USB2.0の10倍以上と言われるUSB3.0の転送速度。
実際には5Gbpsも出ず、HDDを接続した時の最高速度はシーケンシャルリード(連続読込)でさえ100MB/sとSATA2程度。そんなものかと正直馬鹿にしていたけれど、対応機器により高速になるようで情報を拡散。
ITmediaの検証が良記事なので紹介。
先にUSB2.0と3.0の転送速度をMB/sに直し規定値(最大)で比較すると
- USB2.0:480Mbps・・48MB/s(60MB/s)
- USB3.0:5Gbps・・500MB/s(625MB/s)
USBは10bitで転送するらしいので48MB/sと500MB/s。8bitで割った場合はカッコ内。なぜ2つ書いたかは、USB2.0で48MB/sを超えるベンチマーク結果を見た事が有る為。
このように理論値最大では10倍以上の差が有るものの、実際には接続する機器により低速になり、USB2.0対応機器を3.0コネクタに接続しても2.0の速度へ。また、3.0対応でも接続する機器や中継するアダプタなどの影響も有り低速化。
しかし今回のUSB3.0接続USBメモリスティックはかなりの速度が出ております。
SunDiskと東芝のUSB3.0メモリでベンチマーク
USB3.0でもHDDが100MB/s行くかどうか、が私の脳内に定着していた為、この結果の速度には驚いた。
これは良いSSDですね、と脳裏に浮かんだけれどメモリスティック。
解説の通り一昔前のSSD並に高速。最近のSSDでも容量が低い安物はこの程度の速度も出ない製品が有るのでかなり優秀。
HDDやUSB2.0接続のカードリーダー用メディアと比較し遥かに優れている数値がランダムの読み書きで文字通り桁違いの速さ。さすがにSSDの速度までは行かないけれど、私がビビったのはランダム4Kの値。
ITmediaの実験の都合から容量はいずれも64GBとなっており、これも小容量SSDと同じくらい、USBメモリ棒にしては大容量となっております。
問題は価格で、おそらく3万円前後するのだろうと思いきや、左はSanDisk製品にも関わらず市販は最安約6千円とかなり安め。右の東芝は新製品らしく約1万円なので、価格以前に性能でも勝るSanDiskでしょう。
テスト用PCのVAIOはインテル6シリーズチップセット
やはりインテル様のUSB3.0ネイティブサポート(チップセットで対応)は神、と思ったけれど検証用のVAIOは2012年2月発売のSandy Bridge搭載ノートで、当時はまだインテル7シリーズは出ておらず。
コントローラが優秀なのかと思ったけれど、coneco.netやAmazonに上げられているCDMベンチでも似たような高い数値が出ており、全部VAIOだとかコントローラがRenesas Electronicsなわけは無し。
純粋にメモリ棒側の性能が高い為と言えましょう。
東芝側(V3O-064GT)は書込が全体的に遅め
ITmediaが指摘している通り、東芝メモリ棒のランダム512Kは内蔵HDD以下の遅さ。良く見なくとも東芝メモリ棒は全体的に書込が遅く、連続書込(シーケンシャル ライト)も遅めでHDD並。
SSD並の速度という事でHDDなどと比較すると確かに遅いと言えるものの、USBや外付けという接続方式で比較すると素晴らしいの速さ。
ちなみに下の画像はCALSS4のSDカード。
もう一つ、USB2.0接続のメモリスティック。
という事で、USB2.0と比較するとかなり速いと言えましょう。
パソコンのOSをUSBメモリにコピーして起動させる?
1ページ目の後半からはBOOT革命/USBという市販ソフトウェアを利用し、USBメモリそれぞれへ
VAIO S(SA)のシステムドライブを各USBメモリにコピーした。
と有るけれど、コピーはマイクロソフトのラインセンス違反では。(1つのOSを2つ以上のストレージにインストールしている事になる)
PCニュースサイトの実験なので良いのでしょうか。しかし、2ページ目でまとめで明らかになるけれど、これはまずいと思う。
日常的に使うPC環境をUSBメモリに入れて持ち歩き、1台のPCで仕事用と個人用の環境を使い分ける
私が考えていた利用方法は逆で、2台の同じ構成のPCが有れば、1つのUSBメモリ棒を持ち歩くだけでデスクトップPCや一体型PCまで持ち運び出来てしまう事。2PC1OS(ストレージ)なので、これなら問題無いでしょう。
ITmedia以外のSanDisk棒のベンチマーク結果
Amazonとconeco.netのCDMの結果とリンク先も参考にどうぞ。
source:Amazon.co.jp: SanDisk Extreme USB3.0 SDCZ80 64GB
PC本体(USBコントローラ)側の仕様が分からないけれど、シーケンシャルは読み書きいずれも200MB/s超え。
ランダム512KだけはやはりHDD並かそれ以下になっているけれど、ランダムは4Kの方が処理頻度が高いとし、シーケンシャルでここまで出るなら上等かと。
もう一つ、coneco.netのレビューより。
source:ついに購入!そしてやはりすごくいい! [coneco.net 商品レビュー]
こちらはAmazonの画像より多少落ちているもののやはり速い。リンク先のレビューではUSB2.0接続の結果画像も有るので、興味が有るなら見てみましょう。やはり2.0は激遅。
USB3.0対応PCならバックアップにも良いと思う(まとめ)
データが64GBを超えてしまうような使い方なら無理が有るけれど、ここまで高速なら下手にHDDを外付けするよりこの棒だけで足りてしまうPCユーザは結構居られましょう。
USBメモリやSDカードなどは故障した際に一瞬でアウトになるけれど、今回のメモリ棒はSanDiskなので比較的安心。OS丸ごと入れて持ち歩きでは無く、バックアップ(データのコピー)用なら最適と思う次第。
これを書いている現在、SanDiskのSDCZ80-064G-X46は私が頻繁に利用するAmazonやヨドバシ.comでは高かったり無かったり。coneco.netの登録ショップが見たところ最安で5880円送料込。
バックアップ以外にデータを単品で移動するなら32GBと16GBも有り、ページを切り替えても性能(190MB/s)の表示が変わらないので速度は同じと見てよろしいかと。
source:Extreme USB Flash Drive by SanDisk
ちなみに現在の最安は32GBが約3300円、16GBは2200円。
GBあたりの単価は64GBが最もコストパフォーマンスが良くなるけれど、32GBや16GB以上使わないなら無駄に高いだけ。
私は酔って手が滑り64GBをポチってしまったので、明日にでもベンチマーク結果を公開致しましょう。
ベンチマーク以外の使い道はもちろん無い(キリッ
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