがわかるのは当たり前なので、等速の映像を探して来た。
左からリフレッシュレート60Hz, 144Hz, 240Hzのディスプレイです
これを再生しているモニタが(一般的には)60Hzなのだから違いがわかるわけが無い気がするけれど、高速で映像が移動すると60Hzのコマ落ちさ加減がわかる。
画面の端から逆まで1秒で動いているなら60コマ。それが0.2秒ならばコマ数は12となり、同じ距離でもコマ数が少なくなればコマ間の途切れが見えやすくなる。
それが240Hzモニタならば1秒240コマ、0.2秒でも48コマまでしか落ちない。しかし48では60Hz(60コマ)以下なので速く動くに比例してコマが見えやすくなってしまう。
何が言いたいかは高速で映像が動くゲームの場合は速くなるほどコマが見えやすくなるわけで、逆に映像が速く動かなければ無意味な性能が高リフレッシュレートとも言えますな。
また、被写体の大きさも関係すると感じており、私は普段インディゲーム(2D、グラフィック描画荒め、キャラクター小さい)をしておりコマ数とか気にした事がなかった。
しかしロケットリーグ(3D、描画細かい、遠近感大アリ)で普通にフィールド走るには問題ないものの、自キャラが画面いっぱいにズームして回転するとどちらに回っているのかわからなくなるほどコマが飛ぶ。
もう1つ、等速から1/8まで連続で何パターンか。
等速だけで良いなら50秒から。144Hzと240Hzの違いを見るなら2分11秒からで、TouTubeへ飛びたくない人向けに正解を書いておくと、下が240で上が144Hz。私は違いわかった。
ただ必要かと問われると要らないだけで、3Dゲーマーならば上を目指すべきでは?と思い直した。(以前は144で良い、240との違いは体感できないだろうとか言っていたはず。)
「ということは360Hzが手頃な価格になるまで待つ」と言われそうだけれども、360でさえ発展途上な可能性はデカそう。
メーカーが目指すゴールは1000Hz
モニターのリフレッシュレートが、スタンダードだった60Hzから、倍速の120Hzまでアップしたのは、ほんの3年ほど前(後略)
1,000という数値を見て妙に納得。
リフレッシュレート以外にゲーマーが気にするべきは応答速度で、プロゲーマーは1msを切るモニタを選ぶと何かで読んだ。
1msは0.001秒だから千分の1、1,000Hzは1秒間に千分の1(コマ)単位。1msを切るとさすがに素人には見分けが付かないと思われ、だからこそ1,000がゴール、どころか調子こいてどんどん上げるだろうからマイルストーンになりそう。
いくら高性能モニタでもグラボ次第で無意味
今回改めてリフレッシュレート問題をネタにした理由は、240Hzなどのモニタ話を見て「ゲームやグラボ側が対応していないだろう」と何となく思ったため。
私(当サイト)は普段からベンチマークの図とか貼る割に、実は数値を全然まじめに見ていないことがバレるグラフがこちら。RTX 3080と2080 Tiの比較。
source:前世代比2倍の性能はダテじゃないRTX 3080」 - PC Watch
ぶっちぎりで360コマ超え。
これは比較的軽いゲームで、最低スペックCore 2 DuoでグラフィックはIntelのCPU内蔵HD 4000で行けるらしく、最高でも第4世代Core i5のGTX 1050 Tiで動くとのことなので高FPSを叩き出せているとしても、フルHDで477FPSは全然モニタ上回っております。
他にも240を超えているゲームがあるけれど、大量すぎるのでそれはリンク先で見てもらうとして、FPS最低なバトルフィールド(BF)5でさえRTX 3080ならばこんな。
フルHDで110FPSなので60Hzでは足りない。
更にグラボが進化して行けばBF5でも240FPSを超える時が来るだろうし、モニタは一度買うと下手しなくとも10年くらい使えてしまうので困る。
もう一度書く、高速でデカい映像は高リフレッシュレートが有利。まさに大は小を兼ねる状態なので、グラボ性能で100FPSでも240Hzモニタなら100コマ表示できる。
もう一つ重要なことは応答速度で、3桁Hzなゲーミングモニタならまず1ms以下だろうけれども、5msと1msの違いは目が素人な私でもわかるほど違う。0.001秒か0.005秒なぞわかるかバカと思っていた昔の自分をグーでパンチ。
具体的には、ライフルのスコープで木の陰から敵が出る瞬間、5msのモニタでは1msモニタと比較し0.004秒遅れて表示される感じ。やはりわかるかアホが、と言われそうながら、ゲーマーは反射神経で操作するので違いがわかる。
というわけでゲーマー用モニタは今後60Hz超えが標準となり、480Hzとか当たり前になる頃にはゲーマー向けではない普通のモニタも240Hz当たり前になっていそうなので高リフレモニタがジャブジャブ売れることに期待しております。
Microsoft風に言うと、今すぐ買うか今夜買うかレベル。
>リフレッシュレート144や240Hzの違い
レースゲームやFPSゲームなら体感しやすいやも。ほか動きの激しい場面なら、アニメや映画でも体感できる可能性は上がります。
>これを再生しているモニタが(一般的には)60Hzなのだから
私の記憶が確かなら、そもそもYou Tubeは最大フレームレートが60FPSです。モニタが360FPSに対応していても、再生側のYou Tubeが60FPSまで。
>モニタが(一般的には)60Hzなのだから違いがわかるわけが無い
分かると思いますよ。テレビでバレーのスパイクとかバドミントンのスマッシュとか、目で追えないくらい速い動きを見ても、速い遅いは判別できますし。0.001秒から0.002秒までの速度差を測るならともかく、数秒間の動きをどれだけ細かく描写しているかなら、30Hzのモニタで360Hzと280Hzを比べることもできます。
【特集】格ゲーの常識”60Hz”は過去のもの!? ストVは、144Hz以上のディスプレイでより優位に ~プロゲーマーガチくんとともに検証 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1283931.html
タイムリーな記事w
ゲーム機でもテレビよりもゲーム用のディスプレイに繋いだほうがいいと思いますw