パソコンの部品製造は海外、台湾や中国が普通。
大きな理由は人件費ですが富士通ではノートPCを島根県で製造しているそうな。10月にASCIIのレポートを読み、いつ書こうか保留していると年末にテレビでもやっていた為それも突っ込みます。
たまにはナショナルブランドにも目を向けて見ましょう。別の言い方をするブログ記事のネタ切れです。
元記事はこちら。
ASCII.jp:富士通が、PCの国内生産にこだわる理由|大河原克行が斬る「日本のIT業界」
http://ascii.jp/elem/000/000/561/561449/
宣伝やも知れませんが筆者は大河原克行氏と有り、PC関連ではかなり有名なライター殿。しかもアスキー、但しビジネスと来ております。専門用語が多い為、本文を見て来て解らない場合は私が適当に翻訳するのでどうぞ。
この手の話は(ノート)パソコンの選び方や購入とは関係が薄く、BTOパソコンとは全く関係無い事も有りますが、強引に結び付けて行くやり方は私のいつもの手口。
焼き鳥の煙で赤飯を3倍速で食う勢いで参ります。
富士通がノートPCの国内生産にこだわる理由
本文冒頭でいきなりぶっちゃけておりますが、ノートPCを国内で基板から製造しているPCメーカーとしては富士通とパナソニックの一部工場のみ。逆に言うと他のメーカーは全て海外という話から始まります。
日本で基板からPC生産を行っているのは、いまや、富士通の島根富士通と、パナソニックの神戸工場だけだ。
それ以外の工場は、台湾メーカーの中国工場などのODMを活用。国内での生産といっても、アセンブリだけに特化するという仕組みになっている。
工場単位で語られており、先に紹介した通りに富士通でもノートを作っている島根富士通以外は全てが国内では無いという事でしょう。
ODMとは、私がWindowsで良く書くOEMより更に前の物で、設計の段階から全て任せるという意味です。
BTOメーカーに限りませんが1+2つ例として。
- OEM・・マイクロソフトがマウスコンピュータに卸す版のWindows7
- ODM・・ソニーがQUANTAやASUSにノートのベアボーンを製造させる
BTOメーカーのオリジナルなPCケース
アセンブリだけに特化、とはこの場合は最終的な組立を指しているのでしょう。
ベアボーンとは、ノートPCの場合はCPUやメモリ、HDD、光学ドライブのような性能が変わる部分を除いたノート本体(ケース、液晶モニタ、メイン基板など)の骨組。
Atom搭載機のような小型ノートではCPUやメモリ、HDD(SSD)までベアボーンとして含まれる事も有り。BTOパソコンのノートでもやたらカスタマイズが狭い小型っぽいノートはベアボーンに含まれる部分が多いとも取れます。
話を戻しまとめると、富士通とパナソニックのノートPC工場以外では、台湾などの製造メーカーが作った物を仕入れて国内で組立をしている、という意味になります。
設計変更を行った際にもすぐに生産現場に反映できるメリットは、性能向上、品質向上でも大きな効果をもたらすことになる。
こうした取り組みは、海外のODMを活用していては不可能
性能と品質向上の2つで言うと漠然としておりますが、簡単に言うと富士通が全部やるか、普通の人は聞いた事が無い中国や台湾のメーカーがODMとして日本のPCメーカーに出すかの違い。
知らないので富士通の品質が良いとは言い切れませんが、日本人とその他アジア人の一般的な性格とか適当に考えるとそうかも知れませんな。
設計変更は例として法人用に数千台の受注見込が有り、D-sub15pin要らないからモデムを付けてくれとかでしょうか。身近な所ではチップセットの話は別としてUSB2.0を3.0コネクタに取り替える事も比較的容易と。
2つめには、生産数量の調整が柔軟に行えるという点だ。
海外のODMの場合、一定の発注量を生産するという契約が基本であるため、需要の増減にあわせて生産数量を変えるということが難しい
DELLが大成功した2000年より前の話と似る在庫問題ですな。
私の知る限り、書いて良いと思う範囲でいうと、ノートPCのベアボーンはメーカーによりますが、ASUSなどの大手になると最低でも数千台単位で普通は万単位。ソニーのような売る側も大きいなら数十万も有るでしょう。BTOメーカーでも最低発注は数千、普通は1万前後。
ノートPCはメイン基板を搭載している=チップセットが載る+液晶モニタも付く、という最低限の標準セットにはなっていますが、液晶モニタ一つ取っても最近は原価が下がりっぱなしでLEDバックライトも当たり前。
下手に1年前の液晶パネル付を在庫すると時代遅れな物になり、最終的に腐ってしまうわけです。
かつてWindows Vistaの発売の際に、富士通では当初は普及機が売れると判断したが、実際には上位モデルが人気となり、生産数量を大きく変更したことがあった。これも国内生産だからこそ成しえた
やや脱線しますが、富士通でさえVistaの仕様を良く判っていなかったと伺える文章と見ます。
Vista発売当時は私もBTOメーカーの修理現場に居り、メモリ512MBでも普通で有ったXPと比較し、快適に使うならメモリ2GB、軽くするなら4GBという話が出て爆笑した記憶が有ります。当時のDDR2メモリは1GB1枚でさえ1万円を切らない高額パーツ。今はDDR3が千円とか。
富士通に限らずナショナルブランドでは全体の性能のバランスを取る為、メモリ2GBでCeleronのような構成は無かったのでしょう。
引用ですが一部形式を崩させてもらいます。
一般的な労働賃金
- 日本や欧米の先進国・・月25万円程度
- チェコやメキシコ・・約9万円
- 中国やタイ・・約2万5000円
といわれる。新興国とは10倍もの労働賃金格差があり、それを埋めるための手の打ち方が必要となる。
もちろん、組立に関わるコストはわずか数%であり、PCの全コストに占める比率は低い。
中国で250円なら日本では2500円、中国1000円なら日本は1万円。
ノートPCが安くなったとは言え、富士通などでは20万円など普通なので数%としてODMに頼らず行けるのでしょう。
島根富士通や富士通アイソテックでは、トヨタ生産方式を採用することで効率化を図ってきた経緯がある
これはググれという事かと思いますが、トヨタ方式とは別名カンバン方式とも言われる、私の大好きなDELL方式。DELLが好きという意味では無く、売れた分だけ在庫する=極限まで在庫しない方法。興味が有ればWikipediaにて。
パソコンではかなり重要な考え方で、1年も経たず 見ろ、高級パーツがゴミのようだ になってしまう為、多めの在庫は有り得ず。
やってしまうとツクモやフェイスが泣きながら処分していると思われる破格のセールになるわけです。有り難いけれど。
私がオフラインでこれを説明する時は3パターンくらい有り。
- 金を載せた列車が高速で走っている状態
- 時間で溶けて行く金塊を持っているようなもの
- 在庫をするという事は札束に火を付ける行為
1のイメージは屋根の無い貨物の荷台に金を乗せており、価値が下がる点がカーブ。パソコンの製造ではスピードが半端無く、急ブレーキで金(価値)を落とす量も多し。
2も同様ですが、ある日突然消える要素を持った金塊を所有しており、金塊に替えているが故に現金が手元に無く、金の流れが遮られると。
3はビビらせる用に最も簡単な例えで、身近な例では私が昨年購入した9千円のHDDが現在は7千円。これを売る側として1000個在庫して200個残っていたらどうなのかという算数。
富士通がどこまでジャストインタイムかは分かりませんが、受注して生産がどこまで行けるかは、国内で製造(設計)から生産までやる強みでしょう。
以降はPCとは外れる為、残りは私が途中から見ていたテレビ番組より。
- 一つの生産ラインに12人
- ネジ止め6秒から3秒へ
- 不良品0、基板も国内(富士通)で作っている
ASCIIとかぶっている項目を除くと3つに。
生産ラインに12人の大小は分かりませんが、組立の全工程をやっているなら少ない方かと思われます。
ネジ止め時間の半減は人件費の事ですが、ネジ繋がりの話に逸らすとビス1本減らして1セントなら100万本で1万ドル、とはやはりマイケル(DELL)の話。
不良品ゼロは歩留り率100%という事かと思われますが、歩留りとは製造の原材料の段階から完成するまでの出来た率。本当かよと思えますが、違う意味での不良品0なのかも知れませんな。
富士通のノートパソコンは国内製造だから良品か?
結論から言うと、小さい空間で強引に圧縮され、排熱の為にファンが吸気してホコリが詰まるノートパソコンという物を個人的に信頼しておらず。
国内で作ろうと所詮パソコン、しかもノート。と言えばどうにもなりませんが、若干は中国より安心という価値を買う事は出来るでしょう。
但し、その価値(富士通だから安心代)は個人の感覚。おおよそで国内にてノートPCを出しているメーカーの高性能ノート価格。
- ソニー(VAIO)、NEC(Lavie)・・30万円
- 富士通(FMV~、LIFEBOOK)、東芝(dynabook)・・20万円
- BTOメーカー・・10万円
主観でノートに対し何がメーカー代か特徴を書くと。
- ソニー・・デザイン、無駄に多機能
- NEC・・時代を先取りし過ぎな多機能
- 富士通・・NECに類似、デザイン控え目
- 東芝・・安価な構成有り、ピンポイントで多機能
- BTO・・ベアボーン代+パーツ代+利益10%くらい?
無駄な機能とは、使い道の解らないGPU(グラフィック機能)切替や、どの方式になるか注目していたら1年経たず裸眼になりそうな3D。テレビでやれと思える地デジなど。
BTOメーカーでは国内生産を謳っているメーカーも有ります。言い放っているキャッチコピーを私の記憶の限りにて。
- 倉吉品質(鳥取県)・・ONKYO(旧ソーテックを吸収)
- 東京生産(昭島市)・・日本HP
- 国内生産(山口県)・・フロンティア
いずれもODM、設計や製造はもちろん中国などでやっており、富士通に言わせるとBTOとは違うのだよBTOとは、という所でしょう。
結論として、パソコンという時点で故障する原因は品質以外が大半を占めていると個人的に考えます。何が故障の大半か。
- ユーザーの使用環境と運
- 発熱と回転から逃げきれない
- パソコンだから、ノートだから
富士通が今後どうなるか、NECなどが撤退する時が来ても生き残れそうとは思いますが、実はかなり興味が有りません。
>焼き鳥の煙で赤飯を3倍速で食う勢いで参ります
大佐、ちょっとわかりにくいですw
>アセンブリだけに特化、とはこの場合は最終的な組立を指しているのでしょう
単純に「設計は日本、製造はあっち」って解釈がわかりやすいかも知れない。
>当時のDDR2メモリは1GB1枚でさえ1万円を切らない高額パーツ
なんか4GB×2枚が5K台に突入しとるw by今朝のドスパラ
>1年も経たず 見ろ、高級パーツがゴミのようだ
そっちの大佐もかよw
>本当かよと思えますが、違う意味での不良品0なのかも知れませんな
基板に乗ってるトランジスタやコンデンサ、はては内蔵ドライブまで組立工場で作ってるわけじゃないから、基板上の部品単体故障による不良はカウントしないってことなら納得
てか、そのカウントなら普通、不良ゼロになるだろっていうw
>BTOとは違うのだよBTOとは
青いのも来たよw
>パソコンという時点で故障する原因は品質以外が大半を占めている
高価だけれど高品質なモノの使いどころというか、妥協したらヤバいところってのは、ある気がするのですよね。
壊れる壊れないの次元以前に、燃え出すとか爆発するとか、ジャンルが別ですが、食品だと猛毒入ってて死ぬとか、そういう日本人の想像のはるか斜め上を行く事例が実際に起きてるから困りますw
で、そういう傾向もあってか日本製と銘打つこと自体が商品力になる様子。
ところがこれにも罠がw
①設計も製造も日本 → 日本製表記
まあこれについては何も文句を言うつもりはないです。
②設計は日本、製造はアッチ → 日本製表記?
「(設計は)日本製」ということらしい…いや、それカッコ内が大事だろw
③設計も製造もアッチ → 日本製表記!?
ウチは過去に日本メーカーの下請けをしていたことがある(キリッ
ちょw、おまw、ふざけんなw
ほんとうにあるから困るw
>1年も経たず 見ろ、高級パーツがゴミのようだ
そっちの大佐もかよw
>BTOとは違うのだよBTOとは
青いのも来たよw
フリとツッコミが素晴らし過ぎて吹いたww
最近ヒツジ先輩にネ申が舞い降りてきている様ですww
>国内製造
中国に作らせると不良品が増えるのは聞いたことがあります。
例えば、国内製造:100個・不良品10個→差し引き90個、中国製造:200個・不良品80個→差し引き120個これでかかる金額は人件費含め同じであれば、中国で作りますよね。
たまに不良品が多くて逆転してしまう会社の話も聞きますけどねww
まさか富士通が・・・いや絶対無いですww
TakaQさんが言われますように、結局国内製であっても、何が国内製なのかが重要なのかと思います。
高級キーボードの筆頭、東プレのRealforceシリーズも国内生産品でしたっけ
私の勤務している会社も中国に工場がありますけれど、日本工場と中国工場で不良品率に差は出ませんね。恐らく差が出る原因は国民性より、中国人を理解していない管理者が管理するせいかと思います
担任教師が突然インド人になって、一挙手一投足をインド風に行えと言われたら、テストの成績だって下がってしまうでしょう。それと同じことかと
ODMならほぼ丸投げですから、事情は少し異なりますが
不良品率ゼロは羨ましいです
一の位を四捨五入してゼロではありませんよね?
CPU・チップセット・GPU・メモリー・・・
どこまで国内で作れば国産(日本製)なんでしょうか。
資源のない日本ですから鉄鉱石や石油にまで遡るつもりはないですが、車で言うとエンジン・変速機・ブレーキ等主要部品からOSまで外国産で、組み立てのみ国内でやっていても国産と謳って良いのか。
PCについては「日本製」は存在しないと私的には思っています。
国産で質の良いパーツは何かと聞かれた時、「コンデンサ」と「ファン」以外に思いつかない私は悲しいです。
最近、ヒツジ先輩の記事が神がかっている気が^^;
私事で恐縮ですが・・・、甥っ子に”パソコンどれがいい?”
と、訊かれまして・・・(ノートPCを御所望のようです)
ググりまくった挙句、”東芝のダイナブック”でどうよ?
と言ってみたのですが・・・皆様方どう思われますか?
大学に合格した、御褒美に両親に”おねだり”する様です><
因みに、”ネトゲー”したいそうです・・・
デスクトップを勧めるべきでしょうか?(無駄な出費は避けたいので)
趣旨が違うのは、承知の上・・・御教示宜しく御願い致しましす。
確かに管理者のせいは大きいと思います。
どうしたら細かい所まで気を配って作業をしてもらえるのか、中国人は「そこまで望むなら賃金上げろ」とか、「日本の会社はいちいちうるさい」とか言い始めますからね。
文化や国民性の違いに、管理者も大変苦労されていると思います。
そのせいもあってか、私の周りでは不良品率が上がった話も聞きますし、何よりも不良品ではないけれど、品質低下が起きたという話も聞きます。
例えば、ユニクロの服なんかを見ると分かると思いますが、肩の縫い目がおかしいのか分かりませんが、着るとつってしまう服とかありますよね。でもあれは不良品ではないですから。やっぱり、賃金安いんだからある程度は我慢ということですよね。
難しい問題ですorz
>利雄さん
何のネトゲしたいのかにもよりますが、私個人はデスクトップ推奨ですww
やはり、デスクトップのほうが良いですか・・・
すぐに買う訳ではないようですので^^;
ただ、ご本人のスキルレベルから察するに
メーカー製PCがいいかな?・・・と思っただけですので
わざわざ、スミマセンでした><
ふと思う事は、高額でも需要の有る物は日本製が売れており、安くなければ買われない物が中国などの製品になっている気がします。
不良品率ゼロの話は、5/5とか抜き取り検査1つで計算とか。
カウントされる前に捨てるなど。
古い記事から富士通をネタにした理由は、もちろんネタ切れ用のストックより捻り出しております。
ちなみに私はガンダムを1話も見た事が無く、シャアの声を聞いた事も無ければ、どれがザクかも見分けがつきません。ラピュタは5回くらい見た(キリッ
>ふと思う事は、高額でも需要の有る物は日本製が売れており、安くなければ買われない物が中国などの製品になっている気がします。
確かにその通りかと思います。
価格.comで読んだ気がするのですが、LGは2007年から、ハイアールは2010年から、低価格帯の製品だけでなく高級機の日本導入も始めたようですが、果たして根付いていくのでしょうか!?
日本メーカーと比べ同性能もしくは高性能であったとしても、価格差がかなりなければ(低価格でなければ)選ばれないような気がします。
少なくとも日本国内では 製品の質=日本メーカー>アジアのメーカー と受け取られていると思います。
と言っても、インドやアフリカの一部の国では、高級家電は日本メーカーより韓国メーカーのほうが売れているとの記事も見かけましたので、諸外国でも同様ではないようです。
そういえば、ドコモのFOMAに PRADA Phone by LG ってありますよね。
まぁこの場合はPRADAのブランド力が全てなのでしょうけど。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070410/130585/
富士通じゃ無いですけど
>http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1101/24/news021.html
レノボと組んで規模の大きさを利用した部品コストの削減を、NECは狙っているようですね。
レノボもNECもマークが違うだけという状況になりそうです。
ますます国産なんて意味が無さそう。