冗談ではありません。
現場であったことは無いですが、実際に異臭がする&爆発するところを見ました。何が爆発するかですが、主にコンデンサという部品が膨張して破裂たり、チップなどが火を噴くというものです。かなり危険です。
・ 何が爆発するのか?
さすがに文字だけでは分からないので、それらしき写真を載せてみます。
赤い○が付いているパーツがコンデンサです。
左上の大きめの2つにご注目ください。
12時、4時、8時方向に線が引いてあるのが分かるでしょうか?
この中には液体が入ってまして、何の役割をするのかはぶっちゃけ知らないのですが
やばくなると膨張して破裂します。その破裂する時に、切り込みが無いと衝撃が大きく
なってしまうため、回避するために切り込んであります。ここから破れてね、という意味。
加熱したり負荷がかかったり、時間に比例して爆発率は上昇します。
また、質の良し悪しがあるので、安物を使われていると耐性が低いです。
写真はマザーボードの基板上ですが、これが電源の中にもあります。
しかも、結構大きめのやつが。
火を噴くのは、ほとんどの場合マザーボードで次に電源。
これはコンデンサが破裂するパターンが多いためです。
コンデンサ以外では、チップやコイルの焼損。
湿気の多い場所でホコリが溜まると電気が来た時にシュポっと行ったりします。
マザーボードは、チップとコイルが多いですが、電源の場合上に見える通り
大型のファンが付いていることがほとんどです。ここからホコリを吸って、
吐き切れなくなって溜まって加熱して・・・が多いようです。
もちろん、きっちりメンテしていても、初期不良や経年劣化、マザーボードの質に
よってはやらかしてくれるものもあります。
マニアが電源にこだわる理由は、電圧不足解消や静音以外に、こういった
トラブルを防止するため、可能な限り質の良いものを選ぶのだと思います。
電源が入らなくなったら、パソコンに鼻を近付けて異臭がしていないか確認を。
もししていたら、プラグを抜いて風通しの良いところへ運び、中が燃えていないか
一応見て、ゴミ袋のような 大きいビニール袋をかぶせて封をしときましょう。
毒ガスとかは発生しないはずですが、気分の良いものではないですし
思い切り吸い込むと本気で気持ち悪くなります。
メーカーパソコンなら気合いを入れてサポートへクレーム入れましょう。
どんな使い方でも、普通に使っていて発火は異常です。
・ 異臭ってどんなにおい?
私なりに大きく分けると2種類です。
ひとつは、コゲ臭く、明らかに何かが焼けたような感じ。
半田ごてが使えるなら、半田を溶かしてバーナーで焦がしたようなにおいです。
もうひとつは、電池が液漏れした時のようなにおい。
そんなもん知らないと言われそうですが、古いラジオやテレビのような感じです。
オレンジ色の液体が漏れています。
これらは結構その場にとどまるし、中々においの元が治まりません。
イメージとしては、納豆を開けっ放しにしているような。
・ 異常に気付くために
異臭ならば判るはずなので飛ばします。
あれ?と思ったら、すぐパソコンの電源を切ってみましょう。
コンデンサの爆発音は大小ありまして、小さい場合は「ポシュ・・・」と破裂。
室温が低かったり、質が低く切れ込みがしょぼい時は「パン!」とかいいます。
これが電源の中だったり、マザーボードの密集地帯だと連鎖したりして、
「パン!パンパパパパン!パン!」と、爆竹風に火を噴くこともあります。
チップやコイルは音が無く異臭がします。
コイルの場合は、徐々に焼けて行くので何となくくさくなってくるのが特徴。
チップはボッと発火して煙が出るので、突然焦げ臭くなることが多いです。
結構怖くなりましたか?
電源は背面にあることが多い、というかほとんど背面から排気しているので後ろを数十cm空け、カーテンなど燃える物は絶対に置いてはいけません。ホコリも定期的に掃除機などで吸ってください。
余談ですがマニアな人々は、気に入ったケースのBTOパソコンを購入してメモリを増設>ハードディスクを増設>電源を交換>CPUファンなどを換えて静音を目指す、というパターンが多いように見えます。
以上、今回は爆発や異臭についてでした。
その他、電源が入らない系の記事はこちらです。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン