バックアップ用のフリーソフト、ばっくんちょの使い方。
以前、私が愛用しているバックアップ用フリーソフトReal Syncの使い方を書いたけれど、自分はこれを使っているというお便りを3通受信。中でも「ばっくんちょ」の設定が簡単な割に高機能なので紹介。
PC初心者向けで解説して参ります。
お約束として。バックアップ用ソフトは設定や動作を誤るとデータが消えるなど何かと危険なので作業は慎重に。
また、何が起ころうと私は知らないし、フリーソフトは基本的にサポート無しで作者殿にも責任は無いのでやるなら全て自己責任にて。
ばっくんちょのダウンロードとインストール
ダウンロードはこちら。
フリーソフト・ダウンロードコーナー
http://hp.vector.co.jp/authors/VA010766/software/Backncho.html
リンク先はVectorのダウンロードページに繋がっているので、
- 下へスクロールし「ダウンロードページへ」のボタンを押す
- 下へスクロールし「このソフトを今すぐダウンロード」ボタンを押す
- しばらく待つと Bch211.exe というファイルが落ちてくる
3番の211部分はバージョンと思われ変わっているかも知れない。
ダウンロードしたファイルを実行すると自動的にインストール。途中でショートカットを作るチェックが有るので作っておきましょう。それを実行すると起動し設定開始。
ここから下の説明は、ばっくんちょのヘルプファイルを読み、自称PC初心者用として必要な部分のみ書いている為、自称初心者では無いならソフトを起動しヘルプをどうぞ。
ばっくんちょ設定からバックアップまでの流れ
おそらく3分くらい有れば設定可能。
1.バックアップ元と先を設定する
ばっくんちょ起動直後の画面。まずはバックアップ元を指定する為、右の「...」をクリックし、フォルダを参照しましょう。
下は私のお勧めフォルダ。CドライブのDocuments and Settings。
このフォルダはマイドキュメントの他、デスクトップ画面上のデータも含まれておりユーザのデータは全て入っている(はずの)場所。
当日19時頃追記:Windows 7の場合はこちらをどうぞ。しつこいけれど自己責任にて。私信>「Users」で合っております
Windows 7でDocuments and Settingsのフォルダを探す方法、開く方法 | nanapi
http://nanapi.jp/46991/
上の画面は私の自分専用PCでユーザは「950」の1つになっているけれど、家族共用のPCなどで自分のデータのみバックアップしたいなら指定しましょう。私を例にすると「950」のみ。
同じようにバックアップ先も指定した画面がこちら。
上の設定ではバックアップ先を「E」ドライブ直下としておりますが、自分の環境に合わせて変更しましょう。圧縮の設定も有るけれど、とりあえずここでは「圧縮しない」で。
同じドライブにするとバックアップする意味が無い為、別の内蔵ドライブ(HDDやSSD)や、外付けドライブ(HDDやUSBメモリなど)が無いなら購入を。
注意する事は
- バックアップ元・・元のデータが入っている場所
- バックアップ先・・空きドライブなど、退避先
この後の設定により、これらを逆にするとデータが全部消えるので十分注意を。
2.差分や同期などを設定する
バックアップ元と先を決めたなら、次は同期などの設定。
上は既に設定変更済なので、チェックを同じように付けましょう。どういう意味なのか左上から説明すると
- 日時が新しい~・・変更されたファイルのみコピー(差分バックアップ)
- バックアップ開始前~・・バックアップ先に有り元に無いファイルを削除
- ログファイルによる~・・毎回確認を出さない為にログファイル~で
バックアップ開始前に同期削除を有効にしている為、しつこいけれどバックアップ元と先を逆にしたり、バックアップ先に違うデータが残っているなら消えるのでご注意有れ。
設定はこれで終わり。
3.設定ファイルを保存しておく
ウィンドウ左上の「ファイル」から「名前を付けて保存」しましょう。ここまで指定や変更した設定を保存する為。
保存先はデスクトップに置いておけば良いと思うけれど、適当な場所へ保存しショートカットを作ってももちろんOK。
このファイルを実行すると、ここまでの変更が全て読み込まれるので、後は「バックアップ開始」ボタンを押すとバックアップ開始。
データが大容量なら初回バックアップは数時間かかるかも知れない為、寝る前に実行するとか、長時間PCを触らなくて良い時間帯を推奨。差分バックアップにしているので2回目からは変更分だけなので高速なはず。
以上、設定ファイルを開きボタンを押すだけという手軽さで差分バックアップが出来る素晴らしいフリーソフトと言えましょう。
ファイルのフィルタやバージョン管理も可能
ここからはやや初心者向けとは言えず、やらなくても良い項目なので意味が良く分からないなら読み流しを。
フィルタの設定。
上の「バックアップするファイル」を有効にすると、指定したファイルのみバックアップ対象になる仕組。
例として、フォルダ内に色々なファイルが有るけれど、容量が大きくなるのでデジカメ画像データの静止画のみバックアップしたいなら「*.jpg」のような感じ。「*」はワイルドカードというやつで、ファイル名が何でもJPGファイルなら、という意味。
下の「バックアップしないファイル」は、確実に要らないファイルの事。一時(キャッシュ、テンポラリ)ファイルは不要なら*.tmpとかでしょうか。普通は使わないと思う。
もう一つ、バージョン管理について。
履歴バックアップは日付や時間毎にフォルダを作りバージョン管理するもので、例として上の設定なら、日付毎に1つのフォルダを作って行き、それが7日分残るという事。
バックアップ容量が平均10GBなら7日で70GB分のバックアップファイルが出来てしまう為、過去の状態が不要ならやめておきましょう。
やるなら最初の設定画面に有った圧縮を有効にした方が良いでしょうな。LHAはサポートが終わっているのでZIP形式を推奨。
定期的なバックアップはタスクスケジューラへ
ばっくんちょ本体には付いていないけれど、Windowsのタスクスケジューラを利用することで日時など指定してのバックアップ実行が可能。これはやや難しいかも知れない。
例として夜中にバックアップしてPC電源を切って欲しい場合の設定。
先ほどやった設定より、バックアップ完了後の動作を「シャットダウンする」へ。
タスクスケジューラはWindows標準付属機能、詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
タスク・スケジューラの基本的な使い方(Windows 7/8編) - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1305/31/news049.html
私のPCはWindows XPなので以下の説明はXP。 スタートボタンから、すべてのプログラム->アクセサリ->システムツール->タスクを実行。
スケジュールされたタスクの追加を実行するとウィザードが起動。
下の方に「ばっくんちょ」が有るはずなので選択して「次へ」ボタンを押す。
毎日バックアップするなら日単位を選択し「次へ」。
時間は23時、毎日、開始日は当日で「次へ」。
ユーザ名は変更しなくて良く、パスワードは不要なので未入力で。「次へ」
最後は「完了」で一旦終了。
新しいタスクに今作ったばっくんちょが有るので、右クリックからプロパティ。
「タスク」タブの実行するファイル名を変更。正確には文字の追加。
上の例は、Cドライブ直下にバックアップ設定ファイル「backupMain.bch」を保存しており、処理を自動化する為に特定の文字列を追加しております。
- 元)"C:¥Program Files¥Backncho\Backncho.exe"
- 後)"C:¥Program Files¥Backncho\Backncho.exe" "C:¥backupMain.bch" /Back
「OK」ボタンを押すと変更完了。深く考えず、そういうものだと思いましょう。ちなみに上の文字は「¥」や「:」を大文字にしているのでコピペするなら半角で打ち直しましょう。
これで毎日23時になるとばっくんちょが自動実行され、バックアップが完了するとパソコンをシャットダウンしてくれるはず。
タスクスケジューラのりようは、毎日その時間にWindowsが起動しており、バックアップを忘れない為用なので手動でやってもよろしいかと。シャットダウンしない用とする用の設定ファイルを作り使い分けるとか。
以上、ばっくんちょの使い方終わり。 詳しくは、ばっくんちょを起動し「ヘルプ」から「ばっくんちょのヘルプ」をご覧有れ。
バックアップは無料のデータ保険(まとめ)
データ退避用の追加ドライブ代は必要になるけれど、有って当然とするならバックアップは無料で可能。
多くの人がコピーは面倒とか時間が掛かるから嫌だと感じていると思うけれど、ばっくんちょのように差分コピー出来るソフトもございます。
突然、一瞬でぶっ壊れて良いデータしか無いならバックアップする必要は無いけれど、消滅しては困るデータは別ドライブへバックアップを。
バックアップしていないPCユーザの修理品でメーカーの修理現場が困る事は、データを消すなとかバックアップしてくれという人。
技術的には出来るけれど、WindowsやHDDなどが壊れている場合は確実に全データをバックアップ出来る保障は無く、どこのメーカーでもやっていないはず。提携企業のサービスとか有料なら有るかも知れないけれど。
逆に修理現場の人が困らないPCは、ユーザが「データは全部バックアップしているので消えても問題無し」と書いてくれる修理依頼。
作業内容は同じでも、このように快く作業を進めさせてくれる修理依頼は早く返却出来るよう手心が加わる可能性もございましょう。
パソコンは故障するもの、HDDやSSDは突然壊れる、データはいつか消えてしまう。バックアップはやって当然と思う人が増えるよう、他にも良さそうなバックアップ用ソフトが有ればまた紹介する予定。
ばっくんちょ以外のお勧めかも知れないバックアップ用フリーソフト。メールで教えて貰った3種類。
FastCopyは詳細設定が豊富でややマニアック、EaseUS Todo Backupはバージョン管理に優れているようで、FreeFileSyncは多機能で評価高め。
どれも良いソフトと思うので、興味が有るならお試し有れ。
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