パソコンの動作が遅いとか重いと感じた時。
詳しく無い人ならば原因不明として我慢して使い続けるのだろうと思うけれど、実は重大な問題が起きていたり、パソコンが故障する前触れのような不具合かも知れないので調べましょう。
PC初心者でも解るかも知れないよう解説。
※当記事は6月頃に書いており、内容が古い場合は脳内変換を。
パソコンの動作が遅い重い時に疑う5項目(2015)
1.スパイウェアや偽ソフトの実行
ブラウザを開くと、様々なサイトでこのような広告が点滅しまくっていないか。またはこのような広告をクリックして何かダウンロードした記憶は無いか。
source:adnxs.comの点滅するインチキ広告を削除する方法 - BTOパソコン.jp
レジストリが最適化されるとか、Windowsが高速化出来ると説明が出て、この手のソフトウェアをインストールしなかったか。
source:無料の偽セキュリティソフト「PC Cleaner」が壊滅 - BTOパソコン.jp
入れたならば後の流れはどれも似たような感じで、
- 無料でPCを高速化、レジストリを最適化するソフト
- スキャンしてみると多くの修正箇所を検出する
- 全て修正するなら3千円前後で製品版が有る
彼らの目的はユーザのPCを最適化とか高速化する方では無く、3番の利益が目的なので、このようなソフトを入れると故意にパソコンの動作速度を低下させられる事がございます。
1つならまだしも色々な種類に手を出すと、まともにWindowsとして作業出来ないほど動作が重くなり、やたら警告が鬱陶しいと感じるようになるはず。
対処法は、ソフトウェアの名前を見てアンインストール。稀に消せない悪質なものも有るけれど、そういう厄介なやつは「ソフト名 消し方」などで検索すると誰かが説明しているものなので探しましょう。
2.ハードディスクドライブの故障
ハードディスク(以下、HDD)の壊れ方は、突然、
- 認識しなくなる
- 電源が入らず動かない
- 異音がしてWindowsが起動しない
これら以外に前兆が判る事も稀にございます。私が以前使っていた2TBのHDDが故障しかけていた時の診断結果。
source:HDDの故障の前兆で異音や遅さやエラーが出る事がある - BTOパソコン.jp
この状態で体感でおかしいと判るかと言えば必ずとは言えず、正常動作に思える場合の方が多め。幸か不幸か、私+この2TB故障の際は妙な引っかかりを感じたので検査し、完全に故障する前にHDDを交換。
画像のソフトウェアはこちら。
ダウンロードセンター - Crystal Dew World
http://crystalmark.info/download/
対処法は、CrystalDiskInfoで(温度以外が原因で)注意が出るほどならメーカーで修理交換してくれるはず。※高温は故障では無い為
但し、メーカー修理はデータ全消去が基本なのでデータ退避は忘れずに。
3.アプリケーションを入れ過ぎた
コントロールパネルからプログラムのアンインストールを見てみましょう。
使っていないアプリケーションを削除すると、常駐というバックグラウンド(見えずに背後)で待機しているソフトが消えて動作が軽くなるかも、という可能性。
パソコンに詳しい人なら何が原因か入れた時に判るだろうけれど、HDDの空き容量を増やす意味でも要らないソフトは削除を推奨。
おすすめは上の画像のようにインストールした日付を降順にして上から見て行く方法。下になるほど昔インストールしたソフトなので使わなくなったものが分かり易いかも知れない。
注意点は、何をするプログラムか解らないものは消さない事。Windowsや周辺機器の動作に影響する項目も有るので、下手に消しまくるとプリンタが動かないとか、USBが遅くなったなどあり得る為、判るものだけにしておきましょう。
4.長期間Vistaを使用し続けている
キーボードのCtrlとAltキーを押しながらDeleteキーを押し、タスクマネージャーを開いてパフォーマンスのタブへ切り替え。
上段の緑色の線がほぼ全部上の方で波打っていたり、その左のCPU使用率が100%に近くなっているなら、ここまでに書いた1か3、またはこの後に出る5、そしてWindowsがVistaでは無いか。
WindowsはXP->Vista->7の順で出たけれど、Vistaは時代を先取りし過ぎ、XPや7よりCPU使用率が高くなる仕様。何もしていなくともCPU使用率20~30%とか見た事がございます。
対処法はパソコンを買い換える、または1、3、次の5を解消。
5.買い替えたPCのCPU性能が低い
新しいパソコンへ買い換えると一律性能が高くなり動作が軽くなるものでもございません。最近はデスクトップPCでも、安い、小型(薄い)、省電力、という、高性能重視な昔とは方向が変わっている為。
CPUの性能とか良く解らないなら、こちらのフリーソフトで確認を。下の画像は無理やり2枚重ねており、通常は1ウィンドウ。
WIN SCORE SHARE
http://soundengine.jp/software/winscoreshare/
source:スティックPC、m-StickとPicorettaのベンチマークと比較 - BTOパソコン.jp
上の2つのCPU性能(プロセッサ)はスコア4.9、対して平均は7.4なので結構低め。というか、このパソコンは超低性能なので5を切るようなら実用的と言うには難しいレベルだと思う。
私が今この記事を書いているメインPCも計測した結果が下。左上の画面タイプをプロファイル画面にすると平均値も表示。
どのような仕様か、おおよそで書くと。
- プロセッサ:Core i5の中で高性能と言えるCPUの同等品
- メモリ:普通のメモリ
- グラフィック:CPUに内蔵(ビデオカード増設無し)
- ゲーム用:同上
- プライマリディスク:ほんのり高速なSSD(HDDでは無い)
BTOパソコンなら、SSDがHDDになり標準構成で8~9万円というところ。CPU以外にプライマリディスクの数値がやたらと低いなら、HDDが故障しかけている可能性も考えられるので、CrystalDiskInfoしてみましょう。
対処法は、パソコンを買う時には用途>性能>予算の優先順で選ぶ事。ちなみにマニアックな人は、性能>用途>>>>>予算。失敗し易い考え方は、メーカーやブランド>予算>性能>用途。
家電店の店員から「NECでこの価格は買い得。CPUは4スレッド2GHzも有るしメモリは4GBと大容量。国内有名メーカーなら安心。」のように勧められたなら聞き流しましょう。
私が店員ならまず「主な用途は?」から入るはず。「動画編集する?」「3Dゲームは?」とか。
真っ先にメモリを疑う時代は数年前に終了(まとめ)
5~6年くらい前まではノートやWindows Vistaならメモリ不足を疑い、10年以上前ならデスクトップPCでも大手メーカー製品ならばやはりメモリ容量から疑っていたところ。
様々なサイトの古い記事ではとにかくメモリを盛れと書かれているだろうけれども、今や普通に2GB程度は載っており、64bit版Windowsならば4GBも当たり前。現在は8GB、以前は24GB載せていた私に言わせると、普通は4GBで8GB超えは無駄と言えるほど最近のPCのメモリは大容量。
それよりも現在は省電力重視な方向へ向かっている為、CPUの性能が抑えられる傾向に有り、いくらマルチコアになったとは言え、CeleronやAtomの1GHz台では出来る事が限られてしまう。
重いPCの中で最近見た、多い原因がスパイウェアなどのインストール。
インターネット上の広告は鬱陶しい物も有るけれど、別の意味でユーザを不安にさせたり脅したり、パソコンを速くするなどは十中八九ウソ。入れるだけならまだしも、安いからと安易にクレジット決済などしないよう御注意有れ。
また、最近良く見るずるい入り方はフリーソフトのダウンロードと称してオリジナルのツールをぶち込んでくれるソフトウェア紹介サイトのインストーラ。ダウンロードしたファイルの拡張子がexeやmsiなら警戒しましょう。
ストレートに言うと、Softnicを指しております。
これらの形態はウィルスなどでは無いのでセキュリティソフトが反応せず、ツールバーのように単なるお節介ソフトならばスパイウェア除去ソフトでも検出しない可能性。
- ウィルス系・・・手動で消せない事が多いのでセキュリティソフトで対応
- アドウェア・・・スパイウェア削除ソフト、または手動アンインストール
- 偽ソフト・・・手動でアンインストール
パソコンには詳しくない、遅くなった、と思ったならまず偽ソフト(スケアウェア)を疑いましょう。私の周辺では、最大4つのスケアウェアが入っているパソコンを見た事がございます。
ソフトウェア紹介サイトでいいのはやっぱりベクターか、窓の杜なんでしょうか?
「WIN SCORE SHARE」がWin10で動きませんでしたが、そちらはどうでしょうか。
WinSATコマンドは動きますけど。
>スパイウェアや偽ソフトの実行
こちら、いつぞやの記事のコメント欄で「アンケートサイトへ誘導される」というアドウェア的なコメントの検証をした際、どこかしらから紛れ込んだらしく、GoogleChromeが「リンクをクリックすると、10回に1回は海外のサイトもしくはアンケートページへ飛ばされる」仕様へアップグレードしたため、Chromeをクリーンアップする事態へ発展しました。
単にCookieを削除すれば良かったやもしれませんが、中途半端は嫌なため、ブックマークだけバックアップし、アドオン含めログインパスや履歴まで全削除。後にChromeのアンインストール、そして再インストール。お陰で直った様子。
結論:変なサイトへは行かない方が良い。
>アプリケーションを入れ過ぎた
>インストールした日付を降順にして上から見て行く方法
日付以外ですと、ソフト名に「体験版」とか「試用版」とかが付いているソフトは、消しても問題ない可能性が高いですね。
>WIN SCORE SHARE
私の2コア4スレッドの低性能CPU、ミドルロークラスGPUの環境だと、基本スコア:6.9、という何故かヒツジ先輩のXeon環境より高い結果。グラフィックス項目以外の主要構成で劣っている状態でコレですから、偏った構成になりやすい自作PCは、あまり性能の指標としては参考にならないかもしれません。
WIN SCORE SHARE 配布元 soundengine.jpの計測結果共有ページ
http://soundengine.jp/software/winscoreshare/profile.php?id=7751
(計測後の「共有」ボタンで個々人の計測結果ページを作成可能)
>安いからと安易にクレジット決済などしないよう御注意有れ
特に「自動更新する」という契約になっている場合は要注意ですね。1度の支払いで勝手に自動更新がONになっている事もあり、これを停止させるのは難儀です。海外のサイトだと日本語は不可。私はオンラインのプリペイドカードで様子を見ます。
例1:バニラ Visa オンライン
http://vanilla-online.jp/
例2:Vプリカ
http://vpc.lifecard.co.jp/
ヒツジ先輩が挙げた以外でPC動作の遅さを解消する手段ですと
1.打ちやすいキーボードや操作しやすいマウスに変える
2.無線ではなく優先でインターネットに繋ぐ
3.セキュリティソフトによる自動スキャン設定を見直す(1日1回→週1回、18時実行→23時実行PC自動OFF、など)
4.セキュリティソフトのファイアウォール設定を見直す(全部監視→ホワイトリスト形式、など)
辺りも有効な場面が無いことは無いですね。やはりいつぞやネタで出した「年間1万円でHDD→SSDや内蔵GPU→ビデオカード取り付けなど代行サービス、題して快適性延長保証」が必要やも。
>Vistaは時代を先取りし過ぎ、XPや7よりCPU使用率が高くなる仕様
Vistaは言われているほど悪く無いと思いますw ただ時期が早すぎただけでw
>パソコンを買う時には用途>性能>予算の優先順で選ぶ事
予算を重視しすぎてジャンクパソコンを買うのはダメですねw
>予算を重視しすぎてジャンクパソコンを買うのはダメ
覚悟が無いとジャンクは買っちゃダメですなw
というわけで、ジャンク使いの私は予備機としてメイン機と同じノートPCの中古を最近買ひました
ジャンク道は同機種・複数持ちが常と見つけたり(錯乱)
>ジャンク道は同機種・複数持ち
ニコラー、ミコタンの私としては激しく同意。実に、ジャンクいじりは楽しいですが、最近玉(金とも言う)が無くて寂しい限り。