サンドフォースコントローラで速度が落ちる件、その2。
前回のインテル335シリーズは、私がてきとう過ぎて本当にSandForceコントローラ(以下、砂コン)が原因なのか良く判らなかったけれど、今回はコメント常連の庶民Aさんより、購入時と半年後の比較を頂戴したので報告。有難うございます。
ややマニアックなので、解らない箇所は飛ばしましょう。
砂コン搭載SSDインテル520で速度低下
使用SSDは、Intel 520シリーズ120GBモデル(SSDSC2CW120A3)、マザーボードのチップセットはインテル6シリーズ、接続はネイティブのSATA3.0(6Gbps)との事。
とりあえず、こちらを御覧あれ。
左が新品購入時、右は約5ヶ月後。
左は2012年5月2日、PCを組み立て4~5時間通電し使用した後に計測されたもので、右は同年9月27日のベンチマーク結果。
全体的に速度は落ちており、特にランダム4Kの書込は半減、次いで大きいと感じた箇所はランダム512Kの読込。シーケンシャル(連続)読み書きも5~10%くらい低下しております。
次はTrim実行後との比較。
いずれもメールを送信された当日の計測。
左がTrim実行後と思われ速度は低下。しかしこれは一時的な事で、後で速度は復活するとの事。
メールを読みつつ書き直しが面倒になって来た為、庶民Aさんのメールより、まとめ部分より2行ほど引用させてもらいます。
- Trimを実行すると、一時的に書き込み速度が下がる(後に回復することは以前に実験済み)
- 体感速度に明らかな変化はない(あくまで個人的な感覚で)
以前参考にした価格コムの報告など、公開されている情報も含め、砂コンは(NANDフラッシュ保護の為)使用時間により速度が低下する仕様。
但し、庶民Aさんと私も含め、体感では明らかな変化を感じない、体感速度が劇的に変わる事は無いと感じております。
無駄にまとめてグラフにしてしまったのでついでに。
新品(青)から5ヶ月後(赤)には既に速度は低下しており、そこから約半年後(緑)は5ヶ月後の頃と大差無し。
Trim(紫)は一時的な低下との事なので気にしなくてよろしいかと。
しかしインテルのツールボックスにはTrimを定期的に実行できるスケジューラが付いており、1週間毎とかでセットすると毎週速度が低下するという事になりますな。
体感では判らないけれど。
砂コン搭載SSDもデフラグで速度改善?
続いて、TakaQさんからのアドバイス。
SSDの場合は空き容量部分をデフラグすると、微妙に速度が改善されるらしいとの事で、人柱になってみる事に。ちなみに私はデフラグしない派で、HDDでさえやっておりません。
試したデフラグソフトは「Deflaggler」というフリーソフトで、「CCleaner」を公開されているサイトと同じ。
SSD空き容量デフラグの解説サイトはこちら。
「Defraggler」でSSDの空き領域のデフラグを行う(1/2)|HDD NAVI
http://hddnavi.jp/ssd/defragssdfree1_1.html
解説の画像と現在のサイトレイアウトが変わっていた為、トップページからDefragglerのダウンロードを探しましょうサポート無しの無料版で結構。ちなみにインストール時、日本語選択可能。
実行すると、残り時間は5時間と表示。数分後に4時間半になり、更に数分後には15分の表示。そこから残り15分で停止したまんま、1時間半くらい掛かったのであてにしない方が良さそう。
上は完了の証拠画像。
そしてベンチマーク結果が下。左はデフラグ前、右は後。
どう見ても低下です本当にありがとうございました。全部の数値が下がるとか、声を出して笑った。
TakaQさんは私へのお詫びとして、砂コンSSDを100台購入して片っ端からデフラグし画像をお送り有れ。※もちろん冗談なので買うのは止めないけれど送らないように
砂コンは気にすると負け(まとめ)
以前、TakaQさんから海外の情報を意訳してもらった情報の通りなら、砂コンはNANDの消耗を防ぐ為に速度を意図的に落とす仕様。
しかしインテルコントローラなどはそのような仕様など無くとも長寿命のようで、結論としては安さを取るか速さを取るか、でしょうな。
現在、市販されている現実的な価格のSSDの容量は、ようやく5~6年くらい前のHDD容量に追いついた所。
砂コンはベンチマークが趣味のマニアックな人には納得されず向かないかも知れないけれど、私や庶民Aさんのように数値より体感速度が変わらなければ良い派なら充分な速度。
プレスリリースや宣伝などでSSDの最大速度と称される数値はシーケンシャルリード(連続読込)。
これをHDDと比較すると2~5倍程度かも知れないけれど、SSDの速さを体感するのはランダム。
ランダムでも4KはHDDと比較し100~200倍、またはそれ以上の差が有り、数秒待たされていたアプリケーションの起動やファイルの保存が一瞬で終わるとか。オンラインゲームのロードや、仕事で巨大なファイルを扱うなら必須と感じております。
また、寿命に関しても物理的に円盤が高速回転し、読み取り棒が激しく動いたりもしていない為、HDDより故障しづらい、かも知れない。
SSDの速さ検証でWindowsの起動時間を比較対象にされる事が多いけれど、本当に威力を発揮するのはWindowsデスクトップ上での速さ。
HDDのアクセス音で数秒手を止めているなら、SSDに換えるとHDDへは戻る事が出来なくなるかも知れないけれど、思い切り脱線していると気付いたので終わり。
当日23時頃追記:庶民Aさんより追伸。以下、メールより一部を引用。
---ここから
私の経験談だけで証拠が無く、Trim及び(Intel製の)SSDに不安を抱く方がいらっしゃるかもしれません。というわけで、前ベンチマーク計測から6日後の4月9日本日、改めてCrystal Disc Mark を使用し、ベンチマークを取りました。
無事、というのも妙ですが、4月3日のTrim前程度には問題なく速度が回復していましたので、その結果を送付させて頂きます。
---ここまで
裏付けにて記事の信頼性が向上、有難うございます。
[ 当ブログ上で公開して良い情報を垂れ込まれる皆様へ ]
今、メールアドレスを作ったのでタレコミはこちらへ>pub@bto-pc.jp
メールの内容は基本的に転載しないものと考えておりますが、転載(公開)して良いお便りは上記宛としてもらえると私が助かるのでご協力を。
但し、pub~宛の場合は最大で全文丸ごと転載とかするかも知れないのでご注意有れ。挨拶や署名など、常識的で考えて公開しない部分は除く。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン