パソコン工房11.6型ノート11P1220-C-IRMレビュー(前編)

2016年3月15日

パソコン工房のモバイルノートPCを購入。

3万円ノートのレサンセに続き棒PCなPicorettaも自腹で購入しており、どうやらパソコン工房と縁が有るようで、今回は運良く11.6型ノートの激安セールを発見し1万円にて衝動買い。

いつもとは順序を逆にし前編では使い勝手から。

パソコン工房のモバイルノート11P1220-C-IRM

現物はこちら、は明日やるので、パソコン工房の通販ページより。

11P1220-C-IRM

全然1万円では無い原因は、私が購入した時期はパソコン工房がリニューアルでキャンペーンをしており、数時間で完売祭りへ滑り込めた為。

通常価格は約4万円、税込して送料まで合計すると4.5万円くらい。カスタマイズは保証など後付や外付部分のみとなっており、HDDやメモリさえ変更は不可。

主な仕様を一覧。本当はカメラやカードリーダーなど有るけれど省略。

  • OS:Windows 10 Home 64bit
  • CPU:Celeron N3150(1.60-2.08GHz、4コア、2MB、TDP6W)
  • メモリ:2GBx1(DDR3L-1600、SO-DIMM)※空きスロット0
  • グラフィック:インテル HD Graphics ※CPUに統合
  • HDD:500GB(2.5インチ、7mm厚、SATA)
  • 光学ドライブ:※無し
  • 液晶:11.6型(解像度:1366x768、光沢)
  • 有線:LAN 100BASE-TX、USB3.0×1/2.0×2、D-Sub/HDMIなど
  • 無線:IEEE802.11b/g/n
  • バッテリ:約3時間42分
  • 重量:1.2kg ※バッテリ含む

低価格ノートに有りがちな低性能&低容量構成。

これで1万円なら脊髄反射でカートへぶち込み決済だけれども、4万で税別送料別は無いと思う。

3.5万円で税込送料無料くらいが妥当では無かろうかと思うものの、1ドル80円の頃とは違うという事なのでしょう。80円が120円なら単純に1.5倍、私の感覚で3万円ならば今は4.5万円と思えば合っております。

 

パソコン工房11.6型ノートパソコンを勝手に評価

外装はまた明日やるとして今回は中身を確認。Windows 10のクソさ加減も巻き添えにしつつ簡潔にレビュー。

Windows 10仕様の主力クソ仕様を紹介

アップグレード版10しか知らない私はこれ知らなかった。

ノートンが入ってしまう

Windows 10の初期設定を進める途中で何故かノートンが登場。

ポン引きマイクロソフトがノートン嬢を「今なら指名無料」と言っているようなもので90日で無料お試しは終わるシステム。引き続き指名するならノートンさんへ金払えという。※ポン引き=ここでは客引きの意味

PCメーカーの小遣い稼ぎを乗っ取った形だろうか。※8系までのWindows PCに最初から入っている期間限定無料セキュリティはPCメーカーの小銭稼ぎ。インストールやバンドルしていくらか貰っている。

お断りしても7日間はうるさく付きまとうらしいので貴公がドMならばお試し有れ。私は30分で殺したく(アンインストールしたく)なった。なぜ私がノートンにストーカーされたかはここでチェック入れたまんまスキップした為で、もちろん故意にてどうなるか見たかったという人柱。

7日経過しすんなり消えてくれるかはコメント欄で報告する予定なので気になるならしばらくお待ち有れ。

ノートンをスキップしWindows 10が起動すると早速これ。

ノートン大騒ぎ開始

勝手にショートカットが作られたのでパソコン工房の仕込では無いと思う。デスクトップ画面が表示され30秒くらいでショートカット&上の窓が出た。

「帰れ」とか「消えろ」の選択肢は無い、Windows 10にしろしろうるさいクソ企業と同じレベルの押し付けがましさ。国内パソコン世帯普及率は7割を超えているのだから、皆がノートン使っているわけでは無くたちのわるいゴロツキ感。

セキュリティソフト複数入れると面倒な事になるので、Windows 10を素の状態から使うなら、チェックオフにしなかったならまずはノートン暗殺ゲームからですな。10ファンやマイクロソフト信者は勝手にお楽しみ有れ。

ノートンを黙らせた初期画面がこちら。縮小していない原寸大HD解像度。

購入直後の1220PC

悪質なポン引きとウザいホステスのせいで機嫌の悪いヒツジ先輩のとばっちりとしてイチャモン付けると、この壁紙は無かろうと。壁紙に宣伝入れるとか、それどこのマイクロソフトでしょうか状態。壁紙に文字はウザいのでやめて欲しい。

スタートボタンを押すと、これまたポン引き関係の看板が山盛り。アップグレード版の2倍くらいの看板まみれですな。

タイルがデカすぎ

見なかった事にして左下の「すべてのアプリ」を開くと空。いや、ソラでは無くカラ。からっぽ。何も無し。意味が解らない。おそらく、タイル使え->アプリ求めろ->ストアで金落とせ。

7までの使い勝手とも違う、少数派ながら8系を愛用していた人さえ無視した自分勝手なポン引きの看板まみれがデフォルトなわけですな。10にしてしまったなら、もうあきらめて「Barうぃんどうずすとあ」によるボッタクリに備えましょう。

WIN SCORE SHARE

笑えない冗談はこのくらいにして、Win7とVistaに有ったWindows Experience Index、通称WEIは8から地下へ潜ってしまったので知らなかった事にして王道的にフリーソフトで試すと動かず。

winscoreshare

2015年12月のバージョンで10に対応したらしいけれど動かない。これはこのソフトに限らずWindows 10あるあるなので、10に乗り換えるならお覚悟を。

11P1220-C-IRMのパーツ詳細

ベンチで出鼻をくじかれたので、気を取り直しパーツの詳細を出力。

speccy

メモリが判らないので詳細へ切り替え。

RAMの詳細

パソコン工房の仕様一覧で判らなかった新情報は以下。

  • マザーボード:MouseComputer W515LU
  • HDD:Western Digital(WD5000LPVX-22V0TT0)
  • RAM:Curucial(CT25664BF160B C8FE)

マザーは親会社のマウスなのでOEM、後編でやや詳しくやるW515LUは台湾のCLEVOの製品名。WD製HDDは市販品と同じ型番、メモリはこれまたOEM製品と思われるというか、クルーシャルのメモリ初めて見た。

電源オン、シャットダウン、再起動、コールドブートに要する時間

電源オンしてWindows 10が操作可能になるまで。左の数値は秒の累計。

  • 05 iiyamaロゴ表示(BIOS起動)
  • 19 ようこそ(ログイン、ロック画面)
  • 41 デスクトップ画面表示

正確には操作可能というか全ての機能がスタンバるまでの時間で、LANの接続が完了して平常運転出来るまでの秒数。

完全に起動した後、シャットダウン

  • 07 画面が真っ暗になるまで
  • 13 HDD LED、完全に切れるまで

シャットダウンするとWindowsの終了画面になり画面が真っ暗になり、一見すると電源切れたように見えるけれどHDDのアクセスランプが点滅しているので先にモニタを切っただけ。完全に沈黙するまで6秒くらい要しております。

再起動はシャットダウンの13秒+起動する41秒くらいなので合計すると54秒くらい。モニタが消えてシャットダウンしたと思っている人ならば再起動は少し長く感じるやも知れず。

ラストはコールドブート、電源オプションから高速起動を無効にしたのだけれども、4回試しても普通の電源オンと変わらなかったので省略。「お前は何を言ってるんだ」と言われそうだけれども、私にも何が起こっているのか解らなかったので今起こった事をありのまま書いた。

ちなみに私のSSD搭載メインPCはWindows 7が完全に起動するまで18秒。シャットダウンは何も引っ掛からなければ6秒で完全に沈黙。あとはわかるな。

最大100Mbpsの有線LAN実測

このノートをいじっている際、有線接続の割に何と無く引っ掛かる感じの遅さが有ったので実測してみた。経路は、このノート(1220)->ハブ->NAS。

LAN速度

上下50Mbps出ているので充分。

という理由が、1000BASEで有線LANの今これを書いているPCがNASまで上下150Mbpsしか出ていない為、相対的に見て50M前後なら余裕で速い方。

ちなみにメインPC<->ハブ<->ノートにすると700~800出るので低速になるのは経路の問題であり比較は相対的に。

私が引っかかる感じの遅さを気にしている理由はまとめで。

WDのHDDをCDMでベンチマーク

PC変態御用達のCristalDiskMark。

HDDベンチマーク

今時のHDDとしては普通かも知れない、ノート用の2.5インチでシーケンシャル100MB/s超えは優秀だと思う。ランダム4Kで1を超えている辺りも好印象。

HDDにも問題無し。

スーパーパイで円周率3355万桁を計算

スクリーンショットが面倒になったので手抜き失礼。iPodで撮影。

スーパーπ

最大桁数で33分半くらい。

シングルコアでの処理速度だろうから7年前のCore 2に負けてもおかしくは無く、TDP6Wとかいう寝ながら処理しているようなやる気の無さは省電力の代償だろうから解るとしても、納得行かないもやもや感。 

 

HDD搭載やメモリ2GBで64bit版Windowsが無理?(まとめ)

前置きしておくと、私は普段Windows 7を利用しているけれど、実験で8.1を利用したり仮想環境で10も使用中。

仮想環境の10は64bit版の開発者向けとは言えども現在の10とほぼ同じで、バーチャルPC設定はCPU(Xeon-1226 v3)2コア分、メモリ2GB、SSD60GBとなっており、こちらも一応64bit版でメモリ2GB。

似た条件なのに1220ノートでは引っ掛かりを感じる、時々タイムラグのような時をかけるノート状態となりストレスを感じた。例としてエクスプローラをクリックすると1.5秒くらい時間が止まり、ポインタは動くけれどクルクル(XPでいう砂時計)は出ず。

実験用8.1はスティックPCなので32bit版の8.1でメモリ1GB 2GB。こちらのCPUは1220ノートより性能は低いものの今回感じたタイムラグのような経験はございません。

CPUとメモリが無罪とするなら残るはHDD。しかしシーケンシャル、ランダム共に異常は見られずHDDが原因とは考えにくい。LANの速度は無関係で主にローカルでの簡単な動作、フォルダ開くとかファイル実行などが遅れる。

Windows 10とこの1220ノートに何らかの相性問題でも有るのか。

結局原因が判らないまんまでもやもやしております。個人的にはメモリ2GBが問題だと思うのだけれども、CPU&メモリがしょぼい+Win10 64bitの組合せが悪い気もする。

これらは後編となる次回の記事にて現物の撮影から1220ノート分解、そしてSSDへ交換しメモリを4GBへ載せ替える予定なので、引っ掛かりが解決するならおそらくメモリ不足なのだろうと思う。4GBにしても駄目ならCPUに問題有りなのか。

以上、そう上手くは行かなかった件をまた明日。後編の公開後は下にリンクが出ている予定。

コメント(7)

>個人的にはメモリ2GBが問題だと思うのだけれども、
>CPU&メモリがしょぼい+Win10 64bitの組合せが悪い気もする。

とりあえずビールごとく
とりあえずwin10のせいでw

メモリつんでも変わらない気がするw
win xpならそこそこ動く気がするw

これは良記事。

もやもやする
デジタル言うて挙動はアナログ以上にアナログなんは
きっとプログラムが「言語」のせいなんやろうぬ(ワイはこれで勝手に納得して勝得

親爺コレクションで感じたノッキング現象の正体がわかるのか(ワクワク次回

>WIN SCORE SHARE
ウチのWindow10のPCでは動きました。管理者権限有りと無しで実行しましたが両方共計測可能でした。再計測の実行時にtempフォルダに展開したWinSatAdmin.exeを実行していいか聞いて来るのでアンチウィルスあたりも疑っておいた方がいいかもしれませんね
参考までにWinSatAdmin.exeの実行を「いいえ」で拒否したら「再計測に失敗しました」のメッセージが出ました

>WD5000LPVX-22V0TT0
5400rpm・キャッシュ 8MBと7mm厚のHDDだと標準的な仕様ですね。8MBキャッシュが足を引っ張ってる気がしますので、HDDへのスワップが発生しやすい2GBメモリの状態から解放してやりたいトコです
まぁSSDにしちゃうのが最善な手で有るのは間違いないと思いまうす

価格.com - WESTERN DIGITAL WD5000LPVX [500GB 7mm] 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000512071/

>個人的にはメモリ2GBが問題だと思う
前述のとおりでパフォーマンスの悪化につながりますからねぇ

>そしてSSDへ交換
モバイル機ですと電源オン・再起動がデフォになるので効果的ですよね。自分のトコではホームユースの場合はスリープを主にすれば、(ある程度の妥協は必要ですが)HDDでも問題ないと思うのでOSはHDDに入れたままで、SSDはベンチマークやゲーム用として使ってます

>ポン引き
昔、博多の中州でえらい目にあった悪夢が・・・

こういう言葉に反応する自分が恥ずかしい。m(_ _)m

11.6型は持ち運ぶのが楽な大きさですね。バッテリ込みで1.2kgなら、ACアダプタを合わせても1.5kgは切りますね。ACアダプタの出力が何Wか不明な点は気になりますが。

>どうやらパソコン工房と縁が有る
では次に購入する機器はぜひコレで。

パソコン工房:統計処理に最適パソコン「プロが作る、統計に『強い』PC」
https://www.pc-koubou.jp/pc/analyze.php
※現在ラインナップは無し

>Windows 10の初期設定を進める途中で何故かノートンが登場
ノートパソコンならぬノートンパソコンかよとかはどうでも良いですけれど、30日ではなく90日版なら確かに正式な試用版ですね。しかしここまで厳重に保護されると、逆にWindows10への信頼度が下がっていくような気が。素のWindows10はどれだけ危険なのかと。

>勝手にショートカットが作られたのでパソコン工房の仕込では無いと思う
このWindowsはOEM版では無いのでしょうか。私はパソコン工房がノートンをバンドルしただけのOEM版だと思っていましたが。壁紙もオリジナルですし。

>上下50Mbps出ているので充分
さすが有線。やはりLAN接続は有線が正義。

>実験用8.1はスティックPCなので32bit版の8.1でメモリ1GB
ピコレッタはメモリ2GBです。私が所有するm-Stickも同じく2GBで8.1。こちらも慢性的に動作はやや鈍く感じましたが、タイムラグは起こりませんでしたね。


動作が鈍い原因としては、メインメモリが少ないせいでビデオメモリへの割り当てが減り、画面描写に遅延が生じているせいかもしれませんね。
どうでも良いですけれどこのPC、Amazonの商品説明によればCD-ROMで取り扱い説明書が付いてくるそうですが、本機は光学ドライブ非搭載ですので中身を見られない点が面白いです。

Amazon.co.jp: iiyama 11P1220-C-IRM [Windows 10 Home]
http://www.amazon.co.jp/dp/B019CAOLV2

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※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

勝手に評価シリーズ

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。