主にファンの騒音問題を解消する方法。
パソコンに何故ファンが付いているかは放熱や排熱をする為。無くしたり止めるとどうなるかは、パソコンが故障する以前に起動しなくなり、その原因はCPUの温度を見ているマザーボードが駄目出しをして起動させないという仕組。
先にライフハッカーの記事より3つ、私から追加で5つ。
PCファンの回転数を制御して静音化する方法3つ
ファンの回転速度操作に特化した3種類のやり方。
うるさいパソコンのファンのスピードを調整する3つの方法:ライフハッカー
http://www.lifehacker.jp/2012/01/111226fancontrol.html
簡単に出来るものも有るけれどPC初心者向きでは無いので御注意有れ。3つの方法より見出しを引かせてもらいつつ無駄に解説。
1.ファンコントロールソフトをインストールする
私も以前使っていた物はライフハッカーの記事にも有るSppedFan(ダウンロードページへリンク)。
削除していなかったので起動すると、このような感じでファン速度の変更以外にHDD情報なども表示が可能。
上の画像では左の枠が各ファンの回転数、右が温度。AUXが100度を超えておりますが、昔から見られる気にしなくて良い誤った情報なのでスルー。
情報の表示枠の下にファンの速度を%で変更出来る枠が有り、それぞれ45~60%に設定している所。それが上の枠へ情報として反映される仕組。
利点は設定や導入が簡単な事。フリーソフトなのでダウンロードしてインストール、起動するとそのまんま使える手軽な方法。
難点はWindows上で制御している為、常駐によりメモリを食ったりWindowsが起動する前の事は知らない仕様。CPU性能やメモリ容量の低いPCではやらない方が良いかも知れませんな。
私は先に書いた通り、実験が終わった後から使っておりません。理由は次の項目、BIOSの設定で変更した方が無駄が無い。
2.BIOSの設定を変更する
今、再起動して撮って来た画像。
温度や回転数は先のSpeedFanより詳細が多め。上から行くと、
- CPU~・・CPUの温度
- M/B~・・マザーボード温度
- CPU Fan Speed・・CPUクーラーのファンの速度
- Chassis Fan1 Speed1・・ケースファンその1
- Chassis Fan1 Speed2・・ケースファンその2
- NB Fan1 Speed・・ ノースブリッジのファン
- Power Fan Speed・・電源ファン
最下段から4行有る選択項目で設定変更が可能で、このマザーボードではそれぞれをレベル4~8段階くらいで変更可能。
ここで設定するとWindowsは無関係にメイン基板が制御してくれる仕組。設定をミスって温度が上がり過ぎてもリセット(CMOSクリア)すると解決。最も安全な方法でしょうな。
3.外付けのファンコントローラーを買う
価格コムで1位になっていたファンコン、Scytheの風マスター2を拝借。
source:風マスター2: Scythe Japan
この変態装置をどこに付けるかは5インチのオープンベイ。DVDやブルーレイドライブが入っている所へ突っ込み、電源とファンの間にかませて取付け。
蛍光灯でいうと調光出来るような感じにファンの速度をダイヤルで操作し、リアルタイムに変更出来る機器。
電飾のような自己満足と思いきや、最近のファンコンは温度センサーや警告アラームも付いているようで好きな人には必須なのでしょう。
温度や回転数の管理という名目では有るものの、個人的にはオーバークロックのような実験用と思っております。実売送料込で約4500円の価値が有ると思えるか否か。照明付きトレイを入れている私が評するのもおかしな話では有ります。
以上、ライフハッカーの記事はほぼ読まずに書いている為、分かり難かったり説明不足と思われるなら元記事をどうぞ。
ファンコントローラー以外で静音化する方法5つ
ライフハッカーのタイトルはファンのスピードを調整する方法と有るものの、接頭に「うるさいパソコンの」と付いている為、ファンの速度を変更する以外でパソコンを静かにする方法を5つ付け足し。
1.CPUクーラーとグラボファンを掃除
最も効果的と思われる静音化。
デスクトップでPCケースを開けた事が無くうるさいならまずは掃除。一般家庭なら1年も経てばホコリは溜まっていると思われ、布団の有る部屋や喫煙するなら更に期間は短くなるもの。
CPUファンの奥に有る銀色の網のような鉄、ヒートシンクにホコリが積もって付着していないか。ファンを指で軽く押さえてエアダスターで吹く、または掃除機で吸いましょう。
グラフィックボード搭載でファンが付いているなら盲点になり易い箇所。ファンが下を向いている事から見えづらく、外すかPC本体を倒してCPUクーラーと同じように掃除を。
私のPCを例に。上のこちらを向いている物がCPUファン(クーラー)、その下に有る赤い小さめな基板で赤いファンがチラ見えしている物がグラボ。
購入時と比較し、やたらとうるさくなった場合は掃除で改善されるは良く有る事。
2.ケースファン交換(異音の場合)
異音でもカラカラというケーブルが当たっている音とは違う、ブーンとかブブブブなどの唸るような音の場合。このような条件が重なると異音が発生し易い。
- 冬場や寒冷地などで室温が低い時期
- 喫煙により煙を吸い込みヤニまみれ
- 数年使っていたり、稼働時間の長いPC
最近の一般的なケースファンはボールベアリングという物が使われており複数の小玉がファンの中心付近に入っております。それが汚れなどにより負荷が掛かる、邪魔をすると異音の原因に。
騒音とは違うけれど静かにする方法の一つ。
3.CPUクーラーを市販品へ交換
普通のCPUクーラーは上に貼った画像のようなインテル純正の物。BTOパソコンでは同じくインテル入ってる、または仕入数百円や2千円もしない安物が使われております。
それが悪いとは言わないけれど、高性能CPUを搭載したが為に騒音に悩まされているなら思い切って市販品に交換する手も有り。
価格コム1位は簡易水冷だったので2位の空冷より。
source:KABUTO(兜)クーラー: Scythe Japan
私のPCに載っているインテル純正クーラーとの大きな違いは
- ファンが大きい(12cm、ケースファンと同じサイズ)
- フィンの面積が広い(薄い板状の銀色部分)
- ヒートパイプが多い(銅色の部分)
回転数は最大でも1300rpmとなっておりケース背面ファン並。これがどのくらい低いかは、私が以前使っていたPen4搭載PCで3500rpm、修理で見たCore2Duoで2700rpm前後とか。
CPU付近から直接上部へ熱伝導出来るヒートパイプ、放熱出来る金属部分が広くファンが大きい為、回転数が低くとも効率的に冷却出来る仕組。
送料込3500円程度を安いと思うか否か、やはり価値観によりますな。
ちなみにBIOS設定の項目に表示されていた私のPCで、インテル純正クーラーの割に回転数が1240rpmになっている理由は、おそらくケースが良い為かと。
4.ケース丸ごと大きい物に交換
ケースの大きさに比例してファン類の音は外へ大きく出なくなるもの。例としてスリムケースにCore2を載せるという凄い仕様にしているならミドルタワーに変えてみましょう。
スリムは静音化には最低なケースで、手元に有るならCPUファンが側板から見えていないでしょうか。うるさいに決まっております。見えおらずフィルタが付いているならフィルタ掃除の頻度が多く大変でしょう。
小さなケースなら性能は控えめに、性能を上げるならケースも大きくが基本。BTOメーカーでスリムケースにCore i7など載せて販売している理由は、最近のインテルCPUかファンが優秀で静音性が上がった、またはユーザが買うから売っているのかと。
ちなみに私のケースはCPUの直上に20cmという大型ファンが排気しており、更に背面には12cmファンが排気している変態仕様。大丈夫か心配になる程の静音性。
5.回転する内蔵パーツを減らす
熱を出すからファンは回っており、熱が出ないなら回らなくて良し。
しかしCPUやグラボ(GPU)、電源装置は発熱する物。ハードディスクも中で高速回転しておりやはり発熱。
CPU性能を思い切り下げ、AC電源でも動くまで構成を落とし、SSDを載せるとファンはかなり減らす事が出来ましょう。ネットトップ(Atomなどを搭載した超小型デスクトップ)はケースファン1個搭載なPCも存在。
パソコンのうるさいファンを静かにする方法まとめ
以上の計7項目で誰にでも出来そうな簡単かつ効果的な方法はケース内のクリーニング程度。
ライフハッカーの記事は知らずにやると温度が上昇し危険。BIOSは設定項目が皆同じでは無く知らなければ困難。ファンコン搭載は普通の人には難易度高め。
私が書いた物もほぼ改造で、自作ユーザなら簡単でも初めて内部をいじるなら作業を誤り故障や破損に繋がる可能性有り。
特にケース交換は全分解とは言わないまでもかなりバラす事になり、CPUクーラー交換は初心者には最大の難関で有るグリス塗布や取付作業以外にヒートシンクが周辺のパーツに干渉しないか、ケースの幅はクーラーの高さより大きいかなどクーラー選択から難しい所。
静音に関してまとめると。
- パソコンを購入する際は大きいケースを
- 無駄に性能を高くしたりグラボを載せない
- 購入後は面倒でもケース内クリーニング
- 改造や設定変更は失敗覚悟か勉強後に
とりあえず掃除しましょう。話はそれからで良いと思われます。
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