第10使徒マイクロウィン襲来再び。
先月10へのアップグレードがWindowsアップデートでオプションから重要へ移動したという話が有ったものの何も起こらず。しかし3月9日の定期アップデートのKB3139929が猛威をふるっている模様。
何が起こっているのかから参りましょう。
Windows 10の強制アップグレード開始?
ソースの日本語訳はこちら。
IEのセキュリティパッチにWindows 10アップグレード広告挿入-GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160311-windows10-nag-in-ie-patch/
一見すると画像の通り犯人はKB3139929に見えるけれど、主犯はこれに内包されているKB3146449らしい。
しかし、Microsoftの説明には但し書きがあって、「(中略)(IEのセキュリティ修復に関係のないいくつかのアップデートが含まれています)」とのこと。(中略)
このKB3146449は、Windows 10に移行していないユーザーがIEで新規タブを追加したときに、「Windows 10にアップグレードしませんか?」というあの広告を表示する機能を持っている
との事なので、KB3146449を削除したいならKB3139929を削除しなければならず、しかしKB3239929はIE用のセキュリティパッチなので消すならIEは使わない方が良いという単純な話。消してもまた入って来るだろうけれど。
これと直接関係しているかは不明ながら、国内でも一部ユーザでアップグレード被害が出ております。
source:希望していないのに自動的にwindows10への... - マイクロソフト コミュニティ
タイトルを一見すると、「それはアップデートでアップグレードでは無いだろう」と思いきや、本文ではアップグレード開始のカウントダウンが始まっているという、是非写真をアップロードして欲しい状況。
同じスレッドでこのような話も。
手持ちの Windows 8.1 も Windows update の自動更新のみで Windows 10 になってました。
アップグレード処理が終わったあとに EULA が出て、拒否するとダウングレードに入るアホな仕様にw
EULAとは使用許諾の事で、おそらく同意しないを選択するとダウングレードし始めるという意味不明なマイクロソフトの自分勝手仕様。逆に言うと同意するを選択するとそのまんま10へ移行してしまうのでしょうな。
知らない人も居そうなので一応書くと、Windowsアップデートを自動にしているならば私ら7/8.1ユーザのWindowsには既に10のファイルが保存されております。
上記の引用は、それが実行され10のインストールがほぼ終わった辺りで使用許諾が表示、拒否すると元に戻す感じだと思う。勝手にダウンロード、勝手にインストール、ユーザが拒否するとダウングレード。ひどすぎる。
Windows 8.1のみならず7でも被害者一歩手前になった人も。
source:ぽち@大阪さんはTwitterを使っています: "PC(win7)をつけっぱなしにして仕事に行き、帰宅した結果です、ご覧ください。"
やはり同意しないを選ぶとスルー出来る模様。しかし意味が解らず、「ウィンドーズのアップデートかな?」と同意したなら、ようこそ、そしてさようなら。
このような面白2択も登場。
source:Windows10へのアップデート画面から右上の×が消え... - ニコニコ2ちゃんねる
お前はノートンの試用版かと突っ込みたくなるまさかの閉じるボタン無し。
今すぐ10にするか後で10にするか選べという。リンク先にはTwitterで同じ状況を回避した人や10にしてしまった人が複数存在。
しかもこいつ、消せないらしい。音注意。
再生出来ない人用に何が起こっているか書くと、
- タスクマネージャーからアップグレード窓を終了する
- アップグレード窓が消えアップグレード窓が表示される ※1に戻る
ここまで来ると完全にギャグですな。ラッスン何とかや鹿捕まえるやつら並に笑えないけれど。
KB~を手軽に消す方法(ほぼ再掲+解説)
KB削除ネタは過去3回もやったので、さすがに今回は書く事が無し。
上から2015年6月、7月、10月。概要は、
- 手動で削除し非表示、またはバッチファイルでKB~を削除
- Windowsアップデートを自動から手動へ変更 ※記事の後半
- フリーソフトGWX Control Panelで手軽に削除 ※記事の後半
最も安全な方法は面倒だけれども手動。作者殿を信じるならGWX Control Panelで設定するのが最も簡単。私を信じるなら&今後のKB~削除を自力で追加するならバッチファイルが手軽。
しかし今見て来るとGWX Control Panelは最終更新は1月24日、元はタスクバーのアイコンを消す為のフリーソフトなので最新の邪魔なWin10広告には対応していないかも知れない。
というわけで、今回のように新たなKB~が登場してもバッチファイルを自分で書き換えられるよう少々説明。
1.見本のバッチファイルをダウンロード
ここから難しく見えるかも知れないけれど、解説が細か過ぎるのでそう感じるだけで誰でも出来るはず。
どれでも良いけれど、6月の記事で上げたこれを使いましょうか。
上記ファイルをダウンロードし delete-KB3035583-20150717.zip を保存して解凍。末尾の~.zipが見えないなら、フォルダにファスナーが付いたアイコンが保存されるはずなので開く。
すると delete-KB3035583-20150717.bat が1個だけ入っているのでデスクトップ画面など適当な場所へコピー。アイコンは白地に歯車だと思う、というだけでは不親切な気がしたのでWindows 8.1で撮影。7もだいたい同じデザイン。
2.編集方法と保存
歯車のアイコンを右クリックしてメニューから編集を押すと7/8.1共通でメモ帳が開くはず。テキストエディタでも良いけれど、ここで拡張子batをエディタに関連付けないように。
中には一行だけこう書いているので、
wusa.exe /uninstall /kb:3035583 /quiet /norestart
赤くした数値部分を消したいKB~の番号へ書き換えて上書き保存するだけ。複数消すならコピーして複数行にしましょう。最後の pause は一時停止、「↓」は改行。
wusa.exe /uninstall /kb:1234567 /quiet /norestart↓
wusa.exe /uninstall /kb:2222222 /quiet /norestart↓
wusa.exe /uninstall /kb:3333333 /quiet /norestart↓
pause
3.実行とファイルの保管
上書き保存したなら、その歯車ファイルをダブルクリックなどで実行するだけ。
削除のみで非表示にはしておりません。また同じKB~が別の日付で飛んで来るだろうから、新たなKB~回避をする際は過去に消したKB~に追加して行けば良いと思う。KB~ファイルが無ければ無いで何も起こらないだけ。
頻繁に使うファイルでも無いので、後は自分の分かるフォルダへ保管しておきましょう。zipファイルへ戻す必要は無く、ダウンロードしたzipファイルは不要なので削除を。
正直、私も何のKB~を消せば良いのか把握しきれていない為、以後セルフサービスにて。
10へアップグレードしたい人は是非して欲しい(おまけ)
マイクロソフトがここまで必死な理由は主に3つ。
- 無料にも関わらずあまりにも10のシェアが伸びない
- 10が増えなければモバイル版も伸びない
- 広告やストア収益が伸びない
Office、Skype、OneDrive、Windowsストア内の有料アプリと無料でも広告を打てるアプリも含め使って欲しいわけで、PC版Windows 10でアプリ利用率が高まればモバイル版も使いたくなりスマホシェアを伸ばせる算段、というか妄想や空想。
個人的にはWindows 8系のどこが良いのか全く解らないので8はスルーすると、7ユーザとしてはofficeからストアまで全部不要、それよりあのぬるぬるしたりタイムラグの有る操作感やパソコンなのにプッシュ通知して来るうざさが嫌。
見出しを言い換えると、「アップグレードしてもしなくても良いという二択ならば是非してどうぞ※但し自己責任」
10のシェアがある程度伸びたならマイクロソフトの猛攻も弱まる可能性が考えられる為、どちらでも良いなら10にしたくない7/8.1ユーザのためにアップグレードしてあげましょう。もちろんおすすめはしない。
巡回後今回も大丈夫そうとアップデートしたのが昨日11時
件のGIGAZINE記事アップが12時
やれやれもうちょっと様子見日数延ばすか
(ゼロデイ脆弱性とはいったい・・・
あ、「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」に移行しました。
MS君の言う「推奨」は意味が違うことがわかったでな。
>手持ちの Windows 8.1 も Windows update の自動更新のみで Windows 10 になってました。
>アップグレード処理が終わったあとに EULA が出て、拒否するとダウングレードに入るアホな仕様にw
こういうことされると、寿命間近のPCだと、これがきっかけで壊れちゃうんだよね(HDD劣化損傷等)。
>お前はノートンの試用版かと突っ込みたくなるまさかの閉じるボタン無し。
業務使用のPCなら、立派な業務妨害だ。
会社で使用しているWin7機とWin8.1機はWindowsUpdateが自動インストール設定ですけれど、今のところ勝手にWin10へアップグレードされる事態には陥っていません。Win10にしませんか広告は表示されますけれど。
>IEのセキュリティパッチにWindows 10アップグレード広告挿入
IEの場合、新規タブを開いた際は「空白ページ」「新しいタブページ」「最初のホームページ」の3つからどれを開くか設定できますけれど、パッチを当てると強制的にアップグレード広告に固定されるのでしょうか。仮にそうなら、ホームページを開く設定にしている方はいい迷惑。
>閉じるボタン無し
プロセス名がWindows Updateなのは厄介ですね。強制的に停止させ起動させない事も可能でしょうが、今度はWindows Updateができなくなる落ち。このウインドウが表示されたらWin10のアップグレード準備が整ってしまった訳ですから、手っ取り早いのはアップグレードした後にダウングレードする事ですかね。
>拡張子batをエディタに関連付けないように
誤って関連付けてしまった場合はこちらが参考になります。レジストリ操作のため注意。
Tech TIPS:Windowsで.batファイルの関連付けを元に戻す - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1303/15/news042.html
関連付けの削除なら、海外製で全英語ですが、私は「Unassociate File Types」というフリーソフトがお勧め。ソフトを立ち上げる→関連付けを削除したい拡張子を選ぶ→Delete file typeボタンを押す、というシンプルさで関連付けを削除できます。
A Utility To Unassociate File Types In Windows 7 And Vista - The Winhelponline Blog
http://www.winhelponline.com/blog/unassociate-file-types-windows-7-vista/
>10へアップグレードしたい人は是非して欲しい
自宅で大した作業をしていない私は、アップグレードしても大して問題ありませんでした。そこそこ打撃といえば、RPGツクール2000~XP辺りで作られたフリーゲームの8割くらいが動かなくなった事くらいでしょうか。
ユーザーの許可なくWindows10に自動アップグレード寸前までいってしまうという報告が相次ぐ - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160315-windows-10-upgrade-automatically/
アップグレードしたくないユーザーが「後でアップグレード」を押してしまい、予約完了してしまうのが原因?w
こういう問題が起こることは事前に予測できたのに…w
Tech TIPS:まだWindows 10へアップグレードしたくない人のための設定まとめ - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1603/18/news047.html
これはいいまとめw