コンピューターワールドに興味深い記事が掲載。
タブレットPCの現状の課題(問題点など)を書き出し、いずれPCへ進化するというような内容。以前もこの筆者殿に突っかかった気がするけれど、私は人では無く文字列に対して感想文を書いているのでお間違い無きよう。
文字まみれな上に絶好調に酔っているので何かとご注意有れ。
元記事はこちら。
タブレットの操作性と実用性 | Computerworld
http://www.computerworld.jp/blogs/d/206313
筆者殿は経歴や肩書きが私のような素人とは格段に違う上、文章を見てもPCやサーバ関係の上級者。そこへ自称PC初心者の私が無謀にも突っ込んで参ります。
概要と思われる箇所より。
今回はアプリケーションの操作性について考える。また、企業クライアントとしての可能性を指摘する。
私は企業クライアントの事など知らないので、個人利用として置き換えて行くけれど、タブレットPCの実用性や将来性を考える意味では同じと解釈。
では本文へ。見出しを目印用として合わせ、本文より引用。
タッチ操作の課題
一部省略しているので、詳細は本文にて。
- 操作ミスが多い…押したしたつもりが押していなかったり、
- 操作する場所が見えない…「指示したいところを指で隠す」操作を強要
- 入力テキスト修正が困難…タッチ操作によるカーソル移動は使いにくい
- 実行中か入力中か分かりにくい…タブレットにはマウスカーソルがない
全て同意、私も感じていた難点。
1、操作ミスの原因は複数有り、2番の「操作する場所を隠す」事。更にその隠しているものが指先なので、小さな箇所をピンポイントで指定するのが難しい。
更に言えば指の面積は人により違い、押す強さや指先の油脂や汗の量でも反応は変わるでしょう。私がマウスの代用にならないと言っている具体的な点。
3、テキスト修正も操作ミスと似ており、やはり原因は指。マウス(ポインタ、矢印)なら、矢印の先をテキスト枠の中に入るよう移動しクリックで良いけれど、指で小さなテキスト枠の中をタップは結構ミスるもの。
個人的に最も鬱陶しいと感じる点はドラッグ操作で、テキスト枠の中の文字をコピーしようと右から左へスライドしても選択にならない事が多々有り。これはダブルタップでドラッグ状態になる仕様の問題かも知れない。
ちなみに、ドラッグがなぜ右から左になるかは、テキスト枠内のテキストの左端を指で正確にタップする操作の難易度が激高な為。私は右利き、指で右側が隠れている事も原因。
4はWindows XP以前ならポインタが砂時計、Vista以降は回転する矢印の事で、確かにこれも分からない。止まっている(処理中)か、操作出来る状態かは触ってみて「まだ動かない」と確認してから。
iPadに限らず、こうした問題はすべての小型タッチデバイスに共通の課題である。
私はGALAXY Tabの事を言っており、確かに共通。
シェルの課題
本来GUIは「見えているモノを操作する」ことでわかりやすさを実現しているのに、タブレットでは「見えないモノ」を操作する必要がある。
言われて気付いたその通り。
AppleのテレビCMなどの提案が上手いので、直感で操作出来る凄い端末というイメージが有るけれど、逆に言えば直感できなければ、わけが分からない端末。
私の例では、初めてGALAXY Tabに触った際、調べず習わず最初からスワイプ(横に掃く操作)でスクロールしてみたけれど、あれはAppleの動画などで自然に知っていた事。
ホームボタンのダブルクリックなど思いつかないし、さらに右スワイプして何かが出てくるとは思わなかった。
私は分からない操作自体が分からない状態なので、GALAXY Tabで知らない操作は結構多く有るはず。利用頻度が低く、重要性も低いので調べる時間が惜しいだけ。
今思い起こすと、どこに触ったか分からないけれど突然下からソフトウェアキーボードが出たり、なぜか左に利用頻度の多いアプリの切り替えが出て来るなど、GUI(色付き描画で見易い操作画面)なのにわけが分からない事が多い。
Windows 8でも似たような状況で、ネットワークの構成やログオフなどを行なうための[チャーム]は、画面右から左へスワイプする。これも見ただけでは分からない。
電源の切り方、シャットダウン方法をGoogle検索で調べた人は多いでしょう。私がそう。初めて購入した初PCなら、説明書を読まねば分からないレベル。
私はWindowsを95辺りから使っているけれど、Windowsの説明書や解説本などを読んだ記憶はございません。
アプリケーションの課題
右クリックに相当する機能がないので、アプリケーションのコンテキストに依存したメニューが出せない。
例として、Windowsならショートカットを右クリックからドラッグし、フォルダの上でボタンを離すとコピーや移動が選択出来るけれど、GALAXY Tabで同じ事をするには目的の場所(削除アイコン)まで長押しドラッグなど。
Windows慣れしていると「右クリックすれば何か選択肢が出るだろう」というものでは無く、直感か前もって知り操作する必要があるわけですな。
試しにメール一覧でスワイプしたら削除ホタンが出てきた。まるでアドベンチャーゲームである。
凄く的確な表現だと思う。メールフラグを立てた後にスワイプアイテムを使うとヤスが犯人だった、のような。違いますな。意味不明失礼。
PCからタブレットへ
ここからはハードウェアやOSとしての課題(問題点)の書き出し。パソコンと比較しタブレットPCが充分とは言えない点を5つ。
- アプリケーション互換性…従来のPC用プログラムを利用したい場合
- プログラム開発…キーボードは必須(中略)高性能なマシンを必要
- 負荷の高いアプリケーション…タブレットのCPUはそれほど高速ではなく
- I/O拡張性が必要な場合…タブレットに接続できる周辺機器は限定
- 企業システムとしての管理性が必要な場合…一括管理機能を持たない
単純にパソコンの代用、または置き換えようとした場合。
私はパソコンとタブレットPCは別物であり、それぞれの良い所を伸ばせば良い派なので反論してみましょうか。
1、互換性については、Windows8が出たのだから解決済。MacとiPadは、故スティーブ・ジョブズ氏が、パソコンでタッチ操作は中途半端、のように言っており、現Appleでその方針が変わらなければ無理。現在のタブレット端末用のアプリケーションが開発されるべきかと。
2、これをやると画面の小さいパソコンになってしまうので携帯端末として矛盾しており、パソコンで良いという事になるでしょう。
3、高性能CPUは未だに一瞬で光熱になり、せめてヒートシンク、通常はファンが無ければ発熱はおさまらず、現状でこれをやってしまうとやはり携帯性と矛盾しましょう。2と合わせてタブレットPCでプログラム開発は強引過ぎる。
4、やはりこれも携帯性と矛盾。筆者殿は「有線で」周辺機器を接続されようとしており、やたらI/F(接続端子の型式や規格)にこだわられているけれど、カードリーダーやNASなどの無線化が進んでいるので、そちらに期待した方が良さそう。
5、企業の事は知らないのでスルーさせてもらいます。
しかし、こうした欠点は今後解決されたり、問題がなくなったりする方向へ進んでいる。
全てでは無いと思うけれど、パソコン化してしまうなら、それはタブレットPCでは無くパソコンなので、強引に解決と解釈し問題と考えない方がよろしい。
つまり、現在タブレットの欠点とされるものは、全て解決の方向に向かっているのである。
大事なことなので2回書かれたのでしょう。
しかしそれは解決では無く、タブレットPCという携帯端末の利点を抑え込み、PC化させてしまう事になるので解決ではございません。
大豆の遺伝子を組み替えてリンゴを作ろうとしているようなもの。リンゴが欲しいならリンゴでいいし、大豆には大豆の良さが有る。
Windows 8の実用性
思い込みだと思う箇所より。
欲を言えば、デスクトップに [スタート] メニューを残して欲しかったが、今後はタブレットの方が優勢になることを考えると仕方ない。
私も思い込みかも知れないけれど、スタートボタン消滅の目的は、マイクロソフトがモダンUIからのWindowsストアアプリで商売をする用に使わせたいが為、デスクトップ画面を不便にしただけ。
タブレットPCとパソコンを比較し優勢になるという表現も個人的に嫌いな情報操作。専門家が言うのだからそうなのだろうと感じてしまうでしょう。私は専門家では無く趣味でブログを書いているけれど、パソコン市場やタブレットPCに関しては筆者殿に劣るとは思っておりません。
ちなみに私は故スティーブ・ジョブズ氏やApple信者でもアンチでも無く、Appleの戦略の上手さを尊敬しており、ジョブズ氏の考え方と同じか似ているというだけで他意はございません。
パソコンがタブレットPCの完成形や豪華版(まとめ)
タブレットPCの歴史は浅くここ数年内、普及は2年内程度。今の形のパソコンの歴史は軽く20年以上前から。
タブレットPCの方が後から出ている為に「情報入出力機器の新しい形」と多くの人が感じていると思うけれど、タブレットPCとパソコンのリリースが逆だったならどうなるか。
20年前にタブレットPCが有り、その後にWindowsパソコンが出たならという仮定で考えてみましょう。
または現代にWindowsパソコンが無く、今年になり突然Windows7入の高性能パソコンという形が発売という事にしても結構。
文字入力が容易かつ高速、モニタの解像度が高く作業領域が広いパソコン。タブレットPCが進化したと言えるのでは。
iPodが発売されるまではタッチ操作が一般的では無く、私は現在のタブレットPC普及はAppleの戦略により広まったと感じており、性能や機能はiPadに内包され、タブレットPCの用途はApple(現状ではGoogleも)が決めて行くと感じております。
Windows7以前も画面のタッチ操作はASUSなどが発売していたけれど、需要が無かったと思われ短命。同様に操作が先で実用が後になっているWindows8は、入れ物を先に購入し何を入れるか探している状態。これは逆でしょう。
話を戻すと、パソコンとタブレットPCのリリースが逆になっていたなら、パソコンはタブレットPCの完成形や豪華版と見る人が移行し、キーボードや大画面が不要で、堅牢や携帯性を重視する人はパソコンには移行しなくとも自然。
マルチメディアとか言い始めた頃からパソコンが家電並に普及してい行ったと思うけれど、それ以前はマニアや業務用の限られたユーザ用の高額な高級コンピューター。
現在はパソコンの価格が安くなり、昔のように性能や容量で悩む事も少なくなった為、マルチメディア時代の前までは戻らないと思うけれど、普及(利用)率は下がれど10年も前までは戻らないと推測。
タブレットPCが進化するとパソコンに「なってしまう」ので、それでは携帯端末の意味が無いと考えております。
専門家や大手情報サイトがこぞってポストPCと騒いでいるけれど、各ユーザ個人の考え方が正しいのだから流される必要は無し。
要するに私が今回書いた内容も鵜呑みする必要はございません。必要なら持てば良いし、不要なら外せば良いだけ。
需要が有ればGoogleが提供してくれるし、新しい提案はAppleが天才的に上手い。現状のマイクロソフトは自己(自社)満足なので将来性に期待出来ない。
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