ネットブック市場がiPadのようなタブレットに食われる。
このような書き方が良く出回っておりますが、私に言わせると元からネットブックはマニアのおもちゃやサブPCで有り、実用というより緊急や簡易的な使い方をするパソコンとして元から需要は高く無く。
CNETにタブレットとノートに関する良記事(の翻訳)が上がっており考えて参りましょう。
一時期ばかデカイ広告が全面に繰り広げられ、数秒表示が終わらねばコンテンツへ移動しないという、乗っ取られたのかと思う程の駄目っぷりでしたが改善されている御様子。
ノートPCがiPadから学ぶべき6つのポイント - CNET Japan
http://japan.cnet.com/sp/businesslife/story/0,3800105598,20418964,00.htm
上手いタイトルですな。タブレットより実用の歴史有るノートが、何故iPadを見習うべきかを考えた6項目。
先に世界市場でノートPCの占有率を表す資料を紹介されているため拝借。
source:Tech Sanity Check | TechRepublic.com
モバイルPC市場でAppleがどの程度のシェアを取っているかの推移で、2010年第一四半期までは5%を切れる程で有り7位。それが2010年のいつかは不明ですが一気に3位まで上がり占有率は12%強へ。
iPadをノートPCとして合算してしまう辺りが欧米の醍醐味かも知れず、このまんま行けば落ちて来ているHPとAcerを抜きそうな勢いさえ有ります。
HPが法人用PCへ更に傾き、Acerがネットブックに乗って下落なら有り得る話。やはり分けた方が良いのでは。
これはハードウェアメーカーで分類されており、OSで言うとAppleの力は相当強まっており、他社はマイクロソフトやGoogleから買ったものやHPのように未定の自社OSで対抗しなければならず。
自然にApple対その他全部になるワケは、Appleが独り勝ちしてしまうと日本昔話でいうNECの暗黒時代になってしまう事。Apple以外が占めるなら、それはOSが借り物のため普及したOSを載せてハードウェアを売れば良いわけです。
各社、Appleだけには占有されてはならないという危機感。
実際のところ、ほぼ全社が既に競合製品を開発中であり、そういった製品のほとんどではGoogleのAndroidが採用されている。
タブレットPCはGoogleのアンドロイド装備で行くようです。こうなるとiPad含むスレートというハードウェアのPC市場占有率が上がるとマイクロソフトは落ちる事に。
iPad人気を支えている要素に目を向け、そういった要素を自社製品に取り込むことも検討する必要がある。以下に、このような要素を6つ挙げる。
iPadの人気は、Appleブランド、Mac信者、アプリ上手という3点かと思っておりますが、別の要素6点より。
1.バッテリ駆動時間が購入の決め手となる
公称10時間駆動のiPad。
筆者のiPadは1回の充電で11~12時間の使用が可能
ネットブックではAcerやASUS、普通のノートでは日本のパナソニック(レッツノート)が競ってバッテリー駆動を長時間目指していたものの、いずれも実際には10時間超えならず。
※編集中追記:Let'sNoteは10時間行くようですが但しJEITA測定の為あてにならず。次期モデルは14時間超えるそうな
ノートPCの歴史は浅いとは言え、確か25年程度と何かで読んだ記憶有り。
モバイルや持ち運びなど言うものの、多少性能の良いノートならバッテリー駆動時間はせいぜい3時間前後。
ネットブックではインテルがAtom(CPU)の消費電力を一桁ワットにするなど気合いが入っておりますが、iPadは全体的に性能が低く抑えられており、バッテリーが超高性能というわけでは無く。
大画面、高性能な携帯電話のイメージが分かり易いかと。
要点は
1回充電すると丸1日使用できる
正にこれで、長いに越した事は無いけれど、極端な例として100時間連続駆動するものと50時間連続では大差無し。5時間と10時間は大有り。
睡眠時間を健康的に考え5時間、食事を合計1時間、移動や雑用を1時間に絞ると1日の残りは17時間。17時間以上の連続駆動は必要無し。
そして10時間以上連続してタブレットPCが必要か。私が1日にデスクトップPCを使う時間は最大でも12時間。室内に居るなら電源を取れば良く、ノートPCでは見せかけであったバッテリー駆動がiPadでは実用的になっているわけです。
2.起動の速さが別格である
どの程度速いのか。元記事には書かれておらず、私は現物を見た事さえ無いためYouTubeから拝借致します。iPhoneとiPadの起動速度比較にて。
25秒以上かかっているように見えます。
私が今これを書いているWindows XPは操作可能になるまで37秒。25秒という速度は別格なのでしょうか。
最高性能のノートPCを使用した場合でも、搭載OSがWindowsであるか、Mac OS Xであるか、あるいはLinuxであるかにかかわらず、起動には30秒ほどかかり、その後ログインを行ってからOSが使用できる状態になるまで待ち続ける必要があるはずだ。
ログインせず最後まで起動すればよろしい。
良く分からない項目ですが、起動の速さはそこまで重要なものでしょうか。バッテリーで10時間以上動くものなら、満充電で9時に出社して電源を入れて19時以降まで連続使用出来る事になりましょう。
Windows7のくだらない性能比較でOSの起動や終了が速いというアピールが多く有りますが、私の例で言えばデスクトップPCは電源ボタンを押して氷や水を取りに行く為、起動中の画面を見る事は滅多に無く。待つ意味が無い為。
携帯電話の起動も遅いものですが、電源を切らず待機しているならボタン一発で操作可能になりましょう。そちらの感覚の方が近いのでは無かろうか。
バッテリーさえ長時間行けるなら起動速度が重要とは思えない。
3.アプリケーションの入手場所が1カ所に集約されている
半分アップル信者の言い分と思えますが。
アプリケーションはすべて中央のリポジトリ、すなわちAppleのApp Storeで入手することができる(これこそが重要なのである)
逆に言うと、Appleが決めた枠内以外ではアプリケーションが入手出来ないという不親切さと言えましょう。
信者云々は別として、これが良いか悪いかは個人の判断で、例としてAppleのやり方はきついと思う人間、しかし何も知らない人間でもAppStoreに行けば全て有るという親切と言えばそうでしょう。
デベロッパー(開発者)の囲い込みや締め付けを逆手に取った上手い見せ方と言えます。100人中100人がPCを初めて使いアプリケーションのインストールが出来るわけが無く、但しAppStore監獄の有るiPadでは100人中少なくとも半数以上は直観で判ると思います。
勝手に開発してはならない方針は任天堂そのまんまですな。開発用というより、ソフトウェアのお披露目会場とも言え、Google(Android、Chrome OS)とは真逆です。
4.シンプルなインターフェースがベストである
上の項目とやや被り気味か。前後の文章も読んだ上で。
しかし実際のところ、ユーザーインターフェースは自制すればするほど優れたものとなるのだ。iPadにはAppleのiOS(つまりスマートフォン向けのOS)が搭載されているため、いろいろな意味で制約が多いと言える。
プレイステーションのゲームソフトを勝手に作っても本体が拒否してくれるように、元から自由度が低い程、その制限により囲いの外に出られず電算機初心者でも安心という事。
ものは言いようですな。
5.ほとんどのユーザーはクリエイターではなくコンシューマーである
この記事最大の見所と個人的に思った項目。
また正直に言って、筆者がiPadをあまり使用していない理由の1つはここにある。
筆者の場合、インターネットに接続した際にはTechRepublic 向けの記事の執筆から、Flickrへの写真の投稿、Twitterへの技術ニュースのつぶやきにいたるまで、コンテンツ作成に多くの時間を費やすのが常であるため、iPadは書籍やドキュメント、ファイルの電子リーダーとして使用することがほとんどなのである。
タブレットPCは使えないと言っている人間の多くは、掲示板などのコンテンツに「書いている」人間や私のように毎日ブログで長文を「書いている」人間。
平均的なユーザはどの程度か、目安として面白い数値。
そのほとんどにおいてはまだ90-9-1の法則が成立する。
つまり、実際にコンテンツを作成しているユーザーはわずか1%に過ぎず、9%のユーザーはコメントを付けたり変更を加えたりしているものの、残りの90%は単なる読者や消費者でしかないというわけだ。
法則の根拠は知りませんが、何故か信用したくなる比率。
私のようにコンテンツ(ここの場合ブログの記事や専用ページ)を作っている人間は100人に1人、掲示板などに自分の意見を書く者は100人に9人程度、残りの90人は見たり読むだけという考え方。
但しこれは海外の記事であり日本人は消極的なため、90の比率は更に上がり990-9-1は大袈裟ですが90より上回るとすると、見るだけPCのタブレットは最適かも知れず。
私が良く言い訳の如く書く事。
- 私が書いた意見は鵜呑みにしない
- 匿名板や質問板の意見も良く考えて判断する
- 自分の考えを持ち、他人の意見は参考程度にどうぞ
クリエイターとは言えないものの、私は平均的では無い1の考えであり、コメントをする人間でさえ1/9、見てる皆さんは90~900分の1という事に。
今書いているこの作文も私という1の考え方です。
6.サイズは重要である
取って付けたような内容なのでスルー。
ラスト、まとめより。
PCメーカーはiPadの成功を真摯に受け止め、ウルトラポータブルという戦略を見直し、より小さく、バッテリ駆動時間のより長い製品をより安い価格で提供することを検討すべきではないだろうか。
また、そういった製品上でAndroidといったモバイルOSを稼働させることを検討してみるのもよいだろう。
ウルトラポータブルと言えば過去にシャープのPDAや富士通の超小型パソコンが有ったものの流行ってはおらず。
いずれもバッテリー駆動は長かったと記憶しておりますが、なぜ普及しなかったかは、用途として限られ過ぎたマニア向けで有り見合わぬ高額さと使いにくさ。
結局、6項目中でiPadの良さとして長時間バッテリ駆動という特長以外は目を引くものでも無く、後はユーザ次第という事になりました。それぞれ1と1の意見として。
東芝のAndroidパソコン「dynabook AZ」を勝手に検討
タブレットではありませんが、最近で宣伝が最も派手で目を引くアンドロイドPCと言えばダイナブックのAZ。
価格コム最安では4万円少々で購入可能なノートPC、では無くネットブック、でも無くクラウドブック。
価格.com - 東芝 dynabook AZ/05M PNAZ05MNA のクチコミ掲示板
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000123232/
口コミ情報として書かれた内容は中々のものとして評価も2人ではあるものの満足度は5.00となっております。
Androidも見たことが無いため調べているとPC watchにレビュー有り。
【Hothotレビュー】 Android採用の“クラウドブック”東芝「dynabook AZ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20100622_375938.html
性能からインターフェイス、使い勝手などを評価する記事の終わり付近。起動時間に関心の高い人用の指標として。
もう1つアドバンテージとなりそうなのが、製品の起動時間だ。サスペンド→リジュームの時間が測定できなかったのは残念だが、本製品はコールドブートでホーム画面が表示され操作可能な状態になるまでに41秒と、ストレスをあまり感じない起動時間が実現されている。
こらこら。
コールドスリープとは電源を切った状態の意味で、電源を入れると私のXPより遅い41秒で、PC watchはストレスをあまり感じないそうな。
動画を探しきらず、ダイナブックAZのアンドロイドが遅いだけかも知れませんが、製品の詳細を見ると気になる注意書きが多数有り。
クラウドブック dynabook AZ <ソフトウェア>
http://dynabook.com/pc/catalog/cloud/100621az/soft.htm
一部引かせてもらいます。
※MPEG-2形式など、一部のファイルは再生できません。
コーデックの問題でしょうか。他の機種には無い注意書きのため、そうとも思えませんが再生出来ないファイルが有るそうです。
※Android Marketからアプリケーションをダウンロードすることはできません。
携帯電話のAndroid用と考えると納得ですが、実験用に何かしようと思っているなら使えないようです。
※有線LAN機能は搭載していません。
無線LAN(802.11b/g/n)の親機が無ければ、ほぼ何も出来ない事に。
※本体に直接USBプリンターを接続して、印刷することはできません。
クラウドブックなのでネットワークプリンタを使えという事でしょうか。
※AdobeR FlashR Playerなどのプラグインが必要なWebページの場合、正しく表示できない場合があります。また、AdobeR FlashR Playerなどのプラグインプログラムのインストールはできません。
一部の格好を付けたコンテンツはまともに見えないApple状態。
個人的な意見ですがAndroidという以前に使い物になりません。
タブレットPCで仕事が終わってしまう人々と購入予定調査
先にこれまた海外ですがタブレットPCの購入予定を調査した資料の解説の翻訳。数値と説明内容が合っていないため、私の勝手な解説は省略。
タブレットにシフトする消費者の関心:調査結果 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201008/2010082420.html
海外ではiPadの電子書籍と販売が出来ており、Amazonのリーダー専用端末Kindleも手伝って関心が高そうですが日本ではどうなるでしょう。
質問の意図やメーカーの分け方が誤っており、タブレットPCへの関心が高いと書かれているものの、私には大して関心が無いように見えます。
もう一つはJ-Castニュースより。
孫社長に限ったことじゃない! パソコンなくとも仕事できる (1/2)
http://www.j-cast.com/2010/09/04074944.html
この話の出所は週間ダイヤモンドのはずですが、ソース(出典元)としてダイヤモンド社の許可やリンクは要らないのでしょうか。
2ページ目は価格コムの調査から数値を引いていますが、これもソースへのリンクは要らないのでしょうか。私には関係無く面白いので良いとして。
比較サイトのカカクコムが2010年9月2日に発表した「iPad購入状況調査」によると、ユーザー回答者1万850人のうち、すでに15%の人が iPadを所有しているという。その人たちに利用場所についてきたところ、66.4%が「家にいるとき」で、次いで「仕事をしているとき」(11.6%)、「通勤・通学などの移動中」(8.9%)だった。
通勤や通学中が最も多いかと思っていましたがそうでも無いようです。
15%もiPadを所有している事にも驚きましたが、66%が自宅で使用。それはパソコンでは駄目なのかと問い詰めたくはなりませんが、そこまでパソコンが重要では無いのでしょうな。
価格コムの調査で仕事に使っている割合は約1.7%と低め。
わたしの知っている人でもiPhoneとiPadだけで仕事をこなす人はいます。IT会社の営業マンやテレビ局のプロデューサーなどで、実際にパソコンを使わなくなっている人は増えています
一応まとめとして私に言わせると、iPadとiPhoneだけで仕事が出来る人間は、元からパソコンを使わなくとも出来る程度の仕事しかしていないという事。
携帯電話の画面がでかくなっただけの端末でパソコンが要らなくなったというなら、元から携帯電話だけ有れば良かったのでは無いかと。
文章を作らず、提案書も不要。表計算の必要は無く、画像の加工なども要らない。一応キーボードが付いている分、携帯電話よりマシという程度で満足されているという事です。
1の意見として。
本文はここまでですが、このブログに来られるような変わった人達 素敵な皆さんがタブレットPCをどう思われるかアンケート形式で調査を。
必須項目は選択式の5項目のみ。文章も1つ書けますが必須ではないので飛ばして結構です。抽選で何か出たりはしませんが1分余っていたら協力ください。
前回のアンケートが1ヶ月でn=200戴いた為、今回はn>300として無制限に設定しております。数が上がれば冗談でプレスリリースを撒いてみる予定。
Flashの使えないAndroid端末フイタ
そこはAppleの真似しなくていいとこだからw
最大のアドバンテージ捨ててどうするのw
それ文字通り捨て身の反撃とかじゃなくて、普通に自殺行為な件
ただし東芝の体を張ったネタだったのなら極めて秀逸、買ってもいい。
* うそです *
タブレットPCは価格が下がり次第、購入したいなぁと思っております。
なぜなら、去年亡くなった愛犬のデジカメ画像等があるためで、「デスクトップやノートパソコンで見れば良い」、「フォトなんたら?(名前を忘れましたw)で見れば良い」というのはあるものの、デスクトップは移動出来ず、ノートは使用用途から言ってキーボード部分が邪魔で、フォトなんたらは本当に見るだけなので、そういう意味ではタブレットPCに魅力を感じます。
しかしながらもし買うなら、制限のあるiPodよりWALKMAN派で、MacよりWindows派で、孫独占のiPhoneよりauな私はiPadは買わないと思いますww
> TakaQ さん
これ思い出しました。
2010年PC夏モデル:これはコンセプトモデルではない!(略)- ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/21/news033.html
2010年PC夏モデル:これはネタではない!
とか。
クラウドブックとしてクラウドを企業に売る方向かと思いますが、パソコン初導入とか東芝以外買わないという属性にしかウケないような気がします。本来は「Androidならこれだ!」という流れになるかと思いきや、まさかの穴だらけ。
しかし価格コムのレビューでは2人ですが評価高し。
価格.com - 東芝 dynabook AZ/05M PNAZ05MNA レビュー・評価
http://review.kakaku.com/review/K0000123232/
4万切っとりますな。2万切るなら冗談で買っても良いかも知れない。
> HNの接頭辞が通りすがり さん
タブレットPCは用途が有るならの前提でしょうな。
それ以外では、パソコンを使わない(使えない)人間用として存在する価値は有るのでしょう。私は外付キーボードと外付モニタが接続出来て半額くらいになればえますが、考えるだけでもちろん私は要りません。