総務省がネット利用調査結果の最新版を公開。
デジャヴかと思ったならこれは記事の水増し分で有り前回の続き。前編は総務省が作成したグラフを参考として突っ込みや感想文を書いたので、今回はデータを元にオリジナルでグラフを作りつつ後編。
適当に見て参りましょう。
今回も一応リンク、ソースはこちら。
統計調査データ:通信利用動向調査:報道発表資料
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
総務省でも細かくグラフ化されているものの白黒なのでやや見づらい為、カラー化しつつ更に見易くなるよう工夫しております。
以下、グラフの単位は全て%。入れるの忘れた。
年代別での端末保有状況
総務省のグラフをカラーにしただけの年代別がこちら。
これは前編の2番で横棒になっていた物とほぼ同じ。違いは6~12歳、70歳以上も入っている点。
パソコンのみ2種類を抽出するとこうなる。
若者のパソコン離れどころか20代のPC保有率が最も高く、次いで僅差の40代、30代、10代と続いた後でようやく50と60代。
どちらかと言えば若者のパソコン離れというより、ジジババのパソコン慣れが加速していないと言えそう。しかし、50~70代のネット利用は右肩上がりなので今後は更に高くなるのでしょう。
良く解らないところは、情報通信機器の保有状況と言いながらも自宅以外のパソコンが入っている点。職場や学校へ置いているにしては割合として不自然に高いと感じており、ネカフェなどは貸し出し品なので保有では無し。
ここから後も自宅以外のパソコンが出るけれど意味解らないのでスルー。利用状況ならばまだ解るので、上のグラフはタイトルを使用状況としております。
話を戻し、どのくらいパソコン率が減少しているか、3年分の年代別推移。
小中高校生の減りは若者というより子ども。パソコンより手軽なスマホやタブレットが有る現在は、パソコンを使うより親のお下がりスマホの白ロム(通信カード無しの抜け殻)で遊んでいるかも知れない。
20代以上の下がり方は20代が最も大きいけれど、40代までの3世代を比較すると毎年20代がトップを維持。今のところは若者のパソコン離れはウソと総務省が証明しているという事で。
但し、現代の中高生(13~19歳)が20代になる頃には話が変わってくるやも知れず、しかしそう大きく変化するものでは無いと推測するが自然。
パソコンを除外し携帯端末3種類。
こちらはスマホが携帯電話から引き算されているようで解り易い。
スマホが有るならガラケー要らないという当たり前的な保有率となっており、若者のガラケー離れが深刻ですな。
何の根拠も無いけれど、スマホが安くなろうとガラケーが良い割合を仮に10%とした場合、10~20代の伸びしろは残りわずか。今後は30代以上をどう心変わりさせるかになるでしょう。
6~12歳で何故ガラケー?と不思議だけれども、みまもりケータイのような子ども用のGPS付き機能制限端末を持っているのだろうと予想。
タブレットが20代より多い世代は、
- 6~19歳・・・親が買った
- 30~49歳・・・金有るので買った
と憶測。
20代が前後の年代よりやや低い理由はスマホが有るからタブ要らない、そして無駄な金を使う余裕が無い為、と妄想しております。
以前、当サイトでやったアンケートの結果。
source:年代で機器への価値観や所有率が変わるのか調査結果 - BTOパソコン.jp
上のグラフは、スマホ所有者はタブレットも持っているのか?を調べる為、スマホ所有者に限定しタブレットの有無をクロス集計したもの。
緑はAndroidタブレット、赤はiPadやiPod~、灰色はタブレット未所有。
過半数のユーザが両刀しており、スマホが有ればタブレットは要らないわけでも無いとしたけれど、当サイトは30代が多く、数万円程度なら買ってしまえる年代が結構多いので両方持っている人が多いのかと思った。
年代別でのサービス利用状況
ネットサービス編はネット通販の中身とソーシャルメディアについて。
見づらいけれどこれ以上見易く出来なかった。
20代があからさまに他の世代より利用率が低い買い物カテゴリは、日用品、家電や家具の2つ。パソコン関連もやや低めですな。
逆に20代が他の世代より利用率が高い箇所は、音楽、オンラインゲーム。ソフトウェアもやや高め。
若い世代は日常生活に通販を利用するより、娯楽の為にネットで金を落とす率が高いようで、前編で書いた「30代以上にならなければ自由に使える金が少ないのでスマホいじりしている割合が高くなる」という裏付け的な何かかと。
日用品や家電などのネット通販率が低い特徴は、結婚しておらず子どもが居ない割合が他の世代より多く、自由な時間も多いので、店まで行き現物を見て買う余裕が有るとも考えられるところ。
次、SNS利用目的の年代別。
左から2番目が教えて君世代を表していると思った。
20代と50代はSNSで何か知りたいらしいけれど、30~40代はググレカス世代とでも言いましょうか、自力で何とかした後で無理なら聞くがデフォルト。別の見方をすると、入って来る情報を待つか、自分で探しに行くかの違いも有りそう。
最も開きが有るのは、ひまつぶし。
50代は暇つぶしでSNSしておらず、次いで40代も若い世代よりやや低め。30代以下がTwitterなどで跳梁跋扈する率が高いのかも知れない。
都道府県別のネット利用状況
地域別という珍しいデータもございます。
タイトルを入れ忘れた。「都道府県別インターネットの利用状況及び端末別インターネットの利用状況(個人)」。
当サイトで私は頻繁に、都会=電車で揺られる、田舎=自分で車やチャリ運転、という違いが有り、田舎型の地域ではスマホを使用出来る時間が都会型より少ない為、スマホの普及は東京や大阪などが中心のように過去書いております。
本当にそうかと言えば微妙な結果となっており、確かに東京や大阪の周辺ではスマホ利用が平均を超えている(黄セル)ものの、他県と大きくは変わらない印象。
平均以上の都道府県(黄セル)の平均は51.8%、平均未満の平均は42.3%、差は9.5%くらいなので個人的な予想ほど差が出ていないと思った。
最高値は東京、最低値は青森。電波の問題でしょうな。
その他、自宅のパソコンが何と無く特徴有り。点で見ると東京や神奈川の利用率の高さが目に付くところ、面で見ると東北と九州の低さは何なのか。
以上。佐賀県には敢えて触れない。
企業のクラウド普及は遠い未来?(おまけ)
関係無いけれど気になったので少々。
クラウドの普及が遅いと感じていた原因が判明。必要無いと考えている企業が4割以上も有り、しかも前年より増加している件。
どのような仕組で何に使えるのか、どうすれば効率良く業務を回せるかは時間の経過で理解され、クラウドの普及に繋がるかと思えば、おそらく知った上で「それなら要らない」と判断する企業が増えているのかと。
問題はテレワーク(在宅やモバイルなど)導入が大企業寄りな為でしょう。
しかしこのデータ、企業を1と数えているので、実際にそこで働く社員数で換算するとクラウドを利用している人間の数は総務省グラフよりは大規模。
金と技術の有る大企業から普及し、廉価版とか中小企業向けなどが出始めたなら全体的に普及する、ならばまだ先の話。
ネット利用の年代や地域別調査(まとめ)
- パソコン使用が最も多いのは若者
- PC使用は40代以下の全体で減少傾向
- スマホは20代中心、ガラケーは60代が中心
- 若者のネット利用は娯楽、SNSは暇つぶしが多い
- スマホ利用率は、都市部が田舎県より1割くらい高い
個人的な要点は、若者はパソコン離れしているのでは無く、パソコンもスマホも使いこなす現代人の見本のような世代。
ところでこの調査結果、私は尺稼ぎする為にクソ真面目に感想文してみたけれど、あまり真に受けない方が良いと思う。
サンプル数約1.6万世帯は凄まじいものの、回収率43%が戴けない。分母が多いので精度に問題無さそうに見えるものの偏っている可能性。
具体的には、ネットどころか携帯電話さえ通じないような山奥でネットに関する調査とか来ても返送しないだろうし、質問の意味が解らない高齢者は答えられず、もし私へ総務省から郵送で調査に協力をと言われても「ネットでやれ」として2秒でゴミ箱直行すると思う。
その他、答えているのは総務省が好きか暇かのどちらかとも思うので、誤差何%になるかは計算出来ないものの、やや偏っていると見るが妥当でしょう。
以上。作文よりグラフ考えて作る方が疲れた。
>都道府県別のネット利用状況
佐賀だけ強調するなよw いろはす吹いたわw
以上。私も触れない。
なんで佐賀を強調wwww
※佐賀県民ではありません。
俺の茶がゆ返せwwww
私は自分で作っておきながら二階堂吹いた。
福岡ならまだ分かるけれど、なぜ佐賀のスマホ率が高いのか謎。まさかタブレットと混同しているという事は・・・さすがに無いか。
来年度あたりで都道府県別のタブレット保有率も調べて欲しいところ。佐賀の県立高校生なら必ず1台持っているはずなので、世帯では無く個人でもぶっちぎりで優勝しそう。半分自腹購入なので卒業しても故障しなければタブレット保有率は高まるでしょうな。
佐賀県、人口ランキング42/47位なので有利なはず。
http://uub.jp/rnk/p_j.html
>都会=電車で揺られる、田舎=自分で車やチャリ運転
>田舎型の地域ではスマホを使用出来る時間が都会型より少ない為、スマホの普及は東京や大阪などが中心
>確かに東京や大阪の周辺ではスマホ利用が平均を超えている(黄セル)ものの、他県と大きくは変わらない印象
パソコン率なら東京と神奈川が他地域よりも高いですがw
>佐賀県には敢えて触れない
佐賀の携帯電話率の低さも気になりますねw
>情報通信機器の保有状況と言いながらも自宅以外のパソコンが入っている
持ち運び用のノートPCでは。いわゆるモバイルノート。
もしかしたらデスクトップを持ち歩いているとか、自宅が無いとか、スティック型PCを持ち歩いているとか、ジャイアンとか、車載PCとか、自宅のPCを会社に持ち込んでいるとか、特殊なユーザかもしれませんが。
>6~12歳で何故ガラケー?と不思議
子供にスマホを持たせると親が管理しきれないから、機能が限定された上、月額料金も安いガラケーを持たせるのでは。子供が勝手にゲームで課金したとか、出会い系に登録して援助交際に発展とか、ワンクリサイトに引っ掛かって親の金を持ち出すとか、情報リテラシーの低い家庭だとトラブルの元です。
LINEも携帯電話からの登録は対応してしまいましたから、もう無駄といえば無駄ですが。
>ネット通販の中身
20代の若者はゲームより音楽に金を落とす、という結果はけっこう意外でした。パソコン関連が低い事は、自作熱がかなりの下火である事の証明にもなりますね。
>SNS利用目的
最大の理由 「付き合い」「誘われて断れなかった」 が入っていませんね。私のLINE利用目的はコレ。業務でも使っている気がしますけれど、同様の機能を持つクラウドサービスをレンタルしているのに誰も使わない不思議。
どうでも良いですけれど、総務省の元データだと「全体」のグラフが「その他」より右へ飛び出して8%くらいの数値を叩きだしているのですが、これは何を示しているのか不明(PDFの11ページ下段)。
>都道府県別のネット利用状況
順位にするとこんな感じ
自宅のパソコン
1.東京都(63.0)
2.神奈川県(61.6)
3.奈良県(59.7)
4.静岡県(58.8)
5.京都府(57.3)
45.佐賀県(42.1)
45.新潟県(42.1)
46.岩手県(38.4)
47.沖縄県(38.0)
自宅以外のパソコン
1.東京都(30.8)
2.神奈川県(27.0)
3.群馬県(23.8)
4.京都府(23.1)
5.千葉県(22.6)
45.新潟県(15.1)
46.熊本県(14.9)
47.愛媛県(14.3)
携帯電話
1.宮城県(22.4)
2.東京都(21.0)
3.神奈川県(20.3)
4.福岡県(19.6)
5.北海道(19.5)
45.山形県(13.9)
46.佐賀県(13.4)
47.福井県(13.3)
スマートフォン
1.東京都(55.3)
2.神奈川県(54.9)
3.大阪府(52.8)
4.埼玉県(52.1)
5.滋賀県(51.3)
45.島根県(38.7)
47.青森県(37.1)
47.鳥取県(37.1)
スマホはあまり差がでない模様。
>クラウド普及
私的にはスケジュール管理のクラウドサービスが便利です。誰が何処へ何時まで行っているか分かれば、例え他部署の電話に出ても対応がしやすくなります。逆に言うとそれくらいしか役に立つクラウドサービスが現状は無さそう、という印象ですが。