SSDが値下がり中、500GBクラスが主流へ?(2013年11月)

2013年11月12日

まだ主流にはならないと思うけれど500GBも値下がり中。

ITmediaの秋葉原ショップ情報を見た後に価格コムのSSDコーナーを眺めると、全体的に値下がり傾向なのでネタに。円安の影響は終わったのか、SSD以外はどうなのかも少しだけ見て参りましょう。

BTOパソコンについてはラストのまとめにて。

SSDの500GBクラスが一時的に最安約2.5万円へ

犯人はツクモの台数限定特価。

週末アキバ特価リポート:480GバイトSSDが2万5000円切り(1/2)-ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1311/02/news010.html

ssd-480gb-u25k-itmedia.jpg

本来の相場なら、最安は500GBクラスが3.3万円以上、1TBクラスは軽く5万円以上する所、何故かCFDの480GBが約2.5万円という安さへ。

リンク先記事では店頭のみの限定数のような説明が有るけれど、通販でもやっていたようなので後ほど。

 

価格コム内での人気売れ筋上位のSSD価格推移

ソースを全部リンクするとえらいことになるのでPCカテゴリへ。

価格.com - パソコン
http://kakaku.com/pc/

SSDの売れ筋ランキングより。

ssd-ranking-kakaku-2013-11.jpg

昨年の今頃は120GBクラスが1万円を切ったり、250GBクラスが1.3万円くらいで売られていたので、その感覚なら大して変わっていないように見えるけれど、実は下がって来ております。

4位のADATA製品は元から安く面白く無いのでスルーし、他の4種類のSSD価格推移を上から順に見て参りましょう。

1位のCFD製128GB。 

CSSD-S6T128NHG5Q-kakaku-2013-11.png

一時期1.2万円を超えていたけれど、10月中旬辺りから突然落ち始めております。画像の通り11月中旬現在では1万円を切ろうとしている所。

2位は同じくCFD、容量256GB。

CSSD-S6T256NHG5Q-kakaku-2013-11.png

こちらも10月中旬から突然値下がっており、上のスクリーンショットを撮った時点では過去最安値を更新中。

私が使っているインテル335、240GBは昨年12月購入で1.3万円強だったので容量で比較すると1.8万以上は高額に見えてしまうけれど、1GBあたり100円は余裕で切れているという見方なら、「100円切ったら本気出す」と言いつつ保留している人には安く感じそう。

3位インテル、335シリーズの180GB。 

335-Series-SSDSC2CT180A4K5-kakaku-2013-11.png

こちらは値下がり始めた時期が7月過ぎ、そして9月から落ち始めており、180GBという中途半端さが気にならないならこれでも良さそう。

ラストの5位はCFDの480GB、ツクモが特価販売していたSSDと同じ機種。

CSSD-S6T480NTS2Q-kakaku-2013-11.png

3.5万円強で安定していたものが突然11月1日に1万円以上値下がりしており、直後(11月7日)に消滅。

何が起こったかは日別の価格変動を見ると一目瞭然。

CSSD-S6T480NTS2Q-shop-kakaku-2013-11.png

大幅値下げ前日までソフマップが約3.5万で販売。翌日ドスパラがいきなり値下げし、更に翌日にはツクモが勝負を仕掛け、7日の変動後にこれら3ショップどころか登録ショップが全て消滅し推移が途切れたという。

ソフマップは最安勝負に参戦していないにも関わらず消えたという事は、在庫がドスパラより先に無くなった、要するに店頭で売りさばいてしまったと推測。

同じCFDの512GBが3.3~3.4万円で売られているのだから、とっとと無くしたかったのでしょうな。いや、知らないけれど。

 

SSD以外も下落中、但しメモリの価格は依然上昇

マザーや電源などを見ると全体的にパソコンパーツらしい値下がり傾向の推移となっており、グラフをもらっても面白く無いので省略。

しかしメモリだけはガンガン上がっております。久々に見て驚いた。

W3U1600HQ-4G-kakaku-2013-11.png

4GBx2枚が昨年までは余裕で4千円を切っていたけれど、今年になり円安に釣られて価格が上昇。1ドル100円以内で安定した後も依然として値上がり続けております。

ちなみにDRAM世界シェア2位のハイニックスが9月4日に中国で工場を燃やしており品薄になったらしく、それも手伝い現在も上がり続けているのでしょう。

書き忘れたけれど上はメモリ売れ筋1位のCDF製品。

そして下は2位のコルセア、8GBx2枚セット。

CMX16GX3M2A1600C11-kakaku-2013-11.png

昨年2枚で5千円近くまで下がっていたものが、現在は2倍どころでは済まない1.3万円オーバー。3倍まで値上がりする時期も遠くは無さそう。

ちなみにこのメモリ、売れ筋2位になっているものの1件のレビューによると「ヒートスプレッダは飾りか?かなり熱を持つ」などと書かれているので、ランキングのみあてにするのはやめておいた方が無難。

 

BTOパソコンでSSDを選ぶ際に注意する事(まとめ)

BTOのカスタマイズ画面を見て感じる3つの注意点。

  1. 依然として残る容量不足問題
  2. SSDへ変更した差額はHDDを外している
  3. SSDはメーカーにより寿命や速度差が有る

1は価格の低下や速度の速さに釣られてSSDを選びたくなるかも知れないけれど、HDDを増設しない場合に本当にその容量で足りるのか疑問。

私のようなライトユーザでもバックアップしながら10年以上もパソコンを使い続けると、データの保存容量は1TB(約1000GB)を余裕で超えてしまい、手の届く価格のSSDのみではまだ足りず、HDD 2TBを増設しております。

そして初めてカスタマイズすると目眩ましになるかも知れない事は、HDDからSSDへ変更した金額はSSD代では無くHDDが抜かれている事。

例として、1GBのHDDを120GBのSSDにした場合。総額がプラス7千円くらいになった際、HDDが5千円くらいとするならSSDは1.2万円になるので差額と意識しましょう。

ラストの3番は細かくいうとチップ(記録部分)やコントローラ(制御部分)の事で、PCパーツのメーカーにこだわらない私でも、SSDだけは次回購入時はチップとコントローラを良く調べて買おうと思っているほど。

とは言え、これは自作出来るPCユーザの言い分で有り、バックアップしつつ長期保証に入っておけば3年は安心なので、自作ほどこだわる必要は無いかも知れませんな。

自作ユーザでも私のようにバックアップしておけば、速度と保証期間、修理時の手間だけ考えつつ、安い物を選ぶという手もございましょう。

コメント(9)

>何故かCFDの480GBが約2.5万円という安さへ
絶対では無いものの、ほぼ確実な砂コンの見分け方の一つとしては、SSDの容量がそれぞれ480、240、180、120、60なシリーズは全自動で砂コン確定w
いや、決して砂がダメだってことじゃなくて、あくまでも簡易的な見分け方の話w

>240GBは昨年12月購入で1.3万円強だったので容量で比較すると1.8万以上は高額
逆に底値を知っちゃってるがゆえに買えないところはあるでしょうね
損した気分になりますから精神衛生上どうにもよろしくないっていうw

>CFDの512GBが3.3~3.4万円で売られているのだから、とっとと無くしたかった
緑CFD(TS2Q)のほうは通称「砂芝」と呼ばれる砂コン搭載東芝製SSDの代理店OEMですので、オレンジCFD(HG5Q)と比べるとコントローラの違いだけでなくて、製品自体が一年ほど古いものになります。
現状、よほどの情弱かドSでない限りHG5Q(オレンジCFD)を選ばない理由はないですから、単純に在庫処分と考えてよろしいかと。

>DRAM世界シェア2位のハイニックスが9月4日に中国で工場を燃やしており品薄
なんかもう産油国のふっかけじゃないけれども、価格調整のためにわざと火つけたのかと思いたくなるわw

>「ヒートスプレッダは飾りか?かなり熱を持つ」などと書かれている
どれか探すの面倒なので内容確認できてないのだけれども、CPUクーラーがサイドフローや簡易水冷なら、風がいかないのだからそもそもDDR1600なら普通に熱くなるだろうよと小一時間

>1は価格の低下や速度の速さに釣られてSSDを選びたくなるかも知れないけれど、
>HDDを増設しない場合に本当にその容量で足りるのか疑問
いや、普通に増設しなさいよとw
今やシステムドライブSSDにデータドライブHDDってのは、PCの構成上常識になりつつあるというか鉄板だろうと思うのですが、むしろなぜソレをしないのかと問いw

>そして初めてカスタマイズすると目眩ましになるかも知れない事は、
>HDDからSSDへ変更した金額はSSD代では無くHDDが抜かれている事
でもこれはSSDに限った話ではなくて、VGAや電源ユニットなんかでも標準品から上位品へカスタマイズした場合、標準品の価格分は抜かれるわけですから、BTOにおいて標準構成のパーツを上位品にカスタマイズする際は、全てに当てはまることじゃないかと思うのですよ。

>PCパーツのメーカーにこだわらない私でも
>SSDだけは次回購入時は>チップとコントローラを良く調べて買おう
いや、散々SSDベンダーのコントローラの違いやらNANDの寿命ネタで煽っている私がw、いまさら言うのもおかしな話なのですが、そのヒツジ先輩のパーツベンダーにこだわらないっていう姿勢は間違っていなくて、むしろそのとおりだと思うのですよ。
ただ、SSDってのはPCパーツとして世に登場してそれこそ数年しか経ってないワケで、技術的に枯れているHDDとは違って進化の過渡期ですから、まだ各ベンダーが試行錯誤しつつ様々な試みが行われている段階なんだと考えれば、他の既存パーツによりもよく吟味して選ぶ意義は大いにあるよねという話です。

>バックアップしておけば、速度と保証期間、修理時の手間だけ考えつつ、
>安い物を選ぶという手もございましょう
全くもってその通りなのでありまして、強いて補足するならば、価格重視と考えて必ずしも鉄板の安牌を選ぶ必要は無いのだけれども、伝説級の超絶地雷がどれかだけは調べておいて、それ以外から価格で選ぼうといった感じが良いのじゃないかと思います。

> 「ヒートスプレッダは飾りか?かなり熱を持つ」などと書かれている

それはヒートスプレッダがちゃんと仕事してる証拠でしょう。熱くならないヒートスプレッダこそ飾りじゃないかと思う(元々不要で正に飾り、もしくは実装に問題があって熱を受け取っていない)。ヒートスプレッダは、その名の通り自身に熱をスプレッドするところまでがお仕事です。その熱くなったヒートスプレッダをどうするか、はPCとして組んだ人(ショップの中の人とかジサカー自身)が考えることだよね。

とあるWSなんかはメモリスロット全列をシュラウドで覆って120mmFANの全風量を送ってるものもある。メーカー機が素晴らしいとは盲目的に言わないけれども、そこには考えてる人も居るよ、という例。

CPUのヒートスプレッダに何もくっつけないのは有り得ないのと同じで、メモリモジュールメーカーが付けてる(後付ではない)ヒートスプレッダは「熱くなるのでなんとかしてね」と言ってるがごとく。

私のPCでは
SSD256GB…OS・アプリケーション用
HDD2TB…データ用
と区別して使っています。

しかし、大容量のアプリケーションが多いから、SSDの容量が逼迫しておりますw
購入時に128GBにするか256GBにするか迷ったのですが、256GBでも足りなくなるかもしれないと危惧しています。
足りなくなったら、HDDにインストールしなおそうかなと考えていますが、
その分実行速度が落ちそうな気がします。
アプリケーション用にSSDを足そうかな…。
あと、PC内蔵のHDDの容量>バックアップ用のHDDの容量(1TB)という状況になっているので、新たにバックアップ用のHDDも買わなきゃ…。

うちのSSDは2009年製の64GBでございますが,起動ドライブとして
健在に働いております。いやー,安くなりました。思えば初めて
購入したハードディスクはSASIの40MBで98,000円だったような・・・
おおっと,遠い目になってしまったぁ。

こんな記事を拝見しますと,起動ドライブのSSDを換装したくなります。
そして,家内に

「なんで年賀状作成の時期にPCが使用不可能になるんじゃ? 今年もか!」

と叱られるわけです。

>メモリの価格は依然上昇
買う予定がなく全く見ていませんでしたが、確かにかなりの上昇率。ますます自作の熱は冷えていく。

>「ヒートスプレッダは飾りか?かなり熱を持つ」
むしろ冷たかったら、ヒートスプレッダの意味がないような。元記事レビューではPSO2を30分プレイくらいでOSごと落ちたそうですから、大型のCPUクーラーを使っているせいでヒートスプレッダがCPUクーラーのヒートシンクへ干渉し、CPUクーラーが浮いていて冷却不足、温度上昇が続き落ちた、という可能性が無きしもあらず。


最近のSSDですと、ヒツジ先輩が挙げた以外では、
・1セルに2ビット書き込みか3ビット書き込みか
・MTBF(平均故障間隔)はどれくらいか
・書き込み&読み込み速度はどれくらいか(検証しているソフトが複数、かつSATA2とSATA3で検証など丁寧だと良し)
・ユーティリティソフトの機能は何があるか
辺りを見れば良いくらいですかね。HDDは容量と回転数だけ見れば良いだけですから、SSDを買うのは非常に面倒になりました。

私はもうインテルの中~高価格帯のSSDしか購入しないと決めましたよ。調べるのが面倒ですもの。今は480GBくらいを長い目で狙っています。

大容量なSSDも結構お手頃になってきましたね。
自分が導入した時はIDEなSSDの64GBで1万ぐらいしたのですがそれでも安くなっているというw

>HDDを増設しない場合に本当にその容量で足りるのか
ノートPCなどでHDDを1台しか積めないのだとそこが一番大事ですよね。
予算上、あまり大容量なSSDは買えないのでメインで足りるか心配で導入を一旦断念しましたし。
変えざるを得なくなったのでそのうち変えますが。

>SSDってのはPCパーツとして世に登場してそれこそ数年しか経ってないワケで、技術的に枯れているHDDとは違って進化の過渡期ですから

確かに過渡期なんでしょうね。
今なら、地雷っぽいTLCと何となく敬遠したいメーカ以外なら、少しハズしたかな?というハズレも覚悟(もちろん予算の兼ね合いもありますが)で買うのも楽しい気がするんですよ。

あれ?それってゲフォっぽくない?

>4位のADATA製品は元から安く面白く無いのでスルーし、他の4種類のSSD価格推移を上から順に見て参りましょう。

>1位のCFD製128GB。
>一時期1.2万円を超えていたけれど、10月中旬辺りから突然落ち始めております。
>画像の通り11月中旬現在では1万円を切ろうとしている所。

3ヶ月のレンジで見るとCFDは一時期プレミアで平均価格4万以上というとんでもない価格がついていた経緯もあり、下がっているように見えますが、1年レンジで見れば初期最安価格が10,980円→発売7ヵ月後現在最安価格が10,111円で実は大して下がっていないように見えます。このまま行っても最安が1万切るのは年明けでしょうか

>2位は同じくCFD、容量256GB。
>こちらも10月中旬から突然値下がっており、上のスクリーンショットを撮った時点では過去最安値を更新中。

同じく最安19,800円が7ヶ月で18,480円で大して下がってないかと

CFDの同時期発売上位2つは下がっているというより、もともと高性能・高信頼が低価格(一時期プレミアで酷い価格になっていましたが)という商品なので、高性能SSD価格低下の牽引役と見たほうがよさそうです
元が東芝なのでドル円相場の影響もほぼ無いですし

SSDかぁ。
まだ新しいものなので個人的、本業的にもSSDの導入には懐疑的です。

砂かNANDかわかりませんが、BTOでSSDを選択するのは機種が選べないので(わからないものが多い)冒険だよなぁと思ってみたり。

自分で選んだ部品でくれればよいのですが。
今後そういったサービスも出てくるかな?

BTOはカスタマイズかければかけるほど値段がかかるので、財布に余裕がないとかえなと思うのです。

あと、BTOだとメーカーによってはこういう場合はこれを合わせて買うことをお勧めします。とかいう商売上手なところがあったと思うのですが、あれはどこだったかな?

>アイコン
ありがとうございます。なんかLivedoorみたいでいいですね。
このアイコンを選んだ理由があるならちょっと教えてほしいなぁとちょっと思ってみたり。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

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性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

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コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

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PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。