パソコン工房が中古PC製造を強化。
プレスリリースを撒くようなことなのか、だいたい中古のパソコンを製造という表現の時点で意味がわからないものの、珍しく大手メディア3箇所で同時にリリース文が流れており本気出すのかも知れない。
適当に見て参りましょう。
パソコン工房の中古PCの製造を強化?
公式のリリース文はPDFなので大手3媒体より。
現在、iiyama PCと中古PCがともに販売増加しており、一部製品に関しては出荷までに日数がかかっているという。
確かに。
コロナ騒ぎが本格化する前くらい、3月頃から新品PCの納期が3週間などと無茶振りな設定となっており、現在も以前ほど納期が短いわけではなく遅延しております。
ただ、本当に「販売増加」が原因かは怪しいと思う。
新たに長野県の「ユニットコム 川中島事業所」と、島根県の「出雲工場 第2棟」の稼働を開始。
島根の出雲工場は知っていたけれど、長野の川中島にも工場があるとは知らず。なぜ飯山市ではないのかはどうでも良いか。
本文では出雲工場の第2棟を新たに作った感があるけれど、実際には使っていなかった場所も使う系の拡張と見た。
テレワークやオンライン授業などのPC需要拡大への対応や、現在、同社では一部デスクトップPCや中古PCに関して通常よりも出荷日数が延びていることを挙げ、
テレワークもオンライン授業も終わりかけていると思うのだけれども、それでもまだ需要拡大と本気で考えているのだろうか。
しかも「一部デスクトップPCや中古PC」もテレワークなどとはやや矛盾していると感じており、手っ取り早く在宅PCするならばノート需要がデカく、中古PC買うような冒険家は多くはないはず。
ところでパソコン工房=中古のイメージがあまりない、ユニットコムの中古PCといえばデジタルドラゴン、それと丸かぶりなのでは。
中古パソコン 激安通販・PC中古販売【デジタルドラゴン】
https://www.uricom-net.com/
ざっと見た感じではドスパラ中古の方がコスパ良い印象があるものの、中古PCに特化しているためかドスパラより見やすい。
そしてパソコン工房よりも遥かにわかりやすい。
パソコン工房の中古PCやパーツは穴場か
12年以上BTOメーカーのページ見ているけれど、パソコン工房の中に中古コーナーがあるとは知らなかった。いや、知らないわけないはずなので忘れていたのかも知れない。
やはり知らなかったかも。小さすぎる。
押して開いて見るも非常にわかりにくい。この手のページを見慣れているはずの私が見づらいのだから普通の人にはわからないレベル。
なぜMacは独立したリンクがある割にWindowsはPC本体とパーツと新着情報が混ぜられているのか不思議な状態。
とりあえず「中古パソコン~新着情報」を押してみる。
もう一段階開いた。マトリョーシカか。
デスクトップを開いたものの、新着順になるので安い順でソート。
中々のヤケクソな価格破壊。各商品ページを見ると販売店が全国のパソコン工房になっており、並行販売しているようなので値付けは各店おまかせか。
但しドスパラのスティックPC(画像内の2つ)は元から安いので7千円代は割高、3,582円は確かに安いもののWindows 8.1 with Bingなので玄人向け。
7千円のやつはWindows 10ながら元々がウルトラクソ仕様、OSが32bit版、メモリ2GB、eMMC32GBという私が所有しているパソコン工房スティックと同等品なので少しでもソフト盛るとWindowsアップデートできなくなる罠アリ。
2番めのDELL中古はOS無しなのでこれまたPC変態専用。Windows入りのまともなやつ最安がこちら。
主な仕様。
- 【OS】 Windwos10 Pro (64bit)
- 【CPU】 Cleron G1610
- 【メモリ】 2GB
- 【HDD】 500GB
- 【ドライブ】DVD-ROM
- 【GPU】 Intel HD Graphics(CPU内蔵)
- 【有線】 1000Base-T
「言うほどまともか?」とツッコまれそうながら経理用くらいの用途ならば何とかギリでどうにかなりそう。救いはCPUが古いCeleronとしてもデュアルコアで2.6GHzなのでCPUはクソとは言えない中々のセーフ。
問題はメモリ2GBで+4~8GB増設、HDDもヤバそうなので250GBクラスのSSDおかわり、とかやって行くと+1万円くらい吹き飛ぶと思われ、送料が一律2千円(税別)なので安物ほど送パ(送料パフォーマンス)が悪い。
何もいじらず使い物になりそうな機種を探し、上位50件は98%の確率でスティックかスリムか一体型。その中よりマイクロを一つ。
主な仕様。
- 【CPU】Core i5 3450 (3.1GHz /4C4T)
- 【メモリ】4GB DDR3
- 【ストレージ】500GB (HDD)
- 【光学ドライブ】DVD-R/RW
- 【グラフィック】:オンボード
- 【映像出力】:D-sub x1、DVI-D x1
- 【有線LAN】:あり 【無線LAN】:なし
- 【ケース】:ミニタワーケース
- 【OS】Windows10 Pro (Digital COA MAR)
有線LAN「あり」の表記の無意味感。
これに250GBのSSDをぶち込みHDDからWindows丸ごとクローンすればバックアップ用HDD付PCが送料入れても2万少々で完成。ぶっちゃけ私のメインPCとしても使い物になるくらい。
なぜスリムなどを避けたかは電源問題に尽きる。
マイクロなら普通のATX電源、対してスティックと一体型は電源交換無理すぎ、スリムは割高。そしてこのマイクロならGTX 1650突っ込むことでギリでゲーミングPCにもなる。
おそらく同じ仕様でも1台1ページで販売しているのでアホほど見づらい、逆に各店が勝手に値付けしているなら掘り出し物に出会える可能性が高く、この見づらさハードルを超えられる人ならパソコン工房中古もアリかと。
ついでにノートも。
なぜこのバランスでメモリ8GBなのか問い詰めたい。
CPUはCeleronデュアルコア1.9GHzでSSD 128GBなのでローカルサーバやオンラインストレージを上手く使える人ならギリ問題ないサブPCとして。これで2万円切れるなら子ども用としてもアリでは。
無線LANがこれまた「内蔵」という無意味感をかもし出しているので無駄に調べて来た結果、n対応なのでギリで問題セーフ。
Dell Wireless 1504(802.11g/n 1x1)、Dell Wireless 1540(802.11n 2x2)
source:https://www.dell.com/downloads/jp/products/latit/dell-latitude-e5430-specsheet-jp.pdf
店舗がデジタルドラゴンになっているので併売もしているのでしょうな。
もう一つおまけでパーツも検索。キーワードは「Titan」で。
なぜか「中古パーツ・周辺機器」では結果ゼロ、「中古パソコン・スマホ」にすると出てくる謎仕様。
ノーブランドになっているのはPalitのカテゴリが作られていないだけと思われるドスパラPCや単品で販売されるリファレンスが5枚ほど検出。
予算の範囲内なのでこれで良いかとカートへ入れようとしたところ、補助電源が8+6pinと気付いてストップ。今の電源は6pin x2しかなく、6->8pinなる謎の変換も存在するが75Wがなぜ150Wになるのか意味不明すぎて怖い。※TitanのTDPは250W
それ以前に電源が450Wなので動かない可能性もありますな。おとなしく電源も買え、となると予算オーバーなので一旦挫折。
ここまでの話を鵜呑みして「このTitanとかいうグラボはそんなに良いのか」と思うことなかれ。普通に考えて中古で2万円を切るGTX 1070や新品で2.3万くらいグラボの方が何かと良いはず。
私が求めているのはGPU性能でもVRAM容量でもなく
ユニットコム中古もアリながら販促としては謎
パソコン工房の言い分としては、新品が売れまくり納期が遅延しているので中古にも力を入れるとのこと。その方法として長野と島根の工場を拡張するとか。
この文章には矛盾がございましょう。
- なぜ中古PCを店舗から工場へ?
- 新品の代わりに中古PC?
- 中古PCが販促材料?
NECや富士通、HP、DELL製品が多いので企業のリース落ちとして一旦工場で再整備して各店舗へ出荷し併売しているのだろうか。それならば新品と同様に工場から直送した方がコストかからないのでは。
新品が追いつかないので中古を売るという思考は、トヨタ自動車が新車間に合わないので中古売るような違和感。パソコン工房間に合わないのでデジタルドラゴン推しするような変さがございましょう。
その中古PCを推せば推すほど保証の短さや短命な可能性などのリスクが増え、新品PC販売のパソコン工房としての信用問題にもなるのではなかろうか。
何が言いたいかは、素直に中国や台湾からの部品供給が追いつかないので全体的に納期が遅れているとMCJが吐けば良いところ、妙に色気を出して中古PC推しに出るのは下手な印象がございます。
新品は新品でパソコン工房、中古は中古でデジタルドラゴン、という区別を付けなければブランドに傷が付きそう。
ドスパラの場合は「ドスパラ」と「ドスパラ中古」の2種類で分かれているので良いとして、パソコン工房内で中古はどうかと。
店舗でやるなら「こいつに中古は無理」と店員が判別するところ、素人が安いと自己判断しただけで手を出すのはマズい気がしてならない。
パソコン工房=マニア向けのつもりかも知れないけれど、一般的にはマウスもドスパラもそう変わらないと見られているはず。
以上、余計な世話ですな。
マウス製中古PCのスペック表で気になったのが
>【映像出力】:D-sub x1、DVI-D x1
現行のモニターはどうなんでしょうか。
D-subは有ってもDIVの無いのが多いように思います。
せめて1系統ぐらいはHDMIが欲しいところですね。
グラボを突っ込むのが前提なら、良いですけど。
案外この点を気にすることはないので。
>DIVの無いのが・・・
DVIの間違いでした。
今更D-subと言うのもどうかなと思うんで。
>テレワークやオンライン授業などのPC需要拡大
秋頃に第2波が来るとかメディアが騒いでいるせいでは。
>デジタルドラゴン
「価格別」や「Office搭載」など、大雑把なカテゴリで区分けされていて分かりやすく見やすく探しやすいですね。私的に面白いカテゴリは「HDMI出力端子搭載」です。そこに注目するとはさすがPC屋。
ところでイオシスってモバイル対応してから、ものすごくサイトが見づらくなっていませんかね。宣伝文句が「中古スマホ・タブレット販売のイオシス」ですから仕方ないとは言え、サイトトップの帯広告にもPCを何種類か載せているとは思えないほどPCは眼中に無い仕様。
中古スマホ・タブレット販売の【イオシス】|けっこう安い。
https://www.iosys.co.jp/
>中古PCに特化しているためかドスパラより見やすい。
私はどっちも似たようなモノに見えます。ドスパラの方が価格の末尾を「900円」か「901円」に揃えており、手抜きを感じる程度。
>パソコン工房の中古PC
何度か訪れたことがありましたが、早々に探すのを取り止めていました。理由を忘れたため改めて販売ページを開いてみたところ、理由が判明。
1.「デスクトップPC一覧」にCPUやノートPCなど別物が入ってくる
2.商品一覧ページにページ番号がなく、ラインナップがどれくらいあるのか不明
3.商品によって仕様の書き方がやや違う
4.破損ありの商品でも詳細画像を載せない
5.商品の劣化具合にパソコン工房としての判断基準がない
特に4の不具合品。難ありなのに難の詳細を載せないのは中古販売として売る気あるのかなと。
5の劣化具合については、古くて汚いから値段が安いのか、新しくてもスペックが低いから値段が安いのか、一見して値付けの意図が分かりづらく、比較するにつれて「パソコン工房内での値付け基準」が分からなくなって行くため買う気が失せました。
逆に使いやすい点は「クリップ機能」ですかね。カートに入れずとも気になる商品をいくつか簡単にキープしておけるのは便利です。