ツクモのPC組立代行。
以前から有ったかは知らないけれど、Googleアラートに掛かったのでツクモの自作代行、組立代行サービスをネタに1記事。今月末まで期間限定で値下げしているらしく、ページの更新により掛かったのでしょうな。
店頭受付以外に通販でも可能との事。
ツクモのPC組立代行サービス、価格は15,500円
リンクは切れそうもないので貼付け。
PC組立代行サービス
http://www.tsukumo.co.jp/shop/kumitate/
この価格が高いと思う人は自分で組立が出来る人でしょう。安いと感じる人が居るかは分からないけれど物によるでしょうな。
物によるとはパーツの総額という意味で、4万円構成で1.5万円は高いけれど、12万円の構成なら安い、かも知れない。
パソコンの組立経験が無い人が恐れるポイントはこれら3つと予想。
- CPU取付を失敗しないか
- スイッチやLEDの接続に自身が無い
- 組み立てるだけで本当に動作するか
上記は私が修理現場へ入り最初に感じた事。
当時、私は自作PCマニアなどでは無く、サイコムの組立て代行を利用しパソコンを利用しており、現場へ入り一から教えてもらっております。
今、CPU取付とか難しくないだろう、と思ったなら自称上級者。PC初心者を馬鹿にしているので改めた方が良いと思う。
上から行くと、パソコンはケースへパーツを取付けコネクタを接続するだけなので、誰がやってもそう変わらないけれど、CPUの取付だけは別。インテル純正クーラーならプッシュピンの押し方にコツが有ったり、グリスの塗り方も上手い下手が出る所。
配線はカードリーダーとか内蔵するならUSBなども有るけれど、それらはマザーボードの説明書で判るはず。問題はスイッチ類でケースによりリセットが無いとか説明書と色が違う、書き方が違うなども。
そして私もいまだに少し緊張する、電源を入れた後の挙動。
- 電源が全く入らない
- 入っても画面真っ暗で動かない
- 電源が入りすぐに切れる、またはそれが繰り返される
など。
こうなるとパーツが悪い(不良品)なのか、組立にミスが有ったのか。どこのパーツがおかしいのか初めての自作なら厳しい所でしょう。パーツに不具合が有るなら予備が無ければ不良箇所の切り分けが難しい。
というわけでツクモのサービスをお勧め、するわけでは無いけれど、ツクモが何をしてくれるのか解説へ。
詳細説明でやたらと「メモリテスト」が多い理由
サービス内容を上から引用しつつ突っ込んで参りましょう。
ハードウェアチェックより。
OSインストール前に、ご購入いただきました各ハードの動作やデバイスの認識確認、メモリテストなど12項目に及ぶチェックを実施いたします。
12項目の内容が分からず不自然。多いと自慢したいのなら12程度、全部書けば良いけれど書かない(書けない)理由が有るのでしょう。
しかし次で12項目の内いくつかが紹介。OSインストール後のチェックより。
- 総合ストレステスト
- メモリテスト
- OSやドライバのインストール状況確認
- ハードウェアの認識検査
- ネット接続やWindows Update …etc.
この中でハードウェアチェックとかぶっている項目は、ストレステストとメモリテスト。他は作業者が目視や手作業しているだけなので個人ユーザと同じ。
メモリテストは置いておき、総合ストレステストとはPCに負荷を掛けて放置する検査。主にCPUやグラフィック機能、メモリの使用率を高める程度で総合はおおげさかと。
次、交換対応より。
ハードウェアチェック中に不良品が確認できた際には、同品への交換も行います。また、組み立て時に物理的な障害や相性問題が発生した時は、ご相談のうえ別のパーツをご提案いたします。
ここは明らかにおかしい。
ツクモで購入したパーツなのだから不良品の交換は当然では。持ち込み可なら同品への交換は有料になるはずだけれども説明が無い。
完動しなければ金を取れないのだから相性保証は当然。但し無料で、という価値は有りましょう。
物理的な障害はツクモがぶっ壊した場合かと思ったけれど、ケースに収まらないとかそういう意味でしょうな。
次、有料オプションより。
各種有料オプションご用意しています。長時間エージングテストが必要な場合にはご相談ください。
- ストレステスト24 (\3,000-)
- アプリケーションインストール(\2,500-より)
これは単なる提案なので文句はございません。
やりたいならやれば良いけれど、個人的には長時間のストレステストする意味が解らない。24はアイコンに「24h」と有るので24時間も高負荷を維持。
単にPC本体へ無理をさせるだけ。負荷テストは1時間もやれば異常が有るなら目に見えて何らかの不具合が出るもの。具体的にはグリス塗り忘れで電源落ちるとか。
ケチを付け過ぎたのでここまで。
次のメール相談は親切。おそらくマニアックなショップ店員が対応してくれるのでしょう。組立代行のみ(OSインストール無し)7500円も良心的、かも知れない。
さて、ここまでに出た具体的なテスト内容はストレステスト以外にはメモリテストのみ。エージングテストは慣らし運転のような意味なので別。
なぜツクモがこれら2つのテスト内容を強調するかは、他にまともな検査は出来ない為と感じております。
CPUやマザーボードは起動するなら正常。グラボは映像出力し乱れないなら正常。HDDは数値が正常範囲内で異音がしなければ正常。
12項目とか値打ちをこいているけれど、メーカーも自作マニアと同じレベルの事しか出来ないので、1.5万円の中に何か特別な検査が有るわけでは無し。
話が盛られていると感じたので気になった次第。
ツクモの狙いは自作代行系と量産系の隙間(まとめ)
自作代行系とは、サイコムのように総額が自作PCと同じか高くなる代わりに、パーツの種類が多く組合せが多彩なメーカー。
量産系はその逆で、自作PCより安くなる代わりにパーツの種類や組合せが限定されており、パーツのメーカーや型番などにこだわらない人向け。
なぜ量産系が選ばれるかは知名度や価格以外、選択肢が少ない事が利点となる為で、相当マニアックな人でも無ければパーツのメーカーとかリビジョンにはこだわらない。普通の人に自作代行系は分かり難いわけですな。
ツクモがやっている組立代行は量産系メーカーでありながらも自作代行系もやっている事になるけれど、自作代行系よりややハードルが高いでしょう。
提案が全く無く完全に自由なので、どこから選び始め何と組合せれば良いのか、必須となるパーツの知識も必要。
そこをツクモがサポートしてくれると思うので、パーツにこだわりは有るけれど自作には自信が無いなら有りかと。
ツクモは時間が無い人向けとしているけれど、普通は半日も有ればWindowsが起動する所まで行けるのだから何か違うと思う。
個人的にはこのサービスをやっているのがツクモだからこそ価値が有ると考えております。私がパーツの最安を調べ購入に至る多くはツクモという、点ではあるけれど。
毎回何でも最安とは限らないけれど、こだわりが有り1.5万円出しても良いと思うなら有りでしょうな。
但し1.5万円も出せるなら、パーツ1.5万円分ぶっ壊す覚悟で自分でやってみた方が良い気がする。
何事も無く完動したなら5時間かかるとしても時給3千円はでかい。
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