IoTまとめ2016年6月頃から12月まで分。
昨年1月頃にIoT普及は2016年から始まりそうとした記事に続き6月時点のまとめはこちら。それから更に半年が経過した12月まで、どのようなモノが販売され製品化されたかされなかったか。
適当に見て参りましょう。
販売中や製品化されなかったIoT機器10選(2016年12月)
見出しを付けず10連発。
乳幼児のママを寝不足から救う「スマート靴下」 - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1606/10/news024.html
別室でも乳児の様子を監視してくれる靴下。
何をしてくれるのか期待してみたものの、心拍数と酸素レベルを測定してくれるだけ。うつぶせ寝で寝返り出来ず無呼吸になってしまう体勢の対策でしょうな。
米国では生まれてすぐ赤ちゃんは自室が用意され、両親とは別の部屋で寝ることが多い。
同室でも母親が寝ているなら無呼吸は気づかないかも知れないので日本でもアリといえばアリでしょうな。問題は価格と充電時間で、日本国内への発送は無く249米ドル、充電に数時間要するので常時監視なら2台必要となり5万円超えるレベル。
業務用かと言えばそうでも無く、以前同僚の子どもが産まれた際に病院へ行くと、子どもが入っている透明プラのカゴは呼吸センサーが付いており、日本では既に導入されております。
臭い対策ばっちりの自動清掃機能付きネコ用スマートトイレ - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1005946.html
発想が素晴らしい、自動で排泄物を処理するロボットトイレ。
但し製品化には至らず、4万ドルでゴールのところ3千ドル少々、達成率8%にてフィニッシュ。価格はアーリーアダプターで1万円くらいなので良心的と思うし頭良い製品と思うけれど人気無し。
約100ドルで3千ドルくらいならば30台程度しか投資されなかった事になり、宣伝不足だったのか、猫飼っている人にはこれに何らかの問題があると考えるのか、猫飼った事の無い私には不明。
爪とぎ用のグッズを置いても使わず柱がお気に入り、のような話を聞いた事があるので、これも猫に使われない可能性があるとかか。
乾電池IoT、電池駆動のおもちゃがスマホで操作可能-AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1008785.html
スマート電池、国内Amazonで販売中、価格は1つ4~5千円くらい。
単三サイズのこの機器へ単四電池をセットすると、スマホと連動して電流をコントロールし強弱を付けるというもの。操作はスマホを傾けるとか振る点は子供向けとして。
「プラレールかミニ四駆くらいしか使いどころ無いのでは?」と思っていた通り、Amazonのレビューではそれら用として使用している人ばかり。
作ってみた感が半端ない気がする、必要な人限定ですな。
目覚まし時計に快適な睡眠&起床サポート「BEDDI」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160707-beddi/
マルチタスクなスマート目覚まし時計。何が出来るかなどを一覧。
- 照明の操作
- 目覚まし時計
- スピーカー内蔵
- ホワイトノイズ再生
- USB端子付で充電可能
- スマホセットで照明消灯
- Uber設定でタクシー手配
- Wemo対応
最後のWemoは他の家電の操作も可能になるホームネットワーク用の何からしく、価格約100ドルで日本へ20ドルで送ってくれるらしいけれど、海外で無ければ1万円少々の価値は見い出せなさそう。
そして出来る事を良く見てほしい。全てスマホがあれば出来てしまう、某ウォッチ状態であり、Apple Watchとは言っていない。
シャープ、人工知能搭載「おはなしできるレンジ」発売: IT速報
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/49027694.html
2chで私の分まで盛大に叩かれているのでここではやめましょうか。
動画を見ると意外と凄い、マジで会話しておりレンジ側の日本語の抑揚もやや自然でペッパー並。動画見えない人用に前半の一部会話を2つ文字起こし。
オーブンの2段目で何を焼くべきか母親がレンジへ質問。
- 母「鮭の粕漬けを焼くから、一緒に出来る物を教えて」
- レンジ「では、カブのそぼろあえはいかがですか」
食事後の子どもとレンジの会話。
- レ「いかがでしたか?」
- 子「星3つ!」
- レ「ありがとうございます」
マジかよと思える複雑な会話をこなしており、それ以上に驚いた事はこの家は常にカブを在庫してしているところ。いや違う、会話の精度凄すぎる。
凄すぎるのは機能以外に価格もえらいことになっており18万円。田舎に住む一人暮らしの老人が退職金で買えば良さそうと思った。
いびき防止・睡眠解析・目覚まし可能なスマート枕「ZEEQ」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160718-zeeq-smart-pillow/
これまた凄い枕が登場。
使用者の睡眠状況や睡眠時の動きをモニターし、睡眠周期を割り出して理想的なタイミングで使用者を起こすことも可能。
本当かよと疑いのまなざし余裕な睡眠周期の測定。
以前、GIGAZINEで脳波を測定して睡眠を分析するNUROON(公式)というアイマスクが話題になっていたけれど、枕上の頭の動きだけでいつ起こすべきか判るものなのだろうか。
キックスターターでのプロジェクトはサクセスしており販売中で、通常約300ドルのところ今なら250ドルくらい。購入者の90%がご満足しているらしく、星は最高5つで4.5という高評価。
睡眠欲を突いた上手い製品とは思うけれど、1ヶ月くらいお試し期間を設けてほしい。私は大抵が酒に酔って爆睡、ビタミン剤の力を借りて起床するので要らないけれど。
Win10搭載スマホ・タブレット代わりにも使えるスマート冷蔵庫-GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160902-lg-smart-refrigerator/
最近、LGは変なモノばかり作っているようで。
製品化は2016年から2017年初頭頃らしく、2chまとめで騒がれていないので、おそらくまだ発売はされていないのでしょう。
叩くのは簡単なので褒めてみると、ノックで中が透けるなら夏場の開け閉めで温度が上がりまくる事も少なくなり、食品に誰の物かタグ付けという発想も家族、特に子どもが多いなら上手いと思う。
だいたい子どもから高齢者まで誰もが自分用のスマホやタブレットを持っているわけでは無く、特に子どもは自分用は無いだろうから冷蔵庫に大画面タブレットを付けてしまえば良いわけですな。
多分40万円くらいになると思う。根拠は無く、モニタ代20万とした。
スマホでカーテン自動開閉、めざましカーテン「mornin'」 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/11/07/mornin/
製品化されており日本のAmazonでも販売中。
なぜかスマートウォッチ部門でランキング1位となっており、現在100を超えるレビューがあり評価は星3.7という、やや微妙なスコア。
カーテンレールに取り付けると、スマホのアプリで設定した時間が来たなら外側へ転がりカーテンを押して開けてくれるというシンプルな設計。
何が不満なのかレビューを見たところ、最後までは開かない、開きすぎて止まった状態でも転がろうとする、重いカーテンは無理など。
価格は約4千円。その価値があると思うなら「Amazon Mornin」で検索。
家電の電源ボタンに貼り付けると遠隔操作「Switch Bot」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20161118-switch-bot/
今回の10選の中でヒツジ先輩賞がこれ。そんなもの要らないだろうけど。
動画見えない人はリンク先へ行けば良いのだけれども一応ここでも書くと、Bluetooth接続でスマホと繋げると遠隔操作でスイッチを押せる。
中からニョキリと小さな突起が出て押すというシンプルな動作は、全力でスイッチをONするとOFFするロボット(※YouTube、音注意)を彷彿とさせる出て戻るだけ仕様。
既に製品化されており、プレオーダー価格は1個なら25ドルで送料別。東急ハンズ辺りで売っていたなら即購入してしまいそうだけど私の環境では用途が無い。
旅館内のあらゆる空席情報を把握できるシステム -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1034811.html
素直に凄い、便利、利用したいと思える空き状況確認システム。
旅館ならば温泉は出来るだけ空いている時に入浴したいもの。私は出張の際は東横インを良く利用するのだけれども、ビジネスホテルなので朝食時間が重なるのかバイキングが混雑している事があり、このような空席情報が導入されるとかなり助かる。
元はトイレの空き状況を見える化したシステムでそれの応用。そういえば高速道路の大きめなサービスエリアではトイレの個室の空き状況が外に表示されるという、あれもIoTなのだろうか。
この手の「より便利」が広まれば、ガラケーにしがみついて離れたくないおっさん達もスマホ欲しくなるかも知れませんな。
コスパが悪く無ければ無いで困らないモノが多い(まとめ)
IoT元年と言われた2016年、出たモノは割としょぼかった。
個人的にはこの分野に凄く期待しており、マルチメディアと言われたパソコンがシングルメディアに近付くほどスマホやIoT機器に仕事を取られて役割分担してくれた方がより便利と思う人間。
しかしどれも「こういうのを待っていた」感が特に無く、その割に価格が高いお値段以下な気もする上、有れば便利を100とすると無くても困らないが95くらいと感じております。
昨年のIoTで思う事は、IoT、モノのインターネット、モノがネットに加わり単独で何かしてくれる割に機器そのものがスタンドアローン(孤立化)しているような気がしてならない。
例として私が冗談で購入したこれらも使いどころに悩む。
購入前は納得して、「なるほど、それは便利そう」と判断し買ったものの、いざ手にしてみると「用途の割に手間が掛かる」であり、結局は使わずにすっ転がっております。いつか使うかも知れないという、絶対使わないであろうフラグを立てて。
やはり本命は内蔵、スマートホームか。
一戸建てをオーダーする際、玄関ドアはスマートロック内蔵とし、窓はリモート開閉可能なオートロック防犯装置付、雨を検知し自動で収納する物干し竿またはスマート軒下、明暗と人間の体温を感知し勝手に点灯する照明、とか。
冷蔵庫の在庫管理は確かに凄いけれど、扉を開けず中を見たいなら扉を透明にして外に庫内ランプのスイッチを付けるだけで良いなどの無駄、言い換えるとスマート(賢い)とはいえないモノが今は多い印象。
生活に溶け込み手間を省いてくれてこそIoTであるべきが、現状では意識して何か操作や監視をしてあげなければいけない辺りが頂けない。今回の10個で「こういうのを待っていた」IoTは最後の旅館の空き状況くらい。
現在はまだ新しいモノ好きが物欲で購入し導入している段階。今後、後付でも内蔵並の何かが安く出てくれなければ広まらないでしょう。
半年後のIoTまとめ記事内に期待。
>ネコ用スマートトイレ
個人的な意見ですけれど、トイレの世話を億劫だと思う方は、ネコが好きな方では無いかと。トイレに流せるタイプの猫砂も多いですし、自動処理に魅力を感じる方が少なかったのでは。
>乾電池IoT
ミニ四駆に入れてチキンレースくらいしか、面白そうな遊びが浮かばず。
>おはなしできるレンジ
いちいち話すのは面倒なので、冷蔵庫の中身をスキャンして、作れる料理を写真付きでLINEででも流してくれると助かるのですがね。ジャンルとして「豪華なご褒美的レシピ」「100円以下の節約レシピ」「手を加えれば3食くらい食いつなげるコスパレシピ」「余ったそうめんを大量消費できる独創レシピ」「98%の人は不味い、2%の人は美味しいという意見のレシピ」とか、実用的かつ楽しめるメニューでも提案してくれるなら、少しばかり値が張っても買い手は出ると思うのですがね。
>スマホでカーテン自動開閉
それやるくらいなら、透明と不透明をスイッチで切り替える瞬間調光ガラスでも使えば良いかと。
YouTube:みはしショップ - 瞬間調光ガラス
https://www.youtube.com/watch?v=mxWpuxB32D8
>トイレの個室の空き状況が外に表示される
そういえばいつの間にか、大きなSAで導入されていましたね。記憶が確かなら、海老名SA辺りにもあったような。