オンライン上のプライバシーに関する調査結果(前編)

2020年8月21日

先日実施したアンケートの結果発表。

先日どころか2月の公開からコロナ騒ぎにて締め忘れていたアンケートフォームを8月中旬に閉めたという、受付期間6ヶ月以上となる当サイト史上最長アンケート。但し回答はだいたい2週間で終わるので意味は無い。

ご協力ありがとうございます。

オンライン上のプライバシーに関する調査結果(前編)

私の感想文が不要なら結果のみはこちら。

オンライン上のプライバシーに関するアンケート
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeqIxQYZNRt3fPm_5a4Dkxzym3XdaJjYVMuBQi3RKPU12l69w/viewanalytics

回答者は40~50代中心、世間一般より自作PCやゲーマー率高め。年代はグラフあるので貼り付けておきましょう。

年代

半年前と比較し50歳以上が増加、30歳未満が激減。

<目次>

  1. 本名が公開されていない人は3人中2人
  2. 住所も公開されている人は全体の5%
  3. 顔写真まで公開されている率は約2割
  4. 個人情報流出経験ある割合は4人中1人
  5. ユーザ名は過半数が個人情報関連なし
  6. 流出前科あるサイトでも6割が利用する

1.本名が公開されていない人は3人中2人

本名が公開されていない人は3人中2人

逆に公開されている人は3割弱。

当サイトは年代が高めな以外にアンケート回答は常連率ほぼ100%なので情強なアニキばかりであり、SNS利用率、特にFacebookのような本名でやる率は低めのはず。

世間一般のFacebook利用率は年代にもよるけれど確か4割くらいなので、赤と青を足した3割が仮に全部Facebookだとしても低めと言えますな。

もちろんFacebookに限らずなアンケートなので、それ以外でも本名が出るパターンもあるわけで、マーケティング担当とか、求人ページに「先輩から一言」とか、代表よりご挨拶などで出てしまっている場合もあるでしょう。

この結果を見てFacebookジャンキーの人は本名出すのが当たり前と思われぬよう、逆に私に言わせるとオンラインは匿名が当たり前なのでしつこくSNSに誘われぬように。

逆にしつこく誘われている人は分類を見せて差し上げるとよろしいかと。

彼らSNSジャンキーに対して直球で「本名出したくない」「時間の無駄」などと言えども通じない。「一度やってみればわかる」「やらずにNGはもったいない」とか言うだろうから。

こう分ける。私の場合。

  • ゴルフ(付添含む)・・・仕事
  • 会社の飲み会・・・仕事
  • 社長と雑談・・・仕事
  • FacebookなどSNS・・・趣味
  • 会社の人と任意飲み会・・・趣味
  • ここでブログを書く・・・趣味

上半分は仕事なのでやらねばならないこと。下半分は趣味なので任意であり、無駄な時間になろうとどう過ごすかは本人の自由なのだから、私が仮に「毎日ブログ書いてみろ」と言えども100人中256人くらいは断るでしょう。

私がブログで遊んでみろと言えば断るであろうに対し、なぜ私がFacebookで遊ばなければならないのか。

2.住所も公開されている人は全体の5%

住所も公開されている人は全体の5%

その2は住所。「自身の」なので自宅ですな。

こちらはさすがに低く出ており、2.1+2.9%=5%の人しかオンラインで自宅の場所を大公開している大胆な者は居られぬ模様。

Facebookでも、どこかの店や観光地へ行きました系はあるとしても、自宅はここですと公開している人は自宅兼ショップでもなければ見たことがない。

また、住所は電話番号と同じくらいの個人情報扱いされることが多いため、他人が勝手に書くわけにも行かず、自身でも「自宅ワークショップ開催」とかでも無ければ公開する必要は無く。

ただ、住所の定義がどこまでかにもよるでしょう。

スマホが普及しやたらと現在地を教えろとうるさいアレにより、無意識に自宅の所在地が出ている可能性も。

さすがに番地までは入れないとしても、SNSでは都道府県~市区町村までは入力する欄と公開の可否まで設定されていることもあるだろうし、ジモティーというオフラインメルカリのようなサービスでは確か町名まで公開できたはず。

自分で大公開するのは自己責任としても、子どもや親が勝手にそういうことをしていないか、本名まで紐付けられていないかは私らの年代が注意することかも知れないと今思った。

3.顔写真まで公開されている率は約2割

顔写真まで公開されている率は約2割

本名公開率3割に対して顔は2割まで減少。

大きめに減った方は「自身による」公開の方で、自分以外の第三者が公開している率はあまり減っていないとはどういうことなのか。

安易に考えるとやはりFacebookが犯行現場か。

あの顔認識は異様と言えるほど精度が高く、正面ではなく斜めや横を見ていようと本人を当てに来る上、やったことないけれどそこからFacebookアカウントはコレとバラしてくれるそうな。気持ち悪くないのか不思議。

他に第三者が公開するといえば、会社の代表や役員も。

私はイヤなので避けているものの、社長には絶対写真が必要として盛大にフルネームや経歴入りで顔写真大公開。なぜかは組織の実在性や信ぴょう性が大幅に高まる狙いがあり、もしやっていないなら社長くらいは出しましょう。

逆にスタッフ紹介とかは相当な大企業でもない限り逆効果と見ており、町工場で全社員晒されているアットホームな環境を見ると「ブラックなのかな?」「嫌々掲載されたか?」と勘ぐってしまう。

大企業ならいくらでも出るべきところ、中小や零細は人を出せば出すほど安っぽく見えてしまうのでご注意あれ。

4.個人情報流出経験ある割合は4人中1人

個人情報流出経験ある割合は4人中1人

無い率は合計51.4%なので過半数。対して「ある」は計25.1%。

私はおそらく「ない」のオレンジ「無かったことを確認」に該当すると思われ、クレジットカード決済しないサイトで個人情報は入れないためで、もしクレカ登録しているようなサイトならカード止めるだろうから。

最近の若者には何言ってるのかわからない状態かも知れないので簡単に説明すると、私くらい古い人間になるとオンラインで個人情報はまずまともには入力しないのが当たり前。

さすがにAmazonやヨドバシでは無理があるものの(と言いつつ偽名だけれども)、Yahooの無料アカウントやGoogleで本名入れるわけがない感覚。全て偽名、住所は未入力かフェイク。

もっと言うと海外サイトでは絶対に個人情報は入れないどころか、メールアドレスも普段遣いしているモノは使わないし、可能ならば使い捨てのやつを多用。

どうしても使い捨てNG、どうしてもそのサービスを使いたい場合は、ゴミ箱に直行するメールアドレスを使用する徹底ぶり。

そのくらいしなければ何十年もメール受信なぞできないのだけれども、最近はメールではなくGmailやFacebookと連動したりのログインもできるようで、それはそれで危ないとも。

5.ユーザ名は過半数が個人情報関連なし

ユーザ名は過半数が個人情報関連なし

過半数が全く関連性を持たせずアカウントを作成。なるべく含まないように、も合わせると計7割の人が意識して個人情報との関連性を避けております。

逆に27%くらいの人は本名を絡ませているようで、この感覚の違いはいつから、どこからオンラインの世界入りしたかにもよりそう。世代による違いか。

例として、通常は会社の個人メールアドレスは本名がわかるよう設定されるものとするならば、その流れでGmailなどにも名前がほんのり入れてしまうのやも知れず。

また、ゲームも含めるならばまた話は変わるか広がり、オンラインゲームで時々「アンタこれ本名だろ」と思える人も存在。

ゲームのキャラクタなら良いとしても、ログインに関係するIDやパスワード、メールアドレスに本名は少々危機感が足りない気がする。

例としてメールアドレスが、suzuki19201230@~ならば、1920年12月30日生まれの鈴木氏の可能性が高く、パスワードリマインダが生年月日ならばイタズラにあう可能性も高まる。

私が子どもの頃、初めて郵便貯金の口座を作った際に「暗証番号は忘れないように誕生日4桁で」と言われたことを思い出した。そういう常識は今の非常識であり、メールなどもご注意あれ。

ちなみに私のJNBの暗証番号は、友人の親父さんの会社の代表電話番号下4桁にしているので、関連性は無い上に忘れても電話帳に載っているという。

来年からPayPay銀行になるらしいですな・・・

6.流出前科あるサイトでも6割が利用する

流出前科あるサイトでも6割が利用する

過半数が「信用しないが利用する」で、流出とか無関係に利用する人も合わせると約6割が必要なサービスであれば流出気にしない派。私もここ。

逆に2割少々の人はお断りする方向で、面倒でも代替サービスへ移行して行く、こちらの方が手堅く安全。見習うべきでしょうな。

ただ、個人的には食中毒の法則(私が勝手に作った)を信じており、一度食中毒をやらかして営業停止した店なら、何が悪かったか、痛い目にあったのだから二度は無いだろうと逆に安心する。

また、何がどこまでやらかしてくれたかのレベルにもよると思われ、捨てアカに近い無料サービスでIDとパスワード漏れたくらいなら、そのアカウント捨てて作り直せばOK。

しかしヨドバシ級の便利サイトが、もし個人情報一式に加えカード番号など全部垂れ流してしまったなら、二度とヨドバシは使わないかも知れない。いや、カードやり直して登録するか。

人間が管理している以上どうしてもミスは起こるだろうから、こういうところにこそAIの進化と管理運営が取って変わるべきか。


以上、アンケートへのご協力に感謝。調査結果のリンク一覧はこちら。後編は明日公開予定。

| コメント(2)

コメント(2)

>痛い目にあったのだから二度は無いだろう
食中毒の法則にあてはまらない店を知っています笑。定期的にやらかしては営業停止をくらってます。
営業停止を「痛い目」だと思ってなさそう。
わりと旨いと評判で遠方からわざわざ来る客もいるようですが、地元では「食中毒」で有名です。
店も店やけど、客も客やわ笑。

>本名
強制的に公開されることもありますね。会社の役員ならだいたい全公開。塾講師や弁護士などは、顔写真と合わせて公開されることも多い。また学生は部活動や課外活動などで大きな活躍をすると、地方紙に名前&顔写真が掲載されますね。

最大の情報公開は逮捕されることですが。出生から現在まで人生まるごと晒されます。

>住所
個人事業主ならネット上に住所が公開されるのはデフォですね。今どきネットを使った宣伝を行わない方は居ないでしょうし。ベンチャーだと自宅が住居兼事務所であることも。

>ログインに関係するIDやパスワード
最近のGoogle Chromeは「このパスワード使いましょうよ」とランダムな文字列を提案してきますね。考えるのが面倒な私はけっこう多用していますが、必ず「@」が入るため、サービスによっては「つかえる記号は『-』と『_』だけ」という無駄な制限もあり、万能では無し。

>食中毒の法則(私が勝手に作った)
泡坂妻夫の小説「亜愛一郎シリーズ」の「DL2号機事件」にて、主人公の亜愛一郎が語った思考パターンの話が面白かったですよ。要約しつつ抜き出すと

「サイコロを振って1の目が出たら、次は何の目が出るでしょう。多くの賭博師は”次も1”に賭けます。冷静な方は”どの目も6分の1だ”と考える。そして大多数の考えは”次は1以外の目が出る”」

「大事件が起こった場所で再び酷い事件は起こらない。交通事故を起こした方はもう事故を起こさない。彼が階段でわざと転びそうなフリをしたのも、そういう思考の訳なのです」

なお本作は著者のデビュー作。短編集の一編。文字嫌いな方も興味があればぜひ。

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