先日「ごみパソ」のWebサイトを褒めまくりましたが、ひとつダメ出しを。
サイトは見易く、説明も満足な内容でしたが、コレは無しです。
※「安心!パソコン内部データの完全消去」より
故障パソコン買取 パソコン廃棄無料 故障パソコン買取専門店 ごみパソ
http://www.53pc.com/kaitori.html
完全消去を確認後、 マーキングがされて 再利用されます。
してはダメです。
どういう手段で「完全消去」しているのかは推測でしかありませんが、
STEP2の画面の映像はAcronisというユーティリティなので、そんなもんで
完全に消えるわけがありません。
私が(勝手に)上げているPowerMaxのローレベルフォーマットでさえ
「完全」とは言えません。(復元ソフトでは無理というだけ)
ちょうど良い記事を見つけたので、こちらから引っ張ります。
※2ページ目へリンクしています
PCの情報を守る! HDD処分の3つの方法 -All About
http://allabout.co.jp/computer/pc/closeup/CU20060705A/index2.htm
HDD内のデータを完全に消去する
……データ消去ソフトを利用して、HDD上のデータを完全に消します。AOSテクノロジーズの「ターミネータデータ完全抹消」など、暗号技術を用いた製品を使います。
何を言っているのかよく解りませんが、AOSは復元ソフトのファイナルデータを
販売している会社です。暗号化が何か解りませんが完全には消えません。
これはPowerMaxでも同じで、ローレベルを3回かけても残るものは残ります。
何百回も繰り返せば、より100%に近付くとは思いますが完全とは言えません。
データを消すということは、別のデータを書き込むということであって、それを
HDD全体へ100%行うというのは無理と思った方が良いです。
ヤバイ画像や世間がどエライことになるデータはもっと気を遣いましょう。
HDDを物理的に破壊する
……PC処分前にHDDを取り出し、物理的に壊します。こうして、HDD上の情報を読み出せないようにします。
自分でやるならコレです。
ゴミパソの説明にもありますが、ドリルで穴を開けるのが手っ取り早い。
個人を特定されるものならここまでやりますが、ちょっとアレ程度なら
テキトーにフォーマットしてゴミ箱にでも捨てるか、ジャンクで売ります。
HDDを捨てない
……PC処分前にHDDを取り出し、金庫などで厳重に保管します。保管に手間がかかりますが、HDDが壊れていなければ将来再利用できるという利点もあります。自作ユーザーなら、この方法を選ぶことでしょう。
これが正解。
自分ならドリルで掘りますが、例えば親兄弟などHDDに詳しくなく
重要度を解っていない人間に対して言うなら、とにかく捨てるな。
ディスクそのものが破壊されない限り、生き返る可能性はあるので
ディスクを壊せないなら捨てないこと。そして第三者の手を触れさせない。
存在さえも漏れないよう注意する。
「再利用できる」は頂けないので、せめてピンや端子をペンチで折ったり
簡単にできそうなことなら、遺言状に書いておくかもしれません。
やけにアツく書きましたが、金持ってる昔の飲み友達から
「万一のことがあった時パソコン(ノート)をどうしたら良いか?」と聞かれ、
アドバイスしたのでここにも書いてみました。
彼の場合は「HDDはヒツジへ」と付け加えてくれたら良いですが、
その時に私がいなければ、ということも考えて言ったことです。
PowerMaxはPCをさわったことの無い人間には判らないと思うので、
最初にAOSの暗号化とかで消すソフトの手順を伝えておけば良いですね。
完璧を求めようとしたら、中のディスクを破壊するしかないということです。
断片的に残るのは構わなかったり、本気の復旧業者が介入しなければ
ここまで気にする必要も無いでしょう。
一応HDDのチェックもできるローレベルフォーマット用無料ツール
PowerMaxの使い方はこちらです。
ハードディスク検査フリーソフト「PowerMax」(起動編)
https://bto-pc.jp/repair/bto-pc-103.html
HDDは物理的に壊しましょう。
携帯電話と同じです。
<関連リンク>
eraserのようなソフトの最強設定でしたら、
個人レベルでは事実上十分ではないでしょうか・・・
そうですね。誰のHDDなのか、によって変わるかと思います。
自己所有で再利用するなら消さなくとも良く、捨てるなら適当に消せば良いかと。
他人のHDDや見られてはいけない重要なデータ、社外秘などの場合は、このくらい気合い入れて考えましょうという、有る意味脅しのような記事です。
正直、ここまで極端に書かなくとも良いのですが、セキュリティの意識が低い、またはジャンク屋などでHDDを購入してFinalDataなど適当に復元して見てください。結構な確率で画像やエクセルが戻ってしまいます。オンラインへ垂れ流れると後の祭りになってしまうのです。