前回は「パソコン修理の出し方(依頼前の確認編)」でした。
修理担当へ自分の言いたいことを100%伝える、と書きましたが
その前にやっておくこと、確認することがあります。
3.修理担当に改造がバレないか確認
今回改造というのは、BIOSを載せ替えましたとかそういうハードにマニアックなこと
ではなく、マニュアルに「ここを開けたら修理しません。または有料です」と書いて
あったり、改造(増設や交換)はダメと保証規定に書いてあるかどうかです。
最近のパソコンはBTOに限らず、このあたりが緩くなっています。説明書や保証書で
確認しておきましょう。開き直って知らないフリを決め込むのもありですが、中々通用
しないので、できれば安全に行きたいものです。
※特殊(?)な例、DELL(デル)はケースを開けてのメンテナンスを促していますが
修理依頼者が購入者ではない場合、アフターサービスを全て断ります。
オークションや中古屋でアウトレットPCを買う時は覚悟しましょう。
DELLは新品購入時に必ずユーザ登録があります。
・ 増設パーツが取り残されていないか
最近増設したハードディスクやメモリならば覚えていると思いますが、少々時間が
経つと忘れてしまう人がいるようです。出した後に気付いてもアフターカーニバル
ですので、ケース内にハードディスクがゴロゴロしていたり、聞いたことのない
メーカーやチップのメモリが堂々と刺さっていないか思い出すか見てみましょう。
中古パソコン(アウトレットPC)を買ったなら要注意です。
「アウトレットを売る」ということは知識がある、詳しい人が多いので、購入時に
聞いておくか、実際に中を開けて仕様書と数が合っているか確認しましょう。
・ 仕様書に書いてあるパーツが載っているか
改造経験が無く、中古パソコンでもないなら大丈夫でしょう。
何か交換した覚えがあるなら仕様通りに戻します。
元のパーツが無いなら、壊れていても良いのでヤフオクなどで探しましょう。
但し、ロットやシリアルなどパーツ固有の情報が特定されていたらアウトです。
・ シロウト仕事をしていないか
よくあるのが「ヒートシンク(CPUファン)を外した痕跡」です。
ツメが折れている、工場で使われていないグリスを塗布、またははみ出している、
グリス自体に経年がみられない、など、ここを外したことがあるなら結構ピンチです。
どうしようもないのであきらめてください。
CPUファンの電源ケーブルの巻き方が違う、インシュロック(結束バンド)が違う、
などもバレます。コネクタが別の端子に刺さっているのは問題外。
メンテナンス(クリーニング)の一部として見てくれる、気付かない、に期待です。
また、よくあるのが「ビスの位置やモノ自体が違う」
これはかなりやばいです。修理人は皆、他人のパソコンを新品や自分のPC以上に
真剣に扱っていますから、こういう下手くそを見ると単純にアタマきます。
同様にコネクタの挿し間違いや挿し忘れもダメです。
運送中に絶対外れないものが外れていると全てを疑い始めます。
超A級クレーマーでハナから開き直るつもりなら構いませんが、修理人が気に入らない
ことは絶対すべきではありません。
・ 故意に破損していないか
CPUファンの脚のツメが勝手に折れたり、ビスのねじ山が何もしていないのに
削れたりすることはありません。BTO含むメーカーパソコンならば、そんなミスは
ありえません。
ケースを無理に開けようとしてマイナスドライバーを突っ込んだ、とか
ムリヤリ閉めようとしてツメが曲がったなどもやばいです。
構造を知らず開け閉めするなら、爆弾処理するくらい慎重に作業しましょう。
・ 本当に依頼しようとしているメーカーのパソコンか
何を言ってんの?と思われるかも知れませんが、BTOパソコンの場合はケースも
カスタマイズの対象なことが多いので、Webサイトで見た画像と同じパソコンだから
という判断は無しです。
そんなヤツおらへんやろ、と思われるかも知れませんが2回見ました。
シリアルシール無い、型番(モデル、シリーズ名)シールも無い、保証書も無い。
開けてみたら見たこと無い部品ばかり。
やめてください。
笑い死にそうになります。
長くなったので今回はこのあたりで。
次回は修理依頼の要点「これさえ書いておけば大丈夫!」で行こうと思います。
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