2020年1月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
※2019.12.26 リンクミス修正(ご指摘ありがとうございます)
価格が入っておらず失礼、税別46,800円。
パソコン詳しくない人用としてはかなり罠、そのトラップを説明しておくと大きなところで3つ。
- Windows 10 HomeがSモード
- SSD容量が64GBしかない
- 13.3型フルHD
Sモードは必ず解除しましょう。Microsoftがアプリ縛りしたいだけで、ユーザには何の得もございません。メーカー側はそうは言えない、Microsoftの肩を持たねばならないのでそういう説明はしてくれない。
解除方法は簡単、以下で説明しているので先に読んでみましょう。
Windows 10 Sモードの解除方法とMicrosoftの野望
読んで意味がわからないならやめておいた方が良いかも知れない。
次の罠はSSDが64GBしかないため、使える空き容量は約40GB、だけれどもおおよそで20GBくらいあればOKと想定しているならば大丈夫。40GBフルに使うとチップの寿命的によろしくない。
また、64GBなので純粋なSSDではなくeMMCの可能性が高い。なぜそのような中途半端なストレージでも良しとしているかは、CPUがCeleronなのでガチなSSDはもったいない、CPUがボトルネックになるだろうとして。
その程度の性能しかないので、その程度で良い人(用途)向け。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
※2019.12.26 リンクミス修正(ご指摘ありがとうございます)
CPUに最新の第10世代Core i5を載せたくらいで、他の構成はいつも通りなメモリ8GB、SSD 500GBラインは割らないようにとして。
逆に価格は税や送料も全部込にしても10万円は超えないように、総額で9.2万円くらいなのでWindowsをProにする(+6,000円)とか、SSD 1TBにする(+8,980円)など無駄なカスタマイズしても10万前後。※一般家庭でProは無意味に近く、HDD 1TBも付いているのだからSSDは500で充分なはずという意味。
この程度のパソコンで良い用途ならばCore i3、時にはPentiumやCeleronでも充分と書いているアレはデスクトップPC用CPUの話でノートは別モノでございます。
モバイル用はデスクトップPCのCPUより1~2ランク落ちると考えた方が良いと見ているため、ノートとなるとCore i5ならば普段遣いで全然行けるとして。
現在はSSDと特にメモリが暴落、HDDはまるでゴミのような数TBクラスでも数千円当たり前な時代のため、300ドルなCPUを搭載しても8万で売りに出せるのでしょう。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCの真打ちはこれ
先月の画像を流用した、その理由は価格が元に戻ってしまっているためで、今行くと新たにキャンペーンとかしていなければ25万円の方になっているかと。
199,800円ならば後で出すパソコン工房のゲーミングノート+1万円分の価値はあった、静音性にも優れており、ベンチマークぶん回してもそよ風のごときエアフローの良さ。
ただ、25万円となると勧めるには精神的ハードルが高すぎ、「25万も出す?」と私の方が聞きたくなる高さ。はっきり言って性能や容量だけで言えば25万は高い。但し設計が良すぎるので価格さえどうでも良ければ今出ているゲーミングノートの中では最良。
そこまで出せない、まともなコスパが良いならパソコン工房のこれ。
やはり先月の画像を流用した、その理由は12月22日現在の価格は1万円引きの179,980円となっており更に意味不明な安さで展開。
年末までに終わりそうなので元の価格で提案しており、19万なら妥当、またはRTX 2070搭載でその他の仕様も含めて考えると割安。
マウスのノートと比較し性能や容量に大きな違いは無く、全然違うところはモニタのサイズがマウス17.3型、工房15.6型。そして工房はメカニカルキーボードではないくらい。モニタはどちらも144Hzな高リフレッシュレート。
ノートPCでゲーミング=安さとか考えていない~価格重視ならデスクトップにするだろうとして一応マウスのノートも出したものの、25万の価値があるか・・・
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
DELLは見にくいのでやめておきたかったけれど、他のメーカーが壊滅状態なので仕方なく。説明すればたどり着けるだろうとして。
リンク先のページを下へスクロールすると上の画像のような選択画面まで行けるので、右上の「次へ」ボタンを押してみる。右端にあるとは限らないので「New Inspiron 13 5000 プレミアム」の文字を確認。
価格表記がクソ仕様なので解説すると、まず94,980円は高い、84,980円ならば妥当、勝手気ままなクーポンコード入れた後の70,533円ならば納得のコスパ、安さなので8.5万円以下ならばおすすめ。
特徴は第10世代Core i5を搭載しており、i5-10210Uは1.6-4.2GHz、最大4コア/8スレ、そしてTDP15Wな省電力。
但しDELLはバッテリ駆動時間を公表しないのでわからない。4セルの45Whはデカくないモバイル向けなので、おそらくだけれども放置で10時間、普通に使用して5時間~くらいのはず。
メモリ8GB、SSDの256GBはNVMe、13.3型フルHD、重量約1.2kg、無線LANはacまで対応、これらは私が置いたハードルなので超えて当然。自分が仕事で使うならばこのくらいが過不足無くてよろしいという判断にて。
なぜDELLなのかは後で。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
実は今回のノート選びは大荒れ。
年末年始頃まではパソコン工房の値引きキャンペーンにより工房無双に違いないと甘く見ておりました。
私の頼みの綱は以下3メーカーながら今回は本当に難しかった。
- マウス・・・法人向けノートが壊滅状態に完売
- PC工房・・・低価格ノートが消滅し、最低5万円台
- 日本HP・・・価格がメチャクチャすぎ、いついくらか不明
例として営業用ノートはマウス、と思いきや完売まみれ。では日本HPかといえばキャンペーン価格や在庫限りばかりで、とてもおすすめと言える状態ではなく。パソコン工房で何とか、と思ったものの、バランスやコスパは良いとしても、バッテリ駆動が極端に短い、重量が1.5kg超えてしまうなどで大爆死。
最終的にはDELLでも決め打ちならば、クーポン価格がどう動いても良いような機種なら良いだろうとしてDELLで選んでおります。
他に気になったことは、パソコン工房の納期がおそらく全部3~4週間になっているけれど、年末年始を挟むのでクレーマー対策として、「遅くて」の意味なはず。早さを求めるなら機種決めてカスタマイズしない場合で納期聞けばOK。
なぜ他メーカーから選ばないかも一応。
- DELL・・・価格がファンタスティックすぎてPC初心者には難しい
- ドスパラ・・・SSDが偽装チップ搭載の可能性が高いのでムリ
- フロンティア・・・パワハラ所長の会社からモノ買うか問題
- ツクモとサイコム・・・ノートが少ない、もしくは無い
巷であるあるな根拠が情弱なドスパラ最悪ではなく、私の場合は根拠あるドスパラ最悪やフロンティア最低と判断しているところがポイント。別に皆さんがどのメーカーを選ぼうと私の知ったことではないけれど、私が勧めることはないというだけ。
毎月ノートから選び、翌日はデスクトップの推奨記事を書くのだけれども、大波乱すぎて今から憂鬱。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>また、64GBなので純粋なSSDではなくeMMCの可能性が高い。
カスタマイズのページを見ると、『64GB SSD ( 6Gbps 対応 )』の記載があるので、普通のSSD(eMMC)だと思います。
>Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
割と分かりやすいのはフロンティアかなと。
マウスは基本的にメーカーを明示しませんし。
パソコン工房は安物は使わないが、メーカー不定という感じです。
>DELL・・・価格がファンタスティック
とにかく価格が分かりにくいのが、DELLとレノボ。
クーポン制は、百害あって一利なし。
特にDELLは注文する時間帯で値段が上下したりするので、時間を空けて何回か見積もりしてみた方がいいと思う。
上記2社に比べれば、HPはかなりマシという感じかなと。
>1.安さ重視のライトユーザ向けノート
>2.だいたい何でもできる実用的本命機
これリンク先が逆です。画像をクリックするとライトユーザ向けノートが8万円ノート、本命ノートが4万円ノートの販売ページへ飛びます。4万円がパソコン工房、8万円がマウスに飛んでいるという意。
>キャンペーンとかしていなければ25万円の方になっているかと
いま確認したら「12月25日から1月8日まで年末年始セールの5万円引き」で199,800円でした。私的にはこういうキャンペーンは嫌い、というか嫌悪します。タイミング悪く25万円で買った客を馬鹿にしているため。
>i5-10210Uは1.6-4.2GHz
4.2GHzで動いた時のファン音が少し気になります。負荷が掛かる度にブワンブワン言ううるさいノートは勘弁。
ドスパラでもSSDをカスタマイズしてメーカー製SSDと明記されたものに…と思って幾つかの構成つついてみたけど、全く選択肢がないのか…厳しいな。
デスクトップならWD製やIntel製のSSDを選べるですけど、何故。
今買わないとなくなるっ!今や珍しい13.3インチのKaby Lake-G搭載ゲーミングノートPCの実力をチェック - 週刊アスキー
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/438/438704/
このゲーミングノートPCはどうですか?