言い換えると、サウンドボードとダックをPCに繋ぐ理由。
サウンドカード(ボード)は名前の通り音用の基板で、パソコンでは背面に有るPCIなどに増設して使用。DAC(ダック)はDigital to Analog Converterの略称でデジタル信号をアナログに変換。何故変換するかはスピーカーやヘッドフォンなどへ出力する際にアナログ変換が必要な為。
USB DACの安い物が出回って来たので初心者用に解説。
※2/22 21:00 訂正 DAC=Digital Audio Converterと表記していましたが誤り。ゲストブックのコメントにて御指摘戴き修正済。有難う御座います。
何が初心者用かは私がサウンド素人で調べつつ書く為、音に関してはその程度の内容にしかなりませんが、サウンドカードとは?DACって何?のように全く知らないなら、ざっとお目通し有れ。
パソコンで音楽を聴くなら重要かも知れません。
パソコンから音が出る仕組
いきなり脱線しますが、修理現場に居た当時、パソコンから音が出ないという申告内容で修理に入り、スピーカーなどの出力機器を接続していなかったという正常品が数件有りました。体感で1000台中2~3台くらい。
パソコンはモニタと接続しますが、これはDVDプレイヤーをテレビに接続するようなもので、DVDプレイヤー単体では音は鳴らずテレビのスピーカーに任せる事に。それと同様、モニタにスピーカーが無ければ別途必要。
話を戻し、最近のパソコンは何も増設せずともサウンドチップは標準でマザーボードに載っており、AC97やHD AUDIOというドライバやコネクタを見た事が有るかも知れません。
そのオーディオ用の部品がマザーボード背面やケース前面に有る端子へ音声を出力しており問題は無し。
サウンドカードや更にDACを使う意味
先に書いた普通の接続では音声出力はこうなります。
- マザーボードのサウンドチップから
- マザーボードの出力端子を通り
- スピーカーなどに音が出る
サウンドカードを増設すると。
- オーディオ出力用基板のチップから
- オーディオ出力用基板の端子より
- スピーカーなどに音が出る
DACがどこに有るかはいずれも1の段階。冒頭で書いた通りデジタルをアナログに変換しなければ音声出力出来ず。
マザーボードやサウンドカードからはデジタル信号が出て、USBやS/PDIF、IEEE1394のようなデジタルの状態で信号を送る事が出来るケーブルで外付けのDAC専用機器に接続。
増設するには意味が有り音質が上がる為。
- (サウンドカードの)サウンドチップからデジタルの状態で
- 外付のDACを通してアナログ変換し
- スピーカーなどで出力
すると音声専用になるため、物により初めのマザーからアナログ出力するより音が良くなるわけです。
サウンドカードやDACの価格帯は様々
音にこだわるマニアは、サウンドカードは高価な物で無ければ違いがほぼ判らないとされている事が良く有りますが売れているのは安物。
source:価格.com - サウンドカード・ユニット 製品一覧 売れ筋ランキングの高い順 (PCI)
上は価格コムのサウンドカード、PCI接続限定で売れ筋順の検索結果。
出ている数が不明なため平均は出ませんが、おおよそ5千円から1万円くらいが人気。ではPCI-Expressではどうなるか。
source:価格.com - サウンドカード・ユニット 製品一覧 売れ筋ランキングの高い順 (PCI Express)
15千円前後という所でしょうか。最も高額な物でも、AuzentechというメーカーのAuzen X-Fi HomeTheater HDが約27千円。
しかしいずれも総件数が27+17種類になっており少なめ。増設のみでは無く、外付の接続を含めるとDACの方が重要という意味が解りましょう。
サウンドカード・サウンドユニットより、敢えて高額な順で検索。
source:価格.com - サウンドカード・ユニット 製品一覧 価格の高い順
上位30件で10万円を切る物は現在無くDACやアンプの類。
この検索結果にはサウンドカードも含まれていますが総件数は173。マニア向け以外に数千円の安い物も有りますが、こちらにこだわれという事でしょう。
端子の種類や機能、サンプリングレートとか絞れるので、興味が有るならこちらから検索をどうぞ。私は興味が無いので触りません。
価格.com - サウンドカード・ユニット スペック検索・性能比較
http://kakaku.com/specsearch/0560/
サウンドカードやDACを付ける意味は有るのか
ここからが私のターンですが、パソコンで言うとCPUやビデオカードの性能にこだわったり、一般的にはカメラの本体やレンズにこだわったり、用途や個人の価値観により変わるものです。
オンボード(マザーボードの内蔵)で良ければそれで良し。私のようにサウンドブラスターの最下級、しかも昔のLive!で満足している人間も居ります。当時2万円前後が主流の頃に5千円くらいの代物。
高級な物で音を聴いた事が無いためカードやDACの比較は出来ませんが、当時のオンボードは安物のサウンドブラスターでさえ音質は違い、オンボード側はこもった感有り。
その比較は6年前から使っていた915チップセット。昨年買い換えて引退した、いにしえのマザーボード。性能を公式から引かせてもらいます。
C-media CMI9880L 8chサウンドコーデック搭載
I/Oパネル部にSPDIFデジタル光出力端子装備source:MSI 915/925マザーボードシリーズ
私が今挿しているサウンドブラスターも発見した為、CREATIVEの公式より。
source:Sound Blaster Live! 24-bit
この程度のサウンドブラスターでさえ音が澄んでおります。
DACは高額というイメージが有り、実際にそのようなので、オンボードなら試しに安いサウンドカードの増設は有りかも知れません。
挿すだけですがBTOパソコンなら改造扱いになる為、保証期間内や取り外してもとに戻す作業に自信が無ければお勧めはしません。
サウンドカードが何故BTOパソコンのカスタマイズに入っていないのか疑問に思っておりましたが、オンボードのオーディオ性能が上がりDAC重視という事で、サウンドカードはおまけのような物になって来たと解釈。
DACと言えばJUNSさんですが、売る前は一生懸命、売った後はサポート無しの放置プレイが待っているらしいので初心者は避けた方が無難。利益が60~70%くらい乗っているので玄人なら自分で選びましょう。
DACに関する情報が少なく、DACとは?から始まり1時間くらい検索より調べた中で最も分かりやすかったページがこちら。
執筆は数年前と思われ情報は古めなので、そこは御注意有れ。
PCをピュアオーディオに組み込む。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/3650/pcaudio.html
もう少し難しい内容で良ければこちらの特集がお勧め。
USB DAC研究|特集|PCオーディオfan
http://www.pc-audio-fan.com/special/usb-dac-research/
今後は安いDACが広まると思われる為、パソコンの音質に金を突っ込むなら要チェックですが私の勘は良く外れます。
HDMIでVGAカード側から出力する場合はどうなんですかね。
とりあえず私みたいな素人でもオンボより音がクリアに感じました。
結局挿しているVGAカードによるのでしょうけれど、サウンドカードと似たようなもんでしょうか
もっとも、出力先が薄型テレビなので、テレビ側に搭載されているスピーカー性能にもよるって話ではありますがw
考えて見れば音声を出力する音声カードにこだわるなら、出力先のスピーカーにもこだわらないと意味がないでしょうから、転送速度で例えるところのボトルネック的な意味で、数万円の高価なカードに千円のスピーカーとかw、その逆も然りで、PCのパーツ構成同様やっぱりバランスが大事なんでしょうね。
PC-HDMI-テレビ-光デジタル-コンポとつないでますが、コンポでCDを再生した時との違いはありますが、そんなに差は大きくは無いと思います。致命的な違いはPCだとファンがどうしてもうるさい事ですね。そこをなんとかしようとするとネグロックさん級の静音化が必要かと。それなら素直にCDはコンポ、DVDはDVDプレーヤーでの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い気がします。
>DACと言えばJUNSさんですが
http://www.pc-audio.jp/model.html
こちらです。
>DACを付ける意味は有るのか
どうしてもどうしても、指で回せる音量つまみが欲しかったんですぅ。それも手元に。
「スピーカーについてるツマミを回せばいいじゃん」てのもありますが、ツマミがついてるスピーカーは音がアレなんで。10年我慢したけど限界きますた。
>HDMIでVGAカード側から出力する場合はどうなんですかね。
この場合は薄型テレビのDACがお仕事してます。
>結局挿しているVGAカードによるのでしょうけれど、
なんで、残念ながら無関係。てか、VGAカードにはDAC機能は載ってますがそれはアナログ(代表的にはDsub15P出力)用でして、つまりは映像用。VGAカードと分類されるブツには音声用DACは載っておりませんです。
初カキコします。
いつも辛口のタイトルを楽しく拝見させていただいております。
自作をしようと思い立ってたどり着いたサイトがここでした。
2か月読み続け、やっとDACの話になった時嬉しくて万歳しました~
いまさらピュアオーディオには戻れないと思ってた昨今でしたが、PCオーディオなる世界があるとの由。
こりゃ面白そうだと情報取集始めた途端、高額な器機のオンパレード。
ピュアオーディオに劣らずセレブいや変態の集まりか~と落ち込んでおりました。
しかしヒツジ先輩のタイトルやTaKaQさんのコメにある通り、デバイスの問題なんですね。
DACとスピーカーorヘッドフォンに少し費やしてやれば良いらしいと思えてきました。
なんといってもファイル庫としてのPCはもってこいの省スペースですもん。
一度は覗いてみたい自作の世界。
廉価で簡単な組み合わせな音楽用ファイルサーバーを考えております。
迷える自作変態に光明を頂いたと言う事でカキコさせていただきました。
ありがとうございました。
ピュアオーディオがどうこうは置いておくとして
音の良し悪しを左右する最大の要素は、スピーカー・ヘッドフォン・イヤフォン等、音を出す場所ですね。次にサウンドカードやDAC等、音を作る場所。次に音を増幅・色付けするアンプ。次に音を伝えるケーブル。最後に音を再生するソフトや、音源を作るエンコードソフト、といったところでしょうか
ノートPCだとUSB-DACの盛況は有り難いですね。処理にCPUを使用するため負荷が高くなることが難点ですが、最近のPCなら特に問題ないレベルでしょうし。最近はニコニコ実況の普及もあって、ノイズが乗らないようUSB-DACを利用する方が増えたような?
>サウンドカードやDACを付ける意味は有るのか
DACは音のみ重視ですが、ハードウェア処理が可能なサウンドカードなら、ハインドゲーマー御用達ですね。体感で分かる程度かは分かりませんが、負荷が軽くなってFPS等では特に有利なんだとか
あまりPCオーディオにはると、パッシブスピーカーのインピーダンスがどうこう、タイムドメインがどうこう、波動スピーカーがどうこう、音像がどうこう、位相がどうこう、と深みにはまって、湯水どころか立て板に水が如くに資金を投入するはめになりますから、あまり詳しくならない方が賢明かもしれませんね
パソコン用を謳う音響機器は絶対的にパワー不足なので、普通のコンポの外部入力(AUXやLINE)とかに接続してやるだけで、別世界の音が楽しめます。
少し前まで使っていたKENWOODのCORE-A55は、まぁまぁ悪くない音でしたが、やはり10W+10W程度だとパワーが足りず、物足りなく思っていました。
そこで、TVで映画を観る時のために7~8年くらい前に買っていた安い単品のアンプとスピーカー(どちらもONKYO)に接続したところ、パソコンのオンボード音声出力の質の良さを再認識した次第。
今狙っているのは、ビクターのウッドコーンスピーカーを中核にした、小ぶりなミニコンポのセットで、DVDレシーバもスピーカーも奥行き30cm以内のコンパクトさで設置場所の自由度が高く、最大出力も40W+40Wと充分、音もなかなか良さそうです。
ちなみに、お値段は4万円くらいのと6万円くらいのがあるので、もう少し情報を精査して、早めに導入したいなと。
我が家にはレトロなSONYのレコードプレーヤーがアンプ、巨大なスピーカー等を含めありますが、全ては庶民Aさんが仰た事に尽きると思います。
まずはスピーカーやヘッドフォン等を良い物に変えるのが音の改善になると思われます。
そしてこの音の世界も、真空管だのなんだのと足を踏み外せば、そこはすぐにネグロックさんの世界ですwww
この記事はコメントされる方々がどういう知識をお持ちか、私が釣っていたりします。過去には液晶モニタとかでやったパターン。
音楽を聴くなら一度CDに焼いて専用プレイヤー+アンプ+スピーカーでやれば音質が良いと思いますが、ゲームとなれば話は変わりますな。後は作曲用途なユーザ。
書き忘れましたが、私は4千円の音ボでヘッドフォンはヘッドセットを使っており全くこだわり無しにて、ヘッドセットでも音質結構良くないかというレベル。以前は2千円のカナル型を使用。コードが服に当たるとゴソゴソとうるさい。
とりあえず庶民Aさんの知識の幅の広さに驚いた。TakaQさんは相変わらず お前は俺か 状態で安心。kazuさんのブログは爽やかで心が洗われました。
本当はこれをネタに書こうと思っていた記事で盛大に忘れた。
オンキヨー、3年ぶりにサウンドカード新モデルを予告 ~PCI Express採用
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110218_427949.html
驚かれる程の知識量かは怪しい上、私の聴音環境は良くはないですよ
使用しているのは
メイン:東和電子の「Olasonic TW-S7(B)」(USBスピーカー)
サブ:SE-90PCI+RCA→ステレオミニメス変換ケーブル→カナル型イヤフォン
という変態仕様ですし
以前はSE-90PCIにEdifier製「Simply Monitor R1000TCN」(スピーカー)を使用していたのですが、ふと「液晶テレビに繋いだらなんちゃって5.1サラウンド?」(Panasonic製シアターバー(2.1サラウンドらしい横長のスピーカー)を使用中)と思いついたせいで、家族に接収されました
良い音で聴くならアンプが~という話もよく出ますが、PCで聴くならアンプ内蔵のアクティブスピーカーで十分だと思いますよ。音量の上下については、マウスで音を上下できる再生ソフトを使えば、ワイヤレスマウスでリモコンのように変えられます。同様に、ゲームでもホットキー+マウスホイール上下等で音量を変えられるソフト(私は「3RVX」というソフトを利用しています)を使用すれば、アンプを別途用意する必要性は音の色付け程度しかありません。が、その程度の色付けなら、再生ソフトのイコライザーでもいじれば十分です
資金を全力投球する方は、それはそれで良いですが、個人的にはクラシック1,000曲を聴くために1,000万を投じるなら、コンサートホールにでも出向けば良かろうと
音の良し悪しは好き嫌いと同意だと思います
私はフォアグラが入った高級料理より、梅干が入ったおにぎりを選びます。同様に、好きな音を見つけることと、見つけた音がどうしたらもっと好きな音に変わるか、を考えた方がより建設的だと思いますよ
何だか取り留めないことを長々と書いて申し訳ありませんが、私の音に対する姿勢としては上記のような感じです
安いサウンドデバイスが売れている一つの要因として
ステレオミキサーがないPCが結構あるせいじゃないでしょうか?
それと最近はサウンドデバイスやマイク、ヘッドセットなどのレビューを見ると
ニコ生で~ニコ動で~と言うのを頻繁に見かけるようになっているので
そのせいもあるのでは?