第2世代Ryzenの上位4種類が発売。
Ryzenシリーズのリリースにより長い冬は終了したようで、今回の新製品もベンチマーク結果を見る限りではインテルとまともに勝負できている印象があり、AMDファンは財布のヒモが忙しそう。
適当に見て参りましょう。
Ryzen 2000番台上位の夜間販売は行列レベル
ツクモが屋台を思わせる文字通りなお祭り状態。
source:第2世代Ryzen夜間販売150名以上の人で賑わう - AKIBA PC Hotline!
別のサイトの記事では100人になっていたので、ツクモ以外のパソコン工房など複数店舗合わせて150人以上まで増えたのだろうと予想。
当日は各店とも19時から事前会計をスタート。ツクモeX.パソコン館では平日にもかかわらず40名前後の人が列を作ったほか、
そこまでするか感。
半数近くはCPU単体での購入ということだが、X470マザーとセットで購入する人も多かったようだ。
ということは単純に考えると、半数は自作PCの丸ごと新調、半数が初代Ryzenからの移行とするならば、1年経たずにCPUアップグレードしてしまう計算に。AMD信者怖い。
今回出た4種類の仕様一覧。
source:AMD Zen+ 12nm Ryzen and X470 motherboards - AnandTech
インテルの同クラスと比較しコア数多めでクロック控えめ。
初代と第2世代の立ち位置が解りやすい図。オレンジ色が今回の4種類。
更に上位なThreadRipperは別格なので別として、2700Xは1800Xや1700Xからの置き換え、のような感じ。
Ryzen 2700Xはインテルi7-8700Kと勝負になる
1ページめは2000番台上位の特徴なので2ページ目へリンク。
第2世代Ryzen ベンチマークテストで徹底検証 (2/3) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1804/20/news122_2.html
新Ryzenが3種類に対して、Core i7-8700Kを混ぜた良い比較用。
右端のインテル仕様はCPUとマザーが違うのは良いとして、なぜRyzen 5はマザーが7と違うのかは不明。
メモリの違いは良く見ると動作周波数が違っており、左2つの2千番台Ryzenは2933MHzで動作、初代の1800Xは2666MHz、インテルも2666。まあ大差無いでしょう。マザーの違いもベンチマークには関係ないはず。
CINEBENCHによるCPU性能比較はいきなりRyzenが優勝。
マルチコアでは、さすがに8コア16スレッドと6コア12スレッドでの比較なのでAMD最上位の2700Xが有利なのかと。シングルコアはクロック高めなインテル8700Kが2割くらいスコア高め。
ところが描画も入るとやはりインテルがやや強い、PCMark 10。グラボとの連携であり、CPU内GPUではございません。
ゲームでもRyzen軍がかなり健闘。しかし解像度を落として行くとインテル様がやはりお強いご様子。
といった感じで、他のグラフを見るとインテルとAMDのどちらが上とは言い切れない結果となっております。
そして定番、かは知らないけれどPassMarkも参考に。
source:PassMark Intel vs AMD CPU Benchmarks - High End
新Ryzenはまだサンプル数少ないだろうから今後動きはあるとしても、AMD不利に出がちと思われる割にRyzen 7 2700XがCore i7-8700Kに勝っております。空白は省略した部分で実際には結構上の方。
但し、2700Xがダントツで上の方へ居るに対し、他の2000番台上位は初代Ryzenとそう変わらない、とするなら初代から第2世代へ移行する考えは2700X以外では意味があるのか疑問。
価格までインテル並に高くしてどうするのか?
性能がインテル並に高まった点では確かに凄い、AMD復活しまくりといえるけれど、価格まで高まってしまってどうするのか。
source:価格.com - AMD(エーエムディー)のCPU 登録日の新しい順
完成品をパソコン工房より。
やたら高い気がするのは無駄にGTX 1050が標準搭載。なぜ中途半端なグラボが挿さっているかは、今回の4種類のRyzenはAPUではないのでグラフィック機能がCPUに内蔵されていないため。
夜間販売でCPUなのに行列は凄いし、100人規模も新Windowsが出た時レベルなのは認めるが、彼らはPCユーザの中でも自作するマニアな人たちであり市場のごく一部。
- 完成品・・・インテル
- 自作PC・・・AMD
これを狙っているとするなら小さすぎるし、私は長年インテル信者でぬるま湯につかってきたので今更AMDに乗り換えようとは思わず、価格が同じくらいならよけいに移行は考えられない。
また、メーカー側としてもPCメーカーがテレビCMしまくるインテル入ってるの方が知名度的に売りやすく、AMD採用する際はほとんどの場合で価格の点で優位になるものがそうはならない。
まだ発売数日なので今後値下がるだろうとしても、メーカー用の完成品の場合は今も続いているならインテルが広告代出してくれるキャッシュバックのような仕組があるので近い価格では採用の勝負になれない。
いくらBTOや自作でAMDが増え、仮にDELLとHPも使ってくれるなら国内PC市場の3割くらいは占めるものの、同時にインテルも取り扱うのだから半分以下の15%に満たない。
PassMarkの統計によるとAMDは2割前後をキープ。
source:PassMark CPU Benchmarks - AMD vs Intel Market Share
2006年頃にAMDとインテルが半々くらいになっている当時は、AMDのCPU搭載ならコスパが凄く良かったためで、具体的にはインテルPCが10万ならAMDは6~7万円くらいの差があったと記憶。
価格を落とせない理由があるのなら、インテルより性能で更に上回りPCメーカーが無視できないほどにならねば完全復活といえる日は来ないでしょうな。
私もIntel信者(?)ではありますが、Sandy Bridge でCPU更新が止まってます。
理由はCPUのダイとヒートスプレッダが往来のハンダではなくグリスな点。
冷却効率の低下と、長年の使用でグリスが固まってオシャカになりそうで怖かったり。
このままグリス接着が続くなら、(嫌々ながら)AMD に宗旨替えですかねぇ?
4月頃に新しいのが出るのは分かってたんですが、私は2月に初代R7に逝ってしまいました。
待ってたらきりが無いし、最近は一世代の差なんぞあんまり影響は無いですから。
さすがに旧FX8コアから、R7-1700への更新はインパクトがありました。
ただ、WIN10必須というのは性能アップよりデメリットの方が大きいような気もします。
現行の前がAthlonII X2 250eだった身としてはAMDに戻る良いきっかけではありますがWin10をかたくなに拒否したいので第6世代corei5→同i7への選択肢しかない模様。
まぁWin7の賞味期限が切れる頃にはryzenも第3世代か第4世代になってるでしょうからそのときまで先送りですね。
その時にOSがWin11相当のモノになってたらそれはそれで考えちゃいますが。
昔だったらハードだろうとOSだろうと新しいのが出たら都度チャレンジしていたのですが歳をとったのでしょうか、なかなか手が出なくなりました。
>Win10をかたくなに拒否したいので
すでに逝ってしまった身としては、そのお考えが正解だと思います。
見た目だけでは無く、これだけ芯まで腐ったOSを、私は知りません。
Meでさえ、遙かにましだと思います。
今時のハードは、2~3世代、いやもっと古くても実用上問題は無いんで、引っ張れるだけ7で逝くのが良かったと痛感している昨今です。
Ryzenの解説ならパソコン工房がおすすめ。門外漢の私でも理解しやすかったですし。ただし今回の新CPUについては流石に記述なし。
パソコン実験工房資料室 - AMD Ryzen とは
https://www.pc-koubou.jp/blog/ryzen_feature.php
>CINEBENCHによるCPU性能比較はいきなりRyzenが優勝。
地味に2700Xのスコア、1800Xの1割増しですね。ただしクロック差は4.3GHzと4.0GHzですから2700Xが1割増し。あれこれ単に動作クロックが上がったからスコア上がっただけじゃね、と思いかねない結果のため、是非とも1800Xと2700XをOCでクロックを揃えてベンチマークを取って欲しかったところ。
それを言われるなら、私はSandyBridge発売1ヶ月前に初代Core i7とi3で新調したほど今のCPUは1~2世代の違いなぞ流行と同じレベルにどうでもOKと考えております。
1世代差をなめてはいけない順はこうだと思う。
1.グラボ(特に最近のGeForceは頭おかしいコスパ差)
2.SATAやメモリ(新規格出て旧買う意味がない)
---越えられない壁---
?.CPU(10年以上前と体感で差がわからない)
そうなんだと知っているけれど、自作PCユーザとしてはただ寂しい。2万円と4万円、4万円と8万円のCPUは体感でそれぞれ2倍速くあるべき。コア数必要な変態よりもクロック2倍の方がよほど一般的。