XP仕様の新品パソコンは条件が厳しく入手が難しくなっております。
現在、マイクロソフトから流れ出るWindows XPを手に入れるには、以下三種類。
- ミニノートやネットトップにインストールされたOEM版を購入
- Windows7のPro、Ultimateのダウングレード版で購入
- 中古パソコン専用でインストールされたOEM版を購入
いずれもパソコン本体とセットとなっており、パッケージやDSP版は一部の業者が勝手にプレミア価格にする程のOSとなっております。
オークションなどで出品された使わなくなったパッケージを購入しようにも、Windowsの価値はCDやDVDのメディアでは無くプロダクトキー。悪意有る出品者にキーを控えられ使い続けられると購入しても使えないという可能性も無いとは言えず。
マイクロソフトのやり方は非常に上手く、上記の手順による中古品(リサイクル)Windowsは怖くて買えず、需要が無ければ出回りも少ない。
Windowsアップデートが有る為、オンラインで確認しないわけにも行かず、WGA(WAT)で偽造品と認定されるとマイクロソフト様に助けを求めるしか有りません。
そう、知らずに買った側は救済有り。
正規の Microsoft ソフトウェア
http://www.microsoft.com/genuine/default.aspx?displaylang=ja
偽造(海賊版)とは知らずに購入してしまった人間のみ。
ファイル交換などで入手した物はおそらく対象外。問い合わせた事が無いため知りませんが、誰から手に入れたのかを証明するのではないかと思う、司法取引のようなもんでしょうか。
かなり話が逸れましたが、中古のXPパソコンが更に入手し易くなるようです。
【PC Watch】 マイクロソフト、Windowsの偽造対策を強化 ~再生PC向けのライセンス施策拡大も発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100315_354858.html
前半はWindows7の偽造対策を強化したという内容で、偽造対策を強化の意味は機能として強化という事かと思いますが、社会的にどうにかなるような強化とも思えます。
なお、偽造品であることを知らずに購入し、WAT Updateなどで被害が発覚した場合、マイクロソフトでは無償で正規品に交換する救済プログラムを用意している。
また話が逸れましたが、後半に中古PCに対するOEM版の拡大が書かれております。
以前、激安のXPパソコンとして中古のPen4機などが秋葉原で山積みになっているなどネタにしましたが、当時はマイクロソフトが中古用のOEMを扱う企業として認めた一部となっており、ヤマダ電機を含め聞いた事の無い企業が9社。
今回、拡大される内容
- 日本IBMも中古PC用OEMを扱う事になった
- Windows Vistaと7もインストール出来るようになった(Ultimate除く)
- 中小規模業者のために規制の緩い条件が用意された
以前、中古PC用Windows(XP)を扱える業者にナショナルブランドやBTOメーカーは有りませんでした。しかし今回は日本IBMのみならず、ソフマップ(ビックカメラ)でも売っています。
OS別 Windows XP搭載 商品リスト No1 | sofmap.com
http://www.sofmap.com/product_list/exec/_/gid=PC01190400
Microsoft Authorized Refurbisher (MAR)のロゴが目印。
彼らに限らず、定義は判りませんが中小規模でも登録のみでMRR(Microsoft Registered Refurbisher)という、似たようなライセンス購入が出来るようです。
MS様の代理店を通せば、ソフマップ以外の小さいショップでも買えるという意味。
マイクロソフトがWindows7とXPを広めようと必死な件
MS失敗の元凶はVistaに間違い有りませんが、Windows7を放流する1年以上前からXPのOEMを終息とし、続いてDSP、パッケージも自分で息の根を止めて来ました。
しかしネットブック(トップ)にはXPのHomeEditionが載り、XPイコール性能が低いという刷込作戦かと思ったものの、Windows7祭りになる以前にXP(というかネットブック)が大ブレイク。出荷台数は大きく伸びて、今や当たり前にどこにでも売られている状態です。
本当なら、XPはAtom専用としてWindows7を拡散しようと試みたものの、何か考えが有り中古PCにまでXP、どころかVistaやWin7まで載せております。但し最上位エディションは除く。
旧型や性能の低いPCならXPも売ってやるという体勢が、中古PCにWindows7まで載せるとはPCメーカー各社は想像さえしていなかったかと。普通に考えて、PCメーカーはインテル様やAMD君の新しいパソコンを売って利益を出します。
なぜマイクロソフト様は今更中古PCに手を出すのか?
中古パソコンにWindowsが載っていなければマズイ理由があるわけです。Windows7を自画自賛で悠長に構えていたものの、思った程売れず ※注:これは私の妄想です
Appleなどの新ガジェット然り、Googleの津波然り、という、いつもの結論。
中古は部品がどの程度劣化しているか全く判らずお勧めはしませんが、お年玉を余らせている学生や、子ども部屋などに適当な一台という考えは有りかと思います。
親父さんは夜中色々と忙しいかと想像しますゆえ(何がだ)
「正規の Microsoft ソフトウェア」ですが。
ま、とりあえず体験談を。
つーか前提として当時のパソコンの構成から書きだしますと、スペック不明のXPプロのDELL製サーバーがありまして、店のPOS用として使っていたわけです。
私が入社するかなり前に購入されたものらしく、OS自体もどうやって入手したとか、プロダクトキー云々の話は気にもとめていないと言う、ま、そういうズサンな管理体制だったわけですな。
で、クラッシュしましたよ、と。
仕方なく、切り分けていくと、どうもマザーボードがお亡くなりになってらっしゃったので、私物のマザーを載せ替えましたよ、と。で、本来はOSを入れ替えるなり、それなりの処理をさせるところなわけですが、POSで使っていたため、原状回復に時間が無いのと、前述のプロダクトキーが不明なためHDDはインスコされたまま、XPの対応能力に体をあずけましたところ、無事に起動いたしましてPOSも動き出します。
ああ、良かったな。
と思ったその時です。
アクティベーションを求められちゃいました。当然プロダクトキーがわからないため「不正」のレッテルを貼られるわけです。
このままでは使えませんと。
ここからは記憶がメインになりますので曖昧表現ですが、正規の Microsoft ソフトウェアでクリックをしていきますと購入画面にたどり着き。クレジットカード番号を打ち込まされて、指定のメールアドレスにプロダクトキーが送られてくると。
要はダウンロード販売です。
そこにはプロダクトキー更新ツールのダウンロードページが案内され(http://www.microsoft.com/genuine/selfhelp/PKUInstructions.aspx)いま見に行きましたらXPから7まであがってますな。当時はXPしかなかったです。
さらに、後日薄型のDVDトールケースに入ったホログラムCDが送られてきますよ。と。(これは現在手元にあったりします。)
ということで、マイクロソフト様に電話したり、説明したりということは必要ないですよ(表現的には当時は無かったが正しいかもしれませんが)、という話。
このプロダクトキー更新ツールは便利です。
というのも、私が管理するようになって、OSの再インストールをする必要があった場合は適当なCDからインスコして、更新ツールを使ってプロダクトキーを変更。という手順をとっています。各パソコンにはプロダクトキーを貼りつけており、わざわざそのパソコン用のOSCDを探し出す手間が省けます。
というわけで、本来許されるかどうかは不明ですが、プロダクトキーの紛失ということは実際にある話なので、マイクロソフト様も深追いの追求はなされないのかと思います。
なので、プレミア価格を払ってまで購入しようとしなくても、ダウンロード販売がまだ可能ではあるという事実です。
前半の「クラッシュ>マザー故障>POS用DELL製サーバのマザーを私物で交換>HDDそのまま」が私には良く解りませんが、オンラインでアクティベートした時点で仕様の一部がMSに送られているのは間違い無さそうです。マザー(チップセットどころかリビジョン)が変わり通らず電話になった話も有り。
XPのダウンロード販売は有りませんが、不正に入手というよりメディアを持っていれば使い回してライセンス料のみオンラインで支払う、は有りなのかも知れませんね。コピーという認識になりますが、やはりプロダクトキーを売っているという事でしょうか。
私のXP(Pro)はDSP版なので、故障して買い替えた際に同じプロダクトキーを入れ電話した時に聞いてみます。DSPの事が書かれていないけれど、おそらくパッケージと同様でしょうな。
ライセンス認証は何回までできますか?
http://support.microsoft.com/kb/881437/ja