食いつけと言わんばかりのレッツノートの修理記事がGIGAZINEで公開。
すぐに余計な方向へ勘繰ってしまう為、記事ラストのタグに「PR」と書かれていない事を確認しております。GIGAZINEだからネタの為にカフェオレを飲ませたのかとまで妄想したものの、さすがにそれは無いかと。
レッツノートにカフェオレがこぼれて壊れたのでパナソニックに修理を依頼してみた - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100202_mylets_repair/
- 手前のホイールパッド付近までなみなみにあふれて浸水
- 「1」「Q」「W」「E」、左「Shift」キーなどが動かない
- 乾燥させて一晩経過したのですがやはり元に戻らず
久々の勝手に評価シリーズ。
我が家で故障しているパナソニック食洗機の恨みは一時忘れます。
PC-Diagnosticで検査するとHDDにエラー検出
不具合症状は、カフェオレ浸水によるキーボード故障。
Let'sNoteのウリは頑丈かつキーボードが防水設計ではあるものの、内部まで浸透しないという意味でキーボードが防水仕様という意味では有りません。
水なら何とかなったやも知れませんが、カフェオレに限らずコーラなど糖分など含まれているとキーボードが正常動作しなくなる確率高し。
故障箇所はキーボード。乾燥し一晩経過とありますが電源は入っているようで余裕のハードウェアテスト。レッツノートにはPC-Diagnosticが入っているようですが、私はソフトウェアでの検査はMemtest以外信用していません。
テストに1時間ほどかかった結果、なぜかキーボードではなくてハードディスクにエラーを確認。どう転んでも修理行きです、本当にありがとうございました。
なぜハードディスクにエラーが出るかは浸水被害では無く、偶然発見されたもの。Windowsが普通に起動し毎日何ら支障無く使っていても、検出するものはします。
この手は良く有る事で、メーカーへ修理依頼すると、電源が入らないという故障であったにも関わらずハードディスクに不具合有りという診断が返って来る事が良く有ります。HDD交換になるため中身は工場出荷状態へ。
それを予想し修理前は必ずデータを抜いておきましょう。
連絡は基本メール、電話はメーカーからの発信のみ
パナソニックサポートと電話やメールのやり取りをされていますが連絡はメール。パソコンが1台しか無い場合はどうするのかと言えば、もちろん電話ですが、修理依頼者からメーカーへ連絡できるメーカーは稀かと思います。
そんな事をすると電話番で凄まじい人件費となり、対応しきれなくなればまだマシですが、それが修理費用に乗って来ると、どえらい金額を請求される事に。
よくある苦情のチラシの裏で、メーカーから連絡が無い、遅い、FAXでは無く電話をしろ、というクレームを書かれている人が居ますが、言ってしまえば数百から数千台有る内の1台を優先したり特別扱いすることはありません。
余談ですが、修理現場で今後の予測という算数が出来ない人間が当時私の上に居ました。馬鹿にするという意味では無く、上手く伝えられず後悔しているためここで書きます。もちろん見てはいないだろうけれど。
例で、メーカーAがBTOパソコンを販売しているとします。初年度の生産出荷台数は100台、2年目以降は100台増加するとします。
- 1年目:100台
- 2年目:200台
- 3年目:300台
- 4年目:400台
- 5年目:500台
1年目は1人で修理現場が回っていました。2年目は2人必要かと言えば3人以上。
累計になる事と、経年によりぶっ壊れる確率が増すためです。確率は経年に比例するという意味では無く、毎日電源を1回入れると1回くじびきをしているようなもの。
5年目は累計1500台となり、単純に15人体制という計算。もちろん3年程度で諦めて買い替えたり、途中で使わず押し入れや防塵カバーを掛けられて冬眠するPCなど考慮すると、この限りでは無く。
- 6年目:600台(累計:2100台)
- 7年目:700台(累計:2800台)
- 8年目:800台(累計:3600台)
- 9年目:900台(累計:4500台)
- 10年目:1000台(累計:5500台)
創業10年目で5500台分かと言えばそうでは無く、保守は5年や7年と区切るのが普通なため、1~3年目は修理しない事になり4900台。7年も経てば買い替えて捨てていたり、様々な要素が入り、修理現場で数字に弱い人間が上に来ると、なぜ人数が足りなくなるのか理解出来ない方も居られます。 この話はフィクションという事で。
- 修理に出したが連絡の電話が遅い
- こちらから電話しても出ないし繋がらない
- FAXやメールでは埒が明かない
気持ちは分かりますが、無理です。
話を戻し、GIGAZINEは詳細を伝えメールなどの連絡も手本のように返しており、また、パナソニック側の応答も迅速で評価出来ます。パナソニックは素晴らしい。食洗機は不良品ですが。
日通のパソコンポでピックアップ
通常の保証ならセンドバック方式が多く、発送と返送の往復をメーカーと修理依頼者が折半、要するに双方元払いが多く見られますが、GIGAZINEの依頼者はセレブな保険に加入されており、日通が引取りサービスをしております。
パソコンポは大変良い梱包箱で、周囲はダンボールで囲われていますが、強度の高いビニールのような素材でPCやモニタを挟み、緩衝材というよりトランポリンで締め付けている状態になります。
日通 「パソコンポ」で特許取得
http://www.nittsu.co.jp/press/2003/20030602_2.htm
送料とは別にパソコンポの箱代に1200円か1500円かかったと記憶していますが、梱包する自信が無ければ素直に日通を呼びましょう。自分でヘボイ梱包をして物損になった場合、有料修理になる可能性も有り。
通常は配達した業者が悪い事になるものの、それが証明出来ず、梱包が明らかに素人仕事で有れば請求が来ます。1200円なら安いものです。特にデスクトップの大きいやつ。
修理依頼書にはデータ消去の同意有無有り
この1年少々前にこのブログを書き始めた頃、しつこい程に「データ消去は同意して出してくれ」と書いておりますが、どこのメーカーも同じ。これが無ければ修理は止まり、保留として電源を切られて連絡待ちへ。返信が有れど、更に順番待ちになる可能性が高く、依頼者もメーカーも双方時間の無駄です。
GIGAZINE掲載のパナソニック修理同意書より。
ハードディスクの初期化で「同意しない」を選択すると、修理せず返却する事が有ると書かれており当然の事。逆に、データを消すなら修理しなくて良いという考えなら遠慮なく同意しないとし、念のため「データが1バイトでも消えるなら修理しないで下さい」と書き添えましょう。
但し、輸送中を含めデータ消失は誰も責任は持ちません。
下から2行目「3ヶ月経過しても見積もりの返事が無ければ処分する」と有りますが、これも署名していれば本当に処分されても文句は言えず。しかし、本気でそこまではしないかと。
保管場所の邪魔なので、とっとと返信をしましょう。
さすがナショナルブランド、請求金額がVAIOっている
セレブ保険に入っておられたため無償となっておりますが、本当ならぼったくるよという脅しのごとく、金額を公開されております。
- キーボード:3450円
- トップケース:6300円
- ディスクアングル:1700円
- ハードディスク320GB:5万3500円
- 技術料:7100円
- 送料:2800円
ハードディスク以外は良心的。
レッツノートは金型がパナソニックのオリジナルと思われる為、修理交換用の保守部品として数%は生産と同時に見積もっており、製品価格に乗っていると考えればパーツ代なぞ有って無いようなもの。
しかしHDDが激高ですね。
ソニーのVAIOを修理(未完)した際に調べた金額も馬鹿高く、HDDは約5万円とありました。デスクトップでマザー4万、電源3万もどうかと思いますが。
修理完了まで12日(1週間以内可とGIGAZINE予想)
今回は依頼者側の都合で連絡が遅れたと書かれているように、スムーズに行けば1週間以内に返却されていたやも知れずと締め括られています。
私から見ればGIGAZINEの依頼者は大変良いユーザで、バックアップしているから好きにしてくれという、名乗りを挙げて担当したい修理品。しかし浸水は厄介か。
また詳しく書きますが、修理返却が早くなるポイント。
- データ消去の同意有り
- 保証により見積り不要
- 依頼者から詳細の提供有り
他には「ゴネない、クレーマーにならない、協力してやる」という3点も有りますが、上記のデータ消去や見積回答さえ有れば、そうならない。
見積は上限の予算が有るなら書いた方が良く、良い例として「3万円を1円でも超えるなら修理せず返してくれ。超えないなら問答無用で修理し最速で返せ」と一筆入れておけば最良。
中々見応えの有る記事でした。
以上、パナソニックの食器洗浄機は買ってはならないという(もういい
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