タカラトミーより子ども向けSpica note発売

プレスリリースはこちら。

タカラトミー、Word/Excel/PowerPointの特徴が体験できる2万円のキッズパソコン - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1274071.html

10月1日発売で税別18,000円は税込19,800円。さっそくヨドバシが10％ポイント還元で販売していたので実質最安は1.8万の税込スタートといったところ。

画面は上でも書いた通り外れる2in1なので当然タブレットとして使えるタッチスクリーン仕様。画面はタカラトミーいわく大画面らしい5インチとのことで、私のスマホより小さい。

主な仕様はこちら、と言いたいけれどほぼ不明。

• 有線：microSDカードスロット
• 画面：5型タッチスクリーン
• サイズ：220 x 162 x 34mm
• バッテリ駆動：約3時間（充電：約7時間）

知る必要性がないためか、タカラトミーのどこを探しても詳細無し。

完成度は高いのか？スピカノートを勝手に評価

公式のSpica noteのページより。

商品情報｜スキルアップ★タブレットパソコン スピカノート｜タカラトミー
https://www.takaratomy.co.jp/products/spicanote/

キーボードはテンキーレスを更に両側切ったような配列。

左側はTabやCtrlなどがバッサリ削除されており、右側は記号が無い。そしてファンクションキーも全部無く、代わりに音量やホームなどのオリジナルな設計。

どうしてそうなるかは不要だからでしょう。CtrlやAltはWindowsなどで使われる特殊なキーで、このPCには必要なく漢字変換も無さそうなのでファンクションや変換キーは不要。使える日本語は平仮名とカタカナ、そして「ぁ」や「っ」のような捨て仮名。

配列は本物のキーボードとだいたい同じで、Enterキーが国内仕様ですな。ホームポジションの練習アプリもあれば良かったけれど、それはもっと学年が上がってから、本物のパソコンに触れる際でもよろしいかと。

本体側の機能も少し見ておきましょうか。

タブレットらしくホームボタンを備えており、カメラは生意気にも前後両側に内蔵されております。付属の電源ケーブルはUSBのみで、パソコンから充電するかコンセントをUSB変換するか。

気になるOfficeもどきは仕事でも使う代表的な3種類。

とはいえフォント変更とか関数が使えたり図形をガンガン入れて行くガチなOfficeとは違い、テンプレがありそこへ文字などを入力して行くスタイル。

もう一つ、プログラミング。

ラズパイ（Raspberry Pi）のカラフル豪華で単純版な印象。

自分で絵を書いてそれをどういう条件の時にどう動くのかなどを上段のブロック式なプログラミングにて、理論的思考力を身に着けましょうという目的。

ちなみにプログラミング教育に関しては私も勘違いしていたし、今でも多くの人が勘違いしていそうなので、もしまだ読んでいない、よくわからないならこちらもどうぞ。別タブで開く。

一行でいうと、プログラミング教育＝ソースコード書く勉強ではない。

プログラミング教育の具体的内容を多くの人が勘違い
https://bto-pc.jp/etc/programming-education-2020.html

子どもには遊びでも大人から見ると低学年からの学習PC

ここからはYouTubeの動画より切り出したプレゼン。

右下の「がんばる」が雑すぎて草ながら、なりたい職業に対して何をするべきか、または全部遊んでみれば色々な学習になるという、謎解きアドベンチャーの特徴らしい。

続く動画では子どもが「世界で活躍するパティシエになりたい」と申され、ならばECCジュニア監修の英語をどうぞな画面。

170種類以上の単語が収録されており、画面に絵と英単語が出て先にネイティブが発音し、それをマネて子どもが発音すると「エクセレント」とか言って褒めてくれる機能。

そしてやはりプログラミング。

上で出た絵よりデカいのでわかりやすい。

「よけるゲーム」が何かかわいい。条件を設定したり分岐させたりを箱型でプログラミングして動かす。

Wordゲーム。

カナとローマ字どちら打ちしているのかはわからないけれど、クマと入力するとクレーンがクマを取ってくれるだけな中々のクソゲー。

Excelはやや実用的か。

ここでセルの概念をほんのり知っておきましょうということでしょうな。

どう考えても大人が使うExcelやWord、Power Pointのような使い方ではないけれど、文字を打つ、理論的思考、動画には無かったけれど発想してカードをデザインするなどのサワリの部分はできる感じ。

これらは機能の一部で、当サイトがBTOパソコン～なのでプログラミングやOfficeもどきを紹介しただけで、他にも謎解きなど全70アプリ145メニュー以上も盛られております。

コスパだけで考えると高価なオモチャだが・・・

私らが真っ先に考えることは「2万も出すならドンキノートや中古ノートで」になるだろうけれども（私は最初そう思った）、Officeも買うなら+数万、それを誰が子どもに教えるのかという話になりましょう。

タカラトミーの提案を推測すると、パソコンを使う授業が小学校中～高学年からだとすると、それをもっと引き下げ低学年からPC慣れしつつ、低年齢な頃から思考や発想、英語力を鍛えましょうだとエスパー。

ただ、そのために2万はどうなのかと思えばやや疑問。

タカラトミー側としては、ここまでハードウェア仕上げて専用アプリも充実させたのだから2万は安い、と私もそう思う。コンセント用ACアダプタさえ付属できないほど原価を削り、量産し薄利多売にする方向なのだろうとも。

しかし2万あれば任天堂スイッチLiteとほぼ同額。そしてSpica noteで2万円分遊んで（学習して）くれるか、または遊び（学び）すぎて70アプリ全メニューを短期間で雑にコンプしないだろうか。私が子どもの頃にこれ渡されたら1ヶ月で遊び尽くして飽きる自信ある。

アプリセットをカセット式で単品販売するとか、Wi-Fi内蔵してファームウェアやソフトのアップデートで中身が変わるとか、そういうことができない使い捨てノートに2万出せるか否か。

収入や価値観にもよるだろうけれども、私が親ならスイッチLiteを選ぶ。遊ぶ時は思い切り遊び、学ぶ時は学校の義務教育でキッチリ学習しなさい派。

という私が低学年の頃に何していたかは、学校帰りにショッピングセンターのゲーセンに寄って大学生のゲームプレイを見ながら宿題していたクソガキなので、割と信用ならないかも知れない。

まあ、収入や価値観でしょうな。実売1.8万なら、月謝9千円の塾に2ヶ月行ったと置き換えると2ヶ月くらい遊び（学び）倒してくれたら元取れる、のような。

謎解きは謎ながら、英語、プログラミング、Officeもどき、これら1本2千円でノート本体は1.2万と思えばコスパは優秀とも。1万の5型スマホにストローク深いキーボードと学習アプリ70個セットが8千円でも安いと感じる。

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