今更感あるけれど時代が変われば中身も変わる。
2020年目前の現在、10年以上前とはPCパーツも進化や変化しており、昔の考え方でPC性能で上を目指しまくるとコスパが悪くなるばかり。なので一杯の水を飲むためにバケツを選ばない方法とでも言いましょうか。
割と真剣に参ります。
CPUなどのスペックの選び方2020
とにかく上を目指す選び方ではなく、今はどの辺りで止めるか的な選択肢となっており、その止める目安を主観にて。「昔」は10年少々前くらい。
CPU
- 昔・・・3GHz超え、デュアルコア(ドヤ
- 今・・・普通に3GHz越え、2コアは底辺、ターボブースト全コア
という感じで、昔の俺TUEE仕様は今ではPentiumクラスまで地位が低くなっており、私を例にすると3GHz超えしていたPentium 4と初代Core i3と4代目Core i5の違いが体感でわからない自体に陥っております。
最近のCPUのみで分けるとこう。
- Core i7/i9・・・ハイエンドゲーミング、職人、エンコーダ
- Core i5・・・ミドルレンジゲーミング
- Core i3、Pentium、Celeron・・・一般用途
昔のように上を目指してしまうと一体何と戦うのか問われかねないオーバースペックなりがち仕様であり、普通の用途ならばCore i3以下、予算が低めならPentium以下でも充分高性能。
ここではデスクトップPCの話をしており、ノートは別なので混ぜぬように。ノートのPentiumとCeleronは罠が多く、Core i3の名前は同じでもデスクトップ用とは1ランクかもう少し落ちる。
メモリ
- 昔・・・512MBのデュアルチャネル最高、合計がギガバイト(キリッ
- 今・・・8GB2枚で16GBが6千円(白目)
価格コム見て驚いた。メモリの価格が更に暴落しており、8GBx2が税込5,980円とか何か勘違いしているのかと思った。
最近のメモリで分けるとこう。
- 16GB以上・・・ゲーマー、エンコーダー、職人、趣味
- 8GB・・・余裕があり安心
- 4GB・・・シングルモニタなら足りるかも知れない
メモリ何GBが良いか聞かれた時は、用途を聞いた後にモニタの枚数も聞くことにしております。ここで1枚だとかノートPCや一体型なら4GBでも8GBと体感差変わらない可能性が高いとして。
しかしこれほどメモリが値下がりすると4GBx2とかの需要が薄まり、最低8GBx2枚を載せる人は多そう。実際、価格コムの人気ランキング上位20件内には4GBが3種類しかなく、ほとんど8GBx2でございます。
メモリの価格が暴落しすぎ。ならば用が無くとも8GBx2でも良く、下を目指して4GBだとしてもデュアルな2枚構成ならば8GBなので最低4GBの時代は終わったのかも知れない。
SSD
- 昔・・・HDD爆速、CDやDVDは遅いのでバックアップ用
- 今・・・HDD遅いのでバックアップ用として、起動はSSDで
HDDの一般家庭向けは結構早くから出ており、フロッピーディスクをAとBドライブでカタカタやっていた頃から存在。それからMOとかZIPやJazなど出たものの、HDDを超える速度は出ずに10年どころか20年以上が経過し、SSDでちゃぶ台が回転。
- NVMe・・・ベンチマークでハァハァできる変態向け
- SATA3・・・コスパ優秀な現状スタンダード
- 外付け・・・USB 3.xが優秀なのでこれはこれでアリ
外付けは用途が限られると見ており、USBメモリでは足りないほどの大容量を複数台のPCでやり取りする必要がある、とか。他に用途が思い浮かばず。
NVMeは予想通りSATAとの体感差はわからなかったため、いくら速度が4桁MB/sになろうと期待しすぎない方がよろしいかと。
何度も書くエピソードながら、私がRAMディスク(メモリをストレージにする)をしなくなった原因はSSD化すると体感差がわからなかった。要するに記録装置としてはメモリとSATA接続SSDの速度差がわからん。=RAMディスク不要=NVMeどうでもOK、SATAで良し。
HDD
- 昔・・・120GBの壁、2TBの壁、1万円台超えの予算的なハードル
- 今・・・4TBが8千円
HDDも順調に値下がりしつつ肥大化しております。プライスのナウ。
- 12TB・・・4万円前後
- 8TB・・・1.4万円
- 6TB・・・1.1万円
- 4TB・・・0.8万円
- 2TB・・・0.6万円
- 1TB・・・0.4万円
- 500GB・・・0.4万円
8TB時代が到来していた件。
GB単価が今はもう合わない気がするのでTB単価にするとこう。
- 12TB・・・3,333/1TB
- 8TB・・・1,750円
- 6TB・・・1,833円
- 4TB・・・2,000円
- 2TB・・・3,000円
- 1TB・・・4,000円
- 500GB・・・8,000円
買うなら8TBが最もお買い得、次に6TBで4TBへと続くけれど、1TB以上を求めるPC変態がどのくらい居るのかと思えば、価格とか単価ではなく何TBあれば良いのかで安さ重視がよろしいかと。
電源ユニット(自作)
- 昔・・・K○IANはやめておけ(ニプロンは高すぎて草も生えない)
- 今・・・割とどうでもいい
変換効率の話を持ち出すと面倒な昔話になりそうなので割愛ではなく無駄なので手短にいうと、昔の電源は初っ端から効率60~70%当たり前、メーカーにより1年持たないクソ電源があった。KEIANとは言っていない。
それが80PLUS当たり前になった頃からごまかしが効かなくなり現在に至り、しかし80PLUSだろうとそれは試験に合格したサンプル個別の話、ながら80PLUS承認のありなしで印象は全然違うはず。
昔の電源は80%さえ満たしていないものがゴロゴロしておりました。なぜそう言えるかは、当時BTOメーカーの検証部署の人が愚痴っていたので存じている。
そういう粗悪電源がデスクトップPCに対して最大の害悪としたかは知らないけれど、今の電源は容量と価格で選択すれば良いと言えるほど選び方は簡単。必要な容量と予算で考えるだけ。
恵安(けいあん)が悪いとは言っておりませんしつこいけれど。ちなみにKEIANは商社なので電源ユニットを製造していたわけではなく、中国から安物を仕入れて販売していただけ。
ケース(自作)
- 昔・・・選択肢ほぼない
- 今・・・5千円程度の安物でも良いケースあるある
10年少々前でもケース単品販売が無かったとは言わないけれど、型番ではなくメーカー単位で選ぶほど少なかった。私が「いつかはクラマス(Cooler Master)」と羨望するレベルでケースの種類レベルまで考えていなかった。
それが2020年になる今は、5千円どころか4千円でも最低限必要な装備な上にペラい鉄板とか使っていない格安なやつが普通に売られております。
ケースと電源、この2つは特に昔話好きな人が今どきを知らないポイントだと思う。電源選びは重要ではないほどハードル下がったにも関わらず、いまだに電源ユニット選び大切おじさんは「電源ユニット選びは大切」とか言っていたりして時代遅れ感ある。
昔と選び方がそう変わらないパーツ
2種類だけ。
マザーボード
変態ASRock先生が良い意味で覚醒してしまい、今はおとなしいマザーボードばかりになってしまった。
どう変態だったかの一例。
source:ASCII.jp:変態マザーから最新マザーまで振り返るASRockイベント
上の画像がどう変態しているかを引用。
Socket 754マザーボードながらドーターボードによってSocket 939やSocket AM2へのアップグレードが可能
わけがわからないよ状態、しかしそれがASRockだった。
ASRockに限らず、私がサイコムからほぼ完成品状態でお取り寄せしたMSIのマザーも今思えば変態。
メモリスロットの色が違う、まではデュアルチャネルの目印としてアリながら、よく見るとスロットの切り欠き位置が違うとわかるかと。これはDDR無印とDDR2がどちらも使える。
但し、どちらかしか使えない排他仕様なので使えるメモリスロットは実質2本という、なぜそうしたのかはDDRから2への過渡期だったため+メモリがまだ512MBで1万円とかしていたので手持ちのDDRが使えるようになのだと思う。
もう1つ変態設計なところは、黄色いコネクタ(IDE、パラレル、PATA)は実はソフトウェアRAID専用という初心者お断りな端子。知らずに試して見事にデータ吹き飛んだ。
最近そういうの無いので大丈夫。
グラボ
グラフィックカード(ボード)も昔から変わらない。曲線描くとか面倒すぎるので置き換えできる図を探して来た。
source:指数関数に特異点はない - シンギュラリティ教徒への論駁の書
赤が価格、青は性能、が今も昔も変わらぬグラボのコスパ。
カネ出せば凄いやつは手に入る、しかし18万円のグラボが1.8万円の10倍の性能かと問われたならそんなわけはなく、せいぜい2倍程度な割に価格は10倍。
図の矢印がグラボ代4~6万円くらいのハイ&ローは昔ながら。
私は貴殿ではないので他人PCは選べない
私の周囲に限らず2chまとめなどでも時々見かける、何の前置きも無くいきなり「CPUはCore i5ならいいの?」や「メモリは8GBあればいいの?」から入るスタイルにはお答え申し上げられない。
パソコン選びは目的(用途)から入ると過去何度か書いた通り、用途>予算>性能の順序は今も昔も同じどころか、昔より今の方が用途の重要性は高くなっております。
昔のPC選びは、予算>性能>用途でも良かった。なぜかは、適当に完成品PCを購入するとまずメモリ不足が当たり前で、ノートを選べば漏れなく高温爆音または低性能すぎるモノが手に入っておりました。
極端な話ではなく、私がサイコムでメモリ256MBx2枚で不足を感じていた頃に家電量販店で売られているノートは平気で128MBを搭載しており、金を積めどもまともなノートが無かった。
今は逆で、なぜグラボ無いノートでCore i7の最上位クラスが必要なのか、どうしてSSDではなく2TBのHDDをぶち込んでしまったのか、のようなオーバースペック&オーバーキャパシティがあふれまくり。
昔の金を出しても満足行く性能や容量が得られなかった時代から今は逆、どこまで予算を抑えて過剰にオーバースペックさせず止めるかという選び方の違いがございます。
なので選び方わからないならパソコン大変態な人にまず用途を伝える。そして予算は自分から提示するのではなく、どのくらいの価格帯になるか聞き、行けるようなら性能について詳しめに聞くとよろしいかと。
というわけで、私も割と変態なので購入ご相談フォームでも作り記事のネタにしようと思っているけれど、1年以上前から思うだけでやっている暇がないので正月休み中に何とかしたい。(するとは言っていない)
>購入ご相談フォーム
とりあえず、設問のみですが。
Q1)用途は?
●一般用途(例)
・Web閲覧
・音楽再生
・静止画閲覧、保管
・Web動画再生
・DVDやBD再生
・Office使用
・ゲーム
●クリエイト用途(例)
・レタッチ(非業務)
・動画作成(非業務)
・3Dデータ作成(パーツ単位)
・プログラミング(小規模)
●業務用途(例)
・レタッチ(大量、高画素)
・動画作成(長編、4Kなど)
・3Dデータ作成(大規模アセンブリ)
・プログラミング(大規模)
・サーバ(ファイルサーバ、Webサーバ)
Q2)可搬性は?
・野外に持ち出す
・持ち出すがすべて屋内
・家、または事務所内移動のみ
・据え置き
Q3)希望予算は?
・~5万円
・5~10万円
・10~20万円
・20万円~
>ノートのPentiumとCeleronは罠が多く
型番の頭文字「N」と「J」に気を付けると罠の回避がし易くなるやも。Intelのルールですから新型が出る度にチェックが必要ですし、超低電圧版まで含めると複雑怪奇ではありますが。
>8GB2枚で16GBが6千円(白目)
>HDD爆速、CDやDVDは遅いのでバックアップ用
大容量メモリを積んで認識外領域をRAMディスク化しHDDのキャッシュに、とか懐かしいですね。
>メーカーにより1年持たないクソ電源があった
KEIANに限らずけっこうな割合で短寿命モデルが売っていたはず。例えばエバーグリーン(サイレントキングやパワーグリッター シリーズ)、スカイテック(赤い彗静 など)、アクティス(黒いIII連星や明智光秀 など)、とかでしょうか。名前が奇抜なシリーズなら明らかな地雷として避けることも可能でしたが、シリーズ名が普通だと判断が難しい。