先日、「パソコン電源が爆発する季節です(特に午前中)」という物騒な
記事を書いたばかりですが、土曜からやたらと電源ランプ点滅系の検索で
来られる方が多いです。
画像左は土曜の24時間、右は日曜の朝8時過ぎまで。
これは検索数での順位なので、左はもっと下に点滅系6件あったのですが
右の深夜から朝にかけて検索されたことが気になります。
この「点滅」については10/31の記事「電源ランプが点滅するけどPC故障?」
でも書いていますが、ここまで寒くなると故障は1割より高くなると考えます。
なぜ寒くなると電源が入らなくなるのかについて、私は
「よく解らないけど、安物のPCはそんなもんだ」としていましたが、さすがに
気になります。調べていると、どなたかが大変有益な検証を書かれていました。
寒い日にPCの電源が入らない原因
http://homepage1.nifty.com/dousan/metrical-lab/PowerSupply/Power.htm
引用で行きます。
2.周囲温度が7℃前後の時にほぼ必ず再現する。7℃だと起動しなくなり、もう少し気温が上がると問題なく起動するようになる
(中略)
4.電源電圧の低下も考えられるので、電源電圧を測ると、102Vrmsだったので、電源電圧の低下が原因だとは言えない
5.ステップアップトランスで電源の設計入力電圧である115Vに近い112Vを供給してやると寒い朝でも起動するようになった
ステップアップトランス!が何か知りませんが、電源電圧の低下ではなく
設計入力電圧を供給すると起動するようになった。これです。
よく解りませんが。
さて、寒いとATX電源がなぜ不安定になるか原因ですが、多分電源内の電解コンデンサの性能劣化が原因だと思います。電解コンデンサーには寿命がありますし、寒いと性能が落ちます。
性能が劣化したコンデンサーは、十分交流分を除去(平滑)できなくなり、その結果、出力にリプルが重畳して、出力が不安定になるものと考えられます。
今回のケースでは、丁度3年経過したことで、寒いと起動しなくなる程度の性能劣化が起きていたと、考えられます。
この方はATX電源(マイクロ、ミドルタワーに多い普通の大きさ)で検証された
ためATXとされていますが、私の感覚ではTFX(スリムなどの小さい)の方が
はるかに多いと感じます。言ってしまえば安かろう悪かろう・・・
コンデンサの劣化とは、焼けていたり破裂寸前だったりするだけでなく
中に液体が入っているので、寒くなると機能が落ちることもあります。
マザーボード(PC内の大きい基盤)がASUSなら親切設計なので
電源ランプが点滅して知らせてくれます。
以上は故障(または劣化や安物で不安定)ですが、Vistaで点滅していて
故障ではない場合は、そりゃ多分スリープとかスタンバイです。
XPのように「電源を切る」をしても標準でシャットダウンにならないので
切りたいならこの操作。(他人のノートなのでまた画像無いですが)
1.スタートからコントロールパネルを開く
2.「電源オプション」を探してクリック
3.「プラン設定の変更」をクリック
4.「詳細な電源設定の変更」をクリック
5.「電源ボタンとLID」の左にある「+」マークを押して展開
6.「[スタート]メニューの電源ボタンの操作」の左の「+」を押して展開
7.設定が[スリープ状態]または[休止状態]なら[シャットダウン]に変更
これで電源マークを押すとXPと同じくシャットダウン(電源切れる)できます。
Microsoftは、Vistaではスリープを推奨のような記事を見たことがありますが
電源は切った方が良いです。復帰に失敗する方が怖いので。
XPの電源点滅で休止状態を解除したい場合は、最初付近にある記事
「電源ランプが点滅するけどPC故障?」をどうぞ。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン