GIGAZINEが何故か自作PCをオリジナルで解説。
大手メーカーのデスクトップPCは個人向けの選択肢が無いに等しく、BTOはパーツの選択幅が広いようで狭い、ならば自作だという良く解らない前置きは良いとして、画像満載で解り易い。
ハードとソフト2記事へ突っ込んで参ります。
ソースはこちら。
ソフトウェア編では、DVDメディアからでは無くUSBメモリのISOファイルからWindowsを入れているので、普段から自作PCやる人にも役に立つはず。
どうでも良いけれど、自作パソコンと言うと「CPUから作ってないだろう」という屁理屈を時々見かけるもの。自炊でトンカツを作る際、ヒヨコを孵化させ子豚を育て、小麦を栽培する所からしないと同じで、自作PCという表現は間違ってはおりません。
ハードウェア組み立て編
8箇所へ補足して参りましょう。
1.マザーボードの選び方は機能重視
まず、マザーボードの機能にこだわらない時点で自作パソコンする意味は無いと思うので、ここが重要。
GIGAZINEでは、将来性を考えM.2スロットを搭載、CPUのOC(オーバークロック)に備え対応している物という明確な目的がございます。
私も例にすると、やはりM.2スロットが欲しかった、それもより高速なやつ、SATAは最低でも5本必要、SATA Expressにも備えたかった。そしてASRockなら安い割に何かと高機能なのでメーカーは先生で、のような。
こだわりは無いけれど自作したいなら、価格コムで順位の高い星の数が多い物を選べば無難。後はパソコンの基板如きにいくら出せるかでしょう。
2.CPUのグリスは拭いて塗り直す
インテルCPU付属クーラーのグリスはクソ性能なので塗り直しましょう。自作するなら付属のクーラーは使わないという手も大有り。グリスはティッシュではみ出さないよう拭けば大丈夫。
普通の人ならシルバーグリス、気分的な満足を求めるならダイヤモンドとかカッパー(銅)。私のようにコスパ重視ならアイネックスの白い汎用品もお勧め。
インテルのクソグリスから塗り直すだけで最低でも2度くらいCPUの温度は低下し、高性能CPUなら5度とか楽勝で変わるので結構重要。冷却効率はマザーの寿命にも関わると思う。
3.メモリは着脱の練習を推奨
なぜ着脱を練習するかは、何か不具合が起きた際に最初に触る物がメモリな為。着脱が最も簡単な上、メモリが原因でPCが動作不良を起こす事が結構有る。メモリ挿し直しで直ったとか、あるある過ぎて困るほど。
泥酔して目をつぶっても交換出来るほどまでは行かないにしても、両側の爪を同時に開いて外し、水平に押し込むと装着出来る感触は覚えておくべき。慣れるとパソコンを寝かせず立てたまんま、片手で外したり挿れたりも。
但し、そこまで練習する必要はございません。3~5回ほど、挿すと外すをやっておきましょう。
4.電源は容量とコネクタ数を確認
グラボ無しなら400Wくらい有れば充分。多少高性能なグラボを挿しても600Wくらい有れば大丈夫。SLIとかグラボ2枚挿しする予定が有るなら800W以上にしておくとか。
容量以上に注意する点は12V。上の画像は最大420Wの1本。これが2つに分かれている場合、たとえば200Wが2つなら、TDP200Wを超えるグラボを挿すには無理が有る。
最近はNVIDIAが神掛かった省電力化をしているので補助電源無しが増えているけれど、少し前のGeForceとか、Radeonはまだまだ大飯喰らいなので補助電源の端子が有るなら電源側も対応するか見るべき所。
5.最大の難関はスイッチ等の接続
私は自作する前にメーカーの修理現場で数千台練習したので知っていたけれど、これ普通の人にはどう挿すのか判らないと思う。スイッチやリセットとかLEDの接続は慎重に。
自作慣れしている人なら、コネクタと基板の印字を見て挿すところ、初めてならマザーのマニュアルを良く見て、100%の自信が無いなら価格コムなどで聞いてみましょう。
その際、マザーのマニュアルの該当ページ、マザー現物の端子、ケースのコネクタの文字が書かれている方、これら3点の写真を同時に上げつつ実際に挿した写真も追加し「これで合っているでしょうか?」のように聞きましょう。世話好きな人が答えてくれると思う。もちろん電源は入れずに。
SNSや質問掲示板では知ったかぶりが居るやも知れず、2chは丁寧に火花が出るよう嘘乙するかも知れないので価格コムを推奨。コテハンの常連が多いので、マナー良く質問すれば大丈夫と思う。
6.自作PCの初起動は仮組が基本
最小構成は、マザー、CPU、メモリ、(グラボ)。電源とモニタを接続すると最小構成となり、自作PCはこの状態でケースへ入れずに外で仮組するが基本。
パーツの初期不良を引いてしまう以外、相性が出た場合にケースから取り出して分解は手間なので、多くの自作ユーザは画像の状態にするはず。
GIGAZINEではドライバーでスイッチをショートさせて電源を入れているけれど、少しでもずれると危険なのでお勧めしない。自作ユーザになるなら、専用のスイッチのみを用意しておくか、ASRockのようにマザーに電源ボタンが付いている物を選びましょう。
7.自作ならケース選びを楽しめる
マザーの機能とケースを好きに選べる辺りが自作の醍醐味でしょうな。
GIGAZINEは初心者向けと言いつつキューブを選んでいる辺りはやや矛盾。初心者でも簡単に組み立てるならATXケース(ミドルタワー)。マザーは何でも合うし、ケースを次の代へ流用する際も汎用性が高い。
難点は存在感がデカく、重量が有るので作業が少し重くなる点。しかし裏配線出来るとか、マニアックなケースが多いのもミドルタワー。自作するならケースに一番こだわっても良いと思う。
個人的なお勧めメーカーは、クーラーマスター、アンテック、最近はサーマルテイクも良いケースが多い印象。無難かつ安く済ませるならInWin、変態ケースならLian-Liという選択肢も。
8.ストレージのCドライブは必ずSSD
必ずと言い切ってよろしいかと。自作なら1stドライブはSSDで。
HDD増設前提で1台はSSDのバックアップ用とし、好きなだけHDDを載せまくりましょう。SSDは故障するとHDD以上にデータ復旧は難しいと思うのでバックアップは必須。これしなければデスクトップPCにする意味が半減すると思う。
選び方は簡単。価格コムで5位以内に入っている評価の高い必要な容量でよろしいかと。後で実は寿命が短かったとかはバックアップするなら気にせず。故障したなら新品を買う口実になる点も自作の醍醐味。
ソフトウェアインストール編
ImgBurnのダウロードは公式から
オフィシャルサイトから落としましょう。Softonicは時々、勝手に変なソフトを入れてくれる為。
The Official ImgBurn Website
http://www.imgburn.com/index.php?act=download
最新版を落としてインストール。下の方に日本語の言語ファイルが有るので落としておき、ImgBurnをインストールしたフォルダの中にlangagesフォルダが有るので、japanese.lngファイルを入れて起動すると日本語化可能。
ImgBurnもインストール中に要らない物を突っ込もうとするので、片っ端からチェックを外す事を推奨。それでもプログラムファイルに知らないソフトが追加されたり、IEのホームページが変わるかも知れないけれど、フリーソフトのご愛嬌として。
もちろん、DVDドライブ搭載なら、WindowsをイメージファイルにしたりUSBに入れる必要は無し。
BIOS(UEFI)でAHCIになっているか確認を
Windowsを入れる前に、念の為BIOSにてストレージのモードがAHCIになっているか確認しましょう。最近のマザーなら最初からAHCIになっていると思うけれど、入れた後に切り替えるとブルースクリーンが出る事も。
ドライバはダウンロードでOK
GIGAZINEは何故かDVDメディアからドライバを入れているけれど、最新のファイルはメーカーサイトに有るものなので、LANのドライバを入れたなら、後は全部マザーの公式ページから落として入れるが基本。
初心者なら、BIOS(UEFI)のバージョンだけは上げない事をお勧め。最近は簡単になったけれど失敗すると最悪、有料修理になる可能性がございます。
初心者が簡単にPCを自作するなら覚悟する事(まとめ)
3つ。
1.組立時にぶっ壊したなら自己責任
慣れている人なら可能性は低いでしょう。しかし初心者の初自作にて、やらかしそうな事をいくつか挙げると、
- サーマルグリスの不足やはみ出し
- ストレージのコネクタを間違える
- CPUクーラーの足の爪を折る
- USBのショートでマザー撃沈
- スイッチやLED系で火花出す
「そんな人居ないだろう」と思われるやも知れないけれど、全て私が修理現場で見た分解や改造によるユーザ過失。上3つは修正可能としてもショートさせるとマザー、運が悪ければCPUも巻き添えに。
高額なパーツでパソコンを組み立てるなら、充分ご注意有れ。
2.故障時の不良箇所判断は自力
家の近所にパソコン工房が有るとか、友達がPC変態なら良いとしても、他人に頼るくらいなら最初から完成品を買えと。
電源が入らなくなったなら、まずは電源ユニットを購入し、それでも駄目なら電源ケーブルをモニタのケーブルと交換したり、ケースのスイッチでは無くマザーのピンを直接ショート。駄目ならマザーボード不良として修理交換を依頼するか、諦めてCPUとマザー一式買い換えるか。
チップセットが変わるとWindowsは再インストールになる為、前もってパーティションを切っておくか、予備のストレージが必要。この程度は知っておかなければ自作するのは厳しい。
3.短ければ2~3年で修理不能
メーカーの完成品PCなら5年か、下手すると7年くらい保守部品を抱えているので有料ながらも修理可能。
しかし私の運が悪い例。先代の自作PCは丁度4年でマザーが故障。4年以上前に出たマザーが新品で販売されているわけも無く、中古が有れども足元拝見のぼったくり価格。
息の長いチップセットや有名メーカーの量産品なら新品パーツの販売が長めだとしても、同じマザーが手に入らなければWindows再インストールというクソゲーの始まり。再インストールするくらいなら、新チップセットにするという判断も必要。
要するにPCメーカーは自社製品のパーツを長期保存するに対し、自作は市場から同じパーツが終息した時点で詰むので覚悟が必要なわけですな。
以上。
それでもパソコン自作したいなら、ドスパラ系サイトで改造バカ一代が超丁寧な解説をされている、こちらもお勧め。
パソコン自作のススメ その1「ドライバー1本で始めよう!」 | ものテク
http://mono-tech.com/review/678/
自信が無いならBTOパソコンがお勧め。
>普通の人ならシルバーグリス
次買うならそうしよう。(開封済みと未開封の汎用グリスを見ながら) ノートPCの整備時や分解した時にはグリスの塗り直しはしておりまっす
>メモリ挿し直しで直ったとか、あるある過ぎて困るほど。
デスクトップ・ノートPC共通あるあるですね
自分は帯電体質(乾燥してる日に車のドアに触ろうとすると結構な率でバチッと来る)なので、メモリ増設などの作業をする時はステンレス製のハサミを手元に置いて
、一手順毎に先にハサミに触ってから作業するようにしています。まぁおまじない的なモノですがw
>初心者向けと言いつつキューブを選んでいる辺りはやや矛盾
CPUクーラーの高さ制限。電源の大きさ制限。GPUの長さ制限。ケーブルの取り回しの難しさ。光学ドライブのインチ数の違い。
思い付いたので、この位でしょうか。もっと有るかなぁ。情報かなり集めておかないと厳しめですね
>価格コムを推奨
同感です。2chユーザーですが玉石混淆な印象は有りますね。玉か石かが分からない場合は避けた方が無難だと思います
>初心者が簡単にPCを自作するなら
スマホなんかでトラブル対応策を探そうとしても、用語などが分からずちょっと大変かもしれないので自作関係の本が1冊有ると安心感有りますね。自分の時は解説本2冊とトラブル対策解説本1冊を買った気がしまする
>短ければ2~3年で修理不能
これ書き方が悪い。
運が良ければ2-3年で更新チャ~ンス!!
自作ユーザーなら、これが王道です。
故障は新パーツキター!の喜び、そして自作ユーザーにとっての快感と興奮。
無駄に衝動買いではなく自ら(と家庭内の財務大臣)を納得させる最高の動機です。
しかしSSDなどのストレージはともかく、マザーが逝ってしまうと高い確率で約1年前の私みたく丸ごと一式買い替えという形になり、パソコンにとって未だに一番厳しい故障部分だったりもします。
ストレージ類故障→新しいHDDハァハァ
メモリ故障→増設の口実キター!
電源ユニット故障→80PLUSGOLDマダー?
マザー故障→パーツ新規格キター!
まぁこんな感じでしょうか。
私の場合
昨年の初め、メイン機のAM3マザー逝った~
↓
CPU流用のためAM3マザーを捜しに日本橋へ突撃
↓
マザーを更新してもパワーアップにならないためついでに結局(やっぱり)8コアげっと~
↓
ついでにメモリーもDDR3-1600から1866に更新
↓
その後意味もなくグラボを6870から270Xに更新
(ゲームしない)
↓
今年初め、SSDを砂120GBから鳩240GBに換装
逝ったと思ったマザーがリテンション折損による熱暴走と判明
交換修理
↓
AM3マザ-とDDR3メモリー、CPUが余った・・・
↓
リビング機をAM2+からAM3に組み替え
↓
OSもVistaから7に変更
今ここ
AMDのプラットホームはここ何年か進歩していないので、マザーが壊れてもこれ以上「チャーンスタイム」と言えないのがつまらないところですね。
PC初心者の初自作でキューブPCを組むとは、なかなか鬼畜設定ですね。ただ、キューブ型が故にパーツ選択の自由度が少ないですから、パーツ選定で悩む箇所が減る、というメリットもあり、タワー型と比べるに一長三短くらい。
>CPUのOC(オーバークロック)に備え対応している物
キューブ型でオーバークロックとは更なるチャレンジャー。お前はどこへ向かっているんだ、と聞いてみたくなる条件ですが、自作PCなら俺様仕様で問題ないとも言えますね。私ならそんな事より、コンデンサがオール固体か、これまで不具合や相性問題の報告はないか、辺りを重点的に調べます。
最重要点はNICがインテル製。
>CPUのグリス
モノによっては固くて非常に伸びにくい事もありますから、無理に銀やらダイヤモンドやら高いグリスは使わなくても良いですね。適度な粘度と熱伝導率を持ち、かつ安いシリコングリスでも、通常の使い方なら充分。致命的に不器用な方なら、熱伝導シートでも良いかと。
>電源
最近はあれもこれも80PLUS対応ですね。5,000円以上だと非対応品で良さ気な製品を探すのが難しいくらい。ただ、こういう製品は逆に怖く感じますね。
価格.com:KEIAN BULL-MAX PLATINUM KT-AP550-AXP
http://kakaku.com/item/K0000602357/
実勢価格 6,000円前後、80PLUS Platinum、台湾製105℃コンデンサ
>2chは丁寧に火花が出るよう嘘乙するかも知れない
質問板でフォームに従った質問をすれば、基本的には答えてもらえるかと思います。問題は、質問フォームに書いてある内容を理解して詳細を調べられる方は、掲示板で質問しなくとも自己解決できる点でしょうか。
>自作するならケースに一番こだわっても良いと思う
下手に安いケースは切り口の処理が甘く、組んでいる間に手が切れることもありますから、個人的にはセール品以外の安物に飛びつくのは危険と考えます。
>Cドライブは必ずSSD
寿命的にも性能的にも大容量が好ましいでしょうから、私は480~512GB辺りがお勧め。現状だとコレくらい。
価格.com:crucial CT512MX100SSD1
http://kakaku.com/item/K0000660266/
>ドライバはダウンロードでOK
Windows7からは、放っておくと9割以上のドライバが自動で入るため楽ですね。少し前に購入したタッチパッド付きキーボードも、USBレシーバを取り付けるだけで勝手にドライバが入り、取り付けてから10秒くらいでキーボードが使用可能に。
何にせよいきなり自作PCは難しいでしょう。
個人的にはメーカPCより汎用のPCパーツを多く使用しているBTOパソコンを購入し、中身のパーツを付け外ししたり取り替えたりする事で組み立て作業を覚え、全パーツの付け外しを経験してから自作PCのパーツ選定に入る、という手順で進むのが良いと思います。
自作PCってパーツ選びや組立、そして故障すらも楽しむものだと思いますw 私は組立は面倒、故障したらPCが使えなくて不便って考えだから自作する気になれないw
>自信が無いならBTOパソコンがお勧め。
自作PCの記事なのに平然とBTOパソコンを勧めるヒツジ先輩にシビれる、憧れる…かもw
>中身のパーツを付け外ししたり取り替えたりする事で組み立て作業を覚え
同意。初めはやはりBTOの換装から入るのが犯す間違い(=出費)が少なくて済みますね。もっともMacintoshは二個一換装しか選択できないんですけど。