2020年11月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
安さ重視の基準は4万円台であることと先月書いておきながら5万円台、パソコン工房の製品を今月は1番として。
なぜ少し高めな割に推奨とするかはモニタサイズで、17型で5万円台という安さは過去に見た記憶が無く、デカくなるほどノートPC特有のコンパクトさが薄れて行くためかあまり見ない大きさ。
どうしておすすめとしたいかは、この安さで17型は珍しいというだけで、性能や容量同じで15.6型ならばもう数千円安くなるところ、ノートでも滅多に移動(モバイル)しない半固定設置なら画面サイズでかくても良いのでは、と。
また、同じフルHD解像度でも当然15.6型より17型の方が文字などの表示が大きくなるため、高齢世代向けとして需要ありそう。現状の人口多い団塊世代が70代、となると次に人多い団塊ジュニアでさえ50代、となればシニア以上の人口がかなり多いはず。
「本当かよ」とセルフで疑い調べたところだいたいあってる感。
source:統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2019年(令和元年)
性能はCPUが個人的に最低限としている1.8GHz、これよりコア数の多いCeleron Nがもっと安く販売されているものの、アレはゴミなのでスルーで。なぜ安いかは4コアでも1.1GHzというクソ性能だから。
SSD容量は普通に使えば数年持つと思われる240GB、メモリ4GBは滅多にパソコン使わないとかブラウザくらいしか使わないなどなら足りるでしょう。不安なら今手元にあるPCのメモリ容量を見て4GB以下で問題ないならこれでも問題ない。
という性能や容量よりも17型が良いと思ったならこれ。今まで15.6型以下のノートを使用してきたならかなりデカいと感じると思われ、その点はご留意。
なお、なぜ5万円を切らせなかったかはパソコン工房が11月末まで、または6億円分ポイントばら撒き終わるまで5万円以上なら5千ポイント、保証延長すると+5千ポイントで1万になるという実質4.5万前後になるところもポイント。
詳しくはこちら。
パソコン工房ポイント還元が割と凄い(~2020年11月)
https://bto-pc.jp/select/pc-koubou-pb-2020.html
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
パソコン工房の7万円PCが完売しており再びマウスのこれ推奨。
普段遣いするPCとして使用頻度高めでもOKな実用機。しかしCPU性能やメモリ8GBは良いとしても、SSD容量が480GBではなく240GBと少なめ、そして何より「赤」が受け入れられるかが問題。
こいつの実機は以前30分ほど触れたことがあるので、気になるなら写真だけでも眺めてどうぞ。
マウスのノートmouse X4-B実機簡易レビュー・評価
https://bto-pc.jp/select/mouse-x4-b-review.html
昼白色の蛍光灯が少し暗めなのがアレだけれども、見ての通り現物はマウスの撮影用画像ほど原色のような真っ赤ではなく、メタリック・レッドといった感じで、明るい場所でも下品な赤さはない印象。
14型で1.13kgしかないのでモバイル用としても最適。しかしフタ占めると存在感が割とハンパないと思われ、赤はイヤでもう少しカネ出せるならば、この後に出る4番の9万円モバイルノートがおすすめ。
「営業担当向け」とか書いているけれど、その基準は大きすぎず軽い、更に性能は2番のこれよりやや高めか同等でと考えているため、別に家で使おうとも問題ございません。
言い方を変えると、ガチな法人向け(PCリサイクルなどが付かない方)ではなく、個人向けモバイルを「仕事用にも」と申し上げている感じ。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCでもコスパ重視
やはり今回も真打ちが居ないのでコスパ重視でマウスのノートをご提案。
元の値段が13万円だけれども、CPUがRyzen 5 3500でRTX 2060ならばこのくらいになるでしょう。もう1万円安いCore i7+GTX 1650もあるけれどバランスはこちらの方が良いのであえて高くとも、として。
その1万円安いノートとの決定的な違いがモニタのリフレッシュレートで、安い方は汎用的な60Hz(おそらく)に対して、こちらはゲーミングらしく144Hzまで対応しており、動きの激しいゲームをするなら絶対有利。
その他、メモリは個人的に盛りすぎと感じる16GB、SSDは高速なNVMe仕様ながら容量512GBでHDDのセカンド無しなため、ゲーム詰め込みすぎないように。コスパ重視なのでこのあたりは仕方ない。
これ以上の性能を求めるには時期が悪い予感がしており、デスクトップ用のRTX 3千番台が出たのだからモバイル用もひっそりデビューする可能性があり、もしノート用でもRTX 3070あたりがRTX 2080相当で安いとなると運も悪い。
RTX 2060超えは今はスルーだろうと考えつつ、GTX 1660 Ti~1650は中途半端かと思い直した結果。
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
パソコン工房の1kg切りモバイル。
こっそり値上がり、以前は5千円安かったと思いきや、性能や容量がアホほど上げられており、5千円でそれはないだろうと、以前代理で購入した人に申し訳ないレベル。
その以前な実機に触れたレビューがこちら。
パソコン工房の超軽量ノート実機簡易レビュー・評価
https://bto-pc.jp/select/style-14fh056-i3-ucsx.html
- CPU:Core i3-10110U(2.1-4.1GHz、2コア/4スレ、15W)
- メモリ:8GB(PC4-21300)※オンボード
- SSD:500GB(M.2 NVMe)
5千円値上がり後こうなる。
- CPU:Core i5-10210U(1.6-4.2GHz、4コア/8スレ、15W)
- メモリ:16GB(PC4-2130)※オンボード8GB+増設8GB
- SSD:1TB(M.2 NVMe)
これが99,980円とか+少々ならまあそんなものかと思えるほどで、パソコン工房も「30周年超コスパノート」と言っているくらいなので自信あるのでしょう。
1kg切り14型モバイルの割にこの性能と容量は文句の付けようが無く、価格もマイ想定プライスより1万かそれ以上安い。滅多にイイネイイネだけでは終わらない私が言うのだから間違いございません。
こちらも1番と同様、予算6億以内ならポイントでのバックがあるはず。
しかし本体価格は約9万円。カスタマイズで+1万円すると10万円になれるので1ランク上がり1万ポイントなので5千円分お得なはずながら、カスタマイズで本体価格が10万行けば良いのか、税別で10万でも良いかは知らないのでパソコン工房へお問い合わせを。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
パソコン工房の2種類が特徴ありすぎ。
上でも書いた通り、17型で5万少々は見たことがない安さ。試しに販売して売れずに後継が出ないなら在庫ある内に検討するべきで、性能や容量に不満や不安があるならいくら安かろう珍しかろうでも避けるべきとも。
4番の営業担当向けとしたモバイルノートも、性能を上げすぎないCPUに対してSSDとメモリ容量は盛りすぎなほど、しかも超高速SSDに加え第10世代Core i5で約9万円は大盤振る舞いすぎる。
なぜCPU性能を上げすぎない方が良いか、パソコン工房がi7にせずi5で止めているかはモバイル・ノートだからで、高性能すぎるとバッテリ消費が早まる上に発熱も上がり、ムダに価格も上がるためかと。
現在、自作PC(パーツ単品購入)の世界ではSSDとメモリが大暴落しており、今後もまだ値下がり続けるとの予想な噂もあるため、その暴落の結果として9万円まで落とせたのかと。
このような「価格設定間違えていないか?」と思える最初から値引きとでも言いましょうか。こういう売り方は量産系BTOでもややマニア向けなパソコン工房とかツクモくらいしかやらないため、私の通訳状態は役に立てるはず。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>現状の人口多い団塊世代が70代、となると次に人多い団塊ジュニアでさえ50代、となればシニア以上の人口がかなり多いはず。
>「本当かよ」とセルフで疑い調べたところだいたいあってる感。
以前のアンケートの子なし率の高さも証明されていますね
>安さ重視のライトユーザ向けノート
私の使い方ですと事務用途でもメインメモリは8GB欲しいですが、カスタマイズしても「4GBを+1枚」で「+3,480円」はけっこう良心的ですね。SO-DIMMのDDR4-4GBメモリって単体購入で3,000円くらいですし。
ただ、事務作業とYou Tube視聴くらいにしか使わんだろうスペックのPCに6万円は、それ1台しかノートPCを持たないので無い限り少し手が出にくい価格帯。コストパフォーマンスは良いのですけれど。
>営業担当向きモバイルノート
持ち歩くことが前提の営業ノートに、データを満載できる1TBのストレージはむしろ不適では。
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https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1284595.html
ドスパラのPR記事なんですが、ドスパラは非推奨メーカーですからね…
>テレワーク時代の自宅ノートPCの条件
このページで紹介されている だいたい何でもできる実用的本命機 はWi-Fi 6以外は満たしていますね
Wi-Fi 6もってなるとヒツジ先輩的にはどれが推奨なんでしょう?