キーボード、クリーニングシリーズ。
いつもキーボードは半年となる6月と12月頃にクリーニングしているけれど、掃除せず放置するとどこまで汚くなるのか試したくなり、2年3ヶ月で(私に)限界が来たので検証を中止し掃除することに。
汚い画像満載なのでご注意あれ。
2年以上も掃除しなかったキーボードの状態
汚れを見る前に環境や私の行動などを書いておくと、自宅の喫煙しまくるPC部屋で、平日4~5時間の休日12時間前後が使用状況。タイピング数は他人と比較して結構多い方で赤が私。
source:クリック数とタイプ数のカウント結果発表後編(個人別)
帰宅すると明日の仕事用の準備を行い、風呂へ入り出たならビールとつまみを持ちPC部屋へ。なので私は全身クリーニングされた状態でございます。
というわけで現物がこちら。
ケーブルはタバコのヤニですぐやられる上、拭いてもきれいにならないのでこの色がデフォルトとなっております。
キーボードの方はパッと見では特に汚れなどは目立たないかと。なぜかは撮影がキーボード上空1mくらい、蛍光灯は白で70W、画像を横800ピクセルに縮小しているのでよくわからない。
寄りつつ画像加工で明るさ上げた画像がこちら。
モニタによりわかりにくいかも知れないけれど、スペースキーの右半分、左半分の上1/3くらいが汚い。なぜかはスペース打つ際に白い部分を叩いているので触られない部分の汚れが落ちないまんまなのでしょう。
ファンクションキー周辺。
F5~6より文字変換で使うF7~10方が使用頻度高いので汚れが少ない。触れられない、掃除もされていない枠の部分も汚いですな。
キーをやや斜め横から。
やはり触れられないキートップやその側面が汚い。
そしてテンキーがひどい。
Enterとプラスキーは何かこぼしたか?と思えるほど。手垢?にしては他のキーとは異色の汚れ方。
数字キーは私が昔からキートップ手前を叩くクセがあるため、奥側が比較的汚れております。特に789がわかりやすい。
というわけでキーボード外側編では、さわっていない部分の汚れが残り、使用頻度の高いキーは打鍵により汚れが逆に落とされている模様。
キートップを取り外した内部
キー全部引き抜き後。
普通のキーボードはこういうことできないのでやらかしてぶっ壊さないように。キートップ抜けるのは私が知る限り、静電容量無接点方式かメカニカル方式のいずれか。
「もしかしてどちらかかな?」と思ったなら間違いなく違う。この手の高級品は買う人が意識してKIYOMIZUダイブするものなので。ちなみにこいつは3万円。
近寄り左辺りを撮影。
2年以上にしては思ったほど汚れていないと思ったけれど、この映像の黒い枠部分はスペーサーというクッション。右上が白っぽい、カビのような汚れが目立つくらい。
スペーサーのないテンキー周辺。
えらいことになっております。
白い粉はタバコの灰などで、時々切れた髪の毛らしきものも。茶色はさっそく錆が来ているのだろうと思われ、鉄板なのでどうしてもこうなる。
スペーサーを剥がした文字キー側。
タバコの灰とちょい錆のカーニバル。
Realforceをいつも通りクリーニング&小ネタ
外したキーとスペーサーをバケツに入れて浸かるくらい湯を入れる。
洗剤はアリエールを少量入れてかき混ぜた。
他の人のクリーニング記事を見ていると、皆さん真面目に1個ずつ拭いているようだけれども、こうした方が絶対楽。アリエール入れすぎるとすすぎが面倒になると思われ量にご注意。アリエールではなくてもOK。というか洗濯洗剤でキーを洗って良いのか不明。
上の画像は浸けて2~3時間後。ほんのり灰色というか茶色というか、濁っているのがおわかりになるだろうか。左は素、右は発光(フラッシュ)で撮影。
すすぎは写真撮影していないので文字だけでいうと、洗濯ネットにキーを全部入れてジッパーを締めて洗面所でじゃぶじゃぶした後にそのまんま1日以上室内で干す。
キーボード本体は小さめの掃除用ブラシや歯ブラシで溝を磨く。
あまりキレイになっていないのは、洗剤使わないどころか乾拭きしかしていないためで「どうせまた汚れるし」という、絶対に手洗いで洗車とかしたくない思考回路&アンチ非効率でございます。
似ているキーの見分け方
似ており困りそうなのが上のキー。
左から行くと、文字側の番号にはカナ入り、テンキーの方はカナが無く、「5」は「J」キーと同様に突起があるので見分けが付く。
真ん中のカーソルは、縦で左に寄っていたら上か下で、横で左寄りなら右左。テンキーの2468キーの矢印も左寄り。
右はAltは同じサイズながら左は手前に何かマークがあり、Ctrlはどちらも全く同じ。Shiftは見ての通り大きさが違う。
見本を見ずにハメてみた
スペースが抜けており失礼。さすがにそれはわかる。
としても、たったのこれだけしかサンプル見ずにはハメられなかった。半角/全角の右は「1」かな?と思ったものの、間違えていたら面倒なのでやめた。合っていたので面倒がらなければ1~0までがハマる。しかしその程度。
「少なすぎるだろう」と思ったなら実際にやってみるとわかる、普段キーボードほとんど見て打っていないので見てもわからない。エアタイピングすると左下がCtrl、1つ飛ばしてAltとか何となくわかるが自信がない。
というわけで、キー抜く前に写真撮っておくか、メーカーのサンプル画像を見ながら作業することに。
クリーニングのビフォーアフター。上が掃除前。
よくわかりませんな。
拡大+明るめに。
驚きの白さ。
キー斜め横から。
「る」のドットがゴミに見えた。
テンキー周辺。
書くことがない。
キーと一緒にバケツへぶち込んでいたスペーサーも復活。
今回は2mmのスペーサーを抜いたので3mmを入れようと思ったものの、ストローク2mmで2年少々過ごした後に4mmへ戻るとどうなるかの方が体験してみたかったので3mmスペーサーはまた今度。
ストロークが、2->1->4mm になるより 2->4->1->4mm の方が面白そう。本音いうと1mm(3mmスペーサー)私に合わない気がするのでやりたくないとも。
- 2mm・・・4-2=2mm で過ごした
- 3mm・・・4-3=1mm は最近のノートで深めなやつ
- なし・・・4mm 一般的なRealforceキーボードのストロークの深さ
スペーサーは柔らかいクッションなので実際には2や1mmより少し深い気がする。
分解できないキーボードもたまには掃除を
頻繁に触れているキーは実は逆に汚れていない、使わないキーや触れない枠部分の方が汚くなることが判明。
ならば掃除しなくて良いかといえば別にしなくて良いけれど、キートップ外さないとしても表面をウェットティッシュで拭くとか、(キー外れない前提で)掃除機で吸う程度はするべきかと。
冒頭で「(私に)限界が来たので検証を中止」と書いた原因は、タイピングしている時のベトベトというかヌルヌル感があからさまになって来て気持ち悪くなった。
安いキーボードは黒が多く、汚れが目立たないだけで汚れているはず。ちなみに私が黒ではなく意図してアイボリーを選ぶ理由は汚れが目立つため。
風呂に入ろうが手を洗おうが、どうしても無意識に手で顔を触るだろうし、キーボード以外の物体を持つならそこから汚れが~になるパターンもあるだろうし。
私がやるような大掛かりなクリーニングではなく、表面を拭いてエアダスターでキーの隙間から内部を掃除するくらいなら10分程度。
これ思い出した。
頻繁に拭かれる便座よりキーボードが汚くて当たり前、といえば気持ち悪くなっただろうか。
「2年以上キーボード掃除しなかったお前に言われなくないわ」と思ったなら私も思った。キーボード触る前ではなく触った後に手を洗うようになったらおしまい。
会社デスクに水で洗えるキーボード、いわゆるウォッシャブルキーボードが1台あります。3ヶ月に1回くらいの頻度で水洗いしている現在、汚れはもちろんですがキーの反応なども快調で、特に不具合は発生していません。
Realforceを100点とすると65点くらいの打鍵感。
Amazon|Kensington Pro Fit ウォッシャブルキーボード ホワイトK64406JP
https://www.amazon.co.jp/dp/B08JG516SS
>なので私は全身クリーニングされた状態でございます
作業前に体内もアルコール消毒しなければ。
>ケーブルはタバコのヤニですぐやられる上、拭いてもきれいにならない
アプラ汚れにはアルカリ性。ということで、ヤニにはセスキ炭酸ソーダを使うと良いですよ。100円ショップには200g前後の少量タイプやスプレータイプもありますから、あまり使う頻度が高くないならネットで買うよりお得です。
>というか洗濯洗剤でキーを洗って良いのか不明。
成分表を見る限り、プラスチックに悪影響を与えそうなものは、キーの洗浄に関わる中で大きな役目を果たす「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」だと思われます。これが油を分解しているはず。
P&G|アリエール(衣料用洗剤) 成分情報
https://jp.pg.com/ingredients/ariel/
で、キーボードの材料である「ABS樹脂」ですが、これは水酸化ナトリウムに対する薬品耐性はけっこう高いです。以下はフッ素樹脂・石英製品を扱う会社のデータを参考。
株式会社フロンケミカル
https://www.flon.co.jp/
フロンケミカル|耐薬品データ
https://www.flon.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/technical-data07.pdf
「濃度30%の水酸化ナトリウム(室温)」で「全くあるいはほとんど影響がない」
というわけで私の結論は「月単位で放置するなど極端なことをしなければ問題はない」です。その他の界面活性剤など成分が与える影響についてはは調べるのが面倒なので、科学に詳しい方か探究心が激しい方へ任せます。