アイ・オー・データのバックアップツールの紹介。
バックアップと言えばデータの退避。手動でやると面倒な上に削除したファイルが退避先に残ってしまう。というわけで自動かつ同期という方法でデータの保管を2箇所にしようというもの。
PC超初心者向けとし画像満載で参ります。
手動によるコピーと自動での同期の違い
何が違うか簡単に説明しておきましょう。
- フォルダーA -> フォルダーB
- フォルダーA <-> フォルダーB
上が単なるコピー、下が同期。
違いはコピーするとAからBへ複写されるけれど、A内のファイルを削除してコピーしても当然ながらBには削除されたファイルが残ってしまう。毎回探して削除は面倒、放置すると肥大化してしまう。
そこで同期という方法が有効となり、コピーに加え、Aからファイルを削除して同期するとBも削除され毎回AとB内が全く同じ内容になるというもの。家庭用のバックアップはこちらの方がスマートでしょう。
また、手動で毎日コピーするのは手間だけれどもパソコンが起動した際に自動で同期してくれると助かる、という事をやってくれるソフトがSync with(シンク・ウィズ)。
「Windowsの同期機能では駄目なの?」と思うならば駄目ではございません。個人的にWindowsのオマケ機能を信用していないだけ。
ソフトウェア問わず、同期は設定を間違えると簡単にファイル消えたりするので慎重&自己責任にて。
無料バックアップソフトSync withを超初心者向けに解説
公式はこちら。
Sync with(シンクウィズ) | IODATA アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.jp/lib/product/s/1870.htm
Windowsならば対象製品の制限は特にありませんになっているので無いのでしょう。別のページで何か書かれていた気がするけれど気のせいという事に。
ダウンロード~インストール
利用中のOS、Windowsのバージョンのボタンを押してリンク先からダウンロード。ダブルクリックするとプログラムの入っているフォルダが開くと思うので中に入っているSetup(.exe)をダブルクリックで実行。
日本語なので迷う箇所は無いはず。最後に再起動が有るので他に実行している何かが有るなら終了しておきましょう。
これしなければスケジュールが機能しない。
起動と準備
デスクトップ画面にショートカットは作られないのでスタートメニューからすべてのプログラムを開き I-O DATA のフォルダを探す。
Sync withを実行する前に1つ下のスケジューラ設定を押しましょう。そしてPC起動時に経過した~にチェックを入れてOKしておく。
「なぜ?」と思えども今は気にせず。
Sync withを初起動すると下のような窓が出るのでOKボタン。
ウィザード(簡単メニュー)が自動で開くのでジョブを作成するをクリック。
ジョブは仕事、この場合は作業内容と置き換え解釈しましょう。
ステップ1のジョブ名は適当に自分が分かり易いようにどうぞ。自分が死んだ時の為に何用なのか他人が見ても分かり易い方が親切かも知れませんな。
下の画像、左の窓が開くのでフォルダAの右に有る参照ボタンを押すと右の窓が開く。フォルダAが同期元となるフォルダ。
右の窓の1226はユーザ名。私はこのパソコンのユーザ名を1226にしているのでそう表示されており、あなたのPCは違うはず。右の窓が開いた直後にフォーカスが最初からユーザ名に合っていたのでユーザ名はおそらくそれ。
確認するならスタートメニューを開き右上を見ましょう。このプログラムを起動した時に右上に表示されていたアイコンの下。
ユーザ名のフォルダの中にはXP時代でいうマイドキュメントやデスクトップ画面などを含むあらゆる個人用データや設定が入っております。もしユーザ名が複数有り家族で使い分けているならその上のフォルダを同期しましょう。
私のパソコンの場合。
- C:¥Users¥1226 ・・・今使っているユーザアカウント
- C:¥Users ・・・パソコン内全ユーザ
同期元が決まったなら次は同期先、バックアップ先となるフォルダBの設定。
上の画像ではDドライブにしたけれどDは普通DVDドライブになっていると思うので増設したハードディスクや外付の何かのドライブを指定しましょう。ここ重要なので慎重に。
ドライブの中に自分が分かり易いようフォルダを作る。
新しいフォルダーの作成を押し、上の例ではデータバックアップという名前のフォルダを新たに作成。
OKボタンを押すと下のような表示になるはず。
合っているなら次へを押す。
するとデータ転送方向の設定へ。
バックアップならばオレンジ色の双方向更新のまんまでOK。
次へボタンを押すと最終確認。
作成ボタンでジョブ作り完了。
もう一度確認が出るので完了ボタンを押す、その前に今すぐ同期バックアップしないならこの同期を実行するのチェックを外す。ここで同期実行しても良いけれど初回の同期は時間を要するはず。
ジョブ作成はこれで完了。自動化したいのでもう少し設定を続けましょう。
スケジューラ機能を設定し自動で同期
左上のファイルを押すとメニューが下に出るのでスケージュール設定へ。
下、左の窓が出るので1の追加ボタン。
右の窓が出るので2の2箇所をいじりましょう。
間隔は毎日、時刻は0時0分。自分が寝ている時間なら午前1時でも3時でもいつでもご自由に。時間を決めた後は下の赤枠にチェックを入れてOKボタン。すると左の窓の3へスケジュールが追加されるので閉じるボタンで終わり。
小窓が閉じると下のような表示になるはず。
ここで右下の実行を押したり左上のチェックした同期を実行しても同期バックアップが実行される仕組。スケジュールで自動にしていても手動でいつでもバックアップ可能。
エラーが出る場合の対処法
同期を実行すると下のようなエラーが出るかも知れない。
その場合はファイルからエラーファイルをスキップするにチェックを入れる。
これを有効にすると実行時はエラーを飛ばして完了。
ここで同期出来ない、エラーが出るようなファイルは元からコピー出来ない特殊なファイルと思えばよろしいかと。
前半でチェック入れたこれ。
何の意味が有るかは、今回の設定例では0時0分にパソコンが起動していたなら0時0分に同期が始まるけれど、PC電源切れていたなら(次回)PC起動時に経過し(てしまった、実行されなかっ)たスケジュールを実行するという意味。
仮に1月1日の0時0分にPC電源が落ちていたとし、次のパソコン起動が1月10日だったなら実行されていないジョブが残っているので10日のPC起動直後に同期を実行するという設定。
あまりにも同期完了までが遅い場合
同期は最初のみ全データをバックアップするので遅いかも知れないけれど、次は差分をチェックして違うファイルをコピーしたり削除したりなので更新が多く無ければ時間は要さないはず。
しかし低速なドライブや大量、大容量ファイルの更新を頻繁にするなら毎日やるとストレスになるかも知れない。その場合はバックアップ先のドライブを高速な物へ変更するか、バックアップ頻度を毎週などへ変更した方が良いかも知れない。
毎回カウントダウン後に窓が出て結果が出る
このチェックを外せば良いはず。
だけれども、2016年4月現在のバージョン1.32(.14)では機能していないようでチェック外しても問答無用でカウントダウンし窓が表示される仕様。
無料なので文句を言ってはいけないところ。どうしても我慢ならないなら有料アプリケーションでやるか、ある程度知識の必要な少し難しいやつへ乗り換えましょう。
ものは考えようで、同期に毎回2~3分掛かるとするなら使いたい5分前にPC起動するとか風呂入る前に電源オンすれば良いだけ。
ここまで親切で分かり易い同期用ソフトを無料で提供しているアイ・オー・データに感謝こそすれ勝手に使わせてもらう私らに文句言う道理はございません。
バックアップ先は外付HDDよりUSBメモリが手軽(おまけ)
例としてこれとか。
source:Amazon.co.jp: SANDISK USB3.0 64GB SDCZ43-064G-G46 (ULTRA Fit)
64GBが約2千円、128GBは4千円くらい。
外付HDDは500GBさえ今や時代遅れ感が有り、1TBも普通に出ているけれどデータ退避するバックアップ用として1TBも必要な人は少ない。「いやいや全然足りない」と言いたいならアンタはPC変態、3TBでヤバくなりそうな私も変態。
上のようなUSBメモリをバックアップ用にする利点は、
- 普通にUSB3.0対応・・・高速
- 32GBでも1千円・・・安い
- 小さい・・・小さい
デスクトップPCならば背面のUSBへ挿せば長かろうと関係無いけれど、ノートPCのバックアップ用として上のような小型USBメモリは最適。無線LANの子機レベルまで小さくなっており、しかもUSB3.0なら下手なHDDより高速になる可能性も。
バックアップに速度は求めないとしても外付HDDが安くとも5千円くらいするならばUSBメモリが最もスマートかつ快適にデータ退避出来るのでは無かろうかと最近つくづく感じております。
ここまでの説明が7割も解らなかったなら少しパソコンに詳しい人に聞いてみましょう。また、バックアップしたいデータの量が少ないならばクラウドストレージと同期、無料、簡単に終わる可能性もあるので無理してローカル(自分のパソコンのみ)でバックアップする必要は無いと思う。
現状で同期に使用しているソフトは、DropboxとOneDriveです。Office 365 Soloを利用中のため、特にOneDriveは容量が1TB強ありますから、使わないと勿体無い状態。
>Sync with(シンクウィズ)
未だにWindows98からサポートとは、気合が入っていますね。Windows版は2013年の9月を最後に更新されていない様子ですが、そのままで2015年にリリースされたWindows10に対応済な点は優秀。
>ステップ1のジョブ名
同期の設定毎に名前を付けられるのは便利ですね。無効にしたい時、動作を変更したい時などに、どれを選べば良いのか分かり易くなります。
>バックアップならばオレンジ色の双方向更新のまんまでOK
同期ではなく更新を設定すると、増分バックアップになるのですか。これは便利。
このSync with、実行ログまで表示できるのは良いですね。心配性な方でも安心。
アイ・オー・データ:Sync with 使い方 ログ表示機能
http://www.iodata.jp/lib/manual/syncwith/use/contents05.htm