3回に渡りお送りしております。
ハードディスクのデータを復旧、復元、救出してみるシリーズ最終回。
※第1回はこちら>ハードディスクのデータを復旧、復元、救出してみる(故障編)
今回は復旧に成功しましたが、どうしようも無ければ専門業者へ依頼するしかありません。結論から言うと、私が知る限りでは復旧費用は確実に3万円以上かかります。「もっと安い業者を知っている」と言われるかも知れませんが、ご存知ではない方のために説明します。
Googleで「データ復旧」検索で出てきた業者を例にします。
まずは、業者達が障害レベルと称して、レベル1~4(5?)などと分けていますが意味が分かりません。ハードディスクの障害を分けると2種類。論理的または物理的な故障。
軍事レベルという最高に意味の分からない業者もありました。誇張したい気持ちは分かりますが馬鹿丸出しです。そんな企業が民間のデータ復旧をするものでしょうか。
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http://www.datadrive.jp/
オンラインでの商売なので、いずれも見た目はしっかりしていそうです。
そして、それなりに高額となっています。
ハードディスク論理障害 障害内容 論理軽度 論理重度 診断費用 無料 無料 復旧費用 ¥28,000 ¥58,000~ 診断にかかる時間 3時間以内 5時間以内 復旧にかかる時間 6時間以内 24時間以内
「軽度」というものは、市販ソフトで復旧できるものと見ます。 重度の程度が分かりませんが、ローレベルフォーマットや01書き込み3回やっても復旧するつもりでしょうか。できたとしても、58,000円『~』となっているため、そんなことをしたら10万は取られそうです。そして、そんな論理障害はありません。
社内の風景など、親しみ易さや信用できそうな感は充分あります。
復旧費用3万が安いと思えば、良いのではないでしょうか。
個人的には時間を提示して料金設定していることが気に入りません。
修理業者でもよくありますが、時間は業者の都合。遅ければ高いのか。
消費者には関係無いことです。
見積もりは無料なので、往復の輸送で壊れないようお出しください。
HDD復旧について|日本最大のデータ復旧企業 データ復旧センター公式ホームページ
http://www.drivedata.jp/hdd/
日本最大です。ここならば間違い無いでしょう。
ヒツジ先輩ファンの方ならばここでお気付きかと思いますが、軍事レベルに近い業者、そして日本最大のこちらの企業様も他社を批判しています。私はこの手の下衆が大変嫌いでして、左のリンクに乗せていないGOOD BOX系(VSPEC、ハーキュリーズなど)も他社を批判します。
某社のハンバーガーは牛肉ではありません、とマクドナルドやモスが言ったらどう思われますか。私はそのようなことを言う企業を信用しません。そんなものではないでしょうか。
気になる料金はこちら。
気持ちは分かります。
どの程度の障害なのか、何GBの容量を復旧するのか個々に違うはずですが、最低料金だけを書いて脅してどうする。要するに貧乏人は寄るなということでしょうか。
右の意味不明なレベル表にあるものの内、1と2ならば市販ソフトで復旧できる可能性は高い障害。3らしきレベル以上は無理かも知れませんので、こちらの企業様へ依頼する最低料金は135,000円からの青天井です。
見積もりは無料なのでぜひお試しください。
面倒になってきましたが、もう1社様。
データ復旧・ハードディスク復旧・HDD復旧【データレスキューセンター】データ復元・修復
http://www.rescue-center.jp/
ポイント4の論理障害はもう結構。
物理障害の料金表へ。
ここは青天井方式では無いようです。今までがひどかったので好感度アップ。
と、思ったら私がSSを撮り間違えていました。これは論理障害の料金表。
一応引用します。
※軽度の論理障害は、システムファイルの破損、ウイルス感染等。重度の論理障害は、ファイル構造情報の損傷やMBRの損傷等。
この判断は業者がするはずですが、2.5万と5万円の境目はどこでしょう。 言ったモン勝ちです。どこも同じか。
ジャックポットです。
軽度の物理障害の意味が解りません。
青天井ではないので、安心して見積もりを頼める企業でした。
以上3社、だけでなく、20社以上私は調べました。
前回の記事で復旧には成功していますが、万一のことを考えて信用できる上に価格の安いデータ復旧業者を検索しましたが、いずれも下記の条件に当てはまり、おすすめできないという結論としています。
・ 料金が不明
・ 他社を批判
・ 5万円以下とされるものは市販ソフトレベル
・ どう見ても個人が片手間や副業で市販ソフトを使っている
(特定商取引表示を見れば判ります)
私が検索しきれていないのかも知れませんが、このような業者ばかりの業種だとしたら、発展途上または虚業なのではと疑います。
論理障害は(良いものであれば)1万円前後の市販ソフトで復旧できる。
物理障害はクリーンルームで分解し修理するため高額になって当然。
安い復旧業者は足下を見ているパソコン設置サービスのようなものと思います。金があるならガンガン使ってください。とは言いません。しつこいですが続けます。
私が業者を選ぶ時に重視することはまず信用です。
その後に費用となりますが、私のHDDではありませんのでそれはそれ。
データ消去の話で書きましたが、他人の手に渡ったハードディスク(データ)は、その時点で情報漏洩の危険が伴います。上記の業者を私は個人的に信用できませんでした。
私のHDDならばどうするか。
市販ソフトで復旧が無理ならば、信用できる業者が見つかるまで何年でも保留にします。いつかあるかも知れませんし、その間にデータの価値が陳腐化とでも言いますか、諦めに近くなるものだからです。
やたらとネガティブな記事となりましたが、修理作業をしていた当時を思い出し、依頼者のデータをどれだけ消したのかを考えると自然とそうなります。
市販ソフトの復旧例はこちらをどうぞ。
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