サンディスクが長期保証のSSDを発売、HDDはどうなる?

2010年3月 1日

未だSSDはマニア専用のストレージ。

何故かはGBあたりの単価がハードディスクより高額だから需要が少なく普及が遅い。PC本体として販売する際に大容量のHDDか高速なSSDを選択する際、SSDを選ぶ人間は自分で取り付けるのでは無かろうかと。

転送が高速で回転しないからこそ物理的に故障しにくい良さはHDDより遙かに上ですが、価格と容量の壁が有り私も未だ待ちの状態。

サンディスクが壁を超えるというより壊せるのか。

 

SanDiskがSSDの真打ち出荷開始(大容量SDXCも)

高級カメラマニアはSan以外のSDカードを使わないという程に高品質らしいですが、そのサンディスクがSSDの価格と容量の壁を乗り超え、そして長期10年保証というぶっ飛んだ内容で出荷を開始したようです。但し北米、ヨーロッパの話。

SANDISK G3

寿命はHDDの6倍、高速転送と高い耐久性を備えたSSD「SANDISK G3」がいよいよ発売へ - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100224_sandisk_g3/

GIGAZINEのタイトル通り、何を基準としているのかは不明ですが寿命はHDDの6倍、相当自信が有るのか製品保証が何と10年。記憶装置というメディア扱いで10年保証は信じられない長さ。

もちろんデータを保証するわけでは無いため、原価が安く数回の交換や修理を見越しての設定かと思えば、

価格は60GBモデルが229.99ドル(約2万750円)で、120GBモデルが399.99ドル(約3万6100円)。

2010年1月現在のSSD(MLC)の相場は60GBで約15千円。120GBは約26千となっており、5~10千円高めではありますが発売時の価格より実売は下がるもの。SSDは書込むと劣化するため、HDDのように運で故障する率は低そうですが寿命が有ります。

これを「10年は使えるから、寿命とかグダグダ言ってるやつはすっこんでろ」と解釈するなら、使用(書込)頻度を試算し販売数から故障率や寿命を見越しての価格設定と思われます。

サンディスク=高いというイメージが有りましたが、大容量SDカードのXC規格もクラス4ではあるものの安めに出るようです。(容量:SD<SDHC<SDXC)(クラス:最高10)

サンディスクも 64GB SDXCカード発売、実売 350ドル
http://japanese.engadget.com/2010/02/23/64gb-sdxc-350/

SanDisk Ultra SDXC 64GB は最大転送速度 15MB/s、スピードクラス 4という性能です。米国での想定価格は 349.99ドル。 

対応する機器が無ければ意味は有りませんが、見所は一流メーカーのサンディスクがSDXC-64GB(CLASS4)で350ドルとした事で価格の上限を設定したようなもの。これより下の容量や性能、弱小メーカーは1GBあたり5.5ドルを超えられなくなってしまう、私ら買う側にしてみれば良い事です。

HD画質のムービーも安くなっているため、映像マニアのみならず一般的な動画撮影も安くなって行きそうですね。編集するための高性能PCやアプリケーションの方が難関になりそうでは有ります。

 

SSDに直接アクセスしHDDでバックアップするハイブリッド

昨年(2009年)末には全部SSDになっているのでは無かろうか、などと言っていた私の予想なぞアテになりませんが、こういう発想は良いですね。

SSDとHDDを合体させた「ハイブリッドディスク」が登場へ - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100226_hybrid_disk/

hybrid-disk-ssd-hdd.jpg

SSD自体は単独でも利用可能であるとされており、もし単独で利用したSSDをハイブリッドディスクに組み込んだ場合、HDDは自動でSSDのデータをバックアップ

製造は台湾のRAIDONテクノロジーという企業で聞いた事は無いものの、日本のPCメーカーがOEMとして採用出来ればハードウェアレベルでバックアップしてしまうというSSDがHDDに内包された自動バックアップ。

しかしHDDが故障したらどうするんだという心配も有ります。アクセスはSSD、自動でハイブリッドなHDDへバックアップしつつ、更に別のHDDへバックアップする事が出来れば完璧と言えましょう。ここまでするならHDD2台にして同期させれば良いと思いますが、最良とは言えず流行らないでしょう。

 

HDDが廃れ、SSDが主流になるのはいつなのか

どこで書いたか忘れたためリンク出来ませんが、今後はSSDになりHDDは無くなると予想したものの、SSD容量と価格がHDDと乖離(かいり)し続けており役割として無くならないだろうと考え方を変えてみます。

  • SSDの良さは、高速で突然故障する確率がHDDより低そう
  • HDDの良さは、大容量で価格が安く運が良ければ長く使える

起動ドライブはSSD、バックアップは大量のHDDで賄えばコストパフォーマンスに優れた環境を作る事が出来そうですが、実はこれはあてにならない。

記憶容量が必要か、バックアップにも大容量が必要かと言えば、今後クラウドコンピューティングをGoogleやらMicrosoft、Appleが進めて行けば、容量は小さくとも高速なSSDのみでバックアップの必要さえ無くなります。

という考えも一つで、実際には動画編集やオンラインで作業するものでは無い個人的なデータが満載になり、ゲームなどのアプリケーションなどでローカル(非クラウド)は残り続ける。

BTOパソコンの選び方やカスタマイズの方法として、まだSSDかHDDにこだわる必要は無く、予算に収まれば好きなものを選びましょうという事で、SSDが普及するにはまだ時間はかかりそうです。

コメント(3)

SanDiskと言えばその昔、128MB USBメモリを3.5千円で購入したのは良い思い出。今なら同額で16GBのが買えるとかもうね。

そう考えるとSSDもまあそのうち同じようなことになるとは思うのですが、確かに容量増大と低価格化のスピードは遅い気がします。
もっとも、USBメモリと比べるのは技術的な部分は元より、手軽に使える便利なツールといった印象のそれと比べて、SSDは用途がHDD用、そら確かに一気に広まるようなモノでは無いと感じます。

いや実は、なんか想像して楽しそうなのは、私的にはむしろSDXCのほうでしょうか。
といっても、単に使うならUSB3.0対応のカードリーダじゃないとねーとか、それよりもマザーにUSB3.0実装されてないとダメだねーとか言う話ではなくて、SSDのようにHDDの代わりにできたらそれスゴくね。とか思うのですよ。
SSDの場合、まだHDDと比べると、ヒツジ先輩が記事内であげておられる長所の他、物理的制限に関してはたいした差はないワケで、(まあ2.5インチが主流なので多少小さいですが)ところがSDXCに至っては普通にオンボードにできる大きさじゃねーかと。

だって、今現在パソコンを構成する上でマザーボードに載せたり、つながなければならない主要パーツの中で、どう考えても一番小さい。RAMより小さいとかなんなの、死ぬの、状態。

私は、HDDは物理的に可能な限り増設しないと落ち着かないという変態なので、ケースなどを考える際は「拡張ベイは大いに越したことはない」という考え方ですが、その必要なくね。オンボードで二桁いけそうなコンパクトさじゃね。ってところにすごい惹かれます。

現在、HDDの代わりにSDXC実装できるマザーっていうかチップセットはあるのでしょうか。それもたくさん実装できるヤツ。
まあ、あるにしてもこれからできるにしても車が買えそうな値段にはなるのでしょうが。
ちょっとIntel始めASUS、GIGABYTEの中の人聞いてますか。それまでは915で頑張るから早くしろ。

すいません。以上、アホな子の妄想でした。

おそらく当時128MBで3Kが買いのラインだと思ってたワケですが、買うタイミングまで同じとか、ヒツジ先輩とは年代もさることながら、物の見方が被ってるのかもしれませんね。
そら記事に共感する部分が多いはずだわ。何かいろいろと納得しました。

だって、あんまりあたんない予想とかも毎回「その通りだー」とか思うもの。

すいません。
最後に要らんこと言ってる気がしますがきっと気のせいです。
気にしたら負けです。


それとSDXCのオンボードっていうのはGIGAZINEの

ttp://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090108_sdxc_memory_card/

の記事が衝撃だったものですから。
だいぶ先の事とはいえ容量2TB、転送速度は300MB/secだったら内蔵に使えよと。

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※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。