自力で1から構成を選ぶ流れについて。
PC自作慣れしている人はもう意識していない、またはパーツの交換程度ならば流れなどないだろうけれども、初めての自作ならば何から選べば良いのかわからず途方に暮れるやも知れず。
人それぞれだろうけれども私の場合として。
自作PCの構成を決める流れ6/12項目
2021年2月現在の実際に販売しているパーツより選択して参ります。価格コムの画像多用しまくると思うのでパソコンコーナーにリンクしておく。
【価格.com】パソコン
https://kakaku.com/pc/
1.用途からコンセプトをはっきりさせる
コンセプトとか小難しい単語を書いたけれど、ラーメンに置き換えると醤油の大盛りチャーシューにするか、塩ラーメンのノーマルで良いかのような。
私はグラボ要らないことしかしないので増設しないけれど、それでは下位互換になるのでここでは予算を抑えたゲーミングPCとしましょうか。
しかし予算と言えどもいきなり「全部で10万円以内」とか初の自作でわかるわけないので途中経過で盛りつつ削る方向で。
2.暫定で良いのでCPUを一旦決めてみる
決定ではないので暫定で、予算とか特に考えずにCPUをまず決める。今ならデスクトップ用CPUは第10世代が最新なのでCore i7-10700K BOXとしましょう。
なぜCPUを適当に決めるかは、CPUのソケット(LGA)が決まらなければマザーボードを選べないためで、ここではそれ以外の理由はございません。何なら同じ世代ならCore i3でもCeleronでもOK。
太字にしたKは倍率ロックフリーの意味で、オーバークロック遊びをするかも知れない可能性が微レ存ならば最初からK付で。購入してみて数年後、そんなことはしなかった、必要なかったなら次回からは無視する方向で。
BOXとは名前の通り箱入りを意味しており、一部の超高性能CPUを除きBOXのCPUはIntelもAMDもCPUクーラーが付属しております。クーラーで静音化目指したりドヤるつもりないなら10年くらい前から純正でも良いと思う。
ちなみに滅多に単品販売には出ないBOXの逆がバルク品というやつで、これはCPU単体、箱にも入っていないし仕様書も無ければクーラーもCPUのロゴラベルも無く、保証も無いかあって半年なので避けましょう。
3.CPUに合う高めのマザーボードを選別
Core i7-10700Kのソケット形状はLGA1200と表記。
LGA(ランド・グリッド・アレイ)の1,200はCPUとマザーボード側の接触点がいくつあるかを表しており、単純に数が多いほどCPUの面積が大きくなる。これがマザーと合わなければ合わない。AMDは今でも昔ながらのピンなのでLGAとは言わない。
というわけでマザーボードの検索はLGA1200で。
値段はピンキリで1万円未満から4~5万するモノまであるので迷うことでしょう。そういう時は、初自作ならばマザーの予算はぜひ2万円前後を目安にして欲しい。
なぜかは1万円しない安物は端子やスロットが少ないどころか無い、他にもマザーボードの機能(設定)がショボいことが多く、逆に2万円前後になると遊べるマザーが増えて来る。
その中で私が選んだモノがこちら。
どう選んだか。
- 満足度レビューのが高得点かつできるだけレビュワーが多い
- 予算的にも問題ない
- ASRockが好き
ここではまだこのくらいしかわからない。
メーカーにこだわる必要はないけれど、一般的にはASUSが人気。しかしASUSと同じ価格ならばASRockの方が割安といえる機能の多さ、要するにコスパが良い。MSIとGIGABYTEは嫌いなので知らない。※メーカー修理現場で変な壊れ方していたトラウマから。
チップセットの番号はCPUのように世代を表しており、アルファベットの意味は以下の通りながら、私が覚えやすいよう適当に名付けているだけ注意。
- B・・・Business(低価格で機能や端子少ない)
- H・・・Home(あまり遊ばない人向け)
- Z・・・ザクザク遊べる(最上位)
ここでBで良いとかこだわらない人は量産系BTOで完成品買いましょう。または自作を楽しむのではなく、私のようにパーツを流用して行くならHでもよろしいかと。
自作PCの場合は完成品PCのように中身をいじらず過ごすのではなく、マザーボードの機能として何ができるのか、ある程度盛っておいた方がわかりやすいはず。使わなかったなら次回のマザーは予算削ればOK。
で、終わりではございませんマザー選びはケース同様時間かかる。マザーの型番で検索すると公式がヒットするはず。
source:ASRock > Z490 Extreme4
どこを見るかは右下の明るくした部分。
- DDR4 4266MHz+(OC)・・・4266MHzのOCメモリ対応
- 2 PCIe 3.0 x16・・・グラボ用PCI-Express x16が2スロット
- AMD CrossFireX・・・Radeonの2枚挿しにも対応
- 7.1チャンネル~・・・Realtek ALC1200ならDAC要らない
- 6 SATA3, 2 ウルトラM.2・・・SATA6個、PCIe x4でNVMe対応
- Dragon 2.5ギガビットLAN・・・有線LANが2.5Gbpsまで対応
特に文句ございません。
念の為に上の画像の下の方にある「サポート」を開くと対応CPU一覧が掲載されているので確認。私の現行メインPCはXeonというやや特殊なIntel CPUなのでASRock独特なこの一覧は助かった。
4.グラボに出せる予算で性能を決定する
現在ならばRTX 3千番台が最新、売れ残りのRTX 2千番台は避けたい、とかいう以前にグラボに出せる予算が2~3万程度と思うならば2千番台さえ難しいので自動的にGTX 1600シリーズに。
メーカーによる差はデザイン(光るとかロゴがあるなど)とファンの数くらいで、他にはOC版かどうかの違い。ファンが多ければ本体が長くなる、OC版とノーマルとの体感差はわからないどころか無理してOCすると温度の方が心配なので気にするところが特にない。
というわけで2番めに安く最もレビュワーの多かったこれにしたい。
グラボのコネクタは10年以上前からPCI-Expressなので規格は同じ、その後の世代(Gen)を表す3.0が現在最新は4.0だけれども速度差体感不能らしいのでスルー。
適当に購入しても現行マザーならどのグラボでも挿さるのでそこは気にしなくてOK。2021年現在の話ではある。
5.グラボとCPUのボトルネック度を確認
高いグラボに手が出せなかったのでGTX 1650でCPUにCore i7はどう考えてもやりすぎ。もっとCPU性能を落とせば安くなるのだけれども、どこまで落とすべきかは悩みどころ。
そういう時はボトルネック計算機を使いましょう。自作したり組み替える予定があるなら今すぐブックマーク。
Bottleneck Calculator - PC Builds
https://pc-builds.com/calculator/
i7ではグラボがボトルネックになるのは予想できていたため、いきなりCore i5で計算したところ、10.6%グラボがボトルネック(足引っ張る)になるそうな。
ならばCore i3まで落とすべきかとも思うけれど、第10世代のi3はK付が無かったのでi5とした次第。オーバークロック遊びしないならKにこだわらなくてもOK。
ここで注意したいことは、自作PCは作って終わりではなくマザーさえ生きていればグラボをアップグレードで交換する可能性があること。仮に3年後にもっと安くて良いグラボが出て交換するなら?その時にCPUがボトルネックになる可能性が経年で、年々高くなるということ。
言い方を変えると、グラボの方がボトルネックになっているということは、このCPUならばグラボの性能をフルに引き出せるということに。逆に双方0%だったなら、3年後のグラボでCPUがボトルネックになるとグラボの性能をフル活用できないことになりましょう。
グラボもCPUも予算次第。マザーがどこまでもつかは運次第。
6.全ワット数を合計して電源容量を決定
このページもブックマーク。ドスパラがいつまでCPUとグラボをアップデートするか次第ながら、今のところ現役で選択するだけで合計電力目安を出してくれる。
電源容量計算(電源電卓)電源の選び方|ドスパラ通販【公式】
https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_power_calculation_main
572W電源とか無いのでここは素直に600W、またはそれ以上がお勧めになる。大容量化するほど無駄に値段高くなるので控えめに行くべき。
個人的にはドスパラの最後で2倍する計算は大げさと感じており、私の場合は286Wならば200W足して486、500Wで良いと考える。
自作なので自己責任、どう考えるかは自分次第。
以上、予想外に気合が入ってしまいHSPM(Lv1:SOA)が発動してしまったので一旦終わりとし後半へ続く。
マザーボードの機能で遊ばないならBTOから自作へ
私が自作へ移行したのは13歳になる当サイト爆誕よりも後、ほんの10年ほど前。それまではBTOメーカー勤務時代も組立代行系BTOサイコムのパソコンを2代続けて使用しておりました。
なぜかはメーカーに入社する前まではCPU性能やメモリ容量など何となくわかる程度で、DDRとDDR2がよくわかっていなかったり、CPUとマザーの組合せも知らない、かろうじてグラボとかメモリ交換やHDD増設できる程度。
その当時は現役のマザーに何が挿さるかよくわかっておらず、RAIDを試してデータ吹き飛ばしたり、CPUの向き間違えてマザーと心中させてみたりも。
それからメーカーの修理工場で勤めてBIOS設定の意味を知り、マザーによりできることが違うのかと知ったほどの無知で、自作する1代前のサイコムPCをいじりまくり自作PC2台へと乗り換えた流れ。
もしメーカーの工場で勤めて知識を得ていなければ、おそらくサイコムPCのグラボがまずおかしくなったのでグラボだけ交換、メモリが足りなくなり交換、HDDも交換、のようにBTOパソコンの改造から初めていたはず。
国内のBTOメーカーは自作PCと中身そう変わらない。
- 外資系・・・設計が特殊で避けるべき(特にDELL、HPやLenovo)
- 量産系・・・半分自作のようなもの(マウスやパソコン工房など)
- 組立代行系・・・十中八九自作と同じ部材(サイコム、arkなど)
一発目から自作に自信が無ければ、まずはサイコムやパソコン工房などで完成品を購入し、ストレージ増設したりメモリやグラボを交換し始め、最終的に全部バラして組み直せるようになれば練習になるかと。
後半は次回更新で公開、この下に<関連リンク>が出るそれ。
>Core i7-10700K
安くなったんですね。
インテル様、性能に自信がなくなって値段下げて投げ売り状態なんでしょうか。
ライバル企業が殴り合って値段が下がるという、ユーザーにとっては有り難い状況ですな。
ゲーム用ならグラボ必須なんで、さらに安いF付きのi5でいい気もします。
差額分グラボ上げた方が幸せになりそうな。
>購入してみて数年後、そんなことはしなかった、必要なかったなら次回からは無視する方向で。
私は安さ優先でKなしのCore i7を選びましたが、結局オーバークロックをするどころかブルースクリーン発生が原因でターボブーストすら無効にしてしまいましたw
>ある程度盛っておいた方がわかりやすいはず。使わなかったなら次回のマザーは予算削ればOK。
私は在庫処分でASUSの高級マザーボードを選びましたが、殆どの機能を使わなかった気がしますw
>グラボに出せる予算が2~3万程度と思うならば2千番台さえ難しいので自動的にGTX 1600シリーズに
現時点ではRTX3060でさえもまだご祝儀価格なんですね…
>高いグラボに手が出せなかったのでGTX 1650でCPUにCore i7はどう考えてもやりすぎ。
私は2~3万のグラボでも平気でCore i7にしますがw
10万以下で売ってるゲーミングPCってどんな感じ? | Tech速:てくそく
https://techsoku.com/archives/10849
10万以下のゲーミングPCはこの記事で紹介されているようなCore i5とGTX 1650の組み合わせになるんですかね?
「迷って不安になるくらいなら、知識が足りない証拠だから自作するな」が私の意見。迷うことを楽しむのが自作の醍醐味ですのに、不安になってばかりでは完成したときに達成感より徒労感ばかり感じるはず。
仕事や勉強で「苦労の先に成功がある」を噛みしめている方々が、趣味でまで苦労を強いられる姿を見るのは辛いところがあります。
>用途からコンセプトをはっきりさせる
だいたいの方は「普通に使えるPCが欲しい」と相談に来ますので、まずは自分の持っている「普通」のイメージを箇条書きするのが手っ取り早そう。
>グラボに出せる予算が2~3万程度
CPUが値下がったぶん、中価格帯のグラボが値上がった気がするのですよね。1.5万~2.0万円くらいの、コストパフォーマンスの良いモデルが非常に少なくなりました。