ノートパソコンと言えば画面サイズ14~15インチが普通。
この認識は3年以上前の考え方で、最近では10~12インチのネットブックも有り、14~15インチ程度のノートは種類が少なくなっております。原因は液晶のワイド画面が普通になり、本体の幅を合わせると縦が短くなりインチ数が落ちると。
気付けば17インチの大画面がいくつか有ったので比較。
BTOと言えばカスタマイズ、イコール デスクトップという事でノートはチェックしておらず。dynabookの型落ち処分やレノボの2~3重価格が凄まじく、安く買うならどちらかで良いだろうとしております。個人的にはdynabook。
きっかけはパソコン工房のプレスリリース。この価格で17インチとは珍しい、と思いきや、他社でも出ておりました。
- パソコン工房・・74,980円(Lesance BTO CLI707 TYPE-G )
- 日本HP・・79,800円(HP Pavilion Notebook PC dv7-5000/CT)
- DELL・・109,800円(XPS 17)
- マウスコンピュータ・・189,840円(MB-G700B)
安い順。それぞれ性能に差が有り、価格が違えば用途も変化。
BTOメーカーのノートは他にも有りますが17インチは無し。それぞれの特徴を箇条書くと以下の通り。
- ドスパラ・・ノートの種類が少なく、デスクトップ主力
- フロンティア・・中程度の性能で似た物が多数有り意味不明
- フェイス・・パソコン工房のノートを販売
今回は私が購入(選ぶ)なら、どこを見ているかポイントして参ります。価格の高い順がやり易いので上の一覧を下から上へ。
17インチ大画面ノートを4種類のBTOメーカーで比較
マウスコンピューター「MB-G700B」標準構成:189,840円
列を揃えたいので種類を強引に短縮しております。太字がポイント。
- O-S:Windows7 Home Premium(64bit)
- CPU:インテル Core i7 2630QM(2.0GHz/TB時最大2.90GHz)
- M/B:インテル HM67 Express
- RAM:4GBx1(スロットx4)
- HDD:500GB(SATA、5400rpm)
- VGA:NVIDIA GeForce GTX485M-2GB
- ODD:DVDスーパーマルチ
- LAN:1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45)
- Wir:IEEE802.11b/g/n
- Mon:17.3型FULL HDワイド光沢(1,920x1,080)
マウス製17インチノートは約19万円もしていますが、高額になっている理由が赤にしている高性能なグラフィックカードと、17インチにも関わらず解像度がフルHDな点。表示される文字が小さそうです。
CPUは新Core iシリーズ(SandyBridge)ですが、とりあえず出して見た感有り。大画面なら高性能で高額でも良いだろうとして。
メモリスロット4本はノートにしては大量、4GBx1枚が不自然ですが、カスタマイズや自己増設が前提かも知れませんな。
用途は3Dゲームをピンポイントで狙っていると見ます。上記仕様以外で個人的に気になった機能など。
- USB3.0x2
- キーピッチ約19mm、ストローク2.0mm
- 幅412x奥279x厚44.5mm
- 約3.75kg
- 約2.42時間
チップセットの恩恵でUSB3.0は余裕の2本。外付けバックアップ用HDDとUSBメモリ棒が同時に使える仕様。
他の3機種も多くがキーピッチ19mmとなっており、これはデスクトップ用と同じサイズと見てよろしいかと。ちなみに私が今これを書いているRealforce106というキーボードは19.1mm。キーピッチは隣り合うキーの中心の間隔を指しており、小型のノートは小さい物が多め。
大きさはモニタに依存する為でかいですが、やはり他の3機種同様に厚みが4~5cm有るようです。キーピッチ2個以上相当。そして重量は阿保のように重く、バッテリーは2~3時間と少なめ。
頻繁な移動は考えず、ほぼ固定のノートとして使うべきでしょう。デスクとコタツ間移動くらいなら余裕。
性能から考えると価格が高過ぎる気がします。
DELL「XPS17」標準構成:109,800円
標準の主要構成。
- O-S:Windows7 Home Premium(64bit)
- CPU:インテル Core i7 2630QM(2.0GHz/TB時最大2.90GHz)
- M/B:インテル6シリーズ
- RAM:4GB (1x4GB)
- HDD:640GB(SATA、7200rpm)
- VGA:NVIDIA GeForce GT555M-1GB、Optimus搭載
- ODD:DVDスーパーマルチ
- LAN:1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45)
- Wir:IEEE802.11b/g/n
- Mon:17.3インチHD+ 光沢(1600x900)
マウスコンピュータとの大きな違いは、グラフィックカードの性能が落ちた事と、液晶モニタの解像度が低くなった程度。
赤にしたOptimusとは、NVIDIAのOptimusテクノロジーとやらで、グラフィックをGeForceで行くかCPU内蔵(統合)にするかを切り替える物。GT555Mはデスクトップ用で言うとGTS450より下辺りでしょうか。切り替える意味が良く判りません。
グラフィックと解像度以外はマウスと同程度。DELLがやたら安く見えますが、私にはマウスが高過ぎると見ます。
その他、気になりポイント。
- バックライトキーボード (日本語)
- USB 3.0×2
- インテルCentrino Wireless-N1030(1x2bgn+Bluetooth)
- 約3.36kg
- 415x287x32.8~38.5mm
キーボードが光ってくれる意味が良く分かりませんが、暗い環境で文字を見ながら打つ人用でしょうか。かなり無駄ですがネタとして嫌いではございません。
インテル・セントリーノ~N1030はインテル様のブランドで、公式を見ると、IEEE802.11のb系(b/g/n)かa系(a/g/n)で番号が変わり、ブルートゥースがセットな意味のようです。やや詳しくはIEEE802.11の違いをどうぞ。
他には上の画像に有る通り、天板のデザインを100種類以上から選択出来るメニューが有り、私が見た時は約140種類。
価格は約11万円。性能から見るとバランスの取れた中クラスと言えそうですが、私に言わせると中途半端。
日本HP(HP Pavilion dv7-5000/CT)標準構成:79,800円
主要構成を一覧。
- O-S:Windows7 Home Premium(64bit)
- CPU:インテル Core i7 2630QM(2.0GHz/TB時最大2.90GHz)
- M/B:インテル HM65 Express
- RAM:2GBx1(スロットx2)
- HDD:500GB(SATA、7,200rpm)
- VGA:ATI Mobility Radeon HD 6570-1GB
- ODD:DVDスーパーマルチ
- LAN:1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45)
- Wir:IEEE802.11b/g/n、WiFi準拠
- Mon:17.3インチワイドHD+ウルトラクリアビュー(1,600x900)
DELLの構成から更にグラフィックカードの性能を落としたノート用HD6570が標準。その他はDELLと同程度に見えますが、チップセットがHM65になっておりUSB3.0無し。
問題は無駄に付いているビデオカードで、この程度の物ならCPUに入っているインテルHD3000で良いと思いますが如何に。ビデオメモリに余裕を持つとするなら、ビデオカードを抜いてメモリをプラス2GBにし、価格を下げた方がよろしいかと。
ベアボーンの仕様でオンボード(マザーボード直付)かも知れませんが、HPは自社製造または自社設計のはずなので益々意味が分かりません。
その他は。
- キーピッチ約19mm、ストローク2.0mm
- 内蔵指紋認証機能
- 420×278×32(最薄部)- 39.5(最厚部)mm
- 約3.05kg (標準バッテリパック装着時)
- 約 3 時間
書き忘れましたが、DELLとHPはバッテリ駆動時間がJEITA測定では無く、市販のアプリケーションや自社で実測しており、日本のメーカーよりは信頼出来ます。JEITA測定が信用ならないという意味で、JEITA測定法1.0準拠とか表記が有るなら実際の動作時間はかなり短くなります。
個人的にヒットしている機能は指紋認証。おそらく使わないであろう無駄セキュリティですが、何か格好良い為。子どもの夢のようなくだらない価値観では有ります。
HP製ノートが安く高性能で良いかと思いますが、どうしてもビデオカードの無駄さが黒く光り過ぎ。
バッテリー駆動は考えないものとして、消費電力を気にしないならCPUは高性能で良く、次のパソコン工房ノートを含めても、HPノートが良いかも知れません。
しかしカスタマイズで見ると、HP独特の落とし穴がございます。
- リカバリメディア・・3,675円
他社では付属するものですが、日本HPではオプション(有料)になっており、これを含めると約84千円になります。付けなければOS再インストールが修理扱いに。
HDDにリカバリ領域が有るなら別ですが、保証が切れHDDが故障し、自分で交換するもリカバリが出来なくなりましょう。
パソコン工房「Lesance BTO CLI707 TYPE-G」標準構成:74,980円
ラストはパソコン工房。私が「ほう」と思った標準構成。
- O-S:Windows7 Home Premium(32bit)
- CPU:インテル Core i3 380M(2.53GHz)
- M/B:インテル HM55チップセット
- RAM:4GB (2x2GB)
- HDD:500GB(SATA、7200rpm)
- VGA:Intel HD Graphics(CPU統合グラフィック)
- ODD:DVDスーパーマルチ
- LAN:1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45)
- Wir:IEEE802.11b/g/n
- Mon:17.3インチHD+ 光沢(1600x900)
OSのWin7が32bitですが、0円カスタマイズで64bitに変更可能は多くの他社BTOメーカーも同様。
メモリ、HDD容量、光学ドライブ、ギガLAN、無線はn付き、解像度などDELLやHPと同じ仕様。
問題はCPUとチップセットで、旧Core i3になっており、目印はプロセッサーナンバーが3桁。Mはモバイル。
今、本当に問題だと思う人が多かったかと思いますが、私はそうは思わず。世代の違いがチップセットの決定的な差では無い事は、私がSandyBridge発売の数日前に旧i7(950)やi3(560)を購入した事でキリッと出来ます。
新チップセットの何が良いかは、USB3.0やSATA3(6Gbps)が標準で複数本付いている辺りがポイント。しかしノートでは6Gbps対応SSDを付けると超高額。USB3.0は上位のHM67チップセットで無ければ付いておらずUSB2.0。
本当の問題は17インチモニタの用途としてモバイル用Core i3で足りるのか。インターネットや事務用など簡易的になら充分。しかし動画を編集しようなどと思えば先のHP製品の方が良いかも知れません。
その他、気になる箇所は無し。
- 約幅413mm×奥行277mm×高さ39mm
- 約2時間40分 (JEITA測定法準拠)
- 約3.1kg
期間限定特価と書かれていますが、標準79,900円は高いと思います。
簡易用途ならパソコン工房、ハイスペックは選び難い
おいおいここは日本HPだろう、と思われるやも知れませんが、私がPC工房から金を貰っているわけでは無く本音にて。
ノートパソコンは故障の際の修理代が恐ろしく、マザーや液晶が不具合を起こすと軽く各2~3万円。場合により5万や7万円は当たり前の世界。
原価は200ドル程度かも知れませんが、バラして交換するなら作業がかなり手間で技術を要し、ベアボーン(本体丸ごと)交換の契約なら、丸ごと代が請求されましょう。
10万のノートが2年で故障し追加で5万円などは嫌なので、ここは大人しく長期保証を付けて3年は行けるようカスタマイズ。
- マウス・・199,290円(本体:189.840 + 延長保証:9,450円)
- DELL・・127,650円(本体:109,800円 + 延長保証:17,850円)
- 日本HP・・97,125円(本体:79,800 + 保証:13,650 + リカ:3,675)
- PC工房・・80,230円(本体:74,980円 + 延長保証:5,250円)
マウスは有り得ない程の高額に。HPも10万円の大台に行きそうですが、これら2社は送料が約3千円と馬鹿高く、マウスは20万円超え、HPも10万円をオーバーする仕組。
DELLは送料込になっており、パソコン工房は全国630円。パソコン工房以外は用途により17インチがどうしても必要なら選んでも良いけれど、個人的にパソコン工房の17インチ以外はシャレにならない価格。
延長保証で差が付いてしまう為、自分の運の良さを信じて博打をしても結構かと思いますが、これまたパソコン工房は修理代が良心的で、DELLやHPは普通に高額。マウスは知りませんがそれなりに高いでしょう。推測というか妄想にて失礼。
17インチの大画面ノート比較まとめ
デスクトップでやれ。
各社印象を1行で
>私にはマウスが高過ぎると見ます
なんだかほんとにナショナルブランド路線に変えてきてるのなw
>キーボードが光ってくれる意味が良く分かりませんが
なんか昔やってたalienナントカっていうのが忘れられないのさw
>個人的にヒットしている機能は指紋認証
センサーの部分が傷つくと二度と解除できなくなるという罠がw
>問題はCPUとチップセットで、旧Core i3になっており
きっと、スペックシートとか一切見ない人向けなんですよ。価格的にもw
>簡易用途ならパソコン工房、ハイスペックは選び難い
どれも却下という選択肢は無しですかw ちょw、それなんて罰ゲームw
>デスクトップでやれ
まだだ、まだ終わらんよ!
我々こたつトッパーには、まだ大画面テレビへの出力という道が残されている。
最大の問題はもうこたつシーズンが終わってしまうということのほうにある。
あえて言おう。最も重要なことはPCの仕様ではなく、こたつの使用であると。
ジークこたつ。
我が家には、HPのdv7がありますが、デザインに、好き嫌いが出るかもしれません。
なんか傷っぽく見える時があります。
>マウスコンピューター
この価格ならストレージはSSD一択だと思いましたが、まさかHDD、しかも500GBとはケチですね。せっかくCPUとGPUが高性能なのに、ストレージが遅いために全体的なパフォーマンスが落ちて、もったいないような気がします
とりあえず「HP Pavilion dv7-5000/CT」の売り文句
>アルミを採用した高級感あふれるデザイン
これは本気で書いているのでしょうかね。天板と底板の色が違う時点で、デザインは追求していないと思うのですが
ノート用のGPUはひっそりと発表されますから、性能がどれくらいだか分かりづらいですね。紹介された製品に搭載のGPUをデスクトップ向けGPUに性能比変換するなら、GTX485MはGTX460~GTX465程度、GT555MはGT220~GT430程度、M-HD6570はHD5550~HD5570程度、といったところでしょうか。かなり曖昧ですが
dv7のリカバリデータはHDD(SSD)格納型ですよ。
dv7にプリインストールされている専用ツールから
リカバリデータをディスクに焼けます。
つまり、「リカバリディスクを自分で作れない初心者」
「リカバリディスクの重要さを知らない奴」
「リカバリディスクの作成がかったるい人」用に、
リカバリディスクをオプションとして売っているだけです。
デスクトップオンリーの人は高いと思うでしょうが、
ノートでなら当たり前の値段ですかね。
マウスは高いけど… まぁノートでGTXは珍しいですし。
指紋センサーはWindows、或いはWebサイトのアカウントログオン時、
予め登録しておいた指をなぞることによって
自分のアカウントのID、パスワード入力をかっとばしてログオンするもので、
別にこれが壊れても、今までどおりIDとパス手打ちすればいいだけ。
ちなみに、17インチではないですが、FMVのAH77/Cという機種の指紋センサーは
LEDイルミネーション付きで何かカッコイいですw
>別にこれが壊れても、今までどおりIDとパス手打ちすればいいだけ
それは知りませんでした。想像の斜め上過ぎてびっくりですw
セキュリティは関係なくて手間軽減のためにある指紋認証とは恐れ入りました。
むしろその仕様のほうが突っ込みどころがある件
ノートPCはカバンなどに入れて移動できないと意味がないと思っています。
だから、17インチで3 kg 以上のノートPCは選択肢にはありませんし、
設置場所に問題ないなら、拡張性のあるデスクトップPCを選びたいです。
マウスのm-Bookは、17インチでFULL HDなら、DVDマルチじゃなくて
ブルーレイドライブにして、映画でも観れるようにすればいいのに、と思いました。
Wordなどの作業では、150%とかで拡大表示しないと字が小さくて
作業し辛そうです。
指紋認証は、他人に入力中のパスワードを見られないようにする意味で
セキュリティーに関与していると思いますが、
ログインが指一本なぞるだけで済むので、楽だと感じます。
ただ、冬場指先の皮膚があれて薄くなって、うまく指紋認証が機能しない時など、
いざパスワードを入力しようとして、普段入力しないパスワードを
ど忘れしてしまい、困ったことがありました。
いや、それでもノートなりの利点はありますよ。
例えこんなでかく重いノートでも、デスクよりは軽いので
自室→リビングなどの移動はできます。
デスクトップを移動させるとなると、一式ごっそり移動する必要があり、
移動させるだけで労力を使いますw
確かに3kg以上なので外へ持ち運ぶ用途ではないですが、
自宅内移動、という点ではちゃんとノートとしての利点があります。
>自宅内移動
え? なんでそんな面倒なことを・・。
リビングに要るならリビングにもデスクトップなりノートなりPC置けば?
マウスの17インチはGシリーズではなくDシリーズが割安。
i-7 2720、8G、750G、GT540M、フルHD、ブルーレイで
109,830円。
これを比較しなかったのは何故だろう?
おそらくDシリーズのプレミアムモデルを指しているのだと思いますが、そちらのモデルに搭載の「GT540M」は、スペック上でGT220~GT240(下位モデル)相当ですから、実際の性能では210~GT220程度でしょう。そのため、以下のような欠点が目立ちます
・ゲームは不可(低負荷のゲームなら可能)
・CPUが高性能のためにバッテリーは持たず、本体は厚く、重い
・CPUが高発熱のため、ファンの音が大きい
・GT540Mが活躍する場面はほぼ無い
確かに割安と言えば割安ですが、値段以外に優れた点が無いため、できればGTX460M程度を搭載した上位のモデルか、CPU内蔵のHD3000のみを使用した下位のモデルを選んだ方が、需要には合うかと思われます
いや、お財布の都合とか、保存されているデータの関係など
人それぞれ色んな理由でもう1台買わない(買えない?)人もいるかと。
データとかならNASとかなんだかで同期できますが、
自称初心者の場合、それだったらアナログに、
多少面倒でも持ち運ぼうという考えが浮かぶ傾向があるのでw