iPhoneに続きiPadも大ブレイク。
タブレットPCと言えば大手PCメーカーからも発売予定が有るものの本格的な販売は2010年の後半以降、激戦は来年からでは無かろうか思われ、GoogleのAndroidアップデートやChrome OS待ちかも知れず。
予想しても仕方無いため現実を見て参りましょう。
CNET(Japan)でウォールストリートジャーナルの記事翻訳ニュース。
iPadなどの躍進でWintelノートPCに打撃懸念-米市場予測調査 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20416542,00.htm
Wintelという表現が良いですね。
Barclays Capitalの調査レポートによると、「iPad」などのタブレットによって、「Windows」OSとIntel製プロセッサを搭載するネットブック やローエンドノートPCの売り上げが打撃を受けるという。
Androidに限らずタブレットPCは低スペックで充分使い物になるよう作られており、インテルのように複数のコアや仕組で速さを求める事とは方向がややずれます。Atomなど省電力CPUも作ってはいますが、それをやるとAMDに負けるかもという、そんな事はどうでも良いですな。
リンク先の後方に出るARMというCPUは、小型の端末に良く載っているCPUでコストが安くなります。なぜ安いかは、インテルのように自社製造の原価殿様商売方式では無く、CPUのライセンスを売って製造は好きにやって下さいという方法の為。
さて、本当にネットブックはタブレットに食われてしまうのか。
タブレットPCと言えば携帯、モバイル用途。通勤通学、休み時間やちょっとした待ち時間、もちろん家でも使えますが携帯電話とかぶっているのでは無かろうかと思うわけです。
インターネット利用はパソコンか、それとも携帯か?
インターネットコム(とgoo)が定期的に調査し公開しているデータより。
サイト閲覧は未だ「パソコン」が圧倒的 - japan.internet.com
http://japan.internet.com/research/20100611/1.html
年に数回参考にさせてもらいますが、このぶっ倒れていたり無駄に立体としたグラフが受け付けない。分かりにくく、パイチャートは手前が大きく見えてしまうので勝手に再作成。
本文を読まねば意味不明ですが、インターネットを利用する際に携帯とパソコンはどちらを主として使っているか、という調査です。これによると8割のユーザがパソコンをメインにしており携帯は1割程度。
毎回つっこみますが、インターネットコムの調査は偏りが大きい。これで有料データ(5万円/年、ダウンロード60回制限)の需要が有るのか不思議です。
男女比は良いとして、携帯でのインターネット利用が多いと想像できる10代が3.0%しか居らず、パソコンが最も普及している30代が約4割となっております。更に
調査は携帯を使ったリアルタイムアンケートと有り、対象は携帯とPCをどちらも所有しているユーザと来ております。
携帯からの調査は操作や慣れという問題が有り、携帯とパソコン両方持っているならパソコンを使うだろうと。しかし偏りは有るとは言うものの、結論は良い感じに出ています。
それぞれ最も多かった回答。
- PC は携帯電話よりも情報が豊富・・84.1%
- 携帯はいつでも手元にあるから・・94.1%
2位以下は大差無いため無視しますが、タブレットPCはどちらになるでしょうか。私は後者(携帯)になるととらえているわけです。
パソコンと携帯電話のインターネット利用率
話は逸れますが、総務省が詳しい調査データを公開しているので参考まで。 公開ファイルへのリンクはこちら、PDF直リンクご注意あれ。
調査は2009年末、2010年4月公開の最新。
インターネット利用という限定した用途では、パソコンと携帯電話からの利用率は大差有るとは言えず、携帯電話からの利用が多過ぎ驚きました。
前年比では、パソコンのみが2.9%減、携帯からのみが0.4%増となっており若干ですが携帯へと利用率が移行しているように見えます。
この中でタブレット端末はどこに入るのか。総務省がどう判断するか来年4月のお楽しみですが、PDAが携帯側に入っているためそちらになるのでしょうな。
インターネットに限らず、パソコンと携帯の普及率は別のページに有り、こちらの総世帯(回答は世帯主)の数値によると、パソコンの普及率は64.5%、携帯電話は87.1%となっております。
タブレットPCで代用されるのは本当にネットブックか?
やはり米国の調査ですが、iPadの発売からネットブックの成長率が落ちており完全に食われているというグラフが有りました。が、個人ブログが頑張って翻訳されていたので自粛。
ネットブック(ミニノート)は2009年末にかけて全盛期で出荷台数も大幅に伸び、Windows7はデスクトップやノート、セカンドPCとしてXPのネットブックが半数以上を占めていたかと記憶しています。要するに成長率や前年比では測れないし出たばかりのiPadとは比較にならない。
これを書いている私がタブレットPCに興味が無く、使い所も良く分からないため考えられる物を挙げて行くと。
- 携帯電話やスマートフォン
- ネットブック(ミニノート)PC
- 通常サイズのノートPC、安いデスクトップ
- 普通のデスクトップ、高性能ノート
- 高性能デスクトップ
タブレットPCの長所は、持ち運びに最適でインターネットの閲覧が多い。短所は、性能が低く文字の高速大量入力には適さない。
ネットブックとかぶっているように見えますが、だいたいネットブック自体の存在価値や理由が良く分からなくなって来ています。小さく安いものの、画面が小さくキーも打ちづらい。慣れですがそれを言えば全部慣れ。
勝手に結論とすると、ネットブックは熱が冷めて自然に元の数値へ戻り、新しいモバイル端末の使い方としてタブレットが有るというのみで、別に食われてるわけじゃないと思うわけです。
ネットブックにしてもタブレットにしても用途に拡がりが無ければ需要は縮小し供給も比例。過去にもタブレットPCは有りましたが売れた物はiPadからです。
BTOパソコンの選び方とタブレットPCの選び方
BTOパソコンは、(有名メーカーと比較し)安く高性能で無駄なパーツを削除出来るという利点が有り、用途としてはモバイルでは無く文字入力が主。タブレットPCとは別物と言えましょう。
パソコンを持っているけれど、携帯電話も所有し、それぞれの長短を合わせた端末がタブレットとするなら、どちらにするかでは無く判断は「必要か否か」となり選択肢として混ざらない。
20インチ液晶のキーボード付きタブレットが出たら完全に混ざりますが、それはどう考えても普通のPC。人間の視力と手の大きさが変わらない限りパソコンは棲み分けされ、タブレットが他の何かを食っているわけでは無いという事です。
新しい物やガジェット好きは必要で無くとも購入する傾向が有るため、タブレットでPCの代用が出来ると思わないようご注意有れ。個人的にはネットブックもPCの代用にはなっていないと思います。
ネットブックを入手したものの1週間で4回しか電源を入れていないわけは、何に使うのか判らない為。安いからと食付きのよさそうな100円ネットブックも一応罠なのでご注意を。
主旨とは些かズレますがジブリの宮崎駿監督がiPadボロクソに叩いててワロタ
いったい何があったんだwどんだけ恨みあるんだなレベルw
ttp://blogs.itmedia.co.jp/yasusasaki/2010/07/ipad-ab70.html
主旨としてはiPadそのものよりそれに飛びついてる人を叩いてる感じでしょうか。
私もタブレットなんざ要らない人ではあるけれど、だからって使ってる人叩くことは無いんじゃね?とは思うのですが、同氏のあまりのキレっぷりにフイタ。
これはひどい。子どもに夢を与える立場を分かっているのか疑問(笑)
一言で言うと「最近の若い者は」になりますが、それを言うと「最近の年寄りは」と返されるのみで時代遅れというか時代錯誤とも見えますな。
私はラピュタ以外面白かった映画が有りません。オチが無い。
まさかアニメ見る暇が有るなら創れとでも言いたいのでしょうか。
天才の思考は私のような凡人には分からないという事にしてうやむやに・・