SanDiskのフラッシュメモリ、SDCZ80-064G-X46を手が滑り購入。
私のメインPCのマザーボードにはUSB3.0が一応搭載されておりますが使った事が無し。理由はストレージなら内蔵する形のSATA接続の方が速い為。しかし今回のUSBメモリはSSD並の速度らしく期待。
本当にUSB3.0は速いのか、ようやく肉眼で確認出来たのでレビュー。
スピードテストの環境(計測に使うPCのスペック)
私が今これを書いているパソコンで測っており、速度に関係しそうなパーツの構成を参考までに。
- OS:Windows XP Professional SP3(32bit)
- CPU:Core i7-950(3.06-3.33GHz、4コア/HT対応、8MB)※定格
- マザー:Intel X58チップセット(ASRock X58 Extreme3)
- メモリ:6GB(2GBx3、PC3-10600)※OS上の認識は約3.2GB
- HDD:250GB(SATA2、7200rpm、ST3250410AS)※パテ切120GB
HDDは関係無いけれど、SATAの速度も比較用に撮ったので一応。
今回はUSB3.0接続という事でポイントになりそうな物がマザーボード。X58はUSB3.0をインテルがネイティブ(チップセットで)サポートする以前の物なので、コントローラがNECとなっております。
※ASRockというメーカーがマザーボードを設計する際、NECのUSB3.0コントローラを採用したという意味
使用したベンチマークソフトは日本で良く使われると思われる2種類。
CrystalDiskMark(以下、CDM)はインストール途中におまけが入る仕様なので良く確認しましょう。ATTOの方はユーザ登録が必要。
計測対象のUSBメモリとHDDの仕様も。
- SanDisk SDCZ80-064G-X46・・USB3.0対応、64GB、USBメモリ
- Seagate ST3250410AS・・SATA2対応、250GB、ハードディスク
HDDはどこにでも有りそうな普通の3.5インチ。USBメモリの方は現物を本当に所有しているという意味も有り撮影。
外箱とプラスチックのパッケージのみでマニュアルなどは無し。箱の裏には多言語で何か書かれているけれど日本語は無し。輸入物なのでしょう。
ちなみにプラスチックのパッケージは、保管用では無く切り取らなければ製品を取り出せない為、少し使ってみて不満が有れど返品は出来ない仕様。
現物を取り出し、コネクタを出し入れしてみた所。
スライドすると端子が出入りする構造。
しかし、これは意味が有るのか。
引っ込めても内部は丸見え。鍵などと一緒にポケットへ、などはやめておいた方が良さそうですな。素直にキャップにしなかった理由を聞きたい。
USB3.0、2.0、SATA接続のベンチマーク結果各種
SanDiskのUSBメモリ棒をUSB3.0に挿して計測。
左右の違いはサイズで、左が1000MB、右は100MB。いずれもテストデータはデフォルトのランダムで測っております。
噂通りの速さで、512Kの書込以外は性能のしょぼいSSD並。512K WriteだけはHDD並に低速。
HDDと比較すると、ランダム4Kのスコアが特に優秀。シーケンシャル(Seq、連続)はいずれもSSDと見紛う程。
次はUSB2.0端子へ接続し計測。
さすがSanDisk、結構速い。
見ろ、まるでSeqがゴミのようだと言いたかったけれど、30MB/s前後という数値は私が所有しているUSB2.0対応機器の中では最速。ランダムもHDDより速い。
ATTOでも計測。画像サイズは大き目、横948pix注意。
左がUSB3.0、右は2.0。その他の条件は同じで設定はデフォルト。室温は26度。それは関係無い。
相対的に絵として見ると大した差が無いように見えるけれど、グラフ下部の転送速度(x軸)の最大値が違っており、USB3.0は読込最大180MB/s、書込最大150MB/sくらい出ており、USB2.0は出て30MB/s前後。CDMと似ておりますな。y軸は転送サイズで単位はキロバイト。
SATA2接続のHDDは面倒なのでCDMのみ計測。
左が1000MB、右は100MB。
全体的にUSB3.0メモリに負けております。特にランダム4KはHDDらしく1MB/sを軽く切れたりする始末。
ローカルPC(手元のパソコン)へ保存しているユーザデータが60GB程度でバックアップ用とするなら、高速性を重視するとUSB3.0も捨てたものでは無いという事ですな。
USB3.0は何でも速いのでは無く接続機器次第(まとめ)
私がなぜ購入してまでベンチマークをやってみたかは、酔った勢いで通販にて購入したわけでは有りますが、今まで私が見たUSB3.0接続のスピードテストでは、SATA3対応HDDでさえ100MB/s前後が最高速度となっており、内蔵するSATA3接続の方が速いと判断。
しかし今回のテストで、接続する機器によりUSB3.0本来の最大速度(5Gbps)に近付く事が判った次第。
但し、何でも高速なわけでは無し。HGSTのTOUROというシリーズ、USB3.0対応外付けHDD(750GB版)の速度を測っている海外サイトが有るので参考に。
source:Hitachi Touro Mobile Pro 750GB Portable Hard Drive Review - Legit Reviews
中のHDDが何か判らないので仕様詳細も判らないけれど、この程度の速度ならSATA3内蔵の方が速いでしょう。
しかしUSB2.0接続と比較すると雲泥の差。USB3.0より更に高速なThunderboltが有るものの、本格的な普及はまだ先と思うので、HDDを内蔵で増設出来ずUSB3.0端子の有るパソコンなら、バックアップやデータの移動などに良さそう。
私は今回、ブログのネタ以外の用途無くSanDiskメモリ棒を購入しておりますが、普通は何に必要なのかを良く考えて買いましょう。
使わず放置しても勿体無いので、常時メインPCの背面USB3.0へ挿し、オンライン経由したくないデータの移動用として使う予定は有るけれど本当に使うかは未定。
公開前追記:昨日の記事へ補足メール有り。9月18日におまけと称し他のUSB3.0対応メモリのベンチマークを公開予定。
私信:失礼、校了から公開までタイムラグが有る為、当記事公開までに間に合わなかったので来週1本でやらせて貰います。
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